You can edit almost every page by Creating an account. Otherwise, see the FAQ.

小倉競馬場

提供:EverybodyWiki Bios & Wiki
移動先:案内検索

小倉競馬場(こくらけいばじょう、英: Kokura Racecourse)は、福岡県北九州市小倉南区北方にある中央競馬の競馬場。中央競馬のローカル開催場で唯一、障害専用の周回コースを有するほか、中央競馬で唯一、九州産馬限定競走が行われている。

コース概要[編集]

平地競走用の芝コース・ダートコースのほか、東京・中山・京都・阪神を除く中央競馬のローカル開催場では唯一、障害専用の周回コースを有する。

芝コース・ダートコースともに1周距離は福島競馬場とほぼ同じで、第4コーナーからゴールまでの直線も芝コースは293m、ダートコースは291.3mで、中央競馬のローカル開催場としては標準的な大きさとなっている。2コーナー付近に小高い丘(高低差:芝コース3m/ダートコース2.9m)が設けられているのが特徴。これ以外はは大きな勾配がなく、ゴール板過ぎから緩やかに上って2コーナー過ぎから緩やかに下り、3コーナー付近にわずかな上り勾配はつけられているものの、4コーナーまではほぼ下り。最後の直線は平坦となっている。4コーナーにはスパイラルカーブが設けられている。特に芝1200mはこの小高い丘(2コーナー)にスタート地点があり、発走直後からほぼ下り通しとなることからスピードの絶対値が問われる。1999年の「北九州短距離ステークス(オープン)」でアグネスワールドが記録したタイム(1分6秒5)はJRAレコードとして22年間破られなかった(2021年7月3日にプリモダルクが1分6秒4で記録更新。なお、翌日の7月4日にはファストフォースが1分6秒0を記録している)。

芝コースは幅員が最大30m(Aコース)あることも特徴となっており、ローカル開催場としてはかなり広く、A・B・Cの3種類のコースを使い分けることができ、芝の傷みが分散されているほか、開催の間隔が長くとられていることから芝の養生期間も十分にとることができるため、総じて馬場が傷みにくい。

1999年(平成11年)に全面リニューアル工事を施し、芝生の根に直接散水する「セルシステム」(自動給水装置)を世界の競馬場で初めて採用した。

芝コース[編集]

  • 1周距離: Aコース1615.1m, Bコース1633.9m, Cコース1652.8m(いずれも右回り)
  • 直線: 293m
  • 幅員: Aコース30m, Bコース27m, Cコース24m
  • 距離設定: 1000m, 1200m, 1700m(A・Bコース時のみ使用), 1800m, 2000m, 2600m
  • 出走可能頭数: 1000m・1800m・2600mは16頭, 1200m・2000mは18頭, 1700mは14頭(いずれもAコース使用時)

ダートコース[編集]

ダートコースは芝コースと障害コースに挟まれて設置され、ダートコースの距離標(ハロン棒)は、JRAの競馬場で唯一、内照式となっている。

  • 1周距離: 1445.4m(右回り)
  • 直線: 291.3m
  • 幅員: 24m
  • 距離設定: 1000m, 1700m, 2400m
  • 出走可能頭数: 1000mのみ14頭, その他は16頭

障害コース[編集]

障害コースはダートコースの内側に設けられており、すべての距離設定で最後の直線は芝コースを使用する。かつては馬場中央で2本の襷コースが交差していたが、第2コーナーから第4コーナーへ横断する襷コースは長らく使用されず、1970年の馬場改修工事の際に、現在の形態に変更された。2015年までは2900mの距離設定が存在したが、現在は40m短縮され2860mの設定に変更されている。障害はバンケットを含め8つで、生垣が4つ、上下動式の竹柵が1つ、水ごうが1つ、可動式のハードルが1つ設置されている。障害コースには専用の距離標が設置されているが、これはJRAの競馬場では当場と京都競馬場(2023年のリニューアルにて設置)のみである。

1998年まではスタンド前に障害が2つ、向正面に3つの障害が設置されていたが、1999年の改修工事以降スタンド前の障害が3つになって、向正面の障害は2つになった。また、内馬場を横切る襷コースに、福島競馬場と同様の築山型バンケット(4号障害・高さ2.76m)と最後の直線コースに可動式障害(8号障害・高さ1.2m)を設置した。

  • 1周距離: 1309m(襷コース:415m)
  • 幅員: 16 - 20m
  • 距離設定: 2860m、3390m
  • 出走可能頭数: 2860mは12頭、3390mは14頭

スタンド[編集]

1999年に改築されたスタンドは6階建てで、3階以上の座席が前面ガラス張りの屋内席となっている。3階・4階のゴール寄りが指定席、第4コーナー寄りが一般席となっている。4階席に一般席があるのは小倉競馬場のみである。5階はゴール寄りが馬主席、4コーナー寄りが指定席と来賓席。6階は4コーナー寄りに来賓席があるほか、理事長室(特別来賓室)とレセプションルームがある。スタンド内はすべて禁煙となっている。

指定席[編集]

  • A指定席(禁煙) 4階のゴール寄り 410席 1,500円
  • A指定席(禁煙) 3階のゴール寄り 492席 1,500円
  • B指定席(禁煙) 5階の4コーナー寄り 290席 1,000円

いずれも入場料別。当日発売及び2015年1回開催よりJRAカード等によるインターネット予約発売が実施される。座席はいずれも2人掛けで各ペア席にチャンネル切り替え可能なモニターが1台という、近年改築されたJRAの競馬場では標準的なものである。それぞれの指定席にPC利用のためのコンセントがあり、公衆無線LANが利用できる。

2009年3月までスタンド1階に地方競馬の佐賀競馬専用発売窓口が設置されて中央競馬開催と重複する日に発売を行っていたが、現在は閉鎖され発売は行われていない。また、イベントも可能な「プラザ99」があり、スタンドが改築された1999年にちなんで、福岡県出身の漫画家松本零士のイラストが描かれた垂れ幕が掲げられている。

スタンド3階には無線LANが利用可能な無料休憩所がある。

レコードタイム[編集]

出典: JRA公式サイト 中央競馬レコードタイム 小倉競馬場

  • †は基準タイム。
  • 2024年7月13日現在

芝コース(2歳)[編集]

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:56.6 トーホウアモーレ 54kg 幸英明 2005年8月13日
1200m 1:07.5 フリード 54kg 川田将雅 2020年8月16日
1700m 1:45.2† サニーサイドアップ 53kg 千田輝彦 1999年11月28日
1800m 1:46.9 ヤマニンマヒア 54kg 武豊 2018年8月4日
2000m 1:59.5 キラーアビリティ 54kg 岩田望来 2021年8月28日

芝コース(3歳以上)[編集]

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:56.6 サンデーミッチー 牝3 53kg 福永祐一 2000年7月15日
1200m 1:05.8 テイエムスパーダ 牝3 48kg 今村聖奈 2022年7月3日
1700m 1:39.5 サラキア 牝3 52kg 北村友一 2018年8月5日
1800m 1:43.8 エスコーラ 牡3 56kg 川田将雅 2021年7月3日
2000m 1:56.8 ガイアフォース 牡3 54kg 松山弘平 2022年7月3日
2600m 2:36.4 シルキーヴォイス 牡4 57kg 川田将雅 2022年7月2日

ダートコース(2歳)[編集]

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:57.2 アメリカンビキニ 52kg 吉村誠之助 2024年7月13日
1700m 1:44.3 ヤマニンウルス 50kg 今村聖奈 2022年8月20日

ダートコース(3歳以上)[編集]

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:56.8 フリード 牝3 51kg 齋藤新 2021年7月10日
1700m 1.40.9 メイショウカズサ 牡4 56kg 松山弘平 2021年7月11日
2400m 2:30.1 クラシカルノヴァ 牡3 55kg 吉田隼人 2011年12月3日

障害[編集]

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
芝2860m 3:06.3 リバーシブルレーン 牡6 60kg 石神深一 2022年8月13日
芝3390m 3:40.0 ランヘランバ 牡6 59kg 五十嵐雄祐 2010年7月24日

アクセス[編集]

  • 北九州モノレール・競馬場前駅下車、徒歩直結。
    • 1999年のスタンド改築に合わせ、モノレール駅と直結する専用出入口が設けられた。
  • 西鉄バス・競馬場前停留所下車。同バス停は西鉄高速バス「なかたに号」も停車。
  • 北九州都市高速北方出入口・若園出入口傍。
  • 九州自動車道小倉南インターチェンジから15分(国道322号経由)。
  • 九州自動車道小倉東インターチェンジから15分(福岡県道51号曽根鞘ヶ谷線・国道322号経由)。
    • 競馬場周辺に有料駐車場があるほか、モノレール企救丘駅そばの車両基地駐車場が無料開放され、小倉開催日及びGI開催日には企救丘 - 競馬場前間の片道無料切符引換券が配布されている(先着順)。

その他[編集]

  • 出走馬確保のため、昭和40年代前半までは、アングロアラブの2歳(当時の表記は3歳)のみ、馬主が自由に購入した馬を出走させることが可能な競走が実施されていた。多くの馬が九州産で、中央での競走を終了すると各地の地方競馬に転出していったが、中央のアラブと比べて能力の勝る馬が出走することも多かった。一方で騎手不足を補うため、昭和30年代前半の一時期、九州地区の地方競馬所属騎手12名に対して小倉競馬場限定の騎手免許が発行され、実際にレースで騎乗したことがある。
  • 1970年8月9日の第2競走障害オープン(距離2250m・良馬場)で2頭立ての競走が行われ、キングスピード(川越胖騎手)がブゼンエイトを破った。勝ち時計はレコードの2.24.6。馬券発売は単勝のみで配当金120円(1番人気)であった。2頭立ての競走は、今の所これが最後となっている。
  • 2009年5月24日に釜山慶南競馬公園(釜山競馬場・韓国馬事会)と姉妹競馬場提携を結び、提携書に調印した。
  • 2011年は当初中京競馬場改修工事に伴う代替開催分を含めて4開催36日間の開催を予定していた。しかし、3月11日に発生した東日本大震災の影響により、3月12日・13日の第2回第5日と第6日の開催を中止した。この代替競馬は3月26日・27日に開催された。その後も中山競馬場・福島競馬場における安定的な競馬施行に支障が生じるおそれがあることから両場での開催を見合わせたため、4月2日から4月10日にも「第2回小倉競馬第9日〜第12日」として代替開催された。また4月16日・4月17日にも「第3回小倉競馬第1日・第2日」として開催された。さらに12月の第5回開催についても11月26日・11月27日の開催を入れたため、この年は年間44日間開催され、小倉競馬場開設以来最多の開催日数となった。

北九州市および地域とのつながり[編集]

北九州市は合併前の各市で行われていた公営競技がそのまま引き継がれたため、現在でも若松競艇・小倉競輪が実施され、オートレース以外の公営競技が揃っている全国でも珍しい自治体である。

大規模な災害が発生した際には、小倉競馬場は北九州市により小倉南区における大規模防災拠点の一つとして位置づけられている。また普段でも、学校などの遠足を受け入れたり、地域行事の会場として使われている。最近では、小倉競馬場がある関係から、小倉南区を中心としたインフラ整備にも、JRAから法令に基づき費用の一部が援助されている(寄付金の形式)。



Read or create/edit this page in another language[編集]