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瀬戸内海

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瀬戸内海(せとないかい)は、本州西部、四国、九州に囲まれた日本最大の内海で面積は2万3,203km2である。700以上の島がある多島海で、海岸線の総延長は約7,230kmに及び、山口県、広島県、岡山県、兵庫県、大阪府、和歌山県、徳島県、香川県、愛媛県、大分県、福岡県がそれぞれ海岸線を持つ。沿岸地域を含めて瀬戸内(せとうち)とも呼ばれるが、それは瀬戸内海の名称源ではなく、瀬戸内海は「瀬戸の内海」の意である。古来、畿内と九州を結ぶ西日本の主要航路として栄えた。周囲の気候は瀬戸内海式気候と呼ばれ、温暖で雨量が少ない。

東西に450km、南北に15-55 km、平均水深:約38m、最大水深:約105m(豊予海峡および鳴門海峡)。内海である瀬戸内海は複数の島嶼群を擁し、豊かな生態系を持つことで知られている。医師であり博物学者であったシーボルトを始めとして数多くの欧米人から高く評価された景勝地であり、現代では瀬戸内海国立公園に指定されている。

19世紀後半の1860年、日本では明治維新直後に瀬戸内海を訪れた、シルクロードの命名者でもあるドイツ人地理学者フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェン(Ferdinand Freiherr von Richthofen、1833年 - 1905年)は『支那旅行日記』で「これ以上のものは世界のどこにもないであろう」と世界中に紹介した。今もなお風光明媚な風景として絶賛される地域である。



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