水谷隼
水谷 隼(みずたに じゅん、1989年〈平成元年〉6月9日 - )は、日本の元卓球選手。静岡県磐田市出身。明治大学政治経済学部卒業。血液型はA型。既婚。木下グループホールディングス所属。ITTF世界ランキング最高位は男子シングルス4位、混合ダブルス1位。段級位は10段。北京オリンピック、ロンドンオリンピック、リオデジャネイロオリンピック、東京オリンピックの日本代表。卓球競技日本人初のシングルスでのオリンピックメダリスト。卓球競技日本男子初の団体でのオリンピックメダリスト。卓球競技混合ダブルスの初代オリンピック金メダリスト。卓球競技初オリンピック世界初の三種目トリプルメダリスト。全日本選手権シングルス史上初10回優勝。史上初5連覇。史上初13年連続決勝進出者。男子ダブルス自身史上最多タイ7回優勝。史上最多タイ4連覇。史上最多タイ10回決勝進出者。ジャパンTOP12最多タイ決勝進出者。ジュニアの部優勝最多タイ記録。ジュニアの部最年少優勝記録。
概歴 (卓球)[編集]
小さい頃はサッカーやバスケットボール、バレーボールなど様々なスポーツをしており何をしても万能なタイプだったという。また、中学2年生の時にプロレスを見て以来プロレスラーに憧れていた時期もある、デスマッチの大仁田厚や大日本プロレスからWWEまで幅広くファンになった。両親が卓球経験者であり、兄と妹がいる、父が代表を務める豊田町卓球スポーツ少年団に第1期生として入って5歳から卓球を始める。当初は右利きだったが両親が左の有利性を考え、卓球の利き手を左に矯正した。磐田市立磐田北小学校1年生時に初出場した全日本卓球選手権大会バンビの部(小学校2年生以下)で準優勝し本格的に卓球の道に進んだ。翌年バンビの部で優勝するとその後もカブ、カデットの部と優勝を重ね、中学になると卓球面での環境を考え、福原愛などを擁する青森山田中学校に転校、青森で寮住まいをすることになった。東アジアホープス男子団体では初代金メダルに貢献した。アジアカデット男子シングルスで日本初の金メダル獲得。
戦績[編集]
- 2004年
- 平成15年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス ベスト16(史上最年少となる14歳でのベスト16)
- 同ジュニアの部男子シングルス優勝(史上最年少優勝)
- 全国中学校卓球大会 優勝
- 第2回世界ジュニア選手権 男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)
- 2005年
- 平成16年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス ベスト32・ジュニア準優勝
- 第48回世界卓球選手権個人戦 男子シングルス ベスト32
- 世界ジュニアサーキット 男子シングルス 優勝3回
- 第3回世界ジュニア選手権 男子シングルス 準優勝、団体優勝
- 2006年
- 平成17年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス ベスト8・ジュニア優勝
- 2007年
- 平成18年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス優勝(初)・男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)・ジュニア優勝
- 第49回世界卓球選手権個人戦 男子シングルス ベスト32、ダブルス ベスト8
- 第18回アジア卓球選手権大会 団体戦2位
- 2008年
- 平成19年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス優勝(2度目)・男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)
- 第49回世界卓球選手権団体戦 3位
- 北京オリンピック 男子シングルスベスト32・男子団体戦5位
- アジアカップ男子シングルス 4位
- 2009年
- 平成20年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス優勝(3度目)・男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)
- 第14回ジャパントップ12卓球大会 男子シングルス 準優勝
- 第50回世界卓球選手権個人戦(横浜大会) 男子ダブルス3位(岸川聖也ペア)
- ITTFプロツアー・チャイナオープン 男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)
- ITTFプロツアー・荻村杯 男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)
- ITTFプロツアー・韓国オープン 男子シングルス優勝
- 第19回アジア卓球選手権大会 団体戦2位
- 第5回東アジア競技大会 卓球競技 団体戦2位・男子ダブルス3位(岸川聖也ペア)
- 2010年
- 平成21年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス優勝(4度目)・男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)
- 大林カップ第15回会長杯ジャパントップ12卓球大会 男子シングルス 優勝
- 第50回世界卓球選手権(モスクワ大会) 男子団体 3位
- ITTFプロツアー・ハンガリーオープン 男子シングルス優勝
- 第16回アジア競技大会(広州)団体3位、シングルス3位
- ITTFプロツアー・グランドファイナル(ソウル大会) 男子シングルス優勝
- ワールドカップ 男子シングルス4位
- フォルクスワーゲンカップ 男子シングルス3位2回
- 2011年
- 平成22年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス優勝(5度目)・男子ダブルス準優勝(岸川聖也ペア)
- 大林カップ第16回会長杯ジャパントップ12卓球大会 男子シングルス 優勝
- 第20回日本卓球リーグ・ビッグトーナメント(石川大会) 優勝
- 第51回世界卓球選手権個人戦(ロッテルダム大会) 男子シングルスベスト8 男子ダブルスベスト16
- ワールドカップ 男子シングルス4位
- フォルクスワーゲンカップ 男子シングルス3位
- 2012年
- 平成23年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス準優勝・男子ダブルス優勝(岸川聖也ペア)
- ITTFワールドツアー・クウェートオープン 男子シングルス優勝
- 第20回アジア選手権 男子団体 準優勝
- 第51回世界卓球選手権団体戦(ドルトムント大会) 男子団体 3位
- ITTFワールドツアー・ジャパンオープン(荻村杯) 男子シングルス優勝
- ロンドンオリンピック 男子シングルスベスト16 団体戦5位
- 2013年
- 平成24年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス準優勝
- 第22回ビッグトーナメント(愛媛大会) 優勝
- ワールドカップ 男子団体銅メダル
- 東アジア選手権男子団体3位
- アジア対ヨーロッパ 団体アジア勝利
- 第52回世界卓球選手権個人戦(パリ大会) 男子ダブルス3位(岸川聖也ペア)
- 第21回アジア卓球選手権 男子団体 準優勝
- 2014年
- 平成25年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス優勝(3年ぶり6度目)
- 大林カップ・第19回ジャパントップ12卓球大会 男子シングルス 優勝
- 第27回卓球アジアカップ2014 3位
- 第52回世界卓球選手権団体戦(東京大会) 男子団体 3位
- ITTFワールドツアーグランドファイナル(バンコク大会) 男子シングルス 優勝
- ワールドカップ 男子シングルス 4位
- アジア対ヨーロッパ 団体アジア勝利
- オールスタートーナメント 男子シングルス優勝
- 2015年
- 平成26年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス 優勝(2年連続7度目)、男子ダブルス 準優勝(岸川聖也ペア)
- 第53回世界卓球選手権個人戦(蘇州大会) 男子シングルスベスト8
- ITTFワールドツアー・オーストリアオープン 男子シングルス 優勝
- ワールドカップ男子シングルス 4位
- テーブルテニスマスターズ 男子シングルス 2位
- 2016年
- 平成27年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス 優勝(3年連続8度目)・男子ダブルス 優勝(吉田雅己ペア)
- 第53回世界卓球選手権団体戦(クアラルンプール大会) 男子団体 2位
- リオデジャネイロオリンピック男子シングルス 3位・男子団体 2位
- 2017年
- 平成28年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス 優勝(4年連続9度目)
- ワールドカップ 男子シングルスベスト8
- 2018年
- 平成29年度全日本卓球選手権大会 男子ダブルス優勝(大島祐哉ペア)
- 第22回ジャパントップ12卓球大会 優勝
- ITTFワールドツアー・カタールオープン 男子ダブルス準優勝(大島祐哉ペア)
- ITTFワールドツアー・グランドファイナル男子シングルス3位
- 2019年
- 平成30年度全日本卓球選手権大会 男子シングルス優勝(10度目)
- ITTFワールドツアー・ブルガリアオープン 混合ダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
- ITTFワールドツアーグランドファイナル 混合ダブルス準優勝(伊藤美誠ペア)
- 2020年
- ITTFワールドツアー・ドイツオープン 混合ダブルス準優勝(伊藤美誠ペア)
- ITTFワールドツアー・カタールオープン 混合ダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
- 2021年
- 2020年東京オリンピック 混合ダブルス優勝(伊藤美誠ペア)、男子団体 3位
※最高成績
シングルス[編集]
- リオデジャネイロオリンピック 銅メダル(2016)
- 世界卓球選手権 ベスト8(2011,2015)
- ワールドカップ 4位(2010, 2011, 2014, 2015)
- ITTFワールドツアーグランドファイナル 優勝(2010, 2014)
- フォルクスワーゲンカップ 銅メダル(2010,2010,2011)
- ワールドツアー 5回優勝
- 最高世界ランク=男子シングルス 4位
男子ダブルス[編集]
- 世界卓球選手権 銅メダル(2009,2013)
- ワールドツアー2回優勝
- 最高世界ランク=男子ダブルス3位
混合ダブルス[編集]
- 東京オリンピック 金メダル(2021)
- 世界卓球選手権 ベスト16(2009)
- ITTFワールドツアー・グランドファイナル 2位(2019)
- ワールドツアー 2回優勝
- 最高世界ランク=混合ダブルス 1位
団体戦[編集]
- リオデジャネイロオリンピック 銀メダル(2016)
- 東京オリンピック 銅メダル(2021)
- 世界卓球選手権 銀メダル(2016)
- ワールドカップ 銅メダル(2013)
- 最高世界ランク=男子チームランキング 2位
世界ランキング[編集]
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003年 | 573 | 546 | 530 | 524 | 528 | 451 | ||||||
2004年 | 334 | 314 | 310 | 306 | 304 | 299 | 282 | 283 | 282 | 215 | 182 | 176 |
2005年 | 181 | 185 | 183 | 118 | 111 | 112 | 112 | 119 | 98 | 97 | 83 | |
2006年 | 82 | 86 | 88 | 89 | 93 | 95 | 91 | 91 | 93 | 96 | 96 | 102 |
2007年 | 98 | 94 | 91 | 95 | 94 | 67 | 69 | 72 | 58 | 40 | 32 | 30 |
2008年 | 29 | 29 | 28 | 24 | 22 | 23 | 22 | 21 | 22 | 23 | 26 | 29 |
2009年 | 29 | 29 | 26 | 22 | 20 | 20 | 17 | 17 | 11 | 12 | 11 | 12 |
2010年 | 10 | 11 | 10 | 11 | 11 | 9 | 9 | 8 | 10 | 10 | 9 | 10 |
2011年 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 6 | 6 | 8 | 6 | 6 | 7 | 8 |
2012年 | 9 | 9 | 8 | 7 | 7 | 7 | 5 | 5 | 6 | 7 | 7 | 10 |
2013年 | 10 | 8 | 9 | 10 | 10 | 11 | 14 | 13 | 15 | 14 | 14 | 13 |
2014年 | 13 | 13 | 11 | 10 | 8 | 8 | 8 | 8 | 7 | 7 | 5 | 5 |
2015年 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 6 | 5 | 6 | 6 | 6 |
2016年 | 6 | 7 | 6 | 7 | 6 | 6 | 6 | 6 | 5 | 5 | 5 | 5 |
2017年 | 5 | 4 | 6 | 6 | 6 | 6 | 7 | 6 | 8 | 7 | 6 | 7 |
2018年 | 13 | 14 | 14 | 11 | 13 | 13 | 13 | 12 | 12 | 12 | 19 | 13 |
2019年 | 10 | 10 | 10 | 13 | 13 | 14 | 13 | 14 | 13 | 13 | 13 | 14 |
2020年 | 16 | 15 | 15 | 17 | 17 | 18 | ||||||
2021年 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 21 | 21 | 22 | 23 | 23 |
2022年 | 23 | 28 |
受賞・アワード[編集]
- 青森県民栄誉賞(2度目)
- 青森県スポーツ特別賞
- 青森県スポーツ栄誉特別賞
- 磐田市民栄誉賞
- 明治大学特別功労賞
- JOC特別功労賞
- Tリーグ初代MVP賞
- 最優秀ペア選手賞
- 優秀選手賞
- フェアプレー賞
- Tリーグ初代MVP賞
- ゆうもあ大賞(2021年)
- 東奥スポーツ賞
- 静岡放送スポーツ賞
- 中部スポーツ大賞
- 日本スポーツ賞
- 毎日スポーツ人賞 2021
- スポーツニッポンフォーラム 2021
- 紫綬褒章(2021年)
- 第33回 日本ジュエリーベストドレッサー賞 特別賞
【アワード】
- LINE NEWS AWARDS 2021
- ペアレンディングアワード 2021
- 歯が命アワード 2019
- 主夫の友アワード 2016
- イクメンオブザイヤーアワード 2016
- 名言アワード 2016
著書・メディア(TV)関連[編集]
テレビ番組 [編集]
- テレ東卓球塾はじめます(2022年2月5日 - 3月26日、テレビ東京) - 番組MC
- テレ東卓球塾 ~ひとラリー、いっとくぅぅぅ?~(2022年4月3日 - 、テレビ東京)
- ズームイン!!サタデー(2022年4月2日 - 、日本テレビ) - スポーツキャスター
- ひるおび!(2022年 - 、月曜日、TBS) - コメンテーター
テレビドラマ[編集]
- ソロ活女子のススメ2 第8話(2022年5月26日、テレビ東京) - カヤックのインストラクター 役
映画[編集]
- ミックス。(2017年10月21日)- 本人役
CM[編集]
- 任天堂『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』(2021年)
- 木下工務店(2023年)
著書[編集]
関連書籍[編集]
- ※電子書籍のみ
YouTube[編集]
- 「uFit公式チャンネル」でuFit代表の林ケイスケと対談。
スポンサー・監修食品[編集]
【スポンサー】
- 木下グループ
- BUTTERFLY
- フリーデン
- uFit(2022年4月1日よりブランドアンバサダーに就任)
- 鈴木部品
- 陶々美
- シモジマ
- CHRIO
【監修食品】 フリーデン国産やまと豚使用
- 水谷隼カレー 500円
- 水谷隼カレー(BLACK)500円
- 水谷隼カレー(ハンバーグハヤシ)600円