堂安律
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堂安 律(どうあん りつ、1998年6月16日 - )は、 兵庫県尼崎市出身のプロサッカー選手。ドイツ・ブンデスリーガ・SCフライブルク所属。ポジションはMF。日本代表。
兄は元プロサッカー選手の堂安憂。
人物・エピソード[編集]
- 兄の堂安憂も元プロサッカー選手。
- フローニンゲンへ移籍するまでガンバ大阪に所属していたが、小学校4年生の時には、セレッソ大阪のセレクションを受けている。親との話し合いで「(当時所属していた西宮SSより)もっとレベルの高いチームへ行こう」と決めた末の挑戦だったが、不合格に終わった。堂安がフローニンゲン在籍中に受けたテレビ番組『情熱大陸』(毎日放送)向けの取材で明かしたところによれば、「セレッソから(入団の)オファーが届くような選手になっても1秒で断る」と決めたほど、このセレクションで大きな挫折を味わったという。そのため、中学校へ進学する際には、セレッソからジュニアユースチームへの入団を誘われても断っている。逆に、実兄の憂は、創造学園高等学校へ進学するまでセレッソのアカデミーに所属していた。
- 日本代表において同年代の中島翔哉、南野拓実との2列目でのコンビネーションは、メディアからは本田圭佑、香川真司、岡崎慎司に代わる新ビッグ3、三銃士と呼ばれる事がある。
- アジアカップ2019では長友佑都と共に毎日ジムでトレーニングをし、師弟に近い関係を築いた。準々決勝ベトナム戦の前には長友の前で「ゴールを決められなかったら丸刈りにする」と約束し、その言葉通りゴールを決めた。長友からは「向上心があってホントに情熱がある選手」と評価され、かつて共にプレーしたフィリペ・コウチーニョやマテオ・コヴァチッチと比較して、能力的に全然劣ってないと語られた。
- 人名 "DOAN"
- 2022 FIFAワールドカップ(カタールW杯)のグループステージにおける日本対スペイン戦(12月1日開催)では、1点ビハインド(1点差の劣勢状態)で迎えた後半戦の開始直後に堂安が同点ゴールを叩き込んだが、イスラエルの視聴者(インターネットで見ていた人など)の中にはスペイン側が得点を重ねたものと早合点した人がいた という。それと言うのも、英語の"Doan" もそうだが、「堂安」のヘブライ語の綴りである"דואן"は「ドゥアン」「デュワン」などとも読め、フランス人やスペイン人風の名字に見えたためである。つまり、"Doan" なる選手がゴールを決めてにわかに盛り上がっているならそれはスペインの加点に違いないという勘違いを多くの人がしてしまったという話である。
- "Doan" という綴りは、ベトナムでは一般的な名字 "Đoàn(漢字表記:段)" (発音、音写例:ドゥワーン)であり、AFCアジアカップ2019でベトナム代表と対戦する際、ベトナム・メディアは堂安のことを「両親は日本人でベトナムにルーツはない」とわざわざ解説している。また、同大会での堂安は、同じく "Doan (Đoàn)" とアルファベット表記されるベトナム代表のドゥアン・バン・ハウと対戦し、Doan対決が実現した。
- ドイツに本社を置くプーマと契約期間10年の総額約10億円のスポンサー契約を結んだことが発表された。
- プロ野球、特に読売ジャイアンツ(巨人)のファンとしても知られる。関西出身なのに巨人ファンである理由は、家族の影響に加えて、巨人が最も強く、最も伝統のあるチームだからだと述べている。PSVアイントホーフェン在籍時には、野球オランダ代表のリック・バンデンハークとの対面も実現した。
所属クラブ[編集]
ユース時代
- 2005年 - 2010年 浦風FC、西宮少年SS
- 2011年 - 2013年 ガンバ大阪ジュニアユース(小田南中学校)
- 2014年 - 2015年 ガンバ大阪ユース
- 2015年 ガンバ大阪(2種登録)
プロ経歴
- 2016年 - 2018年6月 ガンバ大阪
- 2017年7月 - 2018年6月 FCフローニンゲン(期限付き移籍)
- 2018年7月 - 2019年8月 FCフローニンゲン
- 2019年8月 - 2022年 PSVアイントホーフェン
- 2020年9月 - 2021年6月 アルミニア・ビーレフェルト(期限付き移籍)
- 2022年 - SCフライブルク
個人成績[編集]
国内大会個人成績 | |||||||||||
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年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2015 | G大阪 | 38 | J1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
2016 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | |||
2017 | 10 | 3 | - | 0 | 0 | 10 | 3 | ||||
オランダ | リーグ戦 | リーグ杯 | KNVBカップ | 期間通算 | |||||||
2017-18 | フローニンゲン | 25 | エールディヴィジ | 29 | 9 | - | 2 | 1 | 31 | 10 | |
2018-19 | 7 | 30 | 5 | - | 1 | 0 | 31 | 5 | |||
2019-20 | 2 | 1 | - | 0 | 0 | 2 | 1 | ||||
PSV | 25 | 19 | 2 | - | 2 | 0 | 21 | 2 | |||
ドイツ | リーグ戦 | リーグ杯 | DFBポカール | 期間通算 | |||||||
2020-21 | ビーレフェルト | 8 | ブンデス1部 | 34 | 5 | - | 1 | 0 | 35 | 5 | |
オランダ | リーグ戦 | リーグ杯 | KNVBカップ | 期間通算 | |||||||
2021-22 | PSV | 25 | エールディヴィジ | 24 | 8 | - | 5 | 2 | 29 | 10 | |
ドイツ | リーグ戦 | リーグ杯 | DFBポカール | 期間通算 | |||||||
2022-23 | フライブルク | 42 | ブンデス1部 | 33 | 5 | - | 5 | 1 | 38 | 6 | |
通算 | 日本 | J1 | 15 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 | 17 | 3 | |
オランダ | エールディヴィジ | 104 | 25 | - | 10 | 3 | 114 | 28 | |||
ドイツ | ブンデス1部 | 67 | 10 | - | 6 | 1 | 73 | 11 | |||
総通算 | 186 | 38 | 1 | 0 | 17 | 4 | 204 | 42 |
国内大会個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | 期間通算 | ||||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||||||
日本 | リーグ戦 | 期間通算 | |||||||||
2016 | G大23 | 38 | J3 | 21 | 10 | 21 | 10 | ||||
通算 | 日本 | J3 | 21 | 10 | 21 | 10 | |||||
総通算 | 21 | 10 | 21 | 10 |
国際大会個人成績 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | 出場 | 得点 |
AFC | ACL | |||
2015 | G大阪 | 38 | 1 | 0 |
2016 | 1 | 0 | ||
2017 | 6 | 1 | ||
UEFA EL | UEFA EL | |||
2019-20 | PSV | 25 | 4 | 0 |
2022-23 | フライブルク | 42 | 7 | 1 |
通算 | AFC | 8 | 1 | |
通算 | UEFA | 11 | 1 |
- その他の国際大会
- 2017年
- AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフ 1試合0得点
- 備考
- 2015年は2種登録
- 出場歴
- 公式戦初出場 - 2015年5月27日 ACL決勝Tラウンド16第2戦 vsFCソウル(万博記念競技場)
- Jリーグ初出場 - 2015年6月3日 J1第10節 vs鹿島アントラーズ(万博記念競技場)
- Jリーグ初得点 - 2016年3月20日 J3第2節 vsグルージャ盛岡(市立吹田サッカースタジアム)
- エールディヴィジ初出場 - 2017年8月13日 第1節 vsSCヘーレンフェーン(エウロボルグ)
- エールディヴィジ初得点 - 2017年9月30日 第7節 vsPECズウォレ(MAC³PARKスタディオン)
- ブンデスリーガ初出場 - 2020年9月19日 第1節 vsアイントラハト・フランクフルト(ドイチェ・バンク・パルク)
- ブンデスリーガ初得点 - 2020年10月18日 第4節 vsFCバイエルン・ミュンヘン(シューコ・アレーナ)
タイトル[編集]
クラブ[編集]
- ガンバ大阪ジュニアユース
- 関西サンライズリーグ:3回(2011年 - 2013年)
- JFAプレミアカップ:1回(2012年)
- 日本クラブユースサッカー選手権:1回(2012年)
- 高円宮杯全日本ユース選手権:1回(2012年)
- ガンバ大阪ユース
- 高円宮杯プレミアリーグWEST:1回(2015年)
PSVアイントホーフェン
- KNVBカップ:1回(2021-22)
代表[編集]
- U-19日本代表
- AFC U-19選手権:1回(2016年)
個人[編集]
- AFC U-19選手権・MVP(2016年)
- アジア年間最優秀ユース選手賞(2016年)
- JPFAアワード(JPFA)・ベストイレブン:1回(2022年)
代表歴[編集]
- 国際Aマッチ初出場 - 2018年9月11日 キリンチャレンジカップ2018 vsコスタリカ代表(パナソニックスタジアム吹田)
- 国際Aマッチ初得点 - 2018年10月16日 キリンチャレンジカップ2019 vsウルグアイ代表(埼玉スタジアム2002)
出場大会[編集]
- U-15日本代表
- AFC U-16選手権2014・予選(2013年)
- U-16日本代表
- Caspian Cup 2013(2013年)
- AFC U-16選手権2014(2014年)
- U-17日本代表
- 第22回バツラフ・イェジェク国際ユーストーナメント(2015年)
- U-18日本代表
- SBSカップ 国際ユースサッカー(2015年)
- 長安フォードカップ(2015年)
- AFC U-19選手権2016・予選(2015年)
- U-19日本代表
- バーレーンU-19カップ(2016年)
- 水原JSカップ U-19国際ユースサッカー大会(2016年)
- Panda Cup(2016年)
- NTC招待大会(2016年)
- AFC U-19選手権2016(2016年)
- U-20日本代表
- ドイツ遠征(2017年)
- FIFA U-20ワールドカップ(2017年)
- U-22日本代表
- キリンチャレンジカップ(2019年)
- U-24日本代表
- 東京オリンピック(2021年)
- 日本代表
- キリンチャレンジカップ(2018年)
- AFCアジアカップ2019(2019年)
- 2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選(2019年)
- 2022 FIFAワールドカップ・アジア3次予選(2021年)
- キリンカップサッカー2022(2022年)
- 2022 FIFAワールドカップ(2022年)
- 2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選(2023年)
試合数[編集]
- 国際Aマッチ 41試合 7得点(2018年 - )
日本代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2018 | 5 | 1 |
2019 | 13 | 2 |
2020 | 2 | 0 |
2021 | 1 | 0 |
2022 | 12 | 2 |
2023 | 8 | 2 |
2024 | ||
通算 | 41 | 7 |