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欧州中央銀行

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欧州中央銀行(おうしゅうちゅうおうぎんこう、英:European Central Bank、略称:ECB/欧州央銀)は、ユーロ圏20か国の金融政策を担う中央銀行。欧州中央銀行の組織はドイツ連邦銀行およびドイツの州立銀行をモデルにしている。世界金融危機以降はドイツ連銀の牽引力が低下している。

概要[編集]

欧州中央銀行は総裁を長とする役員会(英:Executive Board、仏:Directoire、独:Direktorium)と、役員会の構成員および欧州中央銀行制度のもとにおかれる各国の中央銀行総裁からなる政策理事会(英:Governing Council、仏:Conseil des Gouverneurs、独:EZB-Rat)によって運営されている。1999年、オランダ銀行総裁、オランダ大蔵大臣を歴任したウィム・ドイセンベルクが初代総裁に就任。2003年11月には元フランス銀行総裁のジャン=クロード・トリシェが第2代総裁就任。2011年11月には、前イタリア銀行総裁のマリオ・ドラギが第3代総裁就任。2019年11月1日に、前国際通貨基金専務理事のクリスティーヌ・ラガルドが第4代総裁就任。役員会は中央銀行としての方針を策定する6人で構成される。役員はユーロ圏各国の全会一致での決定を受けて指名される。

2005年には暗黙のうちに合意された結果として、役員6名のうち4名はユーロ圏でも大国とされるフランス、ドイツ、イタリア、スペインの中央銀行出身者で占めることとなった。

ユーロシステム(Eurosystem)と呼ばれるユーロ圏の金融政策を目的としては、欧州中央銀行制度が欧州中央銀行および欧州連合加盟27か国の中央銀行で構成される。

欧州中央銀行制度がユーロ圏内の民間銀行に対して行う買いオペは、世界金融危機から担い手を交代した。従来ドイツ連銀がオペ総額でほぼ半分の資金を供給してきた。2008年以降その割合は急降下、2011年にスペイン銀行とイタリア銀行の2行がほぼ半分を供給した。

ギリシャ財政危機をめぐり、ドイツのメルケル首相はギリシャ債務のヘアカット(リスケジュール)は違法との考えを示している。リスボン条約に盛り込まれているノーベイルアウト(非救済)条項で、「EUは加盟国の中央政府の責任を引き受けない」と規定されているため。ただし、欧州安定メカニズム(ESM)というシャドー・バンキング・システムにはノーベイルアウト条項の適用がない。この条項は2010年末のEU首脳会議でESM設立のために改正されたからである。

このような経緯を経て、欧州のロビー活動監視団体(Corporate Europe Observatory)は、欧州中央銀行が重要な議題をメガバンクの代表団へ諮問しているため利益相反の危険があるとの見解を示した。欧州中央銀行が擁する22の諮問組織は合計517人で構成され、そのうち508人は金融業界の代表である。欧州中央銀行の監督対象となっている銀行はその過半数を占める。諮問組織メンバーの出身で最も多くを占めるのはユーロクリアである。ドイツ銀行、BNPパリバとソシエテ・ジェネラルがそれに続く。

業務[編集]

欧州中央銀行の主たる業務は、上記の目的を追求するためのユーロ圏における金融政策の実施である。 これらの目的を実施するために、以下の手段が挙げられる。

  • 公開市場操作
  • 預託機関 - 民間銀行の資金預託
  • 資金貸付機関 - 民間企業に対する資金貸付

このほかに以下の業務が挙げられる。

  • 外国為替市場への介入およびユーロ圏諸国の準備通貨の保有と運用。外貨準備高の合計は400億ユーロにのぼり、その30%以上はドイツ連邦銀行の、およそ20%はフランス銀行のそれぞれ金準備である。各国の中央銀行は準備金および準備外貨を保有しているが、マーストリヒト条約のもとでこれらは欧州中央銀行に預託されている。
  • 決済システムの円滑な運営の促進

次に上げる業務は欧州中央銀行の付帯的業務とされている。

  • 紙幣 - 欧州中央銀行はユーロ圏の紙幣発行について排他的権限を有する。
  • 統計 - 欧州中央銀行は各国の中央銀行と協力して自らの業務の実行のために、各国の当局や、あるいは直接的に経済主体から統計情報を収集する。
  • 金融安定・監督 - ユーロシステムは金融機関に対する慎重な監督や金融システムの安定に携わる当局による円滑な政策実行に寄与する。
  • 国際・欧州内協力 - 欧州中央銀行はユーロシステムに委託された業務について、欧州連合域内においても、また国際的にも関連機関との協力関係の維持に当たる。

2013年7月10日、欧州委員会は銀行同盟に向けた単一破綻処理制度(SRM)を提案した。この提案は、EU加盟国の銀行を欧州中央銀行が直接監督するという単一監督制度(SSM)を補完する。

預金ファシリティ金利を-0.4%としている。



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