岸本斉史
岸本 斉史(きしもと まさし、1974年〈昭和49年〉11月8日 - )は、日本の漫画家。代表作は『NARUTO -ナルト-』。
漫画家の岸本聖史は双子の弟。
経歴[編集]
岡山県奈義町にて双子の兄として誕生。幼少期より絵を愛していた。
1996年に『カラクリ』が第132回 2月期ホップ☆ステップ賞にて佳作を受賞し、デビュー。1997年に『赤マルジャンプ』にて初の読み切り作品『NARUTO -ナルト-』を掲載。1999年に『週刊少年ジャンプ』にて『NARUTO -ナルト-』の本格連載を開始。2014年11月に50号掲載の699話・700話を以て『NARUTO -ナルト-』を完結させた。2015年にその成果を認められて芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。
2015年22・23合併号-32号に『週刊少年ジャンプ』にて『NARUTO -ナルト- 外伝 〜七代目火影と緋色の花つ月〜』を短期集中連載。2016年より『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』(『NARUTO -ナルト-』のその後を描いたスピンオフ)が『週刊少年ジャンプ』にて連載され、原作・監修を担当。2018年12月に自身による原作の新作『サムライ8 八丸伝』の連載を発表し、2019年24号-2020年17号に『週刊少年ジャンプ』にて連載。2019年に『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』が『Vジャンプ』に移籍し、『Vジャンプ』9月号より移籍後連載を開始。2020年の『Vジャンプ』12月号掲載『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』52話後のストーリーは岸本の原案をもとにして連載される。
人物[編集]
- 武井宏之は「岸本斉史という人は歪みがなく、とても真正面で正直」と語っており、岸本のまっすぐな人間性は『NARUTO -ナルト-』主人公のうずまきナルトに投影されていると見られる。フレデリック・トゥルモンドは「NARUTOの絵のクオリティは他の日本漫画と比較しても圧倒的」と評している。
- 最も尊敬する漫画家は鳥山明であり「神様のような存在」と語っている。『NARUTO』にも鳥山の代表作『ドラゴンボール』の影響が見られる。影響を受けた人物は鳥山明、大友克洋、沙村広明、西尾鉄也、沖浦啓之、森本晃司。影響を受けた漫画・アニメは『ドラゴンボール』『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』『NINKU -忍空-』『AKIRA』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『人狼 JIN-ROH』。影響を受けた映画は北野武、クエンティン・タランティーノ、マイケル・ベイ。
- 既婚者。
作品[編集]
連載漫画[編集]
- NARUTO -ナルト-(1999年 - 2014年、週刊少年ジャンプ連載)
- サムライ8 八丸伝(2019年 - 2020年、週刊少年ジャンプ連載、原作)
読切漫画[編集]
- カラクリ(1998年、週刊少年ジャンプ掲載)
- ベンチ(2010年、週刊少年ジャンプ掲載)
- マリオ(2013年、ジャンプスクエア掲載)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(2016年、週刊少年ジャンプ増刊・『こち亀ジャンプ』掲載、岸本が寄稿した描き下ろしの読切)
画集[編集]
- UZUMAKI-Jump comics NARUTO(集英社、2004年7月発行)
- NARUTO-ナルト-イラスト集「NARUTO」(集英社、2009年8月発行)
その他[編集]
- ロック・リーの青春フルパワー忍伝(2012年、原作)
- ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-(2012年、企画・ストーリー・キャラクターデザイン)
- うちはサスケの写輪眼伝(2014年、原作)
- THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(2014年、ストーリー総監修・キャラクターデザイン)
- 高嶋ちさ子「Strings on Fire」(2015年7月1日、アルバムジャケット画)
- BORUTO -NARUTO THE MOVIE-(2015年、製作総指揮・脚本・キャラクターデザイン)
- BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-(2016年、原作・原案・監修)
- BORUTO-ボルト- -SAIKYO DASH GENERATIONS-(2017年、原作)
関連人物[編集]
アシスタント経験者[編集]
- 高橋一浩
- 加治佐修
- 池本幹雄
- 河原武実
- 西谷浩一
- 田坂亮
- 大久保彰
- 板倉雄一
- 村上正樹
- 佐藤敦弘
- 白坂彰男
- 平建史
その他[編集]
- 相内優香:岸本より「NARUTOアナウンサー」として認定されている。
- 井島由佳:『NARUTO -ナルト-』に感銘を受けている。