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東北新社

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株式会社東北新社(とうほくしんしゃ、英: TOHOKUSHINSHA FILM CORPORATION)は、東京都港区赤坂に本社を置く、映画の製作・配給、海外テレビ映画の輸入配給・字幕吹替の翻訳、テレビ番組・CM制作、セールスプロモーション・イベント制作事業や、衛星放送事業などを行う日本の企業(総合映像プロダクション)。

外国映画の日本語版制作でその名を知られ、国内最大手でもある。略称はTFC。東京証券取引所スタンダード市場上場。証券コードは2329。

社名の「東北新社」は、創業者の植村伴次郎が秋田県由利郡東滝沢村の出身であることから、銀座で小さなバーを経営時に知己を得た「劇団四季」の浅利慶太が「東北社」と名付けた。

アニメ作品『宇宙戦艦ヤマト』の版権を買い取り、過去に日本語吹替版を製作した『サンダーバード』の日本国内におけるライセンスを保有し(1990年代〜2000年代中盤まで)、ディズニーの日本語吹き替え版製作も担当した(Disney+で配信されている『ミッキーマウスのワンダフルワールド』では"HALF H・P STUDIO"が担当、『ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-』では"スタジオ・エコー"が担当)。

沿革[編集]

  • 1959年 - 東北社を設立する。オペラのプロデュースを目的に創業したが、翻訳業務を請け負う。植村伴次郎が外国テレビ映画の日本語吹替業に乗り出したことで社長と対立する。
  • 1961年4月1日 - 植村伴次郎が株式会社東北新社を設立する。東北社から分裂して6名が移籍し、引き続き外国テレビ映画の日本語吹替業を行う。
  • 1964年 - 新日本映画製作所を買収しCM制作事業を開始する。
  • 1966年2月 - 株式会社新日本映画(存続会社)と株式会社東北新社が合併し、株式会社東北新社(後の株式会社東北新社フィルム)へ商号を変更。
  • 1971年 - ビデオによる編集事業とポストプロダクション事業を開始する。
  • 1972年 - 麻布でスーパーマーケットを営むナシヨナル物産の株式を取得する。有限会社サンライズスタジオと共同出資でアニメ製作会社、株式会社創映社(後の株式会社センテスタジオ)を設立してアニメ製作を手掛ける。
  • 1976年11月 - 利益配分を巡りサンライズスタジオ側と対立して決裂する。サンライズスタジオは東北新社傘下から離脱し株式会社日本サンライズ(現:株式会社バンダイナムコフィルムワークス)に改組して商号を変更する。
  • 1984年 - CG製作事業を開始。
  • 1986年 - スター・チャンネルを合弁により設立する。
  • 1987年 - スーパーチャンネルを開局し、オムニバス・ジャパンを設立する。
  • 1992年 - デジタルエッグを合弁により設立する。
  • 1995年 - 映像テクノアカデミアを開校し、ファミリー劇場およびプレイボーイチャンネルを開局する。
  • 1997年 - 東北新社クリエイツを設立する。
  • 1998年 - クラシカ・ジャパンを開局する。
  • 1999年1月 - 株式会社東北新社フィルム(存続会社)、株式会社東北新社(1979年設立)、株式会社国際テレビジョン企画(1976年設立)、株式会社パンアジアエンターテイメント(旧株式会社インターナショナル・テレビジョン・カンパニー、1972年設立)が合併し、株式会社東北新社へ商号を変更。
  • 2001年4月 - 株式会社センテスタジオ(存続会社)と株式会社東北新社が合併し、株式会社東北新社へ商号を変更。
  • 2002年 - 株式を店頭登録する。
  • 2019年 - 植村の娘婿に当たる二宮清隆が社長に就任。
  • 2021年
    • 2月26日 - 二宮、社長を辞任。後任として中島信也が就任。
    • 9月8日 - ウォルト・ディズニー・ジャパンとの間でブランド・ライセンス契約を締結。
  • 2022年10月3日 - 東北新社が保有しているザ・シネマの全株式をノジマ傘下の同業会社であるAXNに売却。
  • 2024年6月1日 - 東北新社が保有しているスター・チャンネルの全株式をジャパネットホールディングス傘下のジャパネットブロードキャスティングに売却。
  • 2024年7月10日 - 映像テクノアカデミアの2024年度秋以降における学生募集停止を発表。

事業[編集]

広告関連[編集]

中島信也(2021年2月から2022年6月まで同社社長)は看板ディレクターとして知られる。本社以外に二番工房、株式会社ソーダコミュニケーションズ(2009年5月、ニッテンアルティ(旧・日本天然色映画)とサーマルが合併)、ティーエフシープラス等の関連会社もCM制作を手がける。受賞作多数。

その他、英勉も同社に所属しており、CMディレクターを務める一方で、近年では同社が製作に参加した映画『ハンサム★スーツ』で監督業に進出してもいる。

放送[編集]

1986年、スター・チャンネルの配信を開始。1989年には通信衛星による配信を開始。

等々力放送センターでは、関連チャンネル(BS・CS合計11ch)の運営・送出業務に携わるとともに、スカパー!e2(現・スカパー!)の多くのチャンネルについて、衛星へのアップリンク業務も担当(2009年スカパー東京メディアセンター完成後は副局)している。

また、東映チャンネルについても送出業務を受託(ディレクTVの委託放送事業者でもあった)している他、2008年6月には松竹系のCS7ch(衛星劇場、ホームドラマチャンネル、歌舞伎チャンネル、パワープラッツ(当時4ch))の送出業務を担当していたサテライト・マスターの株式を松竹・三井物産より取得、子会社化した上で同年10月に業務を当社に移管、等々力放送センターから送出している。

2009年12月には、建築資料研究社より囲碁・将棋チャンネルを運営するサテライトカルチャージャパンの株式を譲受、連結子会社化した。

2017年10月24日より、株式会社プレイボーイ・チャンネル・ジャパン(東北新社の連結子会社)は、同じ東北新社関連会社として設立されたPM Entertainment株式会社に制作作業が移行され新たな番組供給事業者となった。

2022年10月3日、保有しているザ・シネマの全株式を同業会社のAXN(ノジマの子会社)に売却することを同年8月5日に発表した。2024年4月19日、保有しているスター・チャンネルの全株式を6月1日付で同業会社のジャパネットブロードキャスティング(ジャパネットホールディングスの子会社)に売却することを発表した。これにより、東北新社の関連チャンネルにおいて、性器と肛門の詳細な描写によるポスプロ(モザイク修正)は終了となった。

関連チャンネル[編集]

  • 株式会社ファミリー劇場(連結子会社、51.3%出資)
    • ファミリー劇場
  • 株式会社スーパーネットワーク(持分法適用、50.0%出資)
    • スーパー!ドラマTV(旧・スーパーチャンネル)
  • 株式会社囲碁将棋チャンネル(連結子会社、88.6%出資)
    • 囲碁・将棋チャンネル
かつて存在した関連チャンネル[編集]
  • ヒストリーチャンネル・ジャパン合同会社(持分法適用)
    • ヒストリーチャンネル 日本・世界の歴史&エンタメ
  • 株式会社プレイボーイ・チャンネル・ジャパン(東北新社の連結子会社)
    • プレイボーイチャンネル
    • チャンネル・ルビー
  • 東北新社直営
    • クラシカ・ジャパン
  • 株式会社ザ・シネマ(90%出資)
    • ザ・シネマ
  • 株式会社スター・チャンネル
    • スターチャンネル1
    • スターチャンネル2
    • スターチャンネル3


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