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宇宙航空研究開発機構

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国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう、英: Japan Aerospace Exploration Agency、略称: JAXA)は、日本の航空宇宙開発政策を担う国立研究開発法人。本部は東京都調布市にある。

内閣府・総務省・文部科学省・経済産業省が共同して所管し、国立研究開発法人格の組織では最大規模である。

2003年10月1日付で日本の航空宇宙3機関、文部科学省宇宙科学研究所(ISAS)・独立行政法人航空宇宙技術研究所(NAL)・特殊法人宇宙開発事業団(NASDA)が統合されて発足した。

目的[編集]

現在の法人設置における根拠法令になる国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構法4条によれば、本法人の目的は以下の通り。

「大学との共同等による宇宙科学に関する学術研究、宇宙科学技術(宇宙に関する科学技術をいう〔略〕)に関する基礎研究及び宇宙に関する基盤的研究開発並びに人工衛星等の開発、打上げ、追跡及び運用並びにこれらに関連する業務を、宇宙基本法第2条の宇宙の平和的利用に関する基本理念にのっとり、総合的かつ計画的に行うとともに、航空科学技術に関する基礎研究及び航空に関する基盤的研究開発並びにこれらに関連する業務を総合的に行うことにより、大学等における学術研究の発展、宇宙科学技術及び航空科学技術の水準の向上並びに宇宙の開発及び利用の促進を図ることを目的とする」

沿革[編集]

統合時の状況[編集]

JAXAは、国の行政改革の一環としてのみならず、各宇宙機関の連携不足を解消して相次ぐ失敗により失われた日本の宇宙開発に対する信頼回復をするために発足した組織であるが、統合直後に臨んだ H-IIAロケット6号機(元は事業団が9月中に打ち上げる予定だった)は上昇途中にトラブルを起こし、地上からの指令で爆破される結果に終わった。さらに、宇宙科学研究所が打ち上げた火星探査機「のぞみ」を火星周回軌道に乗せることにも失敗し、発足後は試練の連続となった。

統合後の主な実績[編集]

2005年(平成17年)2月26日にはH-IIAロケット7号機でひまわり6号の軌道投入に成功した。7月10日にはM-VロケットによるX線天文衛星すざくの打ち上げにも成功した。X線天文学は日本が世界をリードしている宇宙科学分野である。10月10日には小型超音速実験機NEXST-1による飛行実験に成功した。

2006年(平成18年)には1月から2月にかけての1か月以内に初めて連続3機のロケットを打ち上げた。このとき打ち上げた陸域観測衛星だいちは災害監視に活用され、赤外天文衛星あかりは宇宙科学の発展に貢献している。またひまわり7号は1990年(平成2年)の米国との衛星調達協定以降、初めて成功した国産商用衛星であった。同年には太陽観測衛星ひのでが打ち上げられ、翌2007年12月にはアメリカのサイエンス誌において、さまざまな新発見を掲載した『ひので特集号』が刊行された。

2007年(平成19年)9月に打ち上げたかぐやは、月面のHD画像を地球に送信するなどアポロ計画以来世界最大規模の月探査を成功させ、2009年2月にはこの成果をまとめたサイエンス誌『かぐや特別編集号』が刊行された。

前身のISASが2003年(平成15年)に打ち上げたはやぶさは2010年(平成22年)に地球に帰還し、小惑星からのサンプルリターンを世界で初めて成功させ、2008年7月と2011年8月にサイエンス誌で『はやぶさ特集号』が刊行された。また同2010年に打ち上げたIKAROSは宇宙空間での太陽帆航行を世界で初めて成功させた。世界初の成果を得た「はやぶさ」と「IKAROS」はギネスブックに登録された。

2008年(平成20年)からはきぼう宇宙実験棟の運用が始まり、2009年(平成21年)には H-IIBロケットの打ち上げと宇宙ステーション補給機による国際宇宙ステーションへの物資輸送を成功させたことで、80年代から続けられてきた日本の国際宇宙ステーション計画において大きな成果を収めた。またNASDA時代から引き続きスペースシャトルやソユーズを利用して有人宇宙飛行事業を実施している。

2013年(平成25年)、打ち上げシステムの革新により低コスト化を図った固体燃料ロケットのイプシロンロケット試験機の打ち上げに成功。2014年(平成26年)度からは次世代基幹ロケットのH3ロケットの開発も始まっており、次世代へのロケット技術の継承、発展が進められている。また、コスト削減や打ち上げの商業受注を目指して、2007年にH-IIAの、2013年にH-IIBの打ち上げ業務の大部分が三菱重工へ移管されており、2015年(平成27年)11月に日本初となる純粋な商業打ち上げとなるカナダの通信衛星の打ち上げを、H-IIAロケット高度化適用機体で成功させた。

2015年(平成27年)12月には、2010年(平成22年)5月に打ち上げたあかつきを金星の周回軌道に投入することに成功した。これは、日本初となる地球以外の惑星周回軌道への探査機投入成功であった。

2018年(平成30年)4月には、同年2月のTRICOM-1Rの軌道投入成功により、SS-520ロケットが実際に人工衛星を打ち上げた史上最小のロケットとしてギネス世界記録に認定された。

2019年(令和元年)12月には、超低高度衛星技術試験機のつばめが、地球観測衛星の軌道としてはもっとも低い高度167.4kmを飛行したとしてギネス世界記録に認定された。

2020年(令和2年)5月にH-IIBロケット9号機が打ち上げられ、同年8月に同機により打ち上げられたこうのとり9号機が大気圏に再突入し、H-IIBとHTVの計画をすべて成功させて運用終了した。また同年8月には、トヨタ自動車と開発していた有人月面車の名前をルナクルーザーに決定した。同年12月には2014年(平成26年)に打ち上げられたはやぶさ2の回収カプセルが地球に帰還した。

2021年(令和3年)4月に中国軍が関与していると見られるサイバー攻撃の被害を受けた。警視庁公安部は中国共産党の関係者を書類送検した。

宇宙機の打ち上げ[編集]

ここでは、JAXAが開発した宇宙機の打ち上げ、もしくはJAXAの衛星打ち上げロケットによる打ち上げのみを列挙する。H-IIAロケットは13号機から、H-IIBロケットは4号機から打ち上げ業務のほとんどが三菱重工に移管されたが、打ち上げ安全管理業務はJAXAが責任を負う。

名称 略字名 用途 打上ロケット 打上日 備考
光学2号機 情報収集衛星 H-IIAロケット6号機 2003年 11月29日 打ち上げ失敗によりロケットが指令破壊され衛星を喪失
レーダ2号機
ひまわり6号 MTSAT-1R 運輸多目的衛星 H-IIAロケット7号機 2005年 2月26日 RSCサービス
すざく ASTRO-EII X線天文衛星 M-Vロケット6号機 7月10日 ISAS(宇宙科学研究本部)
きらり OICETS 光衛星間通信実験衛星 ドニエプルロケット 8月24日
れいめい INDEX 小型科学衛星 ISAS ピギーバック衛星
だいち ALOS 陸域観測技術衛星 H-IIAロケット8号機 2006年 1月24日
ひまわり7号 MTSAT-2 運輸多目的衛星 H-IIAロケット9号機 2月18日 RSCサービス

初の1か月以内連続打ち上げ。

あかり ASTRO-F 赤外線天文衛星 M-Vロケット8号機 2月22日 ISAS
光学2号機 K2 情報収集衛星 H-IIAロケット10号機 9月11日 H-IIAロケット6号機の打ち上げ失敗によって失った衛星の代替機。
ひので SOLAR-B 太陽観測衛星 M-Vロケット7号機 9月23日 ISAS
大型展開アンテナ

小型・部分モデル2

LDREX-2 大型展開アンテナの実証試験 アリアンVロケット 10月14日 相乗り衛星。
きく8号 ETS-VIII 技術試験衛星VIII型 H-IIAロケット11号機 12月18日 初のH2A204型での打ち上げ。

衛星も5.8トンと過去もっとも重い。

レーダ2号機 R2 情報収集衛星 H-IIAロケット12号機 2007年 2月24日 H-IIAロケット6号機の打ち上げ失敗によって失った衛星の代替機。
光学3号実証機 K3
かぐや SELENE 月周回衛星 H-IIAロケット13号機 9月14日
きずな WINDS 超高速インターネット衛星 H-IIAロケット14号機 2008年 2月23日
日本実験棟「きぼう」

船内保管室

ISS日本実験棟「きぼう」(JEM) の船内保管室 スペースシャトル・エンデバー号 3月11日 土井隆雄宇宙飛行士が搭乗し組み立てミッション(1J/A)を行う。STS-123
日本実験棟「きぼう」

船内実験室/ロボットアーム

ISS日本実験棟「きぼう」(JEM)の船内実験室とロボットアーム スペースシャトル・ディスカバリー号 6月1日 星出彰彦宇宙飛行士が搭乗し組み立てミッション(1J)を行う。STS-124
いぶき GOSAT 温室効果ガス観測技術衛星 H-IIAロケット15号機 2009年 1月23日 他に学校・企業開発の小型衛星6機相乗り。
小型実証衛星1型 SDS-1 技術試験衛星
日本実験棟「きぼう」

船外実験プラットフォーム/船外パレット

ISS日本実験棟「きぼう」(JEM)の船外実験プラットフォームと船外パレット スペースシャトル・エンデバー号 7月16日 ISS長期滞在中の若田光一宇宙飛行士が組み立てミッション(2J/A)を行う。きぼうの完成。STS-127
HTV技術実証機 HTV-1 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット試験1号機 9月11日 夜間打ち上げ(2時1分)。
光学3号機 情報収集衛星 H-IIAロケット16号機 11月28日 5年の耐用年数の切れる情報収集衛星光学1号機の代替。
あかつき PLANET-C 金星探査衛星 H-IIAロケット17号機 2010年 5月21日 あかつきはISAS PLANET計画。他に大学開発の小型衛星4機相乗り。
IKAROS 小型ソーラー電力セイル実証機
みちびき QZS-1 衛星測位システム H-IIAロケット18号機 9月11日 準天頂衛星システム計画(QZSS)の初号機。
こうのとり2号機 HTV-2 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット2号機 2011年 1月22日
光学4号機 情報収集衛星 H-IIAロケット19号機 9月23日 5年の耐用年数の切れる情報収集衛星光学2号機の代替。
レーダ3号機 情報収集衛星 H-IIAロケット20号機 12月12日
しずく GCOM-W1 水循環変動観測衛星 H-IIAロケット21号機 2012年 5月18日 他にアリラン3号と鳳龍弐号が相乗り。
小型実証衛星4型 SDS-4 技術試験衛星
こうのとり3号機 HTV-3 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット3号機 7月21日 こうのとり3号機の与圧部には5機のCubeSat(日3、米1、米越瑞共同1)を搭載。ISSに搬入後、きぼうから軌道へ投入する(参照)。

H-IIBには新型アビオニクス(参照)を初適用。

レーダ4号機 情報収集衛星 H-IIAロケット22号機 2013年 1月27日
光学5号実証機 情報収集衛星
こうのとり4号機 HTV-4 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット4号機 8月4日 こうのとり4号機の与圧部には4機のCubeSat(日越共同1、米3)を搭載。ISSに搬入後、2013年10月から2014年3月にかけて順次きぼうから軌道へ投入する。

4号機からH-IIBの打ち上げ業務が三菱重工に移管された。

ひさき SPRINT-A 惑星分光観測衛星 イプシロンロケット試験機 9月14日 2度の延期のあとのイプシロンロケットの初打ち上げ。8月22日の打ち上げが信号中継装置の配線誤りにより延期され、再設定された8月27日の打ち上げも、自動点検装置の姿勢制御に関するエラー誤検知により再延期されていた。
全球降水観測主衛星 GPM 全球降水観測衛星 H-IIAロケット23号機 2014年 2月28日 他に大学開発の7機の小型衛星を搭載。
だいち2号 ALOS-2 陸域観測技術衛星 H-IIAロケット24号機 5月24日 他に大学や企業開発の4機の小型衛星を搭載。
ひまわり8号 Himawari-8 気象衛星 H-IIAロケット25号機 10月7日
はやぶさ2 Hayabusa2 小惑星探査機 H-IIAロケット26号機 12月3日 他に大学開発の3機の小型衛星を搭載。
レーダ予備機 情報収集衛星 H-IIAロケット27号機 2015年 2月1日
光学5号機 情報収集衛星 H-IIAロケット28号機 3月26日
こうのとり5号機 HTV-5 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット5号機 8月19日 こうのとり5号機の与圧部には18機のCubeSat(ブラジル1、日本1、アメリカ合衆国14、デンマーク2)を搭載。
Telstar 12 VANTAGE カナダのテレサット社の通信放送衛星 H-IIAロケット29号機 11月24日 官需衛星への相乗りではない日本初の純粋な商業打ち上げ。基幹ロケット高度化のうち「長秒時慣性航行機能の獲得」を初適用し、ロングコースト静止トランスファ軌道への初打ち上げ。
ひとみ ASTRO-H X線天文衛星 H-IIAロケット30号機 2016年 2月17日 他に大学と企業開発の3機の小型衛星を搭載。
ひまわり9号 Himawari-9 気象衛星 H-IIAロケット31号機 11月2日
こうのとり6号機 HTV-6 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット6号機 12月9日 こうのとり6号機の与圧部には7機のCubeSat(日本7)を搭載。
あらせ ERG 小型ジオスペース探査衛星 イプシロンロケット2号機 12月20日
TRICOM-1 超小型実験衛星 SS-520ロケット4号機 2017年 1月15日 打ち上げ20秒後にテレメータのデータが受信できなくなったため、2段目の点火を取りやめミッションを放棄。世界最小のローンチ・ヴィークルによる打ち上げの試み。
きらめき2号 DSN-2 防衛通信衛星 H-IIAロケット32号機 1月24日 防衛省初の独自衛星。整備から運用まで一括してPFI方式で行う。
レーダ5号機 情報収集衛星 H-IIAロケット33号機 3月17日
みちびき2号機 QZS-2 衛星測位システム H-IIAロケット34号機 6月1日 準天頂衛星システム計画(QZSS)の2号機。
みちびき3号機 QZS-3 衛星測位システム H-IIAロケット35号機 8月19日 準天頂衛星システム計画(QZSS)の3号機。
みちびき4号機 QZS-4 衛星測位システム H-IIAロケット36号機 10月10日 準天頂衛星システム計画(QZSS)の4号機。
しきさい GCOM-C 気候変動観測衛星 H-IIAロケット37号機 12月23日
つばめ SLATS 超低高度衛星技術試験機
ASNARO-2 高性能小型レーダ衛星 イプシロンロケット3号機 2018年 1月18日
たすき TRICOM-1R 超小型実験衛星 SS-520ロケット5号機 2月3日
光学6号機 情報収集衛星 H-IIAロケット38号機 2月27日
レーダ6号機 情報収集衛星 H-IIAロケット39号機 6月12日
こうのとり7号機 HTV-7 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット7号機 9月23日
みお MMO 水星磁気圏探査機 アリアン5 10月20日 欧州宇宙機関の水星表面探査機(MPO) と相乗り。
いぶき2号 GOSAT-2 温室効果ガス観測技術衛星2号 H-IIAロケット40号機 10月29日 他にアラブ首長国連邦のハリーファサットと日本の大学開発の5基の小型副衛星を搭載。
革新的衛星技術実証1号機 RAPIS-1 革新的技術実証衛星機 イプシロンロケット4号機 2019年 1月18日 他に日本の大学・企業が開発した3基の超小型副衛星3基のCubeSatを搭載。
こうのとり8号機 HTV-8 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット8号機 9月25日 他に日本の大学と外国の大学や機関が共同開発した3基のCubeSatを搭載。
光学7号機 情報収集衛星 H-IIAロケット41号機 2020年 2月9日
こうのとり9号機 HTV-9 宇宙ステーション補給機(HTV) H-IIBロケット9号機 5月21日 H-IIBロケット最終号機
Hope (al-Amal) アラブ首長国連邦の火星探査機 H-IIAロケット42号機 7月20日 アラブ首長国連邦から受注した商業打ち上げ。
光データ中継衛星・データ中継衛星1号機 データ中継衛星 H-IIAロケット43号機 11月29日 JAXA側からの呼称は光データ中継衛星、内閣衛星情報センター側からの呼称はデータ中継衛星1号機。
みちびき初号機後継機 OZS-1R 準天頂衛星システムの初号機後継機 H-IIAロケット44号機 2021年 10月26日
革新的衛星技術実証2号機 RAPIS-2 革新的衛星技術実証機 イプシロンロケット5号機 11月9日 他に4基の超小型衛星3基のCubeSatを搭載
Inmarsat-6 F1 イギリスの通信衛星 H-IIAロケット45号機 12月22日 イギリスから受注した商業打ち上げ。
革新的衛星技術実証3号機 RAISE-3 革新的技術実証衛星機 イプシロンロケット6号機 2022年 10月12日 他に日本の企業・大学などが開発した2基の小型副衛星5基のCubeSatを搭載。第二段と第三段を切り離す時点で姿勢が目標と異なっていたことから、9時57分11秒に指令破壊信号を送信。
情報収集衛星レーダ7号機 情報収集衛星 H-IIAロケット46号機 2023年 1月26日
だいち3号 ALOS-3 陸域観測技術衛星 H-3ロケット試験機1号機 3月7日 1段目切り離し後に2段目エンジンに点火せず、指令破壊信号を送信。
XRISM X線分光撮像衛星 H-IIAロケット47号機 9月7日 2016年に姿勢制御系の不具合のため短期間で運用終了したX線天文衛星「ひとみ 」の代替機
SLIM 無人月面探査機

打ち上げ予定[編集]

打ち上げが予定されているロケットと衛星・探査機。状況に合わせて順番などは変更されることがある。2022年(令和4年)12月23日に決定された宇宙基本計画工程表(令和4年度改訂)によると打ち上げスケジュールは次の通りである。

2023年度
  • H-IIAロケット:情報収集衛星光学8号機
  • H3ロケット:先進レーダ衛星 ALOS-4
  • H3ロケット:Xバンド防衛通信衛星3号機(きらめき3号)
  • H3ロケット:準天頂衛星システム5号機
  • H3ロケット:新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)1号機
  • イプシロンロケット:LOTUSAT1(ベトナムへ供与するASNARO-2同型機。LOTUSAT2もNECが受注活動中。)
2024年度
  • H-IIAロケット:情報収集衛星レーダ8号機
  • H-IIAロケット:温室効果ガス・水循環観測技術衛星 GOSAT-GW
  • H3ロケット:準天頂衛星システム6号機
  • H3ロケット:準天頂衛星システム7号機
  • H3ロケット:火星衛星探査計画 MMX (戦略的中型1)
  • H3ロケット:月極域探査機
  • H3ロケット:HTV-X 2号機
  • イプシロンロケット:革新的衛星技術実証4号機
  • イプシロンロケット:DESTINY+(深宇宙探査技術実証機。公募型小型計画2号機)
2025年度
  • H3ロケット:次期技術試験衛星
  • H3ロケット:HTV-X 3号機
2026年度
  • H3ロケット:情報収集衛星光学9号機
  • H3ロケット:情報収集衛星光学多様化1号機
  • イプシロンロケット:革新的衛星技術実証5号機
2027年度
  • H3ロケット:情報収集衛星光学多様化2号機
  • H3ロケット:情報収集衛星レーダ多様化1号機
  • イプシロンロケット:小型JASMINE(赤外線位置天文観測衛星 。公募型小型3号機。27年度か28年度)
2028年度
  • H3ロケット:情報収集衛星レーダ多様化2号機
  • H3ロケット:情報収集衛星データ中継衛星2号機
  • H3ロケット:先進光学衛星 ALOS-3後継機
  • H3ロケット:宇宙マイクロ波背景放射偏光観測衛星 LiteBIRD(戦略的中型2)
  • H3ロケット:ひまわり後続機
  • イプシロンロケット:Solar-C_EUVST(高感度太陽紫外線分光観測衛星。公募型小型4号機)
  • イプシロンロケット:革新的衛星技術実証6号機
2029年度
  • H3ロケット:ALOS-4後継機
  • H3ロケット:情報収集衛星光学10号機
  • H3ロケット:情報収集衛星レーダ9号機
2030年度以降
  • H3ロケット:情報収集衛星レーダ10号機
  • イプシロンロケット:革新的衛星技術実証7号機

検討・提案段階の宇宙機[編集]

  • 赤外線天文衛星 GREX-PLUS:2030年代の打ち上げを目指す次世代赤外線天文衛星。

継続予定の航空技術[編集]

  • 国産旅客機(Mitsubishi SpaceJet)への技術支援
  • 低騒音・低公害ジェットエンジンの研究
  • 低ソニックブーム超音速機の研究
  • 次世代運航システムの研究開発
  • スクラムジェットエンジンの基礎研究

実験用航空機[編集]

航空技術部門(旧・航空宇宙技術研究所)が保有する実験用航空機飛行システム分野における実証研究を飛躍させることと、先進的航空技術の発展に寄与することを目的に開発され、幅広い高度、速度や、いろいろな飛行特性に応じた飛行実証を行うことができるよう、ヘリコプター、プロペラ機、ジェット機の3機を保有している。

実験用航空機[表示]

退役

  • MH2000

1999年〜2013年に運用された実験用ヘリコプター。MuPAL-ε(ミューパル・イプシロン)の愛称が存在した。JA21ME。定置場所は調布航空宇宙センター。

  • ビーチクラフト クイーンエアモデル65

1962年に航空技術研究所(航空宇宙技術研究所の前身)の実験用航空機として就役し、2011年に老朽化のため退役した。JA5111。定置場所は調布航空宇宙センター。

  • ビーチクラフト ボナンザモデルA36

2007年に中古機(N67933)を導入し、DREAMS(次世代運行システム)プロジェクトの技術実証機として運用。プロジェクト終了にともない2015年に売却。JA36AK

予算と人員規模[編集]

2010年(平成22年)度の宇宙開発予算を先進国の宇宙機関同士で比較すると、アメリカ航空宇宙局(NASA)が約1兆7,597億円(さらに同規模の予算がアメリカ合衆国国防総省から支出、2009年度の宇宙開発予算総額は約4.6兆円)、欧州宇宙機関(ESA)が約5,018億円(2007年度の宇宙開発予算総額は約8,000億円)であるのに対し、JAXAの実質的な予算額はわずか1,800億円とNASAの10分の1程度である。

なお1,800億円という額は、内閣官房予算で開発される情報収集衛星(IGS)の毎年約400億円のJAXA分受託費用を除外した額であり、これを加えた場合のJAXAの予算は約2,200億円、他省庁の予算も含めた宇宙開発予算総額は3,390億円になる。

ロケットの開発費で比較すると、前任者から改良開発されたNASAのデルタIV の開発費は2,750億円、アトラスVの開発費は2,420億円であるのに対し、H-IIを技術的基盤に同じく改良開発されたH-IIAとH-IIBの開発費合計額は約1,802億円であり、2機種合わせても1,000億ほど安く開発されている。

さらに前身のNASDAを見ても、全段新規開発されたESAの主力ロケットのアリアン5シリーズの開発費約8,800億〜9,900億円に対し、同じく全段新規開発されたH-IIの開発費は2,700億円で3分の1以下である。

人員で比較するとアメリカの約4万3,500人(NASA約1万8,500人+アメリカ戦略軍約2万5,000人)、欧州の約1万195人(ESA約1,900人+CNES約2,400人+DLR約5,600人+ASI約250人+BNSC約45人)、インド宇宙研究機関の約1万3,600人に対して、JAXAはNASAの10分の1以下の1,571人である。なおJAXA発足以降、人員は漸減傾向にある。

組織[編集]

役員一覧[編集]

  • 理事長:山川宏
  • 副理事長:佐野久
  • 理事:布野泰広、寺田弘慈、佐々木宏、國中均、張替正敏、石井康夫、大山真未
  • 監事:三宅正純、小林洋子(非常勤)

歴代理事長[編集]

  • 初代(2003年10月 - 2004年11月):山之内秀一郎(元日本国有鉄道常務理事・東日本旅客鉄道会長)
  • 第2代(2004年11月 - 2013年3月):立川敬二(元NTTドコモ社長 相談役)
  • 第3代(2013年4月 - 2018年4月) :奥村直樹(元新日本製鐵副社長)
  • 第4代(2018年4月 - ):山川宏(京都大学教授)

部門[編集]

以下の各部が管理業務を行い、各部門ごとに下部組織に分かれ各研究テーマや開発業務を行っている(2016年3月1日時点)。

  • 各部
経営推進部、評価・監査部、総務部、人事部、財務部、調達部、筑波宇宙センター管理部、広報部、調査国際部などの管理部門。
  • 第一宇宙技術部門
H-IIAロケットをはじめとするロケットの打ち上げおよび人工衛星システムの研究開発と利用の促進など(旧・宇宙開発事業団)。
  • 第二宇宙技術部門
詳細不明
  • 有人宇宙技術部門
国際宇宙ステーションの日本実験モジュール「きぼう」や宇宙ステーション補給機「HTV」など有人宇宙システムに関する研究開発や利用の促進など。
  • 宇宙探査イノベーションハブ
    • 宇宙探査実験棟
  • 宇宙科学研究所(ISAS=アイサス)
惑星探査機、天体観測衛星、工学試験衛星の開発および運用など。総合研究大学院大学に参加している(旧・宇宙科学研究本部)。
  • 航空技術部門
日本の航空産業のための航空技術の研究開発(旧・航空宇宙技術研究所・研究開発本部航空部門)。
  • 研究開発部門
航空宇宙技術の基盤研究・将来に向けた技術開発や各プロジェクトへの技術支援など(旧・宇宙開発事業団技術開発部門・宇宙科学研究所技術研究部門)。

施設・事業所[編集]

事務・駐在員(宇宙飛行士を含む)関係部署および研究所[編集]

宇宙航空研究開発機構本社(東京都調布市)


筑波宇宙センター正門


種子島宇宙センター(鹿児島県種子島)

  • 本社(東京都調布市) - 調布航空宇宙センターの敷地内。
  • 東京事務所(東京都千代田区) - 御茶ノ水ソラシティ内。主務官庁などとの連絡調整部署と衛星利用運用センター。
    • JAXA i - 東京丸の内のOAZO内に設置された広報施設。2010年末に閉館した。
    • 宇宙利用推進センター大手町分室 - 宇宙利用ミッション本部の分室。主として、今後の宇宙開発利用における企業向けのPRを実施。
  • 相模原キャンパス(神奈川県相模原市) - 宇宙科学研究所のメインキャンパス。
    • 宇宙教育センター - コズミックカレッジなどの主催・関連団体と提携し実施
  • 関西サテライトオフィス(大阪府東大阪市) - 産学官連携オフィス。関西の宇宙産業を担う人々の近くに設置されたオフィス。
  • 名古屋空港飛行研究拠点(愛知県西春日井郡豊山町) - 飛行実験研究の拠点。
  • 西日本衛星防災利用研究センター(山口県宇部市)- 政府関係機関の地方移転の一環として、山口県はJAXAの研究拠点の設置を国に提案した。これを受けて、筑波宇宙センターの一部機能を移転し、2017年2月、宇部新都市(あすとぴあ)の山口県産業技術センター内に設置された施設。山口県、山口大学と協力して、衛星データの自治体防災への活用、災害解析技術の開発、衛星データ解析ができる人材の育成、衛星データを利用した新事業創出の支援などを行っている。
  • ワシントン駐在員事務所(アメリカ合衆国・ワシントン特別区) - アメリカ航空宇宙局などとの連絡調整・広報事務所。
  • バンコク駐在員事務所(タイ・バンコク) - タイ衛星受信局の技術支援、東南アジアの宇宙関連機関との連絡調整。
  • パリ駐在員事務所(フランス・パリ) - ヨーロッパ宇宙機関との連絡事務所。

有人宇宙利用関連駐在事務所[編集]

  • ケネディ宇宙センター駐在員事務所(アメリカ合衆国・フロリダ州) - アメリカ航空宇宙局ケネディ宇宙センター
  • ヒューストン駐在員事務所(アメリカ合衆国・テキサス州) - アメリカ航空宇宙局ジョンソン宇宙センター

宇宙航空研究開発・打ち上げ・管制実務担当施設[編集]

  • 筑波宇宙センター(茨城県つくば市)
  • 調布航空宇宙センター(東京都調布市)
  • 相模原キャンパス(神奈川県相模原市)

射場[編集]

  • 種子島宇宙センター(鹿児島県熊毛郡南種子町)
  • 内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡肝付町)

実験・開発施設[編集]

  • 能代ロケット実験場(秋田県能代市) - 主に固体ロケットモーターの試験、振動実験や破壊型実験等を行う施設。
  • 角田宇宙センター(宮城県角田市) - 液体燃料ロケットエンジン開発を実施している施設。打ち上げ前エンジン燃焼試験などを行う施設を併設。

大気圏観測・宇宙観測施設[編集]

  • 三陸大気球観測所(岩手県大船渡市) - 気球を用いた、高高度(成層圏)観測を行う施設(2007年で放球実験終了)。
  • 大樹航空宇宙実験場(北海道大樹町) - 航空機による試験など実施してきたが、2008年度より大気球実験にも使用。
  • 地球観測センター(埼玉県比企郡鳩山町)- 1978年10月に設置された。衛星からのデータを受信し、筑波宇宙センターに送り、研究機関や大学、国内外のユーザにコンピュータ処理して提供している。環境問題の解明や災害監視、資源調査などに利用されている。
  • 臼田宇宙空間観測所(長野県佐久市)
  • 上斎原スペースガードセンター(岡山県苫田郡鏡野町)- 宇宙状況把握(SSA)システムのレーダーで、高度200~1,000kmの低軌道帯(地球観測衛星などの軌道)にあるスペースデブリを観測する施設。
  • 美星スペースガードセンター(岡山県井原市)- 宇宙状況把握(SSA)システムの光学望遠鏡で、高度36,000kmの高軌道帯(通信衛星や気象衛星などの軌道)にあるスペースデブリを観測する施設。

宇宙通信施設[編集]

  • 勝浦宇宙通信所(千葉県勝浦市) - 地球軌道上にある衛星の追跡・管制を行う施設。
  • 増田宇宙通信所(鹿児島県熊毛郡中種子町) - 打ち上げ後のロケットの追跡、地球軌道上にある衛星の追跡・管制を行う施設。
  • 沖縄宇宙通信所(沖縄県国頭郡恩納村) - 地球軌道上にある衛星の追跡・管制を行う施設。

打ち上げ管制施設[編集]

  • 小笠原追跡所(東京都小笠原村父島) - 打ち上げ後のロケットを追跡を行う施設。
  • クリスマス島臨時追跡所(キリバス共和国クリスマス島) - 静止軌道への衛星の投入の際に衛星本体を追跡し通信を行う施設。JAXAの公式ホームページからは削除。静止衛星投入時のみ、借受運用を実施。

深宇宙ミッション用臨時通信施設[編集]

  • チリサンティアゴ市郊外
  • オーストラリアパース市郊外
  • スペイン領カナリア諸島

電波通信施設を借り受け運用中。

コーポレートスローガン[編集]

JAXA発足以来、「空に挑み、宇宙を拓く」が使用されてきたが、2013年10月にJAXA発足10周年を記念して、新たに「Explore to Realize」と定められた。

イメージソング[編集]

JAXA が2004年(平成16年)末から2005年(平成17年)夏にかけて行った「JAXA宇宙の音楽募集キャンペーン」で募集した曲の中から審査員や一般投票による審査の結果、グランプリとなった E.Bakay / Vocal 河合夕子の『Radio Emission』がJAXAのイメージソングに採用された。また、他の最終審査会出場の作品とともに公開されている。

JAXAに関係する日本政府の宇宙開発関連機関[編集]

最高戦略決定機関[編集]

各省庁ごとに分かれている宇宙開発政策を統合して一元的な宇宙開発を推進することを目的として、2008年8月27日に宇宙基本法が施行され、内閣に日本の宇宙基本計画における最高戦略決定機関となる宇宙開発戦略本部が設置されている。本部長は内閣総理大臣、副本部長は内閣官房長官と宇宙政策担当大臣、本部員はすべての国務大臣が務め、日本の宇宙開発における基本方針となる宇宙基本計画を策定する。宇宙基本計画に付帯される宇宙基本計画工程表では、JAXAも含めた日本の宇宙機関が行う宇宙機の開発と打ち上げの今後の長期的なスケジュールが示される。事務機能は後述の内閣府の宇宙開発戦略推進事務局が行う。

企画立案・省庁間調整機関[編集]

2012年7月13日に、宇宙政策の立案と各省間の統合調整を行う宇宙審議官を長とした要員数約30人の宇宙戦略室が内閣府の下に発足した。各省やJAXAなどの官側の司令塔的存在となる宇宙戦略室は、宇宙開発に関する企画立案と各省の調整を行い、宇宙政策委員会に策定した宇宙開発計画を報告し、調査と審議を受けていた。宇宙戦略室長は内閣官房の宇宙戦略本部事務局の事務局長代理を兼ね、宇宙戦略室の一部の幹部は宇宙戦略本部事務局付の事務局員でもあった。2016年4月1日に、内閣官房のスリム化の一環として宇宙開発戦略本部事務局が廃止、内閣府の宇宙戦略室が宇宙開発戦略推進事務局に改組され、宇宙開発戦略本部の事務機能も受け継ぐことになった。準天頂衛星システムは内閣府が所管することから、宇宙開発戦略推進事務局内には準天頂衛星システム戦略室が設置されている。

計画の審議・評価機関[編集]

2012年7月11日まで、JAXAは文部科学省に付随する審議会である宇宙開発委員会(最初は1968年に総理府に設置)により宇宙開発計画の審議と評価を、航空科学技術委員会により航空科学技術研究計画の審議と評価を受けていた。

2012年7月、宇宙戦略室の発足とともに文部科学省宇宙開発委員会が廃止され、宇宙開発戦略本部の本部長の内閣総理大臣の諮問を受けて宇宙開発計画の妥当性の審議や各省や宇宙機関への勧告を行う、7人以内の非常勤の有識者により構成される宇宙政策委員会と同委員会下の各部会も内閣府の下に発足した。

またJAXAを所掌する省庁別で見れば、宇宙開発委員会が廃止された文部科学省においては、科学技術・学術審議会の研究計画・評価分科会宇宙開発利用部会と航空科学技術委員会が本法人の研究開発に対する審議と評価を行うほか、2015年(平成27年)度以降はJAXAを所掌する総務・文部科学・経済産業の各省下に共通して設置された国立研究開発法人審議会の宇宙航空研究開発機構部会と、内閣府宇宙政策委員会の下に設置された国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構分科会も本法人全体の審議と評価を行う。JAXAはこれらの機関の指導・監督を受けて宇宙開発の実務にあたることになる。以下に2019年(平成31年)度の主な審議・評価機関を列挙する。

内閣府

  • 宇宙政策委員会
    • 宇宙安全保障部会
    • 宇宙民生利用部会
    • 宇宙産業・科学技術基盤部会
      • 宇宙法制小委員会
      • 宇宙科学・探査小委員会
    • 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構分科会

文部科学省

  • 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 宇宙開発利用部会
  • 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 航空科学技術委員会

総務・文部科学・経済産業省共通

  • 国立研究開発法人審議会 宇宙航空研究開発機構部会

JAXAに関係する日本政府以外の関連団体[編集]

管理運営先[編集]

  • 財団法人「日本宇宙少年団」(YAC)
  • 財団法人「日本宇宙フォーラム」(JSF)
  • 財団法人「リモートセンシング技術センター」(RESTEC)
  • NPO法人「日本スペースガード協会」(JSGA)

加盟団体・事務局[編集]

  • 社団法人日本航空宇宙工学会
  • 社団法人日本航空工学会
  • 社団法人日本宇宙工学会
  • 宇宙開発協議会(産官学連携機構)

業務委託・提携先[編集]

  • ギャラクシーエクスプレス(倒産)
  • IHIエアロスペース
  • 京セラ
  • 三菱重工業
  • 宇宙開発協同組合SOHLA
  • 日本電気
  • 日本飛行機
  • 日本航空電子工業
  • 明星電気
  • その他(施設管理や飛行士訓練などで役務を受けている)

加盟団体[編集]

  • 日本惑星協会


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