日経スペシャル ガイアの夜明け
『日経スペシャル ガイアの夜明け 時代を生きろ!闘い続ける人たち』(にっけいスペシャル ガイアのよあけ じだいをいきろ たたかいつづけるひとたち)は、2002年(平成14年)4月14日からテレビ東京系列に放送されている経済ドキュメンタリー番組。通称は「ガイアの夜明け」「ガイア」。番組開始から2003年3月30日までは毎週日曜日の22:00 - 22:54、2003年4月1日から2021年3月までは毎週火曜日の22:00 - 22:54、2021年4月2日からは毎週金曜日の22:00 - 22:54(JST)に放送されている。
概要[編集]
「ガイア」とはギリシア神話に登場する大地の女神を意味し、のちにノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが地球を指してガイアと呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。この番組では日本と海外の経済動向やビジネス事情にスポットをあて、復活にかける人々を多様な観点からさぐり、「ガイアの夜明け」にむかって闘い続ける人々の姿を描く。また、大企業ばかりでなく中小企業や地方自治体、あるいは個人にスポットをあてているのも特徴である。冠メインスポンサーで番組制作にも協力している日本経済新聞の日曜版には「キーワードで読むガイアの夜明け」という連動企画もある。
日本経済新聞社が協力しメインスポンサーにもなっているため「日経スペシャル」とうたっている。日経スペシャルの番組の中でも地方局の系列外ネットが10局と多い。
2003年4月改編で火曜22時台に移動。
2021年4月改編により、テレビ東京と(独立局を含む)同時ネット局では、火曜22時台で放送してきたが、同時間帯に『ワールドビジネスサテライト』(『WBS』)月 - 木曜分の放送枠を23時台から22時台へ移動することに伴い、同年4月2日からは、放送枠を毎週金曜日22時台(22:00 - 22:54)に移動、枠移動は18年振り2度目となる。この改編では金曜日のみ『WBS』を引き続き23時台に放送するため、系列局で当番組の後に『WBS』を放送する編成自体は改編前から引き継がれる。逆に、BSテレ東での遅れ放送(原則、TXN系各局から見て11日遅れ)が入れ替わりで火曜日の22時からとなった。
また、インターネットテレビの有料配信による見逃し配信(テレ東biz、U-NEXT〈2023年9月以後>。2023年6月まではU-NEXTに統合される前のParaviも)が行われている。
出演者[編集]
当番組では毎週、番組内容を要所要所で説明する「案内人」が存在する。
案内人[編集]
- 役所広司
- 初代案内人、俳優。
- 番組放送開始から2009年12月22日まで担当。番組開始時から毎回、番組冒頭で内容にそった寸劇を一人数役で演じる。さらに、エンディングでは役所みずから放送内容に関係する場所に出向き、番組を締めくくる。2008年4月ごろからは、番組冒頭部分でその回取り上げるテーマについての背景などを役所が説明するようになった。
- 江口洋介
- 2代目の案内人、俳優。
- 2010年1月5日から2019年12月24日まで担当。寸劇などは継続して採用されているが、スタジオ内での撮影は主に中盤がメインとなり、冒頭部分の撮影は該当内容に関する店舗で撮影したり商品などを直接スタジオ外で紹介(いわゆる前説)する手法にかわるなどの変化もみられる。また、店員や開発スタッフなどが寸劇や前説に出演する場合もある。彼は歴代最長の10年間務めた。
- 松下奈緒
- 3代目の案内人、女優、ピアニスト、歌手。
- 2020年1月7日放送分から担当。番組初の女性案内人となる。前任2名とは異なり寸劇はなく、純粋な番組MCとして江口同様にその日のテーマに沿った説明をスタジオ、またはテーマに関連した場所を取材して進行している。2022年4月1日放送分からオープニングテーマ「光~ray of light~」、挿入歌「アカツキ」(どちらも松下のアルバム「FUN」に収録)も担当している。
ナレーター[編集]
- 蟹江敬三
- 初代ナレーター担当、俳優。
- 番組放送開始から2014年3月に死去するまで担当(タイトルコールに関しては2014年5月27日放送分まで蟹江の声を継続して使用していた)。
2011年1月25日放送分は遠藤憲一が担当。蟹江の闘病に伴い、2014年1月以降は、蟹江が一時復帰した2014年2月18日から3月18日の放送分以外は以下の俳優が代役を務めた。以下のナレーション日付は本放送のもの。
- 高橋克実(2014年1月7日・1月14日・1月21日)
- 寺脇康文(2014年1月28日)
- 古谷一行(2014年2月4日・3月25日)
- 長塚京三(2014年2月11日)
2014年3月30日の蟹江の死去に伴い、お悔やみ文が番組の公式ホームページに掲載され、番組公式Twitterへもツイートされた。
以下は、蟹江の死去後のナレーターである。
- 古谷一行(2014年4月1日)
- 高橋克実(2014年4月8日)
- 松重豊(2014年4月15日)
- 益岡徹(2014年4月22日)
- 西村雅彦(2014年4月29日])
- 内藤剛志(2014年5月6日)
- 寺島進(2014年5月13日)
- 神保悟志(2014年5月27日)
- 杉本哲太
- 2代目ナレーター担当、俳優。
- 2014年6月3日から2019年12月24日まで担当。
- 就任前に2014年5月20日の放送で1度代理を務めた。
- 末武里佳子(テレビ東京アナウンサー)
- サブナレーション、2019年4月から12月まで担当。
- 吹石一恵
- サブナレーション、(2019年1月27日のみ)
- 眞島秀和
- 3代目のナレーター、俳優。
- 2020年1月7日放送分から担当。2021年7月30日~9月3日の放送分は、諸事情により一時降板をしたが、9月10日放送分から再開した。
- 山中崇
- 代理ナレーター、俳優。
- (2020年8月11日、2020年8月18日、2021年7月30日〜2021年9月3日)
- 眞島のスケジュールの都合や2021年7月30日の放送分は諸事情により変更された。
スタッフ[編集]
- 2021年4月以降
- 声の出演:青二プロダクション(かつては制作協力。主に番組内で再現ドラマを制作した際に、台詞部分を所属声優が吹き替える形で担当していた。)
- MC収録
- 構成:山名宏和
- 演出:渡邊貴文
- カメラ:風間誠、鈴木功、藤間誠一
- 音声(週替り):遠藤孝明、斎木哲也、尾崎倫彬
- 技術(週替り):岡本薫、渡邊紘輔、菅良太、東海林知恵、鈴木美奈
- 照明:高柴圭一
- 美術:小谷恵(以前はデザイナー)
- 演出補(週替り):松藤裕也、高橋優弥
- 制作担当:梅根香奈子
- メイク(週替り):山科美佳、土橋大輔
- スタイリスト:大沼こずえ
- ドキュメンタリーパート取材
- 構成(週替り):岩井田洋光、鍵谷真二
- カメラ(週替り):菊島政之、伊藤僚太郎、近森雅雄、小林孝子、吉田典正、長沼俊文、酒井基由、伴戸弘樹、横山友昭、加藤実智雄、大石英男、寒河江透、長嶋利雄、湯浅幸司、神保卓也、佐藤力、小谷野貴樹、桜田仁、小野塚正道、亀崎清史、中島一洋、鈴木克彦、松永朋広、池田健、青島幹人、崎山拓、矢嶋裕二、神野祐也、大久保千津奈、水上智重子、石川健治、袖川尚之、青山朋孝、山内泰、縄田浩太郎、若林学、稲熊真司
- 音声(週替り):廣瀬智之、伊藤謙太、高橋りさ、鍛治慎一、瀬戸口将史、池田良和、篠原大佑、井上裕太、佐藤健太、山崎遥樹、奥田孝一
- 取材(週替り):テレビ東京ニューヨーク支局、ロンドン支局
- リサーチ(週替り):日経映像アメリカ、ライアン・マキューン、マリア・ボスコ、白井一枝
- デスク:山田朋美
- 番組宣伝:佐藤祐紀
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- CG:イメージ・セッション(毎週)、森三平、ジバ総合美術工房(週替り)
- オフライン編集(週替り):志和海、鎌谷正一、金和彦、鵜飼邦彦、松木朗、中川美月、伊東正寿、那須俊介、新谷拓治、堀善介、川村周平、伊藤了太、岩崎伸夫、越猪智史、内田敦哉、織茂淳
- 音楽効果:新井誠志
- MA:武田明賢
- AD(週替り):石井千晴、武井歩実、井出州、澤入大樹、吉村和真、薗田克哉、松本宝佳、細谷奈緒、人見裕司、古川葵、島守央子、神野美歩子、森脇可実、高橋幹太、高橋萌香、竹内詩門、蓑野由季、谷脇惇志、許暁煒
- EED:関戸博、小櫃利明
- ディレクター(週替り):川上智、髙橋伸征、久保伸一、井出亨、紅林拓哉、榎木雪子、羽田安秀、野口亮太郎、澤田賢一、齊藤茉莉、西谷奏、藤原淳、白川貴弘、渡邊朝也、村井勇太、中村航、森礎人、橋爪舞、西川裕之、花木現、斎藤真希、松尾雄輔、津田茉有、白幡拓弥、勝俣和仁、西村緑美、岩城千織、大久保好章、矢嶋菜都、岸本達也、益田公志郎、高橋竜也、刈賀雅孝、太田瑞奈、伊大知明宏、中山真太郎、山口智、権田智子、迫口桜子、田中安美、福田玲音、松並百合愛
- プロデューサー(週替り):井上雅晴、尾西央行、山本充、小川和暢、深堀鋭・宮寺大(日経映像)、平林京子(アングルライン)、神田聰・高橋貞彦・大嶋伸夫(トップシーン、以前はディレクター)、戸田有司(オルタスジャパン)、松井秀裕(メディア・メトル)、牧哲雄(ドキュメンタリージャパン)、大野健一(JOBX→SPARKLE)、野々上勝男(スポニチクリエイツ)、川田カヲル(デジタルSKIPステーション)、石川剛(ネクステップ)、今村みづき(コスモ・スペース)、久保尚之(エフエフ東放→SPARKLE)、中川政博(tcj)
- チーフプロデューサー:清水昇、鈴木嘉人(以前はプロデューサー)
- 制作協力(週替り):日経映像、アングルライン、トップシーン、オルタスジャパン、ドキュメンタリージャパン、メディア・メトル、ジン・ネット、ドキュメンタリー工房、スポニチクリエイツ、デジタルSKIPステーション、ネクステップ、コスモ・スペース、SPARKLE(旧エフエフ東放/JOBX)、tcj
- 協力:日本経済新聞社
- 製作著作:テレビ東京
過去のスタッフ[編集]
- MC収録
- 構成:水谷和彦、佐藤公彦
- 演出:桧山岳彦、和田圭介、中泉裕矢
- 美術:三重野基
- ドキュメンタリー取材
- 構成:山路勝也、岸善幸、杉原邦彦
- 番組宣伝:伊藤淳也、日高充、土方真、浅井玲伊子、河村彩子
- ディレクター:小林克人、中川義規、山本充、深川隆司、佐野達也、森義隆、石井大介、大澤康二
- プロデューサー:斉藤直宏、森村佳子、小林史憲、加増良弘、大久保直和、鈴木亨知
- 統括プロデューサー:福田裕昭
- チーフプロデューサー:野口雄史、久保井恵一、野田雄輔(野口~野田→以前はプロデューサー)
- ゼネラルプロデューサー:高原寛司
- 制作協力:東京ティラノサウルス
音楽[編集]
- テーマソング
- オープニング
- 『ガイアの夜明け -鼓動-』/作編曲: 岸利至(abingdon boys school)
- 番組初回から2019年12月24日放送分まで使用。歌詞はスーダン語で、岸曰く、「内容は秘密」としている。アルバム「ガイアの夜明け」、「フェニックス~「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「ルビコンの決断」サウンドトラック」、その続編「フェニックス2~「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「未来世紀ジパング」他サウンドトラック」ではフルバージョンで収録されている。またサブスク配信もされている。
- 『光〜ray of light〜』/作曲: 松下奈緒
- 2022年4月1日から使用。アルバム「FUN」に収録されている。
- エンディング
- 『家へ帰ろう』/歌: 吉田拓郎
- 初年度のみ使用。
- 『夜空の花』/作編曲:新井誠志
- 2003年4月1日から2019年12月24日まで使用。
- 『夜明けのうた』/歌:宮本浩次(エレファントカシマシ)
- 2020年1月7日から2022年5月26日まで使用。宮本が本番組のために書き下ろした楽曲であり、2021年12月31日にはNHK「第72回NHK紅白歌合戦」で歌われた。
- 『ナカマ』/歌:小田和正
- 2022年6月3日から使用。