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林家木久扇

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林家 木久扇(はやしや きくおう、1937年〈昭和12年〉10月19日 - )は、日本の落語家、漫画家、画家。旧名は初代林家木久蔵。血液型はA型、出囃子は「宮さん宮さん」、定紋は林家彦六一門の定紋である「中陰光琳蔦」。

来歴・人物[編集]

1937年10月19日、東京市日本橋区久松町の雑貨問屋に生まれる。比較的裕福な幼少期を過ごしたが、太平洋戦争による使用人の出征、東京大空襲による店の全焼など被害に巻き込まれ、家族が離散。小学4年生の時から新聞配達をして家計を支えた。自分を支える経済、お金の入ってくる道を発見工夫して上昇していくことが大切で、「金はあるに越したことはない」という考えを持つに至る。そのためか貧乏を嫌い、終生長屋暮らしだった師匠彦六を「清貧に甘んじ人情に厚い人」と評する一方で「噺家は貧乏でもいいという姿勢」を欠点とし、「噺の中に出てくる人物と同色の暮らし向きをして、若手落語家たちにあれが老成大家の未来像なんだと植えつけてしまった(例として、落語会のギャラを自分の分だけでなく、弟子達の分まで半分相手に返してしまう行動など)」と記している。

寄席に登場し一礼すると、「スーパースターの林家木久扇でございます」と挨拶し、観客の笑いを誘い、掴みを取る。

「現在の多くの若い落語家は経済観念が欠落している」とも批判している。師匠彦六の天敵でありインタビュー依頼電話に「私が喋るのは只じゃござんせん」とプロ意識を持っていた6代目三遊亭圓生、豪邸を建てた3代目古今亭志ん朝、師匠彦六と同じ長屋住まいだが「横丁の大金持ち」とあだ名されるほど貯金をして、脳溢血で倒れた際入院費・治療代を全額貯金を払って亡くなり、一方師匠彦六の友人であり亡くなる直前まで金のことを考えていた9代目桂文治を賞賛している。

木久扇が圓生の考えに賛同する部分は特に経済観念であり、噺家活動の方向性については「落語は古典でなくては、のかたまり」「指導力のある人だが、一方的」と感じていたと『ぼくの人生落語だよ』で記している。また、志ん朝の父・5代目古今亭志ん生は対極的に“貧乏長屋”の代名詞として、今なお志ん生一門中心に噺家の小咄のネタとなっている。

木久扇のライバルは“先月の売り上げ”である(ラーメンだけでなく、噺家・作家としての売り上げも含む)。

多芸多趣味であることもあり、落語界の外に多くの知己を持っている。大御所になってからも、絵の師匠に弟子入りしたりしている。

『笑点』などで脱力的なキャラクターが認知されているが、エッセイや著書からは、キャラクターのイメージとは異なる相当のインテリであることを窺わせる。時代劇や日本史に造詣が深く、NHKの歴史番組などにゲスト出演する際は、笑点でのキャラクターとは別人の描写である。

私生活では、常に帽子を目深にかぶり、絶対に有名人であることを悟られないように用心深く過ごしている。弟子もつけないことが多い。清水崑からは門弟中に「ひとり高く、孤高であれ、お前さん群れなさんなよ」とよく励まされており、その言葉の影響もある模様。

楽屋での人間関係は孤立気味であり、会話はもちろん視線を合わすことも避けられている。これは嫌われているのではなく、不意に変なもうけ話をメンバーに持ち込むため、他のメンバーが絡みづらいと感じているからだとされる。6代目三遊亭円楽は東京スポーツからのインタビューで「たまたま目が合ったら、近づいてきて、“いい木材を大量に仕入れたからそれを彫り物にして売ろうよ”と持ちかけられた」と暴露した。また、過去に象を輸入して観光料で儲けようとしたが、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)に引っかかって大儲けどころか、象が輸入されずに大損したこともある。この時の象は木久象とまで名前をつけていた。とはいえ、若い時分には、師匠連にお茶を出すのは大変だ、ということで二口急須を発明して商品化されるなど、成功した事例もある。

本人の著書によれば、1976年に(本に1967年とあるのは誤り)腸閉塞症に罹り、生存率60%といわれる手術を成功させている。この時、臨死体験に近いことを体験した。父親は胃癌で死亡したが、2000年に本人も胃癌に罹り、胃を3分の2切除している。ダブル襲名の口上で、きくお改め木久蔵は、この7年前(2000年)に木久扇がガンを患ったことに触れており、「(木久扇が)元気なうちに真打昇進できて良かった。これでいつ天国に行ってもらってもいい」と述べている。

赤塚不二夫やタモリとは長く親交があり、彼らの仕事場や宴会にはよく顔を出している。また横山やすしとは親友の間柄であり、やすしを全国ラーメン党の副会長兼大阪支部長に任命したことがある。

3代目三木助死後、三木助の死後まで残っていた門弟達は、三木助と同じ筋である8代目桂文楽、5代目柳家小さんを前に次の新たな師匠を決めさせられ、木久蔵(当時・木久男)以外の門弟は皆小さんを選択した。それにもかかわらず8代目林家正蔵一門へ移籍したのは、三木助の病床時に林家正蔵が見舞金を贈ってきたことに対し、「これが一番嬉しい」と三木助の妻が言っていたため。当時の木久男はまだ前座になりたてで、落語界の人間関係をよく理解していなかったと語る。

役職[編集]

  • 一般社団法人落語協会相談役、真打
  • 公益社団法人日本漫画家協会正会員、参与
  • 日本俳人協会会員
  • 演芸番組『笑点』(日本テレビ)の大喜利メンバー
  • 北海道ニセコ町観光大使
  • 神奈川県瓦屋屋根工業連合会名誉総裁
  • 鯨の食文化を守る会副会長
  • 全国ラーメン党会長(党首と書かれることもある)
  • 有限会社トヨタアート代表取締役(本名の豊田洋名義)

経歴[編集]

落語家として[編集]

  • 1960年(昭和35年)、落語界入り。弟子入りしていた漫画家清水崑の紹介で三代目桂三木助に入門。三木助は弟子には「木久」の字をつけていたので、木久男の名をもらう。
  • 1961年(昭和36年)1月、師匠三木助死去。
    • 同年3月、八代目林家正蔵一門へ移籍、「木久蔵」と改名し、新宿末廣亭で初高座(演題は「寿限無」)。
  • 1965年(昭和40年)9月、二ツ目昇進。
  • 1973年(昭和48年)9月、林家木久蔵、三遊亭好生、桂文平、四代目三遊亭歌笑、三遊亭生之助、橘家三蔵、柳家小きん、三遊亭歌雀、柳家さん弥、金原亭桂太の十人で真打昇進。
  • 1982年(昭和57年)1月29日、師匠林家彦六死去。
  • 1992年(平成4年)、社団法人落語協会理事に就任。
  • 2007年(平成19年)9月21日、「木久扇」と改名。
  • 2020年(令和2年)5月13・14日、東京・明治座で「林家木久扇芸能生活60周年記念公演」を開催する予定が、新型コロナウイルス感染防止のため中止。延期されて2021年(令和3年)3月16・17日に開催された。

笑点[編集]

  • 1969年(昭和44年)11月9日、『笑点』のレギュラーに加入。
  • 1982年(昭和57年)2月7日放送の『笑点』で彦六追悼特集に兄弟子二代目橘家文蔵、林家枝二(後の春風亭栄枝)、弟弟子林家九蔵(現:三遊亭好楽)とともに出演する。
  • 2019年(令和元年)11月、『笑点』出演50周年を迎えた。
  • 2023年(令和5年)8月27日、『24時間テレビ 愛は地球を救う46』内のチャリティー大喜利において、後進へ譲る事を理由に翌2024年3月をもって、大喜利メンバーを卒業(勇退)することを発表した。

自分[編集]

  • 1937年(昭和12年)10月19日、東京市日本橋区久松町(現・東京都中央区日本橋久松町)生まれ。
  • 1944年(昭和19年)青森県八戸市へ疎開。八戸市立柏崎小学校に在学。
  • 1945年(昭和20年)3月10日、東京大空襲で実家の雑貨問屋が全焼し、廃業。
  • 1947年頃 西荻窪に移るが、両親が離婚、母側に引き取られる。
  • 1956年(昭和31年)3月、東京都立中野工業高等学校(食品化学工業課程)を卒業。
    • 同年4月、「食べ物に苦労しない」という理由で森永乳業に入社。
    • 同年8月、森永乳業を退社、漫画家を目指すため、漫画家清水崑に入門。
  • 1958年 漫画が『漫画サンデー』に掲載され、プロの漫画家となる。
  • 1960年 師匠清水崑に諭され、落語家への転進を薦められる。
  • 1967年(昭和42年)5月、当時の本牧亭席亭の妹と結婚。その際に自身の結婚式と他人の結婚式の司会の営業をダブル・ブッキングしてしまい、自分の結婚式には、新郎席に柳家小きんが代理人として座るという事態となった。このことは「クイズダービー」の問題(三択問題)になり、BS笑点ドラマスペシャルでも木久扇自身のナレーションで紹介された。
  • 1981年(昭和56年)12月、日本で初めてラーメンについての単行本を出し、ラーメン・ブームの火付け役となる。
  • 1982年(昭和57年)5月、全国ラーメン党を結成。会長に就任。「木久蔵ラーメン」チェーンの展開を始める。
    • 同年10月27日、現在の事務所である「有限会社トヨタアート」を設立。
  • 1992年(平成4年)、社団法人日本漫画家協会正会員。

弟子入り[編集]

  • 1982年12月:林家時蔵が、兄弟子の五代目春風亭柳朝門下より二ツ目で移籍(時蔵は元弟弟子)。
  • 1985年:時蔵、真打昇進。
  • 1987年4月:林家きく姫が入門。
  • 1989年:林家きく兵衛が入門。
  • 1991年:きく姫、二ツ目昇進。
  • 1992年:林家久蔵が入門。
  • 1993年:きく兵衛、二ツ目昇進し林家彦いちに改名。
  • 1995年
    • 久蔵、二ツ目昇進。
    • 林家きくおが入門。
  • 1996年:林家十八が入門。
  • 2000年
    • 十八が二ツ目昇進、林家きく麿に改名。
    • 林家木之助が入門。
  • 2001年
    • きく姫が真打昇進。
    • 木之助、廃業。(二代目快楽亭ブラック門下へ)
  • 2002年
    • 彦いちが真打昇進。
    • 林家ひろ木が入門。
  • 2005年:ひろ木が二ツ目昇進。
  • 2006年
    • 久蔵、真打昇進。
    • 林家たい木が入門。
  • 2007年:きくお、二代目林家木久蔵を襲名し真打昇進。
  • 2008年10月:林家扇が入門。
  • 2009年3月:林家木りんが入門。
  • 2010年
    • きく麿、真打昇進。
    • 林家けい木が入門。
    • たい木が林家しん平門下へ移籍。
  • 2011年:林家扇兵衛が入門。
  • 2013年
    • 扇が二ツ目昇進。
    • 木りんが二ツ目昇進。
  • 2015年
    • けい木が二ツ目昇進。
    • 扇兵衛が二ツ目昇進。
  • 2017年
    • ひろ木が真打昇進。
    • 彦いち門下に林家やまびこ、林家きよひこ、林家ひこうきが入門。初の孫弟子となる。
    • 林家木はちが入門、翌年楽屋入り。
  • 2021年
    • ひこうきが落語協会退会。(笑福亭鶴光門下へ)
    • やまびこが林家やま彦に、きよひこが林家きよ彦に改名し、同時に二ツ目昇進。
    • きく麿門下に林家十八が入門。
    • 扇兵衛、木はちが廃業。
  • 2022年
    • 扇が廃業。
  • 2023年
    • 木りんが真打昇進、林家希林に改名。

芸能[編集]

  • 1975年(昭和50年)12月、シングル「酔姫エレジー」をリリースし歌手デビュー。
    • 1978年(昭和53年)シングル「いやんばか〜ん」をリリース。
    • 1979年(昭和54年)シングル「とびだすな!!」をリリース。
  • 1991年(平成3年)、芸歴30周年。
  • 1998年(平成10年)、大長編ドラえもん『ドラえもん のび太の南海大冒険』に、声優としてゲスト出演。
  • 2001年(平成13年)、芸歴40周年。
  • 2005年(平成17年)、JAROのCMキャラクターになる。
  • 2006年(平成18年)、野村證券のCMに出演。
  • 2012年(平成23年)4月、メガマソのボーカルのインザーギのカバーアルバム「Visualist 〜Precious Hits of V-Rock Cover Song〜」のジャケットにビジュアル系の衣装を身にまとい登場。
    • 同年9月、ももいろクローバーZ扮する桃黒亭一門の曲「ニッポン笑顔百景」に参加。楽曲中にて小噺を披露する。
  • 2019年(令和元年)12月、自身のYouTubeチャンネル「KIKUKIN TV」を開設。翌2020年(令和2年)1月の『笑点』で、自身のYouTubeチャンネルを開設したことを発表した。

闘病[編集]

  • 2000年(平成12年)4月、初期の胃がんであることが発覚。その後、5月に手術を受けた。
  • 2014年(平成26年)7月、初期の喉頭癌により約1カ月半に渡って休養することを明らかにした。
  • 2021年(令和3年)5月24日、自宅で転倒し、左大腿骨を骨折して入院。6月26日、退院。

親子ダブル襲名[編集]

  • 父・洋:初代林家木久蔵→林家木久扇
  • 子・宏寿:林家きくお→2代目林家木久蔵

落語協会の発表では、2007年9月21日に正式襲名(「木久扇」自体は初代なので、厳密な意味での「襲名」にはあたらない)となる。ただし、出演しているJARO(日本広告審査機構)のCMは同年9月1日以降「木久扇」として出演している。笑点には、同年9月23日放送の「ダブル襲名披露口上」以降、「木久扇」として出演している。

  • 親子の同時ダブル襲名(あるいはトリプル襲名)は、歌舞伎界では松本幸四郎家(1981年の初代松本白鸚、9代目松本幸四郎、7代目市川染五郎。2018年の2代目松本白鸚、10代目松本幸四郎、8代目市川染五郎)に代表されるように何度かあったが、落語界では史上初。
  • 「生前贈与」としては2代目三遊亭金馬→3代目三遊亭金馬以来、久しぶりである。

ギャグ・持ちネタ[編集]

笑点での持ちネタ[編集]

笑点の大喜利で披露した場合、大抵座布団を没収されたり他のメンバー(主に歌丸や6代目円楽)から呆れたリアクションを取られたりするものも多い。自身の回答が滑った事を察した際には「ウケないね」などと言って、自ら座布団を返上するケースもある。

  • ダジャレ小噺
    • 寄席などで披露する。ダジャレを用いたさまざまな小噺を披露する。
    • 「これは絵ですか?」「えぇ」「いい絵ですね」「いいえ」
    • 「屋根」という言葉を出して「や〜ね〜。」(例:「雨が漏りますね」「や~ね~」など)
    • 「アルジェリア」「ナイジェリア」(例:「アルジェリアは日本では有名でない」「そんなことナイジェリア」など)
    • 笑点では司会者(五代目圓楽、歌丸)や観客に先に言われてしまうことが多い。「先に答えを言わないで」と返す(それに対して歌丸は「木久ちゃんの答え分かり良いんだもん」と返していた。)。好楽と先に答えを言った観客のほうを指差した。
  • 木久蔵ラーメン
    • 笑点や寄席などで披露する。他のメンバーから「不味い」「保健所の査察(食中毒の調査)を受けた」「返品が多い」など といじられるが、稀にヨイショされることもある。また、木久扇本人も自虐ネタにすることが多い。『木久扇ナポリタン』や『木久扇ワンタンメン』など、関連商品のネタも多い。最近は、たい平が木久蔵ラーメンに対抗して発売した『秩父たい平カレー』や6代目円楽の『円楽腹黒ラーメン』をライバル視しており、たい平や円楽とネタで「不味い」などと罵倒し合う事が多い。
  • 木久扇無理問答
    • 笑点で披露する。「一本でも、にんじんとは、これいかに?」「二本でも、ゴボウというが如し」と言うように普段は流されがちな素朴な疑問を問答にして披露することが多い。
  • 花魁のマネ
    • 『笑点』で披露する。「ここで逢(お)うたも何かの縁、遊んでいってくんなまし〜」というのが決まり文句で、他にも逆説言葉で「ライオン」と「花魁」を掛けたネタをよく披露したり、これ以外にも花魁口調でネタを披露する時がある。2022年に六代目円楽が脳梗塞による入院とリハビリの為に長期休演(後に現役メンバーのまま死去)した際、番組のオープニングで笑点メンバーそれぞれが円楽に対して復帰を願うコメントを本人のイラストの中に入れた際もこの花魁口調でコメントを寄せており、学園祭でのコスプレを題材にした問題には、好楽の学園祭でのコスプレ自慢に対して、「私なんか吉原で衣装借りて花魁道中するのよ?」と返している。
  • 時代劇、チャンバラ口調
    • 『笑点』で披露する。時代劇で敵陣を剣で斬り付ける際に発する決まり文句を意識し、「ガタガタ言うと叩っ斬るぞ!!」「野郎共叩き斬れ!!ブハハハハ」等と発する事が多い。他にも菓子折りの底の小判や悪代官をネタにする場合もある。
  • その時々に流行っている楽曲 
    • 会いたかった(AKB48の楽曲)、Z女戦争(ももいろクローバーZの楽曲)、U.S.A.(DA PUMPの楽曲)など
    • いずれも独特のリズムで歌う。挨拶や大喜利の回答では踊ることもある。
  • おやじの海(村木賢吉の楽曲)
    • 笑点で披露する。答えでおできなどと発言すると歌う(海と膿をかけている)。
  • チャンチキおけさ(三波春夫の楽曲)
    • 笑点で披露する。警察・探偵に関する問題になると歌う(鑑識とチャンチキをかけている)。
  • ミネソタの卵売り(暁テル子の楽曲)
    • 笑点で披露する。また、暁テル子の楽曲では「東京シューシャインボーイ」などを歌う場合もある。
  • 憧れのハワイ航路(岡晴夫の楽曲)
    • 笑点で披露する。
  • 星の流れに(菊池章子の楽曲)
    • 笑点や寄席などで披露する。
  • イヨマンテの夜(伊藤久男の楽曲)
    • 笑点で後述の雨乞い師ネタの際に祈りながら披露する。歌い出しを呪文として唱えるが、次第に「ラメチャンタラギッチョンチョン」と『東京節』の一節に変わる。
  • お暇なら来てよね(五月みどりの楽曲)
    • 笑点で先述の花魁ネタの一環として披露する。
  • 野ばら(童謡)
    • 笑点で披露する。
  • 宇宙人のものまね
    • 笑点や寄席などで披露する。「ワレワレハウチュウジンダ」を典型とする宇宙人語を話し、最後に「ぼよよよよ〜ん…」という宇宙人特有の去り際のループ効果音で締める。時たまに桂歌丸を「ハ〜ゲチャビン…」と罵倒し、歌丸から「このバカチャビンが…」と返される。
  • 河童・雨乞い師・マイケル・ジャクソン(のものまね)
    • 笑点で披露する。両隣の(好楽または昇太→三平→たい平)メンバーにネタを振られて行う。大喜利の答えに使われた場合、大抵ネタを振った側の座布団が没収となるが、木久扇の座布団ないしは両者の座布団が没収される時もある。
    • 河童ネタは、後述のように2010年には座布団10枚の賞品の元ネタとなることとなり、トルコ・カッパドキアの旅となった。
    • 他のメンバーの回答で「◯◯の河童さんどうぞ」とか振らる流れでやる場合もあり、その時はやる様に振ったメンバーに「振るなよ」と言っている。
    • 下記のレパートリーにないものまね(織田信長、明智光秀、宮本武蔵、徳川家康、森鷗外など)を振られることもあり、その時でも「私は、○○ですが…」と大河内傳次郎のマネで返すこともあり、司会者からどの物真似も同じと指摘をされる事がある。
  • 相田みつをの詩集
    • 笑点で披露する。ネタの中で「○○だっていいじゃないか、にんげんだもの」と言い、最後に必ず「せんだみつお」とつける(その際、好楽から「せんだみつおじゃねぇよオイ!!」ツッコミを入れられる)。
  • エレキギター
    • 笑点で披露する。大喜利の答えに使われた場合、司会者(歌丸)に先に言われてしまうこともある。
    • 「バカバカバカバカ!」(エレキギターの音と馬鹿をかけている、1998年12月の放送で、サンタクロースからのクリスマスプレゼントに関する問題で、サンタクロースに扮したこん平が、「エレキギター欲しいかな!?」と聞き、五代目圓楽の「いりません」という答えに返しとして「そんな事言う奴は…」と前置きした上でこのネタを披露した事もある)。
  • ワニのネタ
    • 笑点で披露する。(例:「ワニは怖いワニ〜」「ワニのバッグは、高いワニ〜」など)
  • 言い間違い・読み間違い
    • 笑点や寄席などで披露する(「尾崎紅葉の『金色夜叉』」を「尾崎もみじの『きんいろよるまた』」や「島崎藤村」を「島崎ふじむら」と読み間違えたり、預金通帳の利子の明細を見て「としこさんから入金があった」と発言するなど。)。概ね司会者(歌丸と昇太)や他のメンバーによって訂正される。また、寄席などで披露する場合は発言後に自ら訂正している。
    • 認知症ネタとして、徘徊してどこか分からない、迷わないように支給された小道具を道端に置いて行くなどのネタ。昇太が司会に就任して以降、度々披露する。
    • 大喜利の一問目のお題に対して「今日中に(または今)やらなきゃいけないんですね?」と返答する。
    • 司会者(昇太)に対して「私は司会者、五人送ってんの(初代の立川談志から先代の桂歌丸まで他界している。)。だから次、昇太さんあんただ。」と言う。

など。

備考
  • 笑点の大喜利で司会者が「他に?」と回答者に言うと必ず手を挙げるため、司会者から「『他に?』ってきくと必ず手を挙げる」と恐れられている。
  • 後先考えずに手を挙げて指名されると答えに窮する事があり、それを「答えを考えていないのに手を挙げた」と自虐的にネタにすることがある。
  • 答えに詰まった際に「あのねぇ」と言う。

ものまねレパートリー[編集]

  • 渥美清
  • 阿部九洲男
  • 嵐寛寿郎
  • 上田吉二郎
  • 永六輔 - 木久扇の娘の名前を命名したのは永である。
  • 榎本健一 - 数少ない歌真似。
  • 大河内傳次郎 - 笑点や寄席などで披露する。セリフを長々と披露するため、司会者(特に歌丸)からは「ここカットね」「休み時間です」などと言われ、大抵座布団は没収となる。
  • 大平正芳
  • 岡晴夫 - 数少ない歌真似。
  • 勝新太郎
  • 春日一幸
  • 片岡千恵蔵 - 木久扇は特に多羅尾伴内シリーズが好き。元TBSアナウンサー鈴木治彦の父・鈴木新助が日本橋『たいめいけん』で義太夫の会を催した時に、木久扇(当時・木久蔵)も呼ばれて落語をすることになった。当日お客として招待されていた千恵蔵の前で、『片岡千恵蔵伝』を演じた。『忠臣蔵』の大石内蔵助の「各々方討ち入りでござる」と発する。
  • 財津一郎 - ピアノ売ってちょうだい(タケモトピアノのCMネタ)など
  • 佐々木更三
  • 松鶴家千とせ
  • 進藤英太郎
  • 高見山大五郎
  • 田中角栄
  • 立川談志 - 談志が参議院議員選に出馬した時、選挙の応援をした事がある。
  • 月形龍之介
  • 土屋嘉男
  • 東野英治郎
  • 中村歌右衛門 (6代目)
  • 長谷川一夫
  • 花菱アチャコ
  • 林家三平 (初代) - 木久扇をテレビの世界に紹介する等前座時代から付き合いがあった。
  • 林家彦六 - 木久扇の師匠、笑点や寄席などで披露する。故三遊亭圓生を批判するネタが多く、圓生の孫弟子である好楽や6代目円楽によって制止される。大喜利の答えに使われた場合、大抵座布団は没収となる。司会が昇太に代わってからは自らの身の上(落語家生活60年、笑点歴50年など)を語った上で、「そういう了見だから昇太さん、あんたのとこには嫁が来ない」などと、昇太が独身だった頃はそれをなじることが多かったが、結婚後は、「あんたの司会に愛はない」などの形に変化した。大河内傳次郎の物真似同様、長々と披露するネタであるため、たい平司会のスペシャル大喜利の時には、「ここ休み時間ですから」とネタにされていた。
  • ピコ太郎
  • HIKAKIN
  • ひょっこりはん
  • 森繁久彌 - 喋り真似だけではなく歌真似も
  • 山形勲
  • 夢屋まさる
  • リ・チュニ

高座での持ちネタ[編集]

特に声帯模写や物真似芸を多く取り入れた創作落語の「彦六伝」「昭和芸能史」のほか、古典では主に下記のネタを演じる。高齢となった近年は、前出の創作落語のショートバージョンである「明るい選挙」を演じることが殆どである。

  • 昭和芸能史
  • 彦六伝
  • 鮑のし
  • 松竹梅
  • 湯屋番
  • 道具屋
  • 蛇含草

メディア[編集]

出演番組[編集]

現在[編集]

  • 笑点(1969年11月9日 - 2024年3月予定、日本テレビ系列)解答者

過去[編集]

  • モーニングジャンボ奥さま8時半です(1972年4月3日 - 1984年5月4日、TBS系列)※コーナー司会、レポーターなどとして出演した他、スタッフとして番組の構成も担当した。
  • 笑えば2時だよ(1972年4月 - 1973年3月、フジテレビ)※司会
  • 桃太郎侍 第86話「大当り貧乏くじ」(1978年6月4日、日本テレビ) - 雲国 役
  • NHK特集「びんぼう一代 ~五代目古今亭志ん生~」(1981年3月27日、NHK総合)
  • オレたちひょうきん族『タケちゃんマン 三味線を持った渡り鳥』(フジテレビ)
※『オレたちひょうきん族 THE DVD 1983〜1984』の一枚目に収録されている。片岡千恵蔵の「七つの顔の男だぜ」を演じている。
  • ご存知!旗本退屈男シリーズ(1988年 - 1993年、テレビ朝日)
  • 右門捕物帖 血染めの矢 江戸-長崎 黄金強奪連続殺人に必殺の十手が挑む!(1989年12月28日、テレビ朝日) - 昭文堂 役
  • 月曜ドラマスペシャル 塀の中の懲りない面々5(1990年4月9日、TBS)
  • 木久蔵の人情一本釣り(1992年4月 - 10月、TBS、帯番組) - 司会
  • こころ(2003年4月 - 10月、NHK、連続テレビ小説)- 恵比寿家大福 役
  • ホタルノヒカリ2 第三夜(2010年7月21日、日本テレビ) - 菊屋麺蔵 役
  • BS笑点ドラマスペシャル(2017年~2020年放送の3作品、BS日テレ)- 1作目は桂歌丸、2作目は5代目三遊亭圓楽、3作目は初代林家木久蔵(木久扇)自身の若いころの落語家人生を題材にしたドラマである。木久扇自身もカメオ出演と3作目のナレーションを行っている。
  • 仮面ライダーリバイス(2021年10月3日、テレビ朝日)- 本田茂夫 役
  • テレビショッピング「ハーブ健康本舗 ヒザ潤滑源」

著書[編集]

林家木久蔵 名義[編集]

  • 笑説・落語長屋(1980年6月、白帝社)
  • 素敵なにっぽん芸人譚(1980年、白帝社)
  • なるほど・ザ・ラーメン(1981年12月、かんき出版)
  • のびのび人生論 ぼくの人生落語だよ(1982年6月、ポプラ社)
  • 林家木久蔵のラーメン料理学 - バッチリ75例の献立(1983年2月、日之出出版)
  • ふれんど疾風 - 笑点木久蔵交友録(1983年8月、リイド社)
  • やすし・木久蔵の香港殴り込み珍道中(横山やすし共著、1983年12月、リイド社)
  • 木久蔵の心霊教室 - 不思議を訪ねて(1983年12月、潮文社)
  • シネマのマネシ - 木久蔵映画館(1984年4月、実業之日本社)
  • 私の下町五十景 - 浜町河岸から(1986年4月、三修社)
  • 木久蔵のゲンキ創造塾―下町発!転んで起きてまっしぐら(1988年3月、佼成出版社)
  • ぼくはラーメンで成功した!―木久蔵の行動式経営術(1988年10月、大陸書房)
  • エスカルゴ・ブックス 林家木久蔵の株はおもしろい―ちょっと自慢したいボクの株体験(1990年2月、日本実業出版社)
  • 元祖キクゾー 天狗印元気乃素―噺家生活30年。心から“ありがとう”をこめて。(1991年3月、世界文化社)
  • 昭和・平成タレント太平記―私をトリコにした男たち(1991年6月、学研プラス)
  • のびのび人生論 ころんでおきてざぶとん10枚(1992年8月、ポプラ社)
  • 木久蔵流錦絵草紙(1995年5月、リバティ書房)
  • 描いて笑っていい気分(1998年1月、あゆみ出版)
  • 林家木久蔵の子ども落語(1998~1999年、全6巻、フレーベル館) *電子版あり
  • 輝けキクゾー交遊録(2000年10月、東京新聞出版局)
  • キクゾーのチャンバラ大全(2001年3月、ワイズ出版)
  • 落語の隠し味(2001年12月、フレーベル館)
  • 昭和下町人情ばなし(2001年12月、NHK生活人新書)*電子版あり
  • バカの中身(2004年6月、うなぎ書房)
  • 私の生き方文庫 ぼくの人生落語だよ(2004年8月、ポプラ社)
  • 多羅尾伴内―七つの顔の男(関貞三(著)、林家木久蔵(編)、2005年3月、ワイズ出版)

ほか多数

林家木久扇 名義[編集]

  • 木久蔵流がんばらない子育て(林家木久蔵共著、2007年5月、教育評論社)
  • 親馬鹿力のおかげです―福を呼ぶ、人の育て方(林家木久蔵共著、ブルース・オズボーン写真、2008年8月、岩崎書店)
  • 林家木久扇のラーメンてんぐイカニモあらわるのまき(2008年10月、チャイルド本社)
  • お笑いの達人になろう! 〈1〉 - コミュニケーション力up 落語 (ポプラ社、2009年3月)
  • 三才ムック 落語を聞くおう! - 初心者のための落語入門(三才ブックス、2010年9月)
  • 天才林家木久扇のだじゃれことばあそび100(絵:礒みゆき、2011年5月、チャイルド本社)
  • 日本語力をきたえることばあそび〈5〉伝統文化にふれる!山号寺号/むり問答/かけことば(監修・作・絵、2012年2月、フレーベル館)
  • これからだ―笑いと元気が湧く林家木久扇3・11俳句画集(2012年8月、今人舎)
  • ぽにょりぽにょり(文:内田麟太郎、絵:林家木久扇、2012年12月、今人舎)
  • 林家木久扇のみんなが元気になる学校寄席入門(出演・監修、こどもくらぶ編、2014年12月、全4巻、彩流社)
  • がんに負けるな!―免疫力を上げるポジティブ生活術(吉野槇一共著、2015年7月、主婦と生活社)*電子版あり
  • 林家木久扇 バカの天才まくら集(2018年2月、竹書房)*電子版あり
  • イライラしたら豆を買いなさい - 人生のトリセツ88の言葉(2020年5月、文春新書)*電子版あり
  • 木久扇のチャンバラ大好き人生(2020年9月、ワイズ出版)
  • 林家木久扇一門本 〜天下御免のお弟子たち〜 (2022年1月、秀和システム) ISBN 978-4798066066
  • バカのすすめ(2022年3月、ダイヤモンド社)ISBN 978-4478109779

レコード[編集]

  • 酔姫エレジー/歌奈里亜(1975年(昭和50年)12月)
  • いやんばか〜ん/木久蔵のナンチャッテ数え唄(1978年(昭和53年)4月) - 後にCDアルバム「笑タイム」にも収録。
  • とびだすな!!/村のおまわりさん(1979年(昭和54年)9月) - 後にCDアルバム「SMILE」にも収録。前作「いやんばか〜ん」とは打って変わって真面目な歌で、交通ルールについて歌っており、交通安全を促す内容の歌である。

映画[編集]

  • 探偵物語(1983年) - 警官 役
  • のび太の南海大冒険(1998年) - ゴンザレス 役(声の出演)
  • 犬神家の一族(2006年) - 久平 役

ドラマ[編集]

  • 吾輩の部屋である(2017年9月19日 - 11月21日、日本テレビ) - カバの置物 役(声の出演)

CD[編集]

  • 「キクラクゴ」(2004年12月29日、オーマガトキ)
  • 「NHK新落語名人選 林家木久蔵」(2005年12月7日、ユニバーサルミュージック)
  • 「キクキクラクゴ」(2007年8月22日、オーマガトキ)
  • 「空とぶプリンプリン」(2016年6月22日、日本コロムビア) - 木久ちゃんロケッツ名義。NHK「みんなのうた」(2016年6月 - 7月放送楽曲)
  • 「林家木久扇 ザ・スーパースター」(2枚組、2016年12月25日、キントトレコード)

DVD[編集]

  • 「ザッツ・エンタテインメント スーパースター林家木久扇 爆笑編」(2007年9月19日、ソニー・ミュージックダイレクト)
  • 「林家木久蔵一門会 爆笑ビックショー!」(2005年、有限会社 浪)

その他作品[編集]

  • 昭和バカ噺子 -林家木久扇物語-(2007年、はらのらま作画、コミック・ガンボ連載) - 原案(版元倒産になり掲載誌が休刊となったため打切り。コミックスは2巻まで刊行されている)
  • 日本の話芸(NHK) - タイトル画(オープニングおよびエンディング、2020年3月まで)

ラジオ[編集]

  • 歌謡曲だよおっかさん(TBSラジオ)
  • どんとこい!電リク大進撃(TBSラジオ)
  • Changeの瞬間 〜がんサバイバーストーリー〜 (2020年5月17日・24日、朝日放送ラジオ)

CM・広告[編集]

  • エスビー食品 練りわさび・練りからし(CM・広告、1974年)
  • 中外製薬(CM、「バルサンPジェット」。追いつめ効果篇)
  • 8番らーめん (北陸地区ローカル、1980年代半ば頃)
  • ちどりや(旧・千鳥屋製麺所)(宮城県ローカル、1983年 - 1984年頃)
  • ファルケン 冬用タイヤ(CM・広告、1997年)
  • 野村證券(株券電子化篇)(CM・広告)
  • 日本調剤(ジェネリック医薬品啓発)(広告)…本人曰く、盛岡市・仙台市(仙台市交通局/川内営業所・霞の目営業所所轄のバス)では、ラッピングバスにもなっている。
  • 日本広告審査機構(JARO)(CM、はなしをキクゾウ篇。親子ダブル襲名後は二代林家木久蔵と共演)
  • 富士通(「らくらくスマートフォン me F-01L」。「はじめての人」篇。大竹しのぶと共演(2019年))

関連書籍[編集]

  • 吉川潮「芸人奇行録・本当(マジ)か冗談(シャレ)か」(1988年1月、白夜書房)突飛な芸人伝」(2001年1月、新潮文庫)、「完本・突飛な芸人」(2006年3月、ちくま文庫)
  • 神津友好「にっぽん芸人図鑑―珍芸・奇芸・名人芸」(1989年4月、主婦と生活社)
  • 笑芸人編集部編「落語ファン倶楽部〈VOL.3〉」(2007年2月、白夜書房)
  • 「吉行淳之介対談集 やわらかい話〈2〉」(2008年3月、講談社文芸文庫)
  • 吉川潮「落語の国 芸人帖」(2009年1月、河出書房新社)
  • 松本尚久「芸と噺と―落語を考えるヒント」(2010年5月、扶桑社)
  • 「三丁目の落語」編集委員会(編)「三丁目の落語―夕日が似合う新作落語 なつかしい人たちと新作落語で出会う」(2013年3月、講談社)
  • 吉川潮「芸人という生きもの」(2015年3月、新潮選書)
  • 根本圭助「忘れ得ぬ人々 思い出の風景―昭和から平成へ‐私の交遊録」(2015年6月、北辰堂出版)
  • 別冊 詩とファンタジー まるごと林家木久扇(2018年8月、かまくら春秋社)
  • 林家木りん「師匠! 人生に大切なことはみんな木久扇師匠が教えてくれた」(2018年6月、文藝春秋)
  • 未来につながるまなびば 子ども大学〈2〉生活を楽しむ:国語・体育・家庭科・総合学習(こどもくらぶ編、2020年10月、フレーベル館)

趣味[編集]

  • イラスト、錦絵 - 略歴節にあるように、かつては漫画家志望だった。個展を開いたこともあり、NHKで放送されている「日本の話芸」のオープニング・イラストは2020年3月まで使われていた。落語協会カレンダーのイラストも長年描き続けている。雑誌・書籍・テレビからの挿し絵の依頼も多い。
  • 時代劇映画鑑賞 - 落語のマクラによく使っているほか、このジャンルに絞った著書も数冊出版。好きな時代劇は『鞍馬天狗』。鞍馬天狗の出で立ちでデパートの一日店長をやっていたこともある。しかし今の子供は鞍馬天狗を知らず、ある時のサイン会で子供から「おじさんはイカですか?」と言われて嫌になって止めたと言う。著書によれば、少年期から映画が好きだった。嵐寛寿郎など子供の頃に見ていた時代劇俳優の物真似も得意。嵐寛寿郎の晩年に彼との対面を果たしている。
  • ラーメン食べ歩き - 趣味が高じて自分のラーメン店を開業。
    • 以上の3つは単なる趣味を越えた腕前である。
  • 俳句 - 俳号は「とよ田三茶」 日本俳人協会会員。
  • 剣道 - 青年期に剣道道場大義塾で剣道範士中村藤吉、全日本剣道選手権優勝者中村太郎に師事。道場の後輩に後の6代目柳家小団治(現在落語家、剣道七段)がいた。大義塾OB会会長を務める。現在も剣道好きで素振りは欠かさない。

一門弟子[編集]

真打[編集]

  • 林家時蔵 -元々は木久扇の弟弟子であり、 彦六死後兄弟子の五代目春風亭柳朝門下に移籍し、柳朝の病気に伴い木久扇門下へ移籍
  • 林家きく姫 - 総領弟子
  • 林家彦いち
  • 林家久蔵
  • 二代林家木久蔵
  • 林家きく麿
  • 林家ひろ木
  • 林家希林

二ツ目[編集]

  • 林家けい木

廃業[編集]

  • 林家電蔵
  • 林家雷蔵
  • 林家きく麻呂 - 林家きく麿とは別人
  • 林家八笑
  • 林家たい木 - 林家しん平門下へ移籍後廃業
  • 林家しょう木
  • 林家扇兵衛
  • 林家木はち
  • 林家扇

移籍[編集]

  • 林家木之助(現:立川わんだ)

弟子の名前[編集]

実子の前名の「きくお」を含め、直弟子には平仮名混じりの高座名をつけることが多い傾向にある。笑点ではそれをネタにされることもあり、「きくおが平仮名なのは、親父の木久蔵(当時)が漢字が読めないからだ」、と言われたこともある。なお、自身でも「私にとってKYは『空気読めない』ではなく『漢字読めない』である」とネタにすることもある。

ただし、林家こん平の弟子についても「たい平」「いっ平」のような平仮名混じりの高座名をつけている(これは、こん平の師匠である初代三平の流れを汲むものだが、たい平、いっ平はこん平の直弟子である)ことから、木久扇に限ったことではないが、ネタにされるのは木久扇ぐらいである。

関連項目[編集]

  • 林家木久蔵
  • 落語協会
  • 笑点
  • 木久蔵ラーメン
  • 与太郎
  • 清水崑
  • 柄本時生 - 『BS笑点ドラマスペシャル』にて初代木久蔵役。
  • 三遊亭圓楽 - 五代目、六代目とは「笑点」の大喜利メンバーとして付き合いがあったが、 三遊亭圓楽の芸名は元は師匠の林家彦六(八代目正蔵)が1919年 から1928年に三代目を名乗っていた木久扇には深い所縁がある芸名である。
  • 和田尚久(ライター)- CD「林家木久扇 ザ・スーパースター」をプロデュースしている。


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