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日本航空

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日本航空株式会社(にほんこうくう、英: Japan Airlines Co., Ltd.、略称: JAL)は、東京都品川区に本社を置く日本の航空会社。2020年-2022年度で国内線、国際線ともに旅客数第1位なのに対し、2023年4月から6月までは旅客数第2位。日本で最も長い航空会社としての歴史を持つ。

コーポレートスローガンは「明日の空へ、日本の翼」

イギリスのスカイトラックスによる航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。

概説[編集]

JALグループを代表する中核事業会社として、一般には旧持株会社同様、日本航空日航JAL(ジャル)と通称される。識別信号(コールサイン)は『JAPAN AIR』を使用。世界的な航空連合である「ワンワールド」に加盟している。

JALグループ再編の一環として2004年に日本航空株式会社から、国際線と一部の国内線を担当する会社として「日本航空インターナショナル」に改編し、続いて国内線の多くを担当する日本航空ジャパンを吸収合併して、JAL便の運航を受け持つ単一の事業会社となった。2010年1月に会社更生法の適用を申請、更生手続の過程で持株会社「株式会社日本航空」や金融事業会社「ジャルキャピタル」などを吸収合併した。

ANAホールディングス傘下の全日本空輸と両社併せて「航空大手2社」などと呼称される場合もある。日本航空電子工業、日本航空学園、新日本航空などとは別組織であり、資本上の関係はない。

歴史[編集]

  • 2002年(平成14年)10月2日 - 日本エアシステム(かつての東亜国内航空で、のちの日本航空ジャパン)と経営統合し、同社との株式移転により持株会社株式会社日本航空システム(2004年6月に株式会社日本航空へ商号変更)を設立、日本エアシステムとともにその完全子会社となる。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 日本航空、日本エアシステムを、それぞれ日本航空インターナショナル日本航空ジャパンと商号変更。同時に旧日本エアシステムの貨物事業が日本航空インターナショナルに全面移管される。
  • 2005年(平成17年)10月25日 - JALグループとして国際的な航空連合である「ワンワールド」への加盟方針を決定した。
  • 2006年(平成18年)
    • 4月1日 - 日本航空インターナショナルを存続会社として、ジャルセールスと合併。
    • 10月1日 - 日本航空インターナショナルを存続会社として、日本航空ジャパンを吸収合併。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - 日本航空インターナショナル、日本アジア航空、JALウェイズ、JALエクスプレス、ジェイエア、日本トランスオーシャン航空が「ワンワールド」に正式加盟・サービス開始。「ワンワールド」塗装の航空機を運航。
  • 2008年(平成20年)4月1日 - 日本アジア航空を吸収合併。これにより日本アジア航空が運航していた中華民国路線は日本航空インターナショナルに承継された。
  • 2009年(平成21年)9月11日 - 経営再建の一環として、グループ会社の北海道エアシステムの経営からの撤退と株式の売却を発表。
  • 2010年(平成22年)
    • 1月19日 - 親会社である株式会社日本航空及びその子会社であるジャルキャピタルとともに、東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請し倒産。西松遥社長以下取締役は即日辞任した。
    • 2月1日 - 日本エアコミューター代表取締役社長である大西賢が代表取締役社長兼グループCOOに、京セラ代表取締役名誉会長の稲盛和夫が代表取締役会長兼グループCEOにそれぞれ就任し、新体制が発足。引き続き企業再生支援機構が支援する。
    • 2月20日 - 東京証券取引所・大阪証券取引所(現在は市場統合)・名古屋証券取引所において、日本航空の株式が上場廃止。
    • 5月17日 - 環境省により、航空業界としては全日本空輸に続きエコファースト企業に認定される。環境省とは2020年度までに二酸化炭素排出量を2005年度比で23%削減すること、バイオ燃料の研究開発と実用化に協力すること、ボーイング737-800などの省燃費・低騒音機材へ更新することなどが約束された。
    • 6月25日 - 債権の一本化及び債権カット交渉の円滑化を目的として、元子会社のジャルキャピタルとともに親会社である日本航空に吸収・統合されることが発表された。
    • 8月31日 - 更生計画案を東京地裁に提出。
    • 9月16日 - 2022年FIFAワールドカップ日本招致委員会とオフィシャル招致パートナー契約を締結し、渡航時の輸送協力や機内誌、機内映像での広報協力などを行う。
    • 11月30日 - 東京地裁が更生計画案を認可。
    • 12月1日 - 以下の施策を実施。
      • 日本航空インターナショナルを存続会社として、日本航空とジャルキャピタルを吸収合併(同年6月の報道時から変更)。
      • 合併により旧日本航空株主に交付された日本航空インターナショナル株式をただちに無償取得、無償取得分を含む全自己株式を消却し100%減資。
      • 企業再生支援機構から資本金・資本準備金各1,750億円(計3,500億円)の出資を受け、同機構傘下に入る。
      • 金融機関による5,215億円の債権放棄(債権放棄割合87.5%)。
      • JALウェイズ及びジャルリーブルを吸収合併。
    • 12月31日 - 整理解雇を実施。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月 - 北海道エアシステムの株式所有率を連結会計から除外される14.5%まで引き下げ、同社の経営から撤退。
    • 3月15日 - 京セラ(250万株)、大和証券グループ(250万株)、東京海上日動火災保険(75万株)、損害保険ジャパン(25万株)、ジェイティービー(15万株)、阪急交通社(10万株)、あいおいニッセイ同和損害保険(5万株)、三井住友海上火災保険(5万株)を引受人とする127億円(635万株、1株あたり2,000円)の第三者割当増資(未公開株割当)を行う。
    • 3月28日 - 会社更生終了。民間企業に復帰する。
    • 4月1日 - 日本航空株式会社に商号変更。
    • 8月16日 - カンタス航空グループ、三菱商事との合同出資でジェットスター・ジャパンを設立し、格安航空会社事業に参入することを発表。
    • 9月5日 - ジェットスター・ジャパン株式会社を設立。日本航空の持株比率は33.3%。
  • 2012年(平成24年)
    • 8月10日 - 国土交通省によって「日本航空への企業再生への対応について」が策定され、2016年度まで企業再生が適切かつ確実に行われ、公的支援によって競争環境が歪められていないか、航空局による監視が行われるとした(8.10ペーパー)。羽田空港発着枠において、競合他社に比べて不利な発着枠配分を受ける。
    • 9月19日 - 東京証券取引所に再上場。企業再生支援機構が保有する全株式は約6,500億円で売却された。
  • 2013年(平成25年)10月7日 - 株式再上場後初の大規模な機材更新計画となる A350型機31機の導入を決定。初めて欧州エアバス社の大型機を次期主力国際線機材に選定。
  • 2014年(平成26年)
    • 10月1日 - JALエクスプレスを吸収合併。
    • 10月23日 - 北海道エアシステムを再子会社化。
  • 2015年(平成27年)6月10日 - ボーイング787-9型機の初号機を受領した。国際線新仕様機「スカイスイート787」と同じシートを採用し、無線LANによる機内インターネット接続サービス「JAL Sky Wi-Fi」にも対応する。
  • 2016年(平成28年)4月26日 - 国土交通省は、羽田空港国際線発着枠のうち配分済みの深夜早朝時間帯4便(うち、日本航空は2便)はすべて昼間時間帯への移行を決定した。これにより、日本航空は羽田からの国際線を昼間時間帯で2便増便できることとなった。
  • 2017年(平成29年)
    • 4月1日 - 39年ぶりに羽田発着のニューヨーク便が復活した。国内線のハブ空港である羽田空港からの昼間時間帯での国際線就航は、出国・帰国時の同日乗り継ぎが可能となり利便性が高まる。
    • 6月20日 - 国内線において機内Wi-Fi接続サービスを恒久的に無料とする旨を発表した。同社によれば、機内Wi-Fi接続サービスの無料サービスを期限限定なしで提供するのは、国内線では同社のみである。
    • 11月16日 - 旅客サービスシステムをアマデウス社の「アマデウスアルテア」に移行する。
  • 2018年(平成30年)7月31日 - 国際線中長距離格安航空会社として、ZIPAIR Tokyoを設立。
  • 2019年(令和元年)
    • 9月1日 - 国内線にてエアバスA350-900型機の運航を開始(初便は羽田発福岡行きJAL317便)。
    • 10月27日 - 国内線仕様ボーイング787-8型機が運航を開始(初便は羽田発伊丹行きJAL117便)。
  • 2020年(令和2年)4月1日 - 新制服の着用開始。
  • 2023年(令和5年)4月3日 - 同日株式取引分から日経平均株価の構成銘柄に採用。当社は会社更生法適用に伴い、2010年1月に日経平均株価の構成銘柄から除外されていたため、13年ぶりの復帰となった。

歴代経営陣一覧[編集]

日本航空発足以来の、歴代経営陣
就任年月 代表取締役社長(前職) 代表取締役会長(前職)
1951年8月 柳田誠二郎(日本銀行副総裁) 藤山愛一郎(日本商工会議所)会頭
1953年10月 原邦造(旧三井財閥幹部)
1961年1月 松尾静磨(航空庁長官)
1963年5月 植村甲午郎(日本経済団体連合会副会長)
1969年5月 伍堂輝雄(日本経済団体連合会専務理事)
1971年5月 朝田静夫(運輸次官) 松尾静磨(代表取締役社長)
1973年5月 小林中(アラビア石油代表取締役社長)
1977年6月 植村甲午郎(日本経済団体連合会名誉会長)
1979年6月 堀田庄三(住友銀行代表取締役会長)
1981年6月 高木養根(代表取締役副社長)
1983年6月 花村仁八郎(日本経済団体連合会副会長)
1985年12月 山地進(総務次官)
1986年6月 伊藤淳二(鐘紡代表取締役会長)
1988年6月 渡辺文夫(東京海上火災保険代表取締役会長)
1990年6月 利光松男(代表取締役副社長)
1991年6月 山地進(代表取締役副会長)
1995年6月 近藤晃(代表取締役専務)
1998年6月 兼子勲(代表取締役専務)
2004年6月 新町敏行(代表取締役副社長) 兼子勲(代表取締役社長)
2006年6月 西松遥(代表取締役専務) 新町敏行(代表取締役社長)
2008年3月
2010年2月 大西賢(日本エアコミューター代表取締役社長) 稲盛和夫(京セラ代表取締役名誉会長)
2012年2月 植木義晴(専務執行役員) 大西賢(代表取締役社長)
2018年4月 赤坂祐二(常務執行役員整備本部長・JALエンジニアリング代表取締役社長) 植木義晴(代表取締役社長)
  • 2002年10月の日本航空、日本エアシステムの経営統合から2004年6月の商号変更までは、日本航空システムの経営陣。2010年12月の合併から2011年4月の商号変更までは日本航空インターナショナルの経営陣。
  • 会長職は空白期間がある。

株主[編集]

航空法は、日本国の航空運送事業者およびその持株会社等における、外国人等が占める議決権の割合を「3分の1以下」に制限している(同法第4条および第120条、外資規制)。

日本航空は、地方不採算路線の廃止(破綻前後に50路線を運休、8地点から撤退)や企業再生時の大規模な人員整理(退職勧奨による自主退職、パイロット81名・客室乗務員84名の整理解雇、子会社の売却などによりグループ全体で1万5,000人以上を削減)、賃金・諸手当・福利厚生の見直しなどにより、高収益体質へ転換していることに加え、欠損金の繰越控除制度により法人税が減免されており、当社の高い自己資本利益率・高配当利回りを評価した世界の機関投資家が、日本航空の株式を買っているものと見られている。

航空法第120条の2に基づき、3分の1(33.33%)を超える外国人保有分については名義書換を拒否しており、外国人等が占める議決権の割合を「3分の1以下」に維持している。2013年6月に改訂された定款の規定により、名義変更を拒否した外国人株主にも配当は支払われている。

塗装[編集]

6代目塗装「鶴丸」(2011年 - 現在)[編集]

  • 2011年4月1日に採用された3代目「鶴丸」塗装。ホワイトボディに「JAPAN AIRLINES」の斜体字が表記され、尾翼には新しい「鶴丸」が入る。機種名表示は5代目塗装をそのまま踏襲する。
  • 特別塗装機として、「大気観測プロジェクト CONTRAIL」、「ロンドンオリンピック「がんばれ!ニッポン!」」、「スタジオジブリ「空を飛ぶ。」特別デカール機」、「ピンクリボンJET」「Suicaのペンギンジェット」 などがある。2015年には日本航空が、2013年に日本での開催が決定した2020年夏季オリンピック・パラリンピック(2020年東京オリンピック)のオフィシャルパートナーに決定したことで、2020年東京オリンピック大会応援のための特別塗装機が運航されることとなった。第一弾として2015年6月27日より特別塗装機「JAL FLY to 2020 特別塗装機」を運航している。特別塗装と同時に日本オリンピック協会のオリンピックシンボルなどが特別塗装の対象となったB777-300型機(JA751J)に描かれている。
  • B737-800・B767-300ER一部機材・E170・E190のようにウイングレットが装備されている機材は銀色で塗装されている。2019年9月から導入されたA350-900ではウイングレットが赤色と銀色のグラデーションに変更された。

4代目塗装「太陽のアーク」(2002年 - 2011年)[編集]

  • 2002年の日本航空と日本エアシステムとの経営統合を機に採用された「太陽のアーク」は、先代と同じくランドーアソシエイツによるデザイン。社名表記は「JAPAN AIRLINES」。機種名表示は、薄いグレーで非常に見えにくい4代目とは違いはっきりと判読できる黒で表示される。ボーイング機とエアバス機は最後部ドア前の客室窓下に表示され(特別塗装機除く)、DC-10/MD-11は機体最後部ドアの後ろに(サイズが少し大きくなった。「McDONNELL DOUGLAS」の表示あり)、MD-81/87/90はエンジン前の客室窓下に表示されている(「McDONNELL DOUGLAS」の表示はなし)。従来、日本航空では「BOEING747-400」の「-400」のような派生型の表示をせずに「BOEING 747」のように機種名単独で表示してきたが、ボーイング737-800は唯一派生型を含む表示をしている。
  • 複数種類の塗装が施されていた旧日本エアシステムの機材は、塗装が変更されるまでの間は暫定的に日本航空の「JAL」ロゴのステッカーが貼られて運航された。2006年4月にエアバスA300-B2/B4型機が退役し、同年夏に売却先のアメリカへ移送されたと同時に旧日本エアシステムの塗装はその歴史を閉じた。
  • 特別塗装機として、「たまごっち」や「ワンワールド」加盟記念、FIFAワールドカップ日本代表チーム「Samurai Blue」、「先得ジェット」、「成田国際空港開港30周年記念」、「JAL×コブクロ・ジェット」、「ドラえもんジェット」などがある。

運航機材[編集]

ボーディング・ミュージック[編集]

「I Will Be There with You」(David Foster作曲)と「明日の翼」(久石譲作曲)が起用されており、前者は搭乗時、後者は降機時にそれぞれ流れる。日本エアコミューターでは鹿児島の離島路線を中心に地元出身のアーティストが作曲した曲を機内(ATR機)にて流している。

国内線[編集]

設立当初より国内線の運航は東京発着便を中心とした幹線を中心に行っていたが、1972年に日本航空と全日本空輸、東亜国内航空(のちの日本エアシステム)の大手3社に対して運輸省より事業路線割り当て(いわゆる45/47体制)が行われ、日本航空は国内幹線の運航が割り当てられることになった。しかし、1985年にこの事業路線割り当ての廃止後は、準幹線や地方発着のローカル線にも路線網を拡大した。 2002年の日本エアシステムとの経営統合により、国内線の多くを日本航空ジャパン(旧・日本エアシステム)に譲渡するとともに日本エアシステムの国際線を引き継いだが、2006年10月1日に同社と合併したため、最終的に旧両社の国内線を一手に引き継いで運航することになった。その後の路線の統廃合を経て現在はグループ全体で60空港、約140路線(季節運航便ならびにコードシェア便 含む)に就航している。

東京国際空港においては2004年12月1日の第2旅客ターミナル開業に伴い、全日本空輸などが第2旅客ターミナルに移転し、同年12月21日から第1旅客ターミナルの南北両ウイングから搭乗できるようになった。これにより東京国際空港発着の国内線は北海道、東北、北陸、東海、近畿方面への便の搭乗は北ウイング、中国、四国、九州、沖縄方面への便の搭乗は南ウイングと方面別に分かれた。

定期便就航地[編集]

グループ全体(季節運航便及びコードシェア便 含む)

太字がハブ(拠点)空港

※はコードシェア便就航地。〇は季節運航便就航地。

2022年10月30日現在

北海道
  • 新千歳空港
  • 丘珠空港
  • 利尻空港
  • 女満別空港
  • 中標津空港(2023年10月29日より就航予定)
  • 旭川空港
  • 釧路空港
  • 帯広空港
  • 函館空港
  • 奥尻空港

東北

  • 青森空港
  • 三沢空港
  • 秋田空港
  • 花巻空港
  • 山形空港
  • 仙台空港
関東
  • 東京国際空港(羽田空港)
  • 成田国際空港

中部

  • 松本空港〇
  • 新潟空港
  • 小松空港
  • 静岡空港※
  • 中部国際空港(セントレア)
  • 小牧空港※

近畿

  • 大阪国際空港(伊丹空港)
  • 関西国際空港
  • 神戸空港※
  • 南紀白浜空港
  • 但馬空港

中国

  • 出雲空港
  • 隠岐空港
  • 岡山空港
  • 広島空港
  • 山口宇部空港

四国

  • 徳島空港
  • 高松空港
  • 高知空港
  • 松山空港
九州
  • 福岡空港
  • 北九州空港
  • 大分空港
  • 長崎空港
  • 対馬空港※
  • 壱岐空港※
  • 五島福江空港※
  • 熊本空港
  • 天草空港※
  • 宮崎空港
  • 鹿児島空港
  • 種子島空港
  • 屋久島空港
  • 喜界空港
  • 奄美空港
  • 徳之島空港
  • 沖永良部空港
  • 与論空港

沖縄

  • 那覇空港
  • 北大東空港
  • 南大東空港
  • 久米島空港
  • 宮古空港
  • 多良間空港
  • 新石垣空港
  • 与那国空港

過去の定期便就航空港[編集]

  • 富山空港 : 2006年3月まで
  • 福島空港 : 2009年1月まで

運賃体系[編集]

新規参入航空会社が格安運賃で対抗してきているにもかかわらず、日本航空と全日本空輸、日本エアシステムの大手3社は「片方が動けばもう一方が追随」の結果、日本の航空業界を支配する両社の運賃に大差はなく、その差額が数百円程度に収まっていたうえ、なぜか運賃改定が両社とも数日以内に行われていたことから「事実上のカルテル」だと揶揄されることも多かった。

しかし一時期、国内線における全日本空輸との差別化は運賃にもおよび「片方が動けばもう一方が追随」というそれまでとは異なる状況になっていた。顕著な例としては、全日本空輸がバースデー割引を廃止して28日前までの予約で実質同運賃並みの運賃設定となる「旅割」を展開するのに対し、日本航空はバースデー割引を維持したまま、前述の「旅割」と同系の28日前までの予約で大幅割引の「先得割引」を新設するなど、運賃面でこれまで個人客向け運賃に弱かったと評されていた日本航空が全日本空輸より優位に立つなど、さまざまな戦略の変化が見られていた。

しかし、その後の価格競争の激化によって、2014年現在では大きな差はなくなっている。

なお、2008年4月にはJALカード会員限定で「ビジネスきっぷ」を発売した。マイルが100%積算され、最大で41%の割引となる。搭乗当日まで購入できることが特徴である。なお、繁忙期では往復運賃(ただし、往復運賃対象期間外は普通運賃)と同額になっており、文字通り当日購入するビジネス顧客をターゲットとした運賃である。なお、予約と同時にクラスJやファーストクラスの予約もできる。

国内線機内クラス[編集]

2022年10月30日現在、羽田 ‐ 伊丹線・新千歳線・福岡線・広島線・鹿児島線・那覇線、伊丹 - 那覇線の一部の便ではファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラス体制を取っているが、そのほかの多くの路線ではクラスJと普通席の2クラス体制となっている。また、期間によっては羽田 - 石垣線にもファーストクラスサービスが提供されることがある。2014年5月28日からは羽田 - 福岡線にWelcome! New Skyプロジェクトの一環として、機内インテリアを刷新し、国内航空会社としては初めて国内線に機内インターネットサービスを利用できる新機材「JAL SKY NEXT」をボーイング777-200に導入。JAL SKY NEXTはボーイング777-300など77機に導入された(機内インターネットサービスは2014年7月導入)。

ファーストクラス[編集]

ビジネスマンや裕福な個人旅客などの、利用頻度が多く比較的単価が高い路線を利用する客層を獲得するため、国内線における最上級クラスとして2007年12月1日から導入した。

当初は羽田 - 伊丹線に就航しているボーイング777-200(旧JAS機除く)に導入。その後、段階的に計15機に各14席の設置を進め、2008年4月1日に羽田 - 福岡線、同年6月1日に羽田 - 新千歳線、2012年8月1日には羽田 - 那覇線へ導入した。2021年10月31日には羽田発着路線以外では初となる伊丹 - 那覇線に導入。そして、2022年10月30日からは羽田 - 広島線・鹿児島線にも導入した。

空席がある場合は、当日空港カウンターで追加料金を払うことでアップグレードが可能である。追加料金は普通席の場合8,000円であったが、2022年4月15日から羽田 - 那覇線・石垣線が12,000円、それ以外の路線は10,000円へと値上げされた。

現在はエアバスA350-900とボーイング787-8、一部のボーイング767-300ERにそれぞれ12席、6席、5席設定している。ボーイング777-200は前述の搭載エンジントラブルに伴う運航停止措置により、運航再開時期が未定であることから2020年度内に旧JAS機も含めて全機退役している。

なお、すべての「ファーストクラス」導入機材に「クラスJ」も併設されているものの、「ファーストクラス」はその質の高いサービスが高い評価を受けて、「クラスJ」同様に導入以降高い搭乗率を獲得している。

機内サービス[編集]

機内食は、朝、昼、夕食時間帯において、洋食、または和食を提供する。羽田 - 伊丹線・広島線(後述)はサービス内容が異なる。日帰りの顧客を考慮して、メニューの重複ないよう配慮している。メイン料理や洋食のパン、和食の御飯は温めて提供される。夕食は各地の有名レストランや隠れ家的な高級レストラン、高級料亭プロデュースの食事が提供される。10日毎にメニューが更新される。機内食メニューはJALホームページから写真付きで確認できる。

羽田 - 伊丹線・広島線は、飛行時間の関係からコールドミール、および和食の味噌汁、洋食のスープなどが省略される。それ以外の路線では希望者に「うどんですかい」・「らーめんですかい」のサービスがある。

飲み物は、焼酎「森伊蔵」などをグラスや陶器で無償提供するほか、各種ビールやソフトドリンク、茶類も無償で提供される。また、全国紙やスポーツ紙の提供、機内における上着の預かりサービスも提供する。

地上サービス[編集]

出発時には専用チェックインカウンターや専用保安検査場の利用と「ダイヤモンド・プレミア ラウンジ」(羽田空港・新千歳空港・伊丹空港・福岡空港・那覇空港)を用意する。そのほか優先搭乗、手荷物の無償上限の40キロへの引き上げや到着時の手荷物の優先手渡しサービス、区間マイルの50%割増加算を提供する。

シート[編集]

機内最前部に、日本の航空会社の国内線専用シートとしては最大の占有スペースを持つ。前後ピッチ130センチ、座面幅53センチ、ひじ掛け幅33センチ、最大42度のリクライニング角の、レッグレストとフットレストが装備された本皮シートを設置する。また、この専用シートは大型パーティションを持つほか、ノイズキャンセリング機能つきヘッドホンや専用のスリッパ、ブランケット、クッションも提供する。

クラスJ[編集]

日本エアシステムとの経営統合後、「スーパーシート」「レインボーシート(日本エアシステム)」を元に、日本航空としては初めての国内線へのミドルクラスの導入として、通常運賃にプラス1,000円〜3,000円で利用できる「クラスJ」を設置した。現在は、ジェイエアが運航するエンブラエル170並びに日本エアコミューター、北海道エアシステム、琉球エアーコミューターの各機種を除くすべての機材に設定している。2016年5月にはジェイエアのエンブラエル190にもクラスJが設置された。これによりリージョナルジェットで初めてクラスJが設定されることになった。

追加料金が1,000円〜3,000円という廉価にもかかわらず、より広いシートと高いサービスで空の旅を楽しむことができること、空席がある場合は当日空港でアップグレードできることなどが利用客に受け入れられ、高い座席使用率を維持していることから、2010年8月、設定座席数を増やすことを発表した。

なお、1980年代中盤には、国際線のファーストクラスとエグゼクティブクラスの間に、「クラスJ」と似た名称の上級中間クラス「スーパーエグゼクティブ・Jクラス」が設定されていた。

修学旅行などの団体客が重なった場合には、クラスJ装備機での運航であってもクラスJの座席を一般客に対し普通席扱いで開放する場合がある。

機内サービス[編集]

普通席と同様の無償でのソフトドリンクや茶類、スープおよびクラスJ専用のコーヒーや緑茶、野菜ジュースの提供、厚手の毛布の提供などを行っている。

シート[編集]

グッドデザイン賞を受賞した、平均47センチと普通席に比べて幅の広い座面とひじかけ、フットレストと引き出し型テーブルを持つ、平均97センチの広いピッチを持つシートを用意している。なお、国際線機材により運航される場合は、ビジネスクラスのシートが提供されるほか、シート切り替えが終わっていない機材については旧レインボーシートおよびスーパーシートをそのまま流用していたが、現在はJAL SKY NEXT仕様に更新されている。

普通席[編集]

機内サービス[編集]

国際線のエコノミークラスに相当する席で、すべての機材、路線に提供している。

ソフトドリンクやコーヒー、紅茶、緑茶、スープ、JALオリジナルドリンク「スカイタイム」などの飲料やキャンディを無償で提供する。また、毛布や機内誌、機内販売も提供している。また、ニュースや「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンの旅」などのビデオを客室内のモニターや個人用画面で放映するほか、個人用画面がある機材ではイヤホンも無償で提供する。

機内オーディオサービスは2021年4月からサービスを終了した。

シート[編集]

ドイツのレカロ製のシートを中心に、機種や導入時期により数種類のシートが提供されている。なお、元日本エアシステムのボーイング777-200には個人用テレビが装備されており時刻表でも「7J2」の表示で区別されていたが、順次ファーストクラス設定機材に改修され、その際にシートも交換されて他のボーイング777-200と同じく個人用テレビのない内装になった。その後、A350および787に導入されたシートには個人用モニターが設置された。

国際線[編集]

古くから多数のワイドボディ航空機を保有する日本航空(JAL)は、1990年代以降本格的に国際線業務に参入した全日本空輸(ANA)とともに日本発着による営業運航実施。毎日欧米諸国をはじめとした国際都市と日本を結ぶ長距離国際線を多く運航している。2015年現在でも日本企業の海外出張など国際的経済活動を支える主要航空会社であり、2013年には現行の国際線主力機材であるB777シリーズに替わる次期主力機材として、日本航空としては史上初となるエアバス社の大型旅客機A350型機を確定31機、オプション25機の合わせて56機発注した。高い航続距離と快適性を併せ持つこの新機材は、2019年より国内線で順次導入を進めており、国際線は2023年以降に導入開始予定である。現在では羽田空港の再国際化にともない、大幅に国際線就航都市を増やしたANAと日本国民のニーズに協力して応える体制が確立された。かつて20世紀に双発機に課されていた渡洋飛行規制ETOPSが大幅緩和されたこともあり、連続飛行による航続距離が大幅に向上した中型機材B787(ドリームライナー)の保有機数増加も大きな要素として働いている。2015年末時点でのJALおよびANA両社を合計した日本発着による直行国際便就航地は、国際線の運航が日本エアシステム(JAS)合併以前の日本航空による事実上の寡占状態であった冷戦時代よりも大幅に増加している。2013年ごろから日本にも本格的に進出した国外格安航空会社による東アジアおよび東南アジア各地への独自路線開設が相次ぎ、首都圏を経由せず海外に渡航することが容易となり、一般国民による個人の海外旅行は、バブル経済期以前と比べさらに気軽に楽しめるようになった。日本航空の自社運航便としても、東京/羽田空港発着英国/ロンドン・ヒースロー空港線が高搭乗率を維持しており、2015年11月からは、2001年以来の約14年ぶりの復活となる成田国際空港発着テキサス州・ダラスフォートワース線を開設した。北米大陸路線については、大型機材で運航するアメリカ合衆国/ニューヨーク・ジョン・F・ケネディ国際空港やマサチューセッツ州・ボストンへの直行便に次ぐ主力路線として、最新鋭機材ボーイング787型機の新仕様機材である「JAL SKY SUITE 787」で運航するアメリカ合衆国南部への主力路線として運航している。同空港からの国際線運航便数は、13路線・1日20便(2015冬ダイヤから中国路線増便のため)となっている。

2007年4月から世界的な航空連合のひとつである「ワンワールド」に加盟しており、コードシェア便によるネットワーク拡充、共通運賃の導入、マイル加算の多様化など利便性を高めている。アメリカン航空やブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、フィンエアー、キャセイパシフィック航空、マレーシア航空、カンタス航空などのワンワールド加盟各社や、エミレーツ航空、大韓航空、中国南方航空、中国東方航空などのワンワールド以外の航空会社とのコードシェアによる他社運航便を含めると、2015年4月現在、世界51カ国・地域の305空港へ運航している(太平洋路線でのグアムは米国領、パペーテはフランス領ポリネシアとしてフランス扱いとして算定)。更にアメリカン航空やブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、フィンエアー、マレーシア航空とは共同事業を展開している。

就航都市(貨物便除く)[編集]

就航路線[編集]

2023年9月1日現在。ただしコードシェア便による就航路線は含まない。

自社国際線路線を開設している日本の空港は東京国際空港(東京都大田区)、成田国際空港(千葉県成田市)、関西国際空港(大阪府泉南郡田尻町)、中部国際空港(愛知県常滑市)の4空港である。COVID-19並びにロシアによる軍事侵攻問題の影響で国際線に多数の運休や減便、計画変更などが発生している。

不定期便[編集]

東京成田、大阪関西、名古屋中部、札幌新千歳、福岡、北九州など日本国内各地の空港からモントリオール、アンカレッジ、コロール、デンパザール、ザグレブ、ブダペスト、トロント、ウランバートル、フェアバンクス、マジュロなどへ不定期便またはチャーター便、プログラムチャーター便として就航している。

運賃体系[編集]

1994年4月から実施された新しい日本発国際航空運賃制度にもとづき、エコノミークラスを対象とした正規国際線割引運賃「JAL悟空」を運輸省(当時)に認可申請し、同月1日から実施した。その後、事前購入割引による複数の割引運賃を導入したほか、正規国際線割引運賃をビジネスクラスにも拡大した。

機内サービス[編集]

国際線機内サービスの特徴として、かつては和服でおしぼりやうちわを手渡すサービスや、和食機内食の提供を行い好評を得た。ほかにも、和室風の空港ラウンジや、ダグラスDC-8やボーイング747などの最新鋭機の導入、機内ラウンジや寝台席などの豪華な機内仕様、清潔さを保った機内などに代表される日本的なサービスや新サービスの積極的導入を行い、高評価を得た。1980年9月には日本の航空会社として初のビジネスクラスの導入を行った。

2000年代後半以降、ファーストクラスやビジネスクラスにおいては、市場では入手困難な日本酒や焼酎、炊飯器による炊き立てご飯、法被やナイトガウンを提供するなど日本的なサービスを再び強化している。これらのサービスは、ファーストクラスやビジネスクラスの主な顧客層である日本人ビジネスマンのみならず、日本国外の旅行専門誌 や富裕層向け雑誌、日本を訪れる外国人ビジネスマンにも好評を得ている。

2008年6月10日、ファーストクラスやエグゼクティブクラス(現在のビジネスクラス)、エコノミークラスへ快適性を増した新型シートと機内エンターテイメントの導入を発表した。新デザインの「シェルフラットシート」がグッドデザイン賞を受賞した。2012年9月13日、Welcome! New Skyプロジェクトを発表し、国際線ボーイング777-300ER型機の全クラスの座席と機内食を一新することを明らかにした。ビジネスクラスへのフルフラット座席導入をはじめとして、「1クラス上の最高品質」を全クラスのテーマとして掲げており、2013年1月の成田 - ロンドン線からサービスを開始した。2013年5月30日にはボーイング767-300ER型機の全クラスの座席を一新することを発表し、2013年12月から成田 - バンクーバー線に就航した。また、ボーイング787型機(-8型機では改修や発表以降の新規導入分から、-9型機は就航当初から導入)、ボーイング777-200ER型機にも順次スカイスイート仕様機材の導入が進められており、中長距離国際線のビジネスクラス座席のフルフラット化、エコノミークラスのシートピッチ拡大化を進めている。

経営破綻以降機内サービスも強化しており、JAL SKY Wi-Fiと呼ばれる機内インターネットサービス など装備を充実させたボーイング777-300ER、767のスカイスイート機材を導入をしている。

機材更新も進めており、2012年からは燃費効率のいい最新鋭のボーイング787を、ボストン、サンディエゴ、ダラス、バンコク、モスクワ、ヘルシンキなどに就航させている。

これらのサービスが高い評価を受けて、1980年にはエアー・トランスポート・ワールド(ATW)誌上でエアライン・オブザ・イヤーに日本の航空会社として初めて選ばれた。2002年にも日本の航空会社として2度目の選出を受けている。2008年10月に発表された旅行専門誌「コンデナスト・トラベラー(アメリカ版)」によるサービス格付け「Top 25 Airlines」の国際線部門においては、日本を含む北東アジアの航空会社としては最上位の5位にランクされた ほか、2010年3月にオーストラリアで発表された国際線の満足度調査でも2位にランクされた。

国際線機内クラス[編集]

2015年現在はファーストクラスとビジネスクラス、2007年12月にビジネス旅客の多い長距離路線を中心に導入されたプレミアムエコノミー とエコノミークラスの4クラスがある。多くの地方発着路線や短・中距離路線、ハワイやグアム線などのリゾート路線、一部の長距離路線ではビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制になっている。クラスごとにイメージカラーが設定されており、ファーストクラスは赤、ビジネスクラスは紺、エコノミークラスは緑となっている。このイメージカラーは空港カウンターや搭乗券、荷物タグなどにあしらわれている。

現行の運航機材の多くは2008年6月10日に発表された座席 をベースとしている。2012年9月13日には、2013年1月から導入する全クラスの最新の座席と機内食を発表している。

ファーストクラス[編集]

最上級クラスとして、東京 - パリ線やロンドン線、ニューヨーク線やロサンゼルス線をはじめとする主要欧米路線では、ビジネス客や富裕層向けにファーストクラスが設定されている。1990年代以降のビジネスクラスのサービスの充実などを受けて、以前よりは設定されている路線が減っている。詳しいサービスや機内食に関しては、JALホームページ で確認ができる。

サービス[編集]

ファーストクラス向けの訓練を受けた客室乗務員のみがサービスを担当する。機内食は、日本料理が「京都料理芽生会」、フランス料理は「日本エスコフィエ協会」が監修したメニューが提供され、内容は他のクラスに比べグレードアップした内容となり、機内食の事前予約も受け付けているほか、10種類以上のアラカルトメニューも用意されている。アルコール類も、芋焼酎「森伊蔵」や日本酒「磯自慢」や「飛露喜」、「シャンパーニュ・テタンジェ」や「ポル・ロジェ」、「ヴーヴ・クリコ」、「シャンパーニュ サロン」などの最高級銘柄が提供される。

ポーチに入った資生堂特製の男性、女性別の専用アメニティセットや羽根布団が用意されるほか、オーディオもボーズ製のノイズキャンセリングヘッドホン「クワイアットコンフォート2」が採用されている。

主要空港では、ファーストクラス専用チェックインカウンターや専用空港ラウンジの提供がされるほか、ヨーロッパ線とアメリカ大陸線(ハワイ線と他社運航のコードシェア便は対象外)の対象料金での利用者は、成田国際空港から東京都区部へのヘリコプター(森ビルシティエアサービスのユーロコプター EC 135)による無料移動サービスも提供されていた。

シート[編集]

2008年8月から、東京 - ニューヨーク線に19インチの個人モニターやPC電源などが装備された半個室型シート「JAL SUITE」が導入された。なお、2008年9月から東京 - サンフランシスコ線にも導入されたほか、2009年度以降もロサンゼルス線やシカゴ線、ジャカルタ線にも導入された。同シートには、テンピュールとのコラボレーションによる専用マットレスと枕が提供される。

ヨーロッパ線は、1980年代に導入されていた寝台サービス「スカイスリーパー」のイメージを取り入れた「JAL SKYSLEEPER SOLO」が導入されていた。イギリス人デザイナーのロス・ラブグローブがデザインし、イタリアのポルトローナ・フラウ製の皮革を採用したフルフラットやマッサージ機能、靴入れや小物入れ、オンデマンド対応の個人テレビやPC電源などが利用できる。2013年1月から、東京 - ロンドン線にも23インチの個人モニターなどを備えた「NEW JAL SUITE」が導入された。

ビジネスクラス[編集]

歴史[編集]

1974年10月に、長距離路線を中心に運航されていたボーイング747のエコノミークラスの一部の客室を普通運賃個人旅客専用エリアとする「タチバナ・エグゼクティブ・キャビン・サービス」を導入した。この「タチバナ・エグゼクティブ・キャビン・サービス」は、あくまで一部の客室を普通運賃個人旅客専用エリアとするもので、シートはエコノミークラスと同じものを使用していた。その後、より広いシートや内容の充実したサービスを要求する声が高まったことを受けて、1980年9月1日に日本の航空会社としては初めてのビジネスクラスとして「エグゼクティブクラス」の導入を行った。当時は日本航空のみが国際線定期便に就航していた時代である。その後も数回に渡ってシートやサービス内容の更新を行っている。2013年1月に777-300ERの新座席に合わせ、JALエグゼクティブクラスからJALビジネスクラスに改名した。

なお、1980年代中盤にはファーストクラスとエグゼクティブクラスの間に、シートピッチを広げ、幅の広い専用シートを採用した中間クラス「スーパーエグゼクティブJクラス」が設定されていた。が、その後のエグゼクティブクラスのサービス内容の向上などを受けて短期間で廃止された。

サービス[編集]

選択肢の多い機内食や、スリッパ、アイマスクなどのアメニティの配布をはじめとする機内サービスの充実、個人テレビやPC電源などが装備されたシートピッチの広いシートの提供、エグゼクティブクラス専用チェックインカウンターや空港ラウンジの使用、マイレージサービスの加算マイル数の割増(125%)、機内への優先搭乗案内や手荷物の優先引き渡しなど、幅広いサービスが提供される。

日本発の主要長距離路線の機内食は、日本料理は「京都料理芽生会」が、フランス料理は「日本エスコフィエ協会」が監修したメニューが提供されるほか、炊き立てのご飯(一部欧米線)やオリジナルのカップ麺JALですかいシリーズ「うどんですかい」などが提供される。一部路線の2回目の機内食には、和風、洋風10種類ほど取り揃えたメニューの中から、好きなものを好きな時に食べられるサービスが提供される。

シート[編集]

東京 - ロサンゼルス線やロンドン線などの欧米線、ジャカルタ線やシドニー線などのアジア、オセアニア路線では、クラス最大級23インチの個人用モニターを持つフルフラットシート「JAL SKY SUITE」が装備されている。さらに、2015年の夏ダイヤからはフルフラットシートの「JAL SKY SUITE II」を装備したボーイング767-300ERをホノルル線や近距離の羽田-上海、広州線にも就航させるなど、サービスがかなり向上している。SKY SUITEシリーズは種類が増えて命名ルールが独特なものになっている。

SKY SUITE シリーズ
名称 略称 機材 配列 個人用モニタ
SKY SUITE SS7 B777-300ER 2-3-2 横7席 23インチ
SKY SUITE SS8 B787-8 2-2-2 横6席 23インチ
SKY SUITE SS9 B787-9 2-2-2 横6席 23インチ
SKY SUITE II SS6 B767-300ER 1-2-1 横4席 15.4インチ
SKY SUITE III SS2 B777-200ER 1-2-1 横4席 (斜め配置) 17インチ
SKY SUITE III SS9 II B787-9 1-2-1 横4席 (斜め配置) 17インチ

また、シンガポール線やバンコク線などの中距離アジア線に就航するボーイング777-200ERにも、最大157センチのシートピッチを持つライフラットシートに、10.4インチの個人用モニターやPC電源などが装備された「JAL SHELL FLAT SEAT」が導入されている。また、最新のシートを搭載したB777-200ER (SS2)に更新されつつある。中国線などの短中距離国際線に就航する一部のボーイング767-300ER、737-800型機には、シートピッチが小さくリクライニング角度が浅い「スカイラックスシート」が装備されている。2010年10月から、新造機の767-300ERに10.6インチの個人用モニターやPC電源、USB端子などが装備された新座席「JAL SKYRECLINER」が、羽田発の韓国、台湾線に投入されている。詳しい座席仕様や機内食などのサービスの詳細は、JALホームページ で確認ができる。

プレミアムエコノミークラス[編集]

「プレミアムエコノミークラス」は2007年12月から主に欧米の長距離路線向けに導入された。2015年現在は、デリー線やジャカルタ線などのアジア路線や、シドニー線にも導入されている。

「プレミアムエコノミークラス」専用のコンパートメントに、97センチのシートピッチを持ち、同クラスとしては世界初の座席の背もたれを完全に倒しても後席のスペースが犠牲にならないシェル型シート「シェルスカイシート」を導入した。同シートにはオーディオ・ビデオ・オンデマンド対応の個人テレビやPC電源、A4サイズのノート型PCに対応した大型サイズのテーブルなどが用意されている。

機内食の内容はエコノミークラスと同様であるものの、パイパー・エイドシック社のシャンパンや、「ディーン・アンド・デルーカ」のアイスクリームや、JALですかいシリーズ「うどんですかい」が提供されるほか、専用のブランケットやスリッパ、アイマスク、歯磨きセットなども提供される。詳しい座席仕様や就航路線、機内サービスは JALホームページ から確認できる。

エコノミークラス[編集]

すべてのクラスの中でもっとも安価な価格で提供されており、「エコノミーセイバー」や「JAL悟空」と呼ばれる正規割引運賃のほか、旅行代理店経由での団体割引運賃も提供されている。

すべてのボーイング777、ボーイング767-300ERと同737-800型機にはシートテレビを備えたシートが設置され、MAGICと呼ばれるオンデマンド型のエンターテインメント設備が導入されている。2008年8月以降にボーイング777-300ERなどの長距離用機材に導入された新シートでは、個人用モニターを9インチに拡大(新造機の767-300ERと777-300ER(ロンドン線)、787-8は10.6インチ)し、ハンモック式のヘッドレストを導入する。シートピッチに変わりはないが、快適性を犠牲にせずにクッションを薄くしたり、リクライニングと同時に座面自体をスライドさせるスライド式を導入することによって、結果的にシート足元の空間を広くすることに成功した。また、一部のB777-200ER、300ER、B767-300ER、787-8型機には電源設備(Aプラグ型コンセント)がついている。国際線では座席間隔を広げた便を増やしており、スカイトラックスが発表する2017年の「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」で1位を獲得、2度目の表彰となった。

機内食は、日本橋の老舗洋食店「たいめいけん」や「スープストックトーキョー」とのコラボレーションメニュー、スナックコーナーの設定(欧米長距離線のみ)を行うほか、梅酒や日本酒、赤白ワインチョイスなど幅広いメニューを揃えたアルコール類の提供を行っている。詳しい座席仕様や就航路線、機内サービスは JALホームページ から確認できる。

地上サービス[編集]

無料バスサービス[編集]

エコノミークラスの正規割引運賃(一部運賃を除く)以上のクラスおよびマイレージ特典を利用し搭乗した場合、下記のバスサービスが無償で利用できる。

  • 北京首都国際空港 - 天津市内各所
  • フランクフルト空港 - デュッセルドルフ市内(ホテル日航デュッセルドルフ)

JALファミリーサービス[編集]

日本人ビジネスマンおよびその家族の日本国外への赴任や帰任時、赴任中の家族訪問時の出発地ならびに到着地の空港における各種支援サービスや機内サービスの提供を行っている。

なお、成田空港、関西空港に設置されていたJALファミリーサービス専用ラウンジは2014年1月31日をもって閉鎖された。

デジタル証明書アプリ[編集]

デジタル証明書アプリを使用することで、COVID-19の流行により、海外渡航におけるウイルス感染症の検査結果やワクチン接種証明書など渡航に必要な書類などの情報を利用者のスマートフォンなどの電子機器上で管理し、検疫などで提示確認可能となる。スイスの非営利組織であるコモンズ・プロジェクトが推進するデジタル証明「コモンパス」とIATA(国際航空運送協会)が推進し世界23社の航空会社が実用化に向けた取り組みに参加している「IATAトラベルパス」、米Daon社が提供し既に米国一部路線で運用されている「VeriFLY」の3種を実証試験を営業便で実施。同年10月から「VeriFLY」を北米本土路線から運用開始し、順次運用可能路線を増やすとしている。

サービス[編集]

機内サービス[編集]

客室乗務員[編集]

国内線には日本採用の客室乗務員しか乗務しないものの、多くの国際線の路線においては日本採用の客室乗務員のほかに、香港採用、上海採用、シンガポール採用、バンコク採用(旧JALウェイズから転籍)、台北採用(旧日本アジア航空から転籍)、ヨーロッパ採用(フランクフルトとロンドン)の客室乗務員が在籍し、各採用地を拠点に乗務している。また、サービスなどは行わない機内通訳として、ソウル採用のスタッフも韓国線の一部に乗務している。これらの客室乗務員は日本語や英語の訓練も受けており、現地語以外にも日本語や英語で基本的な会話が可能である。日本ならではの丁寧できめ細かいサービスは国際的に高い評価を受けている。

過去には一部の国際線で、女性客室乗務員による着物着用のサービスが行われていた。しかし、機内で着用の手間がかかるうえ、緊急時の対応に支障が出ることなどから1980年代後半に廃止された。

機内食[編集]

2011年から「JALの新しい機内食」と題し、日本の厳選された食材をふんだんに取り入れた機内食メニューを展開するほか、スープストックトーキョー、たいめいけん、モスバーガー、吉野家、日清食品といった日本企業とのコラボレーション企画を行うなど、日本品質のサービスに力を入れている。

一部区間を除く国際線と国内線ファーストクラスで提供されており、メニューは路線や機内クラスによって異なる。国際線では通常の機内食のほかに、糖尿病食や低カロリー食、低たんぱく食などの特別食や、ヒンドゥー教やイスラム教、ユダヤ教徒やベジタリアンなどのための機内食、12歳以下の子供用や幼児用の機内食も用意されている。これらの特別機内食は事前の予約が必要である。

なお、最新の機内食については、ホームページで随時更新されている。

飲み物[編集]

国内線では、全てのクラスで、ジュースやコーラ、温かいお茶と冷たいお茶、コーヒーやビーフコンソメスープ、ミネラルウォーター、JALオリジナルの「スカイタイム」などの飲み物が無償で提供されている。

国際線では、すべてのクラスで、ソフトドリンクやお茶、コーヒーやオニオンコンソメスープなどのノンアルコール飲料の無償提供に加え、ワインやビール、ウイスキーなどのアルコール類も無償で提供している。

個人用テレビ[編集]

2015年現在、国際線の全機材の全クラスで個人用液晶テレビが設置されており、オンデマンド形式によるビデオ・オーディオおよびビデオゲームプログラム、映画(jal mooove!)を提供している。国際線の個人用エンターテイメントシステムはMAGICと名付けられており、2018年現在運用されている機材には、導入時期によって「MAGIC Ⅲ」から「MAGIC Ⅵ」まで4タイプが存在している。国内線においては2019年から導入されたエアバスA350-900型機並びにボーイング787-8型機の全席に個人用モニターが設置されている。過去には日本エアシステムから引き継いだボーイング777-200型機にも個人用液晶テレビが設置されていたが、順次日本航空仕様の座席に改装され、2013年までに消滅した。

機内誌[編集]

機内誌として『SKYWARD(スカイワード)』があり、日本語記事のみの国内線版と、日本語・英語記事併記(一部案内については韓国語、北京語、広東語表記もある)の国際線版が用意されている。同誌は一部の書店でも販売のほか、定期購読も可能である。

国際線の場合、あわせてファーストクラスとJALグローバルクラブ会員向け配布用の『AGORA(アゴラ)』も搭載される。ファーストクラスとビジネスクラス乗客に無料配布される地図とレストランリスト、観光やエンターテインメイント情報が掲載された主な就航都市のガイドブック『JAL GUIDE』、一部路線ではJALホテルズの情報誌である『ファウンテンズ』も搭載されている。これらの機内誌は無料で持ち帰りが可能である。

雑誌・新聞[編集]

国際線の場合、すべてのクラスに『週刊文春』や『週刊新潮』などの週刊誌のほか、『婦人画報』や『an・an』、『BRUTUS』や『MEN'S EX』などのファッション雑誌、『週刊東洋経済』などの経済誌、『SEVEN SEAS』など数十種類の雑誌、子供向けの絵本や子供向けの漫画単行本も搭載されている。また、『TIME』や『Newsweek』、『The New Yorker』や『VOGUE』などの英語誌、出発地の地元有力誌も搭載されている。新聞は、ファーストクラスとビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスには国主要紙のほか、The Wall Street JournalやFinancial Timesなどの国際経済紙、出発地の地元言語の有力紙や出発国の日本語紙などが搭載されている。

国内線の場合、普通席と「クラスJ」には機内誌以外の雑誌、新聞の搭載はないが、子供向けの絵本や子供向けの漫画単行本は用意されている。ファーストクラスには日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞と、The Japan Timesなどの英字紙、スポーツニッポンや日刊スポーツなどのスポーツ紙、中日新聞や西日本新聞など出発地の有力地方紙も搭載されている。

定時到着率世界第1位[編集]

アメリカの調査会社「Conducive Technology」社が発表する定時到着率において、世界第1位の認定を受けている。

2012年1月から12月までの実績では、国内線・国際線の定時到着率が90.35%となり世界の大手航空会社29社の中で第1位の認定(Major International Airlines部門)を受けたほか、合計3部門で世界第1位に認定された。2011年1月から12月までの実績では、コードシェア運航を含むキャリア別ネットワーク部門において世界第1位に認定された。2009年1月から12月までの実績では、世界の主要航空会社46社の定時到着率調査において、日本航空が90.95%で世界第1位となった。

プライオリティ・ゲスト対応[編集]

障害者やけが人、病人などのために、用途や体格差に合わせて用意された空港用車椅子や機内用車椅子、車椅子対応の機内トイレや点字案内、簡易筆談ボードやJALスマイルサポートカウンター(成田国際空港第2ターミナル国際線のみ)、ストレッチャーや医療用酸素ボンベなどが用意されている。なお、一部のサービスは事前予約が必要である。

子供向け玩具[編集]

幼児から小学生程度の年齢の子供を対象とした子供向け玩具が年齢や性別に合わせて複数種類用意されており、対象となる希望者には無償で提供されている。

JAL DOCTOR登録制度[編集]

公益社団法人日本医師会と連携し、機内で具合の悪くなった乗客の応急処置に協力する医師の事前登録制度である。医師がJALマイレージバンク会員で、JAL公式ウェブサイトでの事前登録が必要であるが、医師がどこに座っているかを客室乗務員が事前に把握することで、急病の患者に早く対応できるようになる。同様の制度は、日本の航空会社では日本航空が初めてである。

医薬品・医療用具[編集]

国内線、国際線のすべての機材(ジェイエアや琉球エアーコミューターを除く)には、風邪薬や胃腸薬、絆創膏などのほか、機内で急病になった乗客に対し、機内に乗り合わせた医療関係者が処置を行えるように、点滴セットと生理食塩水やブドウ糖液、聴診器や血圧計、日本語と英語の2か国語対応の自動体外式除細動器が搭載されている。また、国際線用機材には胃管チューブやネラトンカテーテル、血糖測定器なども搭載されている。

機内Wi-Fi接続サービス[編集]

国内線において、Gogo提供の機内Wi-Fi接続サービスが無料で利用できる。これにより国内線の機内で音楽や落語などの音声サービスを2021年3月末を最後に廃止(国際線では継続)と伝えられた。

地上サービス[編集]

時刻表[編集]

日本航空では国内線は1951年から、国際線は1954年から紙の時刻表を発行してきた。しかし、パソコンやスマートフォンによるインターネット検索の増加や費用削減のため、2021年3月発行予定の4・5月号を最終号として紙の時刻表を廃止した。ウェブサイト上でのPDF時刻表も2022年6月分を最後に掲載終了予定となっている。

チェックイン[編集]

通常の有人チェックインカウンターのほか、自動チェックイン・発券機が用意されている。また、多くの空港において搭乗クラスや航空券の運賃カテゴリー、JALカードCLUB-A会員、JALグローバルクラブ、JMB FLY ONサービスステイタス、ワンワールドエリートステイタスによって、使用できる優先チェックインカウンターが用意されている。

航空券の座席予約システム(CRS)はAXESSを利用していたが、2017年11月からアマデウスアルテアを使用している。

空港ラウンジ[編集]

多くの空港において、飲料や軽食、新聞、雑誌のほか、ビジネスセンターやシャワールーム、マッサージサービスなどを無償で提供する空港ラウンジを用意している。特に国際線が多く発着する成田国際空港第2ターミナルのラウンジは、日本最大の広さを誇るラウンジである。

対象となる乗客は、ファーストクラス、エグゼクティブクラス搭乗者と、プレミアムエコノミークラス対象運賃利用者、エコノミークラス対象運賃利用者である。ならびに、JMBダイヤモンド、JGCプレミア、JMBサファイア、およびJALグローバルクラブの各会員は、航空券の搭乗クラスに関わらずラウンジを利用できる。これらの条件に当てはまらない乗客でも、羽田空港のサクララウンジに限り有償での利用が可能である。

なお、成田空港、関西空港に設置されていたJALファミリーサービス専用ラウンジは2014年1月31日をもって閉鎖された。

国内線ラウンジ

  • ダイヤモンド・プレミアラウンジ(羽田空港第1ターミナル、伊丹空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港に設置)
  • サクララウンジ

国際線ラウンジ

  • JALファーストクラスラウンジ
  • サクララウンジ

搭乗手続き[編集]

搭乗にサポートが必要な乗客、妊娠中ならびに乳幼児連れの乗客を最優先に、続いてファーストクラス、ビジネスクラス、上級会員、すべての乗客と、あらかじめ定められた順番に沿って搭乗が行われる。経営再建中のために2010年2月より、一部の国内線と国際線で、グランドホステスでなく客室乗務員が搭乗ゲートの受付業務を兼務しており、これにより年間約2億4,000万円のコスト削減効果が見込まれている。

マイレージ[編集]

「JALマイレージバンク(JMB)」は日本の航空会社として最も早く始まったマイレージサービスであり、その会員数は約2,500万人(2012年10月現在)と国内最大である。ポイント会員組織としても最大の会員数とされる。会費は無料であり、JALグループならびにワンワールド加盟航空各社への搭乗や買物利用でマイルが加算され、無料航空券やクーポンなどに交換ができる。

他社との連携も行っており、イオングループと提携の電子マネー「WAON」、ビックカメラと提携のビックカメラショッピングマイル などがある。

JALカード[編集]

JALカードは、JMBカードにクレジット機能がついたクレジットカードである。DCカード、マスターカード、Visa、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブなどから選べ、カード会社に付帯する保険や会員誌のサービスを受けられる。

ホテル[編集]

日本航空グループの国際線を利用した場合、ニッコー・ホテルズ・インターナショナルをはじめとする国内外の180軒以上のホテルに特別料金で宿泊できるほか、日本航空グループの便に搭乗していなくてもウェブサイトを通じて格安な料金で宿泊できる。

JAL IC/QuiCサービス[編集]

国内線搭乗に際して、事前にJAL公式サイト上で座席指定を済ませることで、チェックインカウンターやチェックイン機に立ち寄らずに、保安検査場入り口に設置されている機器に対応したJAL ICカードや二次元バーコードをかざして保安検査場を通過することができ、搭乗口でも同じものをかざすことによって搭乗できる「JALタッチ&ゴー」サービスがある。

スカイメイトなどの一部運賃を除き、パッケージツアーなども含めほとんどの運賃種別で利用可能となっている。

貨物・郵便[編集]

  • 2022年1月に物流大手ヤマトホールディングス株式会社と協力し首都圏から北海道、九州、沖縄地域へ貨物専用機をJALグループが運航することを発表。2024年4月から改定される自動車運転業務、年間残業時間960時間による長距離トラック代替運送問題を解消するためヤマトグループが中古旅客機を改修するエアバスA321ceo P2F型機を3機導入し、JALグループが運航を担うことが合意発表され、ジェットスタージャパンにサブリースされ同社乗務員が受託運航することも発表された。なお、この計画が実施されると昼間は成田空港から新千歳空港と北九州空港、那覇空港、夜間は羽田空港から3地点に運航されることとなる。

関連会社[編集]

  • 沖縄DFS(DFSグループとの合弁会社)
  • 大阪空港交通
  • JALインフォテック(JIT)
  • JALUX(現在でも2位の株主。旧・日航商事)
  • オークラ ニッコー ホテルマネジメント
  • グランドニッコー東京 台場

過去の関連会社[編集]

  • ギャラクシーエアラインズ(同社が10.0%出資していた貨物航空会社・清算済み)
  • 日本ユニバーサル航空(かつて存在したJALグループ貨物航空会社)
  • ティエフケー(機内食を納入している。かつての子会社)

JALグループ航空事業者[編集]

JALグループは国際航空連合(アライアンス)「ワンワールド」に加盟している。ただし、※のある航空会社は経営施策上ワンワールドには加盟していない。なお、★のある航空会社は格安航空会社(LCC)。

  • 日本航空(JAL)
  • ジェイエア(J-AIR)
  • 日本エアコミューター(JAC)
  • 北海道エアシステム(HAC)
  • 日本トランスオーシャン航空(JTA)
  • 琉球エアーコミューター(RAC)※
  • ZIPAIR Tokyo(TZP)★
  • スプリング・ジャパン(SJO)★
  • ジェットスター・ジャパン(JJP)★
ジェイエアは運送共同引受により、全便JAL便として運航されている。かつてJALエクスプレスも共同引受により、JAL便名にて運航していたが、2014年10月1日に同社は日本航空と合併した。また北海道エアシステムはJALの経営破綻にともない2011年3月から2014年10月まで北海道が筆頭株主となり、JALグループでなかった時期があったため、同社については2016年10月29日までは運送共同引受でなくJALグループ外の提携航空会社との間で用いられているコードシェア便扱いになっていたが、2016年10月30日からは北海道エアシステムも運送共同引受の対象に追加され、全便がJAL便名での運航に切り替わった。2020年10月25日からは日本エアコミューターも運送の共同引受開始により、全便JAL便として運航開始した。そして、2021年3月28日からは日本トランスオーシャン航空も一部の便にて運送の共同引受を開始したことに伴い、当該便はJAL便に統一された。

外部提携航空会社[編集]

国内線[編集]

  • フジドリームエアラインズ(FDA)
  • 天草エアライン(AMX)
  • ジェットスター・ジャパン(JJP)
  • オリエンタルエアブリッジ(ORC)

国際線[編集]

※ ◎はワンワールド加盟、△はスカイチーム加盟会社。()は加盟予定。

※ ワンワールド加盟会社および*の会社とはマイレージ提携も行っている。

  • アジア
    • キャセイパシフィック航空◎
    • マレーシア航空◎
    • スリランカ航空◎
    • バンコク・エアウェイズ *
    • 中国東方航空△ *
    • 上海航空△
    • 中国南方航空
    • 厦門航空△
    • 大韓航空△ *
    • チャイナエアライン△
    • ベトジェットエア
    • ビスタラ *
    • ガルーダ・インドネシア航空△
  • 中近東
    • カタール航空◎
    • エミレーツ航空 *
  • ヨーロッパ
    • ブリティッシュ・エアウェイズ◎
    • イベリア航空◎
    • フィンエアー◎
    • S7航空
    • エールフランス△ *
    • アエロフロート・ロシア航空
  • 南北アメリカ
    • アメリカン航空◎
    • LATAM チリ *
    • LATAM ブラジル *
    • ウエストジェット航空
    • ジェットブルー航空
    • アラスカ航空◎
    • ハワイアン航空 *
    • アエロメヒコ航空△
  • オセアニア
    • カンタス航空◎
    • エア・タヒチ・ヌイ
    • フィジー・エアウェイズ◎(ワンワールド・コネクトとして加盟)
    • ジェットスター航空

貨物便[編集]

◎はWOW加盟、△はスカイチーム・カーゴ加盟。

  • ルフトハンザ・カーゴ
  • SASカーゴ・グループ◎
  • エールフランス(エールフランス・カーゴ)△
  • ブリティッシュ・エアウェイズ・ワールド・カーゴ
  • シンガポール航空カーゴ◎
  • 中国貨運航空△

特別機と政府専用機[編集]

特別機[編集]

1950年代より、皇族や内閣総理大臣・閣僚の海外公式訪問の際には、日本航空の特別機が使用されていた。1990年代以降は日本国政府専用機の導入や経費削減のため、以前に比べると頻度が減少しているが、政府専用機を天皇が使用している際や閣僚級の海外公式訪問には、日本航空の特別機を使用することがある。このため、特別機専用機材が常に複数機割り振られてあり、必要になった際には、これらの機材が政府によりチャーターされ、特別機として運航されている。

また、ハイジャックや邦人救出、日本の団体スポーツ選手団の定期便が就航していない就航地への輸送などに際しては、過去の運航実績などから特別機やチャーター機を運航することも多い。1990年、湾岸戦争のきっかけとなったイラク軍のクウェート侵攻の際、クウェートに在留していた邦人を救出したり、湾岸戦争中、イラクで働いていてエジプトに避難していたベトナム人を輸送したりしたのは、日本政府がチャーターした日本航空の特別機だった。2010年アイスランドの火山噴火では、日本からニューヨーク経由でイタリアローマへ救援便を回航し、日本人救出第一便として日本へ運航したり、ロシアによる軍事侵攻問題でもいち早くロシアや紛争区域上空通過を避けるため日本から上空の偏西風など追い風も利用し北米アラスカ、カナダ北極圏、グリーンランド、アイスランドなど冷戦期アンカレッジ経由極圏航路を多数運航していたノウハウを駆使し再度、大西洋横断ルートを使いロンドン線を運航し、その他の欠航している欧州線はロンドン乗り継ぎワンワールドコードシェア便を利用できる体制を構築したり、  日本航空の体制でしかできない運航もしている。

1985年(昭和60年)のイラン・イラク戦争の際には、乗務員の安全が確保されていないとして、日本国政府の要請によるイラン在留邦人の救出を目的としたチャーター便の運航を拒絶しているとマスコミが伝えた。実際に、日本航空が戦争発生1980年の時点で定期便乗り入れを休止していたため現地駐在員がおらず、そのため、現地当局との調整時間が足りずに紛争当事国による安全保障が取れる状況ではなかった。3月17日にサッダーム・フセイン大統領が「イラン戦争区域宣言」を出して各国航空会社に対してイラン上空を航行禁止区域と設定したうえで、現地時間19日20時(日本時間20日午前2時、時差6時間)以降、イラン上空を航行するすべての航空機はイラク空軍の攻撃対象となる発表を行った。駐イラン大使から救援機の要請があり、外務省が日本航空へチャーター便の要請をしたのが日本時間で18日であった。さらに、現地時間18日にはイラク軍から「19日夜から空も戦争区域とする」との警告があったことや、定期便であるテヘラン発欧州便が軒並み欠航する状況であったことから、外務省は18日夕「チャーター機を出すとしても、テヘランまで乗り入れるのは難しい」と述べている。これを受け日本航空は18日夜までに「帰る便の安全が保障されない」として、乗り入れは断念する方針を固めたが社内では有志による乗務希望者があり、その中には後日123便事故で亡くなった機長もいて、4日で準備を整え救援便も出せる状況にあったが政府要請が遅く見送られた。その後、現地18日夕方になって駐イラン大使はトルコ大使から「明日(19日)、トルコ航空機が2機来る。空席があるから日本人の搭乗希望者数を教えてほしい」と申し出があり、在イラン邦人出国希望者約250人中215人がトルコ航空機によって出国したが、その他の航空会社で出国した人もおり、全員がトルコ航空で救出されたという話はマスコミが恣意的に伝えていることである。

政府専用機[編集]

1992年にボーイング747-400型機2機が政府専用機として導入されて以降は、同型機の国際線運航経験や整備技術力、[要出典]当時の日本の航空会社として最大級の国際線ネットワークであったことが認められ、整備作業や機内改装などを受託しているほか、政府専用機のうちの1機が整備などで使用できない場合は、日本航空の機材を予備機として提供している。

これに併せて、航空自衛隊千歳基地所属の特別航空輸送隊第701飛行隊の空中輸送員による政府専用機の客室内での各種サービスの訓練の一部も委託されており、羽田空港内の客室乗務員訓練センターにおいて空中輸送員に対する訓練も行われている。また、政府専用機の機内食は、かつて日本航空の関連会社であったティエフケーが担当しており、他国の専用機の機内食も受注・納品している。

2019年からはボーイング747-400に代わる次期政府専用機としてボーイング777-300ERを導入し、また機体整備などの委託先を全日本空輸を選定したことに伴い、同社による機体整備は終了した。

オフィシャル・エアライン[編集]

かつてはフラッグ・キャリアであったうえに、長年の間日本の航空会社では独占的な国際線運航会社であったことから、オリンピックや国際博覧会、FIFAワールドカップなど、日本の歴史の節目となるような数々のイベントのオフィシャル・エアラインとなっていた。

  • 日本万国博覧会(1970年開催)
  • 沖縄国際海洋博覧会(1975年開催)
  • 筑波科学万博(1985年開催)
  • 国際花と緑の博覧会(1990年開催)
  • 長野オリンピック(1998年開催)
  • 東京オリンピック(2021年開催)

またこれ以外にも、1964年に開催された東京オリンピックの聖火をギリシャから日本国内まで運送した。また、ダグラスDC-8やコンベア880など、ほぼ全ての運航機材にオリンピックのロゴを入れた。

1999年以降、2015年現在に至るまでサッカー日本代表チームの「オフィシャルサポーティングカンパニー」としてサッカー日本代表チームを支援していた。2002年と2006年のFIFAワールドカップで特別塗装機材を運航したほか、2010年の南アフリカ大会の際にはキャンプ地までの特別機の運航も行った。

広告・宣伝活動[編集]

設立後しばらくの間は外国における広告宣伝活動と、国内線の広告が主であった。現在は夏季およびお盆休暇には、他の日本航空グループ企業と合同で、これらの繁忙期を狙った沖縄キャンペーンや北海道キャンペーンなどの大々的なキャンペーンを実施している。

ディズニーとの関係[編集]

東京ディズニーリゾートオフィシャルエアライン[編集]

1983年から、東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の参加企業で「オフィシャルエアライン」である(2004年10月に日本エアシステムとの経営統合時には、日本航空ジャパンに名義が一時移ったが、再編により再びオフィシャルエアラインとなった)。

東京ディズニーリゾートの参加企業として、東京ディズニーランドの「ファンタジーランド・フォレストシアター」と、東京ディズニーシーの「ブロードウェイ・ミュージックシアター」の2つの施設を提供している。また2017年春にはパレードの『うさたま大脱走!』の協賛となった。

「JALドリームエクスプレス」[編集]

1990年代から2000年代にかけては、機体全面にディズニーキャラクターが描かれた特別塗装機である「JALドリームエクスプレス」を運航していたほか、同機のミニチュア模型も販売されていた。2013年には東京ディズニーランド開業30周年を記念した特別塗装機「JALハピネスエクスプレス」が運航されている。

なお、「JALドリームエクスプレス」の導入当初には、客室乗務員がミッキーマウスの耳をつけて乗務したほか、その後もキャラクターが描かれたエプロンを着用していた。また、「JALドリームエクスプレス」のバリエーションである「Tokyo DisneySEA号」は、「東京ディズニーシー」の日本国外での告知効果を狙って、国際線での運航も行われていた。

広告などにおける展開[編集]

また、日本航空(ジャルツアーズ)のパッケージツアー「JALSTAGE」で設定されている「JALで行く東京ディズニーリゾート」では、羽田空港とパーク間の無料送迎バスをはじめ、ショー鑑賞券やディズニーキャラクターが使われている景品などの特典が用意されている。

日本航空がディズニーのキャラクターを使用した広告は原則的に日本国内での使用に限られる。機内サービスとして子供向けに配布されている景品でも、ディズニーキャラクターが使われたものが用意されている。

「JAL DREAM EXPRESS 90」

2018年11月12日からミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念した特別塗装機が運航を開始した。23機目のウォルト・ディズニー・ジャパンとのコラボ機で、左右両舷に合わせて9種類のさまざまな表情のミッキーマウスが描かれている。機内もミッキーマウスに彩られており、ヘッドレストカバーや機内サービスのドリンクに使われる紙コップがミッキーマウスデザインとなっている。希望する乗客は搭乗証明書も配布される。機体は国内線仕様のボーイング767-300ER型機で登録番号は「JA602J」。ファーストクラス5席、クラスJ42席、普通席205席の計252席の座席仕様で羽田発着のファーストクラスの設定のある新千歳(札幌)/伊丹(大阪)/福岡/那覇(沖縄)の国内基幹路線で運航される。

ユニバーサル・スタジオとの関係[編集]

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン オフィシャルエアライン[編集]

2015年5月11日よりユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「オフィシャルエアライン」として『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド』のスポンサーに なった。同アトラクション閉鎖後の2016年6月1日からは『アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D』のスポンサーになっている(2017年4月20日まで)。2017年4月21日からは、新しく登場したミニオン・エリアの『ミニオン・ハチャメチャ・ライド』のスポンサーになった。JALパック商品利用者およびJALマイレージバンク上級会員「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」向けラウンジ『JALラウンジ』がアトラクション建物内に用意されている。

「JALミニオンジェット」[編集]

2017年7月27日より、大量に発生するミニオンたちの様子が描かれた特別塗装機「JAL ミニオンジェット」を国内線に就航させている。さらに2017年12月26日からは、機内でにミニオンのヘッドレストカバー、紙コップ、ぬいぐるみを提供している。

スポーツ事業へのスポンサー活動[編集]

  • サッカー日本代表 - 1999年8月より各種・各年代別代表の「サポーティングカンパニー」となっている。また、2015年3月にはJALチャレンジカップも開催された。
  • 広島東洋カープ
  • 北海道日本ハムファイターズ - 2014年シーズンから。
  • 福岡ソフトバンクホークス
    2009年シーズンより積極的なキャンペーンを展開している。同業他社にはない選手肖像の利用によるPRを行い、公式ホームページには常にリンクバナーが配置。選手移動も日本航空を利用している。このうちソフトバンクは2010年6月から1か月間、スペシャルマーキングを施した「JALホークスジェット」を(ソフトバンク側が費用を負担する形で)登場させている。
  • 四国アイランドリーグplus(2011年を最後にスポンサーより撤退)
  • 北海道コンサドーレ札幌
    札幌営業所内での独自予算で行われており、後述の清水へのスポンサードとは別に北海道内でのキャンペーンなどにも使われている。
  • 清水エスパルス
    清水エスパルスでの胸ロゴは、日本でのユニフォーム広告の先駆けであった。当時日本航空社員の伊沢が欧州サッカークラブの胸スポンサーを見て、市民球団で特定の企業イメージがなかったエスパルスのユニフォーム胸部分に日本航空のロゴを入れるよう働きかけたのがはじまりであり、その後、他クラブも導入するようになった。
    なお、2010年1月19日の経営破綻によりエスパルスへのスポンサーは打ち切ったが、エスパルス創設以来継続して支援を行っていた日本航空に敬意を表し、2010年以降も無償で袖部にロゴが提供されている。
  • 愛媛FC
    松山都市圏の交通ICカードICい〜カードにJMB機能と愛媛FCのファンクラブ機能をつけたカードが発行されている。
  • 徳島ヴォルティス
    徳島空港発着便においてのキャンペーンでチケット・グッズなどの提携がされている。
  • 日本ゴルフ協会
    2018年からオフィシャルエアライン。
  • ホノルルマラソン
    冠スポンサーとしての参加のみならず、社員の自主参加によるボランティア活動や、多数の日本人参加者を運ぶチャーター便の運航を行うなど、多岐に渡る運営協力を行っている。

その他のスポンサー[編集]

  • スモールワールズ - オフィシャルスポンサー
  • 千葉商科大学 - サービス創造学部の公式サポーター企業
  • TEAM NACS - 『ニッポン公演「WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン」』に協賛
  • ジブリパーク - 2023年4月よりオフィシャルパートナー。

テレビ番組[編集]

現在放送中の番組

  • 空旅をあなたへ-PREMIUM SKY-(フジテレビ・ミニ番組、2012年10月から)
  • すっぴんアスリート(TBS・ミニ番組、2018年10月から)

以前放送の番組

  • 名作の風景(TBS・ミニ番組、1995年10月から2005年3月まで)
  • ニッポン創造 TEAM FOR JAPAN(日本テレビ・ミニ番組、2013年3月まで)
  • Nippon Pride 〜日本代表の掟〜(日本テレビ・ミニ番組)
  • アテンションプリーズ(1970年版はTBS、2006年版(リメイク版)はフジテレビが制作)
  • 白い滑走路(1974年、TBS)
  • 赤い疑惑(1975年 - 1976年、TBS)
  • 赤い衝撃(1976年 - 1977年、TBS)
  • スチュワーデス物語(1983年 - 1984年、TBS)
  • トップスチュワーデス物語(1990年、TBS)
  • スチュワーデスの恋人(1994年、TBS)
  • スチュワーデス刑事(1997年 - 2006年、フジテレビ)
  • あぽやん〜走る国際空港(2013年、TBS)
  • アップダウンクイズ(1963年 - 1985年、毎日放送)
  • 月曜ロードショー(TBS)
  • ゆく年くる年(2021年、NHK)

ラジオ番組[編集]

  • JET STREAM(TOKYO FM、JFN系列)
  • 鈴木敏夫のジブリ汗まみれ(TOKYO FM、JFN系列)

映画[編集]

  • フライング☆ラビッツ(2008年、東映)

CMタレント[編集]

  • 米米CLUB

HSST[編集]

1970年代前半に、1970年代後半に開港する予定であった成田国際空港へのアクセスの切り札として、日本航空と名古屋鉄道が中心となってHSST(磁気浮上式鉄道)の開発が進められた。その後、1985年に開催された国際科学技術博覧会(つくば科学万博)にも出展され、実際に一般客も搭乗することができた。

その後も開発が進められていたものの、1978年の新東京国際空港(現・成田国際空港)完成時に京成電鉄の「スカイライナー」による空港乗り入れ(空港敷地内ではあるが、空港ターミナルビルへの乗り入れではなかった)が実現したことや、次いで1987年に当時の石原慎太郎運輸大臣の命令を受け、1991年に東日本旅客鉄道(JR東日本)成田線空港支線の開業と特急「成田エクスプレス」および横須賀・総武快速線直通快速「エアポート成田」の運行開始、あわせて「スカイライナー」および京成本線特急の空港ターミナル乗り入れが実現し、都内からの空港までのアクセスが飛躍的に向上したこと、さらに日本航空の完全民営化を受けて、本業に直接関連していないうえに、採算が取れるかわからない事業に投資することを取りやめたことなどから、開発計画からの撤退を表明し2000年に正式に撤退した。

その後、HSSTの開発は名古屋鉄道グループ会社の「中部エイチ・エス・エス・ティ開発」に受け継がれ、2005年には愛知高速交通東部丘陵線(愛称:リニモ)として開業するに至っている。

受賞・表彰歴[編集]

  • グッドデザイン賞
    • 2002年 - 国際線ファーストクラスシート「JAL NEW SKYSLEEPER SOLO」
    • 2003年 - 国際線エグゼクティブクラスシート「JAL SHELL FLAT SEAT」、JALグループ専用発券コーナー
    • 2004年 - 国内線クラスJシート
    • 2007年 - 地図閲覧ウェブコンテンツ「JAL MAP 2.0」
    • 2008年 - 国際線プレミアムエコノミークラスシート「JALスカイシェルシート」
    • 2009年 - 国際線エグゼクティブクラスシート「JAL SHELL FLAT NEO」、国際線機内食「JALの空弁」(グアム線エコノミークラス向け)
    • 2011年 - 国際線エグゼクティブクラスシート「JAL SKYRECLINER」、国際線機内食(パリ線プレミアムエコノミークラス、エコノミークラス向け)、竹製車椅子
    • 2013年 - 国際線エコノミークラスシート「JAL SKY WIDER」、ボーイング777-300ER「JAL SKY SUITE 777」
    • 2014年 - 国内線機内サービス「JAL SKY NEXT」、国内線普通席(JAL SKY NEXT)、国際線ラウンジ「サクララウンジ」(東京国際空港内)
    • 2015年 - 国際線エコノミークラスシート「JAL SKY WIDER II」
  • ワールド・エアライン・アワード(スカイトラックス)
    • 2013年 - ベスト・ビジネスクラス・エアラインシート賞
    • 2019,2021年 - ベスト・エコノミークラス・エアライン
    • 2015,2017~2019,2021,2022年 - ベスト・エコノミークラス・エアラインシート賞
  • オンタイム・パフォーマンス・アワード(フライトスタッツ、定時到着率の世界ランキング)
    • 2009年 - 90.95%・主要航空会社部門 第1位
    • 2010年 - 89.90%・主要航空会社部門 第1位
    • 2011年 - 90.14%・主要航空会社部門 第2位
    • 2012年 - 90.35%・主要航空会社部門 第1位
    • 2013年 - 88.94%・主要航空会社部門 第1位
    • 2014年 - 87.78%・主要航空会社部門 第4位、アジア・パシフィック同部門 第1位
    • 2015年 - 89.44%・主要航空会社部門 第1位、アジア・パシフィック同部門 第1位
    • 2016年 - 87.80%・主要航空会社部門 第3位、アジア・パシフィック同部門 第1位
    • 2017年 - 85.60%・主要航空会社部門 第2位、アジア・パシフィック同部門 第1位
  • その他
    • スカイトラックス・エアライン・レーティング: 5つ星(最高評価)
    • 2011年 - CAPA(アジア太平洋航空センター)、エアライン・オブ・ザ・イヤー

社員[編集]

パイロット養成[編集]

自社のパイロットを養成するため、定期的にパイロット候補生を採用している。

日本の航空会社で、パイロットの養成を初等訓練から自社で行っているのは、日本航空のほかに全日本空輸がある。

ジェイエアでもパイロット候補生を独自に採用しているが、訓練は海外の訓練校に委託している。

クラブ活動[編集]

社員によるハンドベルチーム「ベルスター」があり、さまざまなイベントで演奏を行っている。

かつてはバスケットボールチームの「JALラビッツ」があった。

また、ダンスチームの「JALジェッツ」(JAL JETS)がある。

歴代制服[編集]

  • 初代:1951年〜 - 門田稔
  • 2代:1954年〜 - 伊東茂平
  • 3代:1960年〜 - 伊東茂平
  • 4代:1967年〜 - 森英恵
  • 5代:1970年〜 - 森英恵
  • 6代:1977年〜 - 森英恵
  • 7代:1988年〜 - 本井重信 (7,830点の中からグランプリを獲得した一般からの応募)
  • 8代:1996年〜 - 稲葉賀恵
  • 9代:2004年〜 - 稲葉賀恵(契約解除に伴う制服設計図流出問題で日本航空を提訴)
  • 10代:2013年〜 - 丸山啓太

著名な出身者[編集]

  • 重田みゆき(インプレッショントレーナー。フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』印象評論家 亜細亜大学教授)
  • 深田祐介(作家)
  • 安部譲二(作家)
  • 中村正䡄(作家)
  • 木原稔(衆議院議員)
  • 益岡康夫(青山学院大学講師)
  • 内田和成(経営コンサルタント、早稲田大学大学院教授)
  • 高橋治則(イ・アイ・イ・インターナショナル社長)
  • 仲谷かおり(ヌードモデル)
  • 島田律子(タレント)
  • 秀島一生(航空評論家)
  • 矢代直美(現役社員、バスケットボール選手。アテネオリンピック代表)
  • 若田光一(宇宙飛行士)
  • 渡辺蘭(気象予報士)
  • 久恒啓一(多摩大学経営情報学部長)
  • 西川将人(旭川市長)

エピソード[編集]

  • JAL広報部が、飛行機や航空業界に関する用語辞典を発行しており、その一部を『航空実用事典』としてインターネットのウェブページに公開している。
  • 1962年に北回りヨーロッパ線を開設した際に、北極圏での不時着に備えサバイバルキットが搭載されたが、ホッキョクグマ対策としてライフルも搭載されており乗員は射撃訓練を受けていた。拳銃という資料もある。
  • ビートルズが1966年に来日し日本航空機のタラップを降りてくるときに、4人のメンバー全員が「日本航空」のロゴの入った法被を着用していた。これは広報室が企画したもので、これを承けた客室乗務員があらかじめ乗務しており、羽田空港に着陸直後、メンバーに「日本の伝統衣装を着用するとファンが喜ぶ」といって着用させたものだった。この際にこの法被の存在があまりに有名になったこともあり、現在も国際線のファーストクラスでは、このときのものとほぼ同じデザインの法被が乗客に提供されている。
  • 1969年に日本国内航空から日本航空機製造YS-11型機1機をウエットリースし、福岡 - 釜山線に投入し約1年間運航した。なおこの際にリースされたJA8717機は、その後日本国内航空へ戻されたあともしばらくの間日本航空塗装で使用され、1971年に行われた日本国内航空と東亜航空との経営統合による東亜国内航空への移籍を経て、系列会社の日本エアコミューターに移籍され、さらにその後日本航空と親会社の日本エアシステムとの経営統合を受けて、再び日本航空のロゴをつけて2006年9月30日の同型機の退役日まで飛ぶこととなる。
  • 1972年11月に発生したシェレメーチエヴォ墜落事故で亡くなった乗客の遺族の提案により、「この事故の悲劇を忘れないで安全運航を行ってほしい」との願いから、緑十字をかたどった「安全バッジ」がこの事故以降、すべての日本航空の社員の制服に着けられることになった。このバッジは、2002年に行われた日本航空による日本エアシステムに対する経営統合と、合併にともなう制服改変の前後に廃止され、社員の身分証明章の一角にその記号が記されることとなった。日本航空モスクワ支店では、毎年事故日である11月28日になると社員が慰霊碑に向かい犠牲者の慰霊を行っている。
  • 1973年に発生した、ドバイ日航機ハイジャック事件で爆破されたボーイング747型機の焼け残った尾翼の一部部品は、その後売却されてKLMオランダ航空の同型機に装着された。しかしその後、同機は1977年にスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島にあるロス・ロデオス空港の滑走路上で、2機のボーイング747型機同士が衝突した「テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故」に遭うこととなった。
  • 1978年8月に、太平洋路線に就航するボーイング747型機の2階客室ラウンジ部分を改修して、寝台を5 - 7席設置した「スカイスリーパーサービス」を開始した。寝台のサイズは長さ185.4センチ、幅68.5センチであり、機内に寝台を設置したのはジェット機として初の試みであった。
  • かつて「目標利益142億円」を達成するために、全部署に漬物石(142と“いしに”の語呂合わせ)を配布したことがある。
  • 1980年代にかけての日本航空の社訓は「お客様への感謝、仲間への共感、時代への挑戦」であったが、親方日の丸の社風から、社内では『仲間への感謝、時代への共感、お客様への挑戦』と酷評されていた。
  • 1980年代には、映画評論家の淀川長治が機内上映映画の選択のアドバイスを行っていた。
  • 1983年から1984年にかけて放映されたテレビドラマ『スチュワーデス物語』の放送当時、ドラマの中でスチュワーデス訓練生が実際に着用していたものと同じTシャツや帽子が、機内誌『WINDS』(現・『SKYWARD』)内の通販コーナーで「スチュワーデス物語公式グッズ」として個数限定で販売されていた。
  • 日清食品と共同でオリジナルのカップ麺、JALですかいシリーズ「うどんですかい(Udon de Sky)」を開発し、1992年6月1日より長距離路線のエグゼクティブクラスで提供を開始した。気圧が低い機内で調理、提供されることから、普通のカップ麺より低い沸点でも麺が戻るように工夫が凝らされている。
  • 篠山紀信や立木義浩、桐島ローランドなどの著名写真家が撮影を担当し、実際に乗務している日本航空グループの客室乗務員が登場する「キャビンアテンダントカレンダー」を毎年作成していた。なお、このカレンダーへ登場する女性客室乗務員の多くが自薦(他薦も可能)で、客室乗務員という職種のみ、特に女性客室乗務員のみが登場することに対する批判も多い。なお、経費削減施策の一環および販売数低下を受けて、2009年版をもって発行中止された が、2013年に客室乗務員の制服がリニューアルされたことを記念して2014年版が卓上判のみ発行され、5年ぶりに復活した。
  • 同社が作成するカレンダーでは、他にも1954年に国際線創設を記念して創刊し、国宝や重要文化財などの日本の古美術を紹介する「アートカレンダー」、1967年に世界一周路線の就航を記念して創刊し、世界の風景と女性を掲載する「A WORLD OF BEAUTY CALENDAR」も毎年発行している。「世界名作文学カレンダー」は2009年版をもって発行中止となった。
  • 日本航空社内や、1985年に発生した日本航空123便墜落事故を小説のベースにした、山崎豊子の小説『沈まぬ太陽』を掲載した『週刊新潮』への連載・映画化に、日本航空は不快感を示し、『沈まぬ太陽』連載中は、日本航空機内での『週刊新潮』の取り扱いを止めていた。
  • 2007年11月26日、同年8月29日カナダ・バンクス島沖上空で、観測史上最小の海氷面積を記録した北極海を、機長の小林宏之(現・航空評論家)が写真撮影していたことが明らかになった。急速に進行した海氷の「大崩壊」を鮮明にとらえており、航空機からの同種の写真はきわめて珍しいといわれる。この写真は、海氷の現実を世界に向け発信したもので、世界にも衝撃を与えた。
  • 2014年2月20日に閉鎖された非常救難訓練センターは当初、アメリカ進駐軍が建てた格納庫で1979年3月に改修し、以降JALの歴代の運航機材に対応したボーイング747型機(クラシック型)などの実物大模型(モックアップ)や、広さ20メートル×20メートルのプールなどを備えて、大規模な訓練施設で開所当時、プールは社員が福利厚生施設として使用していたりした。また、同施設には日本初のジェット旅客機「DC-8」1号機の機首部分が同訓練センター内に保存されていた。同センターは2014年2月18日に東京消防庁と富士山の噴火を想定し、航空機が東京湾に緊急着水を想定した初めての合同救難訓練を実施した。
  • 廃棄される救命胴衣を使ったポーチや、航空機の部品を封入したカプセルトイなどを限定販売している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ジェイエアのエンブラエル170並びに日本エアコミューター、北海道エアシステム、琉球エアーコミューターの各機材が充当される便はモノクラスで運航している。
  2. ^ ジェイエアや日本エアコミューター、北海道エアシステム、琉球エアーコミューター、日本トランスオーシャン航空運航便の一部、飛行時間が30分程度の短距離路線では提供されない。
  3. ^ ヘリポートのあるアークヒルズから23区内への移動はハイヤーとなる。
  4. ^ 2006年にフジテレビでリメイクするのに伴い、TBSが制作した1970年版がフジテレビ721(現・フジテレビTWO)で2006年版本放送開始直前に再放送された。
  5. ^ 放送開始から1975年3月30日放送分まではNET(現・テレビ朝日)系列で放送されていたが、毎日放送 - 朝日放送(現:朝日放送テレビ)間のネットチェンジに伴い、1975年4月6日放送分から最終回まではTBS系列で放送された。

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  195. ^ “SITA社セキュリティ事故によるJALマイレージバンク会員情報の漏洩について”. 日本航空 (2021年3月5日). 2021年3月6日閲覧。


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