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瀬戸市

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瀬戸市(せとし)は、愛知県の尾張北東部に位置する市。1929年(昭和4年)市制施行。

概要[編集]

日本有数の陶磁器である瀬戸焼の生産地として知られる。「瀬戸物」(せともの)という名称は、この地の古くからの地名である「瀬戸」に由来する。市内に点在する鉱山では、陶磁器・ガラスの原料となる粘土・珪砂が産出される。市の主産業であった窯業は輸出向け製品が低迷しているものの、ファインセラミックス産業に力を入れている。

名古屋市中心部から北東約20kmに位置しており、名鉄瀬戸線で栄や大曽根と結ばれているほか、市内西部を愛知環状鉄道が縦断している。このため名古屋市だけでなく岡崎市や豊田市、春日井市へのアクセスも容易である。2000年代に入ると東海環状自動車道のせと品野IC・せと赤津ICが開通し、三河地方へのアクセスが更に改善された。

毎年9月の第2土・日曜日に開催されるせともの祭は、全国最大級の陶器の廉売市が行われ、毎年約50万人の人出で賑わう市内最大のイベントである。せと農業塾を立ち上げ、瀬戸豚やせトマトなど農業ブランドの確立を推進している。 近年には街全体を博物館に見立て「せと・まるっとミュージアム」を展開している。

長久手町(現・長久手市)と共に開催された2005年日本国際博覧会(愛・地球博)の2会場の一つである。のちに瀬戸会場は瀬戸万博記念公園 愛・パークとして、またシャトルバス発着場であった場所は知の拠点あいちとして整備された。

市外局番は大半の地域で0561を使っているが春日井市に隣接する鹿乗町のみ0568を使っている。

126,072人 (推計人口、2024年1月1日)

地名の由来[編集]

「瀬戸」は、瀬戸内海や早鞆ノ瀬戸のように「瀬戸に挟まれた内の海」を意味する言葉であり、通常狭い海峡の出口のことをいう。しかし、元々は「瀬の開ける場所」、すなわち「狭くて流れが急な場所から開けたところに出る場所」を意味しており、瀬戸市におけるの「瀬戸」も、その地勢からとって「狭い山間を流れる川が急に開けた場所」を意味する。

また「陶処(すえと:陶器の産地)」が転じたとする説もある。

地理[編集]

尾張丘陵の一角に位置し、市を東西に流れる矢田川の支流瀬戸川の河岸に中心部がある。この中心部を含めたいわゆる市街地や官公庁、鉄道等は市域の南西に位置する丘陵部に集中しており、それを取り囲むように北部・東部・南東部にかけて山地が広がる。特に南東部には海上の森(かいしょのもり)がある。なお、市の南端に中京圏のテレビ放送の親局である瀬戸デジタルタワーがある。

高度経済成長期には窯業の低迷と入れ替わるように名古屋市のベッドタウン化が顕著になり、ニュータウンの開発が進んだ。南部に市内最大の住宅地である菱野団地が、西部には水野団地がある。工業団地の誘致も行われており、中央部に穴田企業団地や暁工業団地が、南東部には赤津工業団地がある。

市西部の北みずの坂・みずの坂のように現在も新興住宅地の開発が進む一方、中心市街地では高齢化率が高く人口の減少に歯止めがかかっていない。小中学校の統廃合が議論された結果、2020年4月に市内初の義務教育学校として瀬戸市立にじの丘学園が開校した。

明治維新以後[編集]

愛知県の人口上位自治体(1921年末)
# 自治体 人口 # 自治体 人口
1 名古屋市 633,274 11 渥美郡高師村 14,405
2 豊橋市 65,033 12 丹羽郡古知野町 13,965
3 岡崎市 41,684 13 渥美郡田原町 13,831
4 一宮市 30,558 14 海部郡津島町 13,772
5 東春日井郡瀬戸町 23,092 15 中島郡祖父江町 13,300
6 碧海郡安城町 19,607 16 西加茂郡挙母町 12,317
7 知多郡半田町 17,141 17 渥美郡福江町 12,256
8 幡豆郡西尾町 15,511 18 宝飯郡蒲郡町 12,120
9 知多郡亀崎町 15,170 19 東春日井郡小牧町 12,101
10 幡豆郡一色町 15,114 20 碧海郡矢作町 11,345

明治時代になるとますます窯業が盛んとなった。鉄道やバスなどの交通基盤の整備などが進み、人口が増加したことから、1929年(昭和4年)に市制を施行した。愛知県では一宮市に次いで5番目の市制施行である。昭和恐慌、太平洋戦争を経て、長期的に見れば製造業としての窯業は衰退している。高度経済成長期には名古屋市のベッドタウン化が進行し、その後窯業は観光資源としての位置づけを高めつつある。高速道路ICも開業し、工業団地などに企業誘致を積極的に行っている。

  • 1889年(明治22年) : 市町村制施行により瀬戸村誕生。
  • 1892年(明治25年) : 町制施行。
  • 1895年(明治28年) : 瀬戸陶器学校(現在の瀬戸窯業高等学校)が開校。
  • 1905年(明治38年)4月2日 : 瀬戸自動鉄道により現在の名鉄瀬戸線が瀬戸駅-矢田駅間で開業。
  • 1905年(明治38年) : 紺屋田町・東印所町の斜面にホフマン工事(ハゲ山復旧工事)施工。
  • 1908年(明治41年) : 瀬戸警察署設置。
  • 1910年(明治43年)11月17日 : 皇太子(のちの大正天皇)、萩の茶屋(砂防工事見学)、瀬戸町立瀬戸陶器学校(現愛知県立瀬戸窯業高等学校)に行啓。
  • 1922年(大正10年) : 東京大学愛知演習林(現東京大学演習林生態水文学研究所)設置。
  • 1923年(大正11年) : 瀬戸町立愛知県瀬戸女学校(現在の瀬戸高等学校)が開校。
  • 1925年(大正14年) : 赤津村 と合併。
  • 1929年(昭和4年)10月1日 : 市制施行により瀬戸市となる。
  • 1930年(昭和5年) : 省営バス(現在のジェイアール東海バス)が日本で初めて運行開始。
  • 1932年(昭和7年) : せともの祭が初めて開催される。
  • 1934年(昭和9年) : 瀬戸少年院が開設される。
  • 1936年(昭和11年) : 公立陶生病院が開院。
  • 1945年(昭和20年) : アメリカ軍が空襲。(瀬戸空襲)
  • 1951年(昭和26年)
    • 5月3日 : 東春日井郡水野村を合併。
    • 8月 : 瀬戸市消防本部が設置される。
  • 1955年(昭和30年)2月11日 : 愛知郡幡山村を合併。
  • 1957年(昭和32年)8月4日 : 東泉町で住宅裏の斜面が崩落。死者・行方不明者22人、重傷者8人、住宅9戸と工場1棟が倒壊。
  • 1959年(昭和34年)4月1日 : 東春日井郡品野町を合併。
  • 1963年(昭和38年)5月12日 :聖カピタニオ女子高等学校が開校。
  • 1967年(昭和42年) : 市内最大の団地菱野団地の造成が始まる。
  • 1978年(昭和53年)
    • : 愛知県陶磁資料館が開館。
    • 8月20日 : 名鉄瀬戸線が栄町へ乗り入れ開始。
    • : 愛知県立瀬戸西高等学校が開校。
  • 1982年(昭和57年) : 瀬戸市文化センター完成。
  • 1983年(昭和58年) : 愛知県立瀬戸北高等学校が開校。
  • 1988年(昭和63年)1月31日 : 愛知環状鉄道線開業。
  • 1993年(平成5年) : 瀬戸市福祉保健センター(やすらぎ会館)完成。
  • 1994年(平成6年):わかしゃち国体で瀬戸市体育館がウエイトリフティングの会場として開催される。
  • 1999年(平成11年)5月28日 : 新世紀工芸館が開館。

21世紀[編集]

  • 2003年(平成15年)8月23日 : 瀬戸デジタルタワーが開塔。
  • 2004年(平成16年)3月20日:瀬戸菱野トンネルが開通。
  • 2005年(平成17年)
    • 2月19日 : パルティせと完成。
    • 3月19日 : 瀬戸蔵・瀬戸蔵ミュージアム完成。東海環状道せと赤津IC、せと品野IC開業。
    • 3月25日 - 9月25日 : 愛・地球博開催。瀬戸会場が置かれる。
  • 2006年(平成18年)12月16日 : 瀬戸市コミュニティバス運行開始。
  • 2008年(平成20年)3月25日 : 市内全域でレジ袋有料化が始まる。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月20日 : 瀬戸万博記念公園 愛・パーク開園。
    • 5月 : 瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会で、せとちゃんが、せと・まるっとミュージアムのイメージキャラクターとして承認された。
  • 2010年(平成22年)4月1日 : 瀬戸市立瀬戸養護学校さくらんぼ学園開校。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月19日 : 市内公共施設内での全面禁煙が始まる。
      • 3月26日 : 道の駅瀬戸しなの開業。しなのバスセンター開設。
  • 2012年(平成24年)
    • 6月:陶祖800年祭が平成26年まで市内一円で始まる。
    • 12月1日:尾張旭市と共同で消防指令センターの運用開始。
  • 2013年(平成25年)3月22日:知の拠点あいち内のあいちシンクロトロン光センターの運用が開始される。
  • 2014年(平成26年)
    • 6月20日:名古屋市と瀬戸市に跨る志段味古墳群が国の史跡に追加される。
    • 10月1日:全国で初となる病児・病後児の一時預かりを専門に扱う施設の運用が始まる。
  • 2015年(平成27年)
    • 11月7日より岩屋堂紅葉まつりにてシャトルバスの運行が開始。
    • 2月16日:市役所新庁舎が完成。運用を開始。
  • 2017年(平成29年)
    • 4月18日:「きっと恋する六古窯 -日本生まれ日本育ちのやきもの産地-」の名称で日本遺産に瀬戸焼、広久手30号窯跡、瀬戸窯、深川神社、窯垣の小径、赤津焼などが登録された。
    • 8月6日:瀬戸市立休日急病診療所が開設。運用が開始される。
  • 2020年 (令和2年):2月1日市内6校の小中学校を統合し小中一貫校の瀬戸市立にじの丘学園が開校。


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