土井裕泰
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土井 裕泰(どい のぶひろ、1964年4月11日 - )は、TBSテレビ(旧:TBSエンタテインメント)・コンテンツ制作局ドラマ制作部所属のテレビドラマの演出家。
映画監督。広島県広島市、現在の中区鉄砲町出身。
来歴[編集]
CMディレクターの高田雅博は広島学院中学・高校の同級生で、在学中に8ミリ映画を学園祭に出品して腕を競ったり、共同制作もした。子供の頃から映画館に通いつめたが、最も影響を受けた映画は、同郷の長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』だという。早稲田大学政治経済学部卒業。早大時代は劇研に所属、劇団山の手事情社の初期メンバーとして舞台に出演した。同時期に所属した役者に池田成志、清水宏らがいる。
大学卒業後、TBSに入社した。以降、テレビドラマの話題作を多数演出する。「TBSのエースディレクター」と言われている。
主な演出作品にドラマ『愛していると言ってくれ』、『ビューティフルライフ』、『GOOD LUCK!!』、『逃げるは恥だが役に立つ』、『カルテット』、映画『いま、会いにゆきます』、『涙そうそう』、『花束みたいな恋をした』などがあり、実力のある有名な脚本家から信頼されタッグを組むことが多い。
2023年6月にロケ車で移動中に交通事故に遭い、重傷を負った。
受賞歴[編集]
- 1995年
- 第4回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞(福澤克雄、伊佐野英樹、北川雅一と共に)(『私の運命』)
- 1996年
- 第10回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 タイトルバック賞(保坂久美子と共に)(『真昼の月』)
- 2000年
- 第24回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞(生野慈朗と共に)(『ビューティフルライフ』)
- 2001年
- 第28回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 タイトルバック賞(『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』)
- 第29回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞(生野慈朗、今井夏木と共に)(『Love Story』)
- 2004年
- 新藤兼人賞2004 金賞
- 2016年
- 東京ドラマアウォード 2016 演出賞(『重版出来!』、『コウノドリ』)
- ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016 ニューウェーブアワード・クリエーター部門
- 第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞(金子文紀、坪井敏雄と共に)(『カルテット』)
- 2017年
- 第3回大山勝美賞
- 2018年
- エランドール賞 プロデューサー賞(『カルテット』)
- 2021年
- 第44回日本アカデミー賞 優秀監督賞(『罪の声』)
- 2022年
- 第13回TAMA映画賞 特別賞(映画『花束みたいな恋をした』制作・製作に関わった坂元裕二や関係者と共に受賞)
作品[編集]
テレビドラマ[編集]
太字はメイン演出担当または単発ドラマ
- テキ屋の信ちゃんシリーズ
- テキ屋の信ちゃん3(1993年)
- テキ屋の信ちゃん4 青春旅立ち編(1994年)
- テキ屋の信ちゃん5 青春完結編(1995年)
- 私の運命(1994年)
- セカンド・チャンス(1995年)
- 愛していると言ってくれ(1995年)
- キャンパスノート(1996年)
- 真昼の月(1996年)
- 理想の結婚(1997年)
- 青い鳥(1997年)
- めぐり逢い(1998年)
- ランデヴー(1998年)
- PU-PU-PU(1998年)
- 魔女の条件(1999年)
- 美しい人(1999年)
- ビューティフルライフ(2000年)
- 百年の物語「現代編・Only Love」(2000年)
- ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ(2001年)
- Love Story(2001年)
- 日韓共同制作ドラマ・フレンズ(2002年)
- 夢のカリフォルニア(2002年)
- 太陽の季節(2002年)
- GOOD LUCK!!(2003年)
- マンハッタンラブストーリー(2003年)
- オレンジデイズ(2004年)
- Mの悲劇(2005年)
- 里見八犬伝(2006年)
- 冗談じゃない!(2007年)
- 猟奇的な彼女(2008年)
- そうか、もう君はいないのか(2009年)
- ラブシャッフル(2009年)
- 天国で君に逢えたら(2009年)
- うぬぼれ刑事(2010年)
- 赤い指(2011年)
- 運命の人(2012年)
- 空飛ぶ広報室(2013年) - プロデュースも兼任
- 眠りの森(2014年)
- S -最後の警官- (2014年)
- テレビ未来遺産“終戦69年”ドラマ特別企画 遠い約束〜星になったこどもたち〜(2014年)
- おやじの背中「北別府さん、どうぞ」(2014年)
- コウノドリ(2015年、2017年)
- 重版出来!(2016年)
- 逃げるは恥だが役に立つ(2016年)
- カルテット(2017年) - チーフプロデュースも兼任
- この世界の片隅に(2018年)
- 凪のお暇(2019年)
- あしたの家族(2020年)
- 日本沈没ー希望のひとー(2021年)
- 持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜(2022年)
- ラストマン-全盲の捜査官-(2023年)
- スロウトレイン(2025年放送予定)
映画[編集]
- 人生は無花果汁[要出典](1981年)
- いま、会いにゆきます(2004年)
- 涙そうそう(2006年)
- ハナミズキ(2010年)
- 麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(2012年)
- 映画 ビリギャル(2015年)
- 罪の声(2020年)
- 花束みたいな恋をした(2021年)
- 片思い世界(2025年予定)
書籍[編集]
- 共著
- 映画の言葉を聞く 早稲田大学「マスターズ・オブ・シネマ」講義録(2018年3月24日、フィルムアート社) ISBN 978-4845917105