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日曜日の初耳学

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日曜日の初耳学』(にちようびのはつみみがく)は、毎日放送(MBSテレビ)の制作により、TBS系列で2015年4月12日から毎週日曜22:00 - 22:54(JST)に放送されている教養バラエティ番組。

放送開始から2019年3月17日までは『林先生が驚く初耳学!』(はやしせんせいがおどろくはつみみがく!)、2019年4月14日放送の2時間スペシャルから2021年3月28日までは『林先生の初耳学』として放送された後に、2021年4月18日放送分から現行のタイトルに改めている。

レギュラー版では基本として、放送枠を22:00 - 22:54(JST)に設定。4月・10月の番組改編期や年末年始などの期間には、レギュラー版の前枠に当たる「日曜劇場」(TBS制作の連続テレビドラマ枠)を組み込んだうえで、21:00(または20:57)スタートの2時間スペシャル版として放送することがある。また、「日曜劇場」の拡大放送時には時間を短縮しての放送となる。2022年4月17日放送分から、TVerを通じたリアルタイム配信を開始。

概要[編集]

番組開始までの経緯[編集]

毎日放送では2014年に、『林先生が初耳だった!1億人のお宝雑学15選』というタイトルの特別番組を単発で制作。同年5月10日の14:00 - 15:24(JST)にTBS系列で放送した。さらに、2015年1月2日の15:00 - 16:30(JST)には、正月特別番組として『1億3000万人が出題者!林先生が驚く初耳学』を放送。いずれの番組も好評を博したことを受けて、同年の4月改編から、毎日放送東京支社が担当するTBS系列・日曜22時枠でレギュラー版の放送を開始した。

主な放送内容[編集]

『林先生が驚く初耳学!』[編集]

世間であまり知られていない情報や話題(初耳ネタ)を、日本中の著名人・一般人から募集。寄せられたネタから出題・解説VTRを作成したうえで、博学で有名な林先生に抜き打ちで出題する。

林先生は、出題VTRを見た後に、目の前に置かれた2種類のボタンのいずれかを押下。出題内容の「初耳ネタ」を本当に知らなかった場合には「初耳」、知っていた場合には「知ってた」ボタンを押すことによって、背後に設けられた縦型の大型モニターに結果が表示される。「初耳学」に認定されたネタについては、該当するネタの投稿者に賞金1万円を贈呈。

林先生が「初耳」ボタンを押した場合には、出題されたネタを「初耳学」に認定するとともに、スタジオセットのランプも紫から黄色に変わる。この場合には、「出題者の勝利」とみなしたうえで、解説VTRを放送。林先生が「知ってた」のボタンを押した場合には、その内容を即興で解説させる。解説の内容が間違っていない場合には、大政がモニターを通じて「林先生、その説明・・・」とタメをつくり、正解であれば「お見事です!」と告げることによって、「お見事!」(林先生の勝利)とみなされ、その後解説VTRが短く放送される。逆に林先生の即興解説が間違っていた場合には大政が「全然違います」などと続けてけなし、解説を試みたネタを「初耳学」に認定したうえで、解説VTRを放送。この場合には、林先生が大政の指示で「初耳」ボタンを押すか、林先生に代わって大政が「初耳」ボタンを押す。なお不正解の場合の解説VTRは流れた後に出演者が感想を言うことでフリートークになることが多いので、すべての問題において解説VTRが予め作られており、正解の場合は大幅にカットされてオンエアされていることになる。この点は、正解でも解説VTRがそのまま流れる似た趣向の番組「チコちゃんに叱られる!」とは異なる点であり贅沢といえる。

林先生による即興解説では、「黒板解説」と称して、スタジオセットに設けられた黒板やチョークを用いることもある。また、テーブルマナーなどの実技ネタの場合は、林先生が「正しい」と思う方法をスタジオで実演。その方法が本当に正しければ「お見事!」、間違っていれば「初耳」とみなされる。『林先生が驚く初耳学!』時代の中期までは、「初耳ネタ」の出題と認定だけで全編を構成。レギュラー版では、1回の放送につき、「初耳ネタ」を7問程度出題していた。

2018年からは、スタジオで収録する「初耳ネタ」の認定とは別に、林以外の人物が主に出演するオールロケ企画(「アンミカ先生のパリコレ学」「吉川美代子先生の女子アナ学」「ギャル曽根のパティシエール学」)をレギュラーで編成。2019年からは、林を皮切りに、一家言を持つ各界の著名人が若い世代(主に高学歴の無業者)と直々に向き合う「熱血課外授業」を特別企画として随時放送している。このような企画では林先生への「出題」を伴わないため、放送上は少数の「初耳ネタ」を以前より深く掘り下げる構成に移行している。制作局の毎日放送によれば、2019年4月から番組のタイトルを『林先生の初耳学』に変更したのは、このような事情から「単純なタイトルに変えることで、番組の内容の幅を広げることを狙った」という。

なお初耳ネタが少なくなってから、番組内で流れるCMでも初耳ネタを踏襲したものが放送されることもある。

『林先生の初耳学』→『日曜日の初耳学』[編集]

「初耳ネタ」の認定企画や「熱血課外授業」を継続する一方で、「アンミカ先生のパリコレ学」「吉川美代子先生の女子アナ学」「ギャル曽根のパティシエール学」を2019年度内に順次終了させた。「学院生」(参加者)を2期にわたって募集するほど人気の高かった「パリコレ学」からは、アンミカによる合格認定や推薦などを経て、小野寺南友(1期生)と平田かのん(2期生)がファッションモデルとしてパリ・コレクションでのショーデビューを果たしている。

スタジオセットを一新した2020年5月以降は、「初耳トライ~やってみたらどうなる学~」(ファッションモデルのロイやお笑い芸人による検証・実験ロケ企画)をレギュラーで放送したほか、前述した「初耳ネタ」の認定企画に代わって「松丸亮吾の初耳謎解き学」(林とゲストパネラーチームによる早押しクイズ対決企画)を開始。2021年1月からは、「(初出し)インタビュアー林修」(あるジャンルで「カリスマ」と呼ばれている人物からまだ公にしていない話を林が聞き出す独占インタビュー企画や「初耳トレンディ」(「トレンド」として聞いたことはあっても詳しくは知らないようなサービスや現象を林へのクイズや実験などで深く掘り下げる企画)を加えている。ちなみに、2021年1月31日放送分の「初耳トレンディ」ではWikipediaを取り上げた。

日曜日の初耳学』への改称後も、「インタビュアー林修」と「初耳トレンディ」を中心に放送。「インタビュアー林修」については、レギュラーの放送枠内で「総集編」を定期的に放送しているほか、レギュラー枠と別の時間帯(主に日曜日の午後)に当番組のPRを兼ねて「総集編」だけの特別番組を編成することもある。

主な出演者[編集]

特別番組時代から、林先生が「賢人」(司会)、大政絢が「初耳コンシェルジュ」(出題・進行役)としてレギュラーで出演。スタジオには、船越英一郎・梅沢富美男・かたせ梨乃・千原ジュニア・中島健人(Sexy Zone)・澤部佑(ハライチ)などの芸能人を中心に、数名の著名人をパネラーに招いている。

オープニングのタイトル映像では当初、林先生と大政の似顔絵だけがアニメーションに使われていた。千原・田村・中島・澤部がパネラーやコーナーの進行役として登場する頻度が増えるに伴って、4人の似顔絵もアニメーションに盛り込んだ映像をオープニングで流していたが、『日曜日の初耳学』への改称を機にタイトル映像も一新された。

林先生はもっぱら、黒やグレー系統の背広姿で出演。一時は、大政とパネラーが全員、白い服を着用していた。ただし、スタジオセットをリニューアルしてからは、パネラーの服装を白に統一しなくなった。

大政はスタジオに登場せず、別室から前述のプロジェクターを通じて進行。「初耳ネタ」関連の企画を放送していた時期には、「林先生、これ知ってますか?」という決まり文句や鋭いツッコミで林先生を追い込む役割を担っていて、林先生が即興で解説した内容が的を射ていた場合には「林先生、その説明、お見事です」という賛辞を送っていた。上記の企画を放送しなくなってからも別室からの出演を続けているが、『日曜日の初耳学』への改称後は、「初耳トレンディ」でスタジオゲストからの「無茶振り」に応じることも相次いでいる。

また、毎日放送・TBS系が制作や出資に携わる映像作品(『日曜劇場』・『火曜ドラマ』や実写映画など)の出演者が、VTRやスタジオゲストとして随時出演。『1億3000万人が出題者!林先生が驚く初耳学』には豊崎由里絵(出演時点では毎日放送のアナウンサー)が取材リポーター、『林先生が驚く初耳学!』時代の初期には山中真 が「出題者」、玉巻映美(いずれも同局の現役アナウンサー)が取材リポーターとしてVTRに登場したこともあった。

出題VTRでは、「出題者」の居住地(都道府県)に加えて、実名・ペンネーム・氏名のイニシャルのいずれかを必ず紹介。『林先生が驚く初耳学!』時代の途中までは、土井善晴・さかなクン・三遊亭円楽がレギュラー出題者に名を連ねた。また、「初耳フリーク」(あるジャンルに関して熱狂的な知識を持つ人物)が「初耳ネタ」を林にぶつけたり、パネラーがスタジオトーク中に「初耳ネタ」の出題を兼ねて蘊蓄(うんちく)を披露したりすることもあった。

なお、大政は『王様のブランチ』 向けの収録リポートで、スタジオに登場したことがある。その一方で、オールロケによるシリーズ企画を組み込むようになってからは、放送上ロケ映像にだけ登場する出演者が増えている。

出演者[編集]

※レギュラー版の出演者および出演頻度が高い人物のみ記載。

◎『プレバト!!』(当番組と同じく毎日放送東京支社が制作する全国ネット番組)にも「才能査定ランキング」の査定員・名人・特待生として定期的に出演。

初耳学賢人
  • 林修 - 番組タイトル通り『林先生』と呼ばれる。『林賢人』と呼ばれることは無い。
初耳学コンシェルジュ
  • 大政絢 ※林の回答の内容によっては、代わりに「初耳」ボタンを押すこともある。
初耳学レギュラー
  • 澤部佑ハライチ) ※スタジオ企画の「初耳ピーポー」→「初耳フリーク」では進行役を担当。
  • 中島健人Sexy Zone) ※放送回によっては、出演しないこともある。2020年1月から一時放送されていた「令和のお仕事ピーポー」では進行役を担当。
  • 千原ジュニア◎(千原兄弟) ※放送回によっては、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)が代演することがある。かつて放送されていた「初耳ピクチャー」では進行役を担当。
  • アンミカ◎※「アンミカ先生のパリコレ学」には『アンミカ先生』として出演。
  • 吉川美代子 ※「吉川美代子先生の女子アナ学」には『吉川先生』として出演。
初耳学準レギュラー
  • 梅沢富美男◎
  • かたせ梨乃
  • ギャル曽根
  • 和田アキ子
  • 宮崎美子
  • 渡辺えり
  • 鈴木梨央
  • 船越英一郎
  • 田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
  • 立川志らく◎
  • 赤ペン瀧川 ※「林先生の初耳学 番外編」(CMとは別に放送されるスポンサーからのインフォマーシャル)にも林と揃って登場。
  • 櫻坂46(※メンバーの中から1名が出演)
  • 小杉竜一(ブラックマヨネーズ)
  • 河北麻友子
  • 大家志津香
初耳学レギュラー出題者

※VTRまたはスタジオで複数回出題した人物のみ。

  • 土井善晴◎
  • さかなクン ※2015年8月9日には「さかなクンスペシャル」を放送。
  • 三遊亭円楽◎
  • 出川哲朗
  • 渡部建(アンジャッシュ)
  • 大橋菜央(旅行専門雑誌「じゃらん」編集長)
  • 磯田道史(歴史学者、国際日本文化研究センター准教授)
  • 中室牧子(教育経済学者、慶應義塾大学准教授)
  • 櫻井淳子 ※「スキャンダル日本史」コーナー 初代ストーリーテラー。
  • 酒井美紀 ※「スキャンダル日本史」コーナー 2代目ストーリーテラー。
  • 真飛聖 ※「スキャンダル日本史」コーナー 3代目ストーリーテラー。
  • ギャル曽根 ※ロケ企画の「パテシィエール学」にも出演。
  • 銀シャリ(鰻和弘・橋本直) ※ロケ企画のグルメリポートも担当。
  • 松丸亮吾 ※「初耳謎解き学」出題者
  • 石井亮次 ※「石井亮次の林先生これ知らんでしょ?」出題者
ロケ企画への主な出演者
  • 平野ノラ ※潜入リポーター
  • ガンバレルーヤ ※「美ボディへの道」リポーター
  • ロイ (モデル) ※「初耳トライ~やってみたらどうなる学~」→「ロイくんの長時間かけて撮影シリーズ」リポーター
  • 林輝幸 ※「初耳トライ~やってみたらどうなる学~」リポーター
  • アンゴラ村長(にゃんこスター) ※「初耳トライ~やってみたらどうなる学~」リポーター
  • 鬼越トマホーク ※「初耳トライ~やってみたらどうなる学~」リポーター

ネット局[編集]

『日曜日の初耳学』ネット局
放送対象地域 放送局 系列 放送曜日・放送時間 ネット状況
近畿広域圏 毎日放送(MBS) TBS系列 日曜 22:00 - 22:54 制作局
北海道 北海道放送(HBC) 同時ネット
青森県 青森テレビ(ATV)
岩手県 IBC岩手放送(IBC)
宮城県 東北放送(TBC)
山形県 テレビユー山形(TUY)
福島県 テレビユー福島(TUF)
関東広域圏 TBSテレビ(TBS)
山梨県 テレビ山梨(UTY)
新潟県 新潟放送(BSN)
長野県 信越放送(SBC)
富山県 チューリップテレビ(TUT)
石川県 北陸放送(MRO)
静岡県 静岡放送(SBS)
中京広域圏 CBCテレビ(CBC)
鳥取県・島根県 山陰放送(BSS)
岡山県・香川県 RSK山陽放送(RSK)
広島県 中国放送(RCC)
山口県 テレビ山口(tys)
愛媛県 あいテレビ(ITV)
高知県 テレビ高知(KUTV)
福岡県 RKB毎日放送(RKB)
長崎県 長崎放送(NBC)
熊本県 熊本放送(RKK)
大分県 大分放送(OBS)
宮崎県 宮崎放送(MRT)
鹿児島県 南日本放送(MBC)
沖縄県 琉球放送(RBC)

書籍[編集]

  • 「林先生が驚く初耳学! 公式BOOK(1)」(2015年12月11日初版発売、出版:角川マガジンズ、ISBN 978-4048947671)
    • 番組初の公式書籍で、過去に放送済みの内容から一部を再構成。


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