名古屋駅
名古屋駅(なごやえき)は、愛知県名古屋市中村区名駅にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・名古屋臨海高速鉄道・名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の駅である。
概要[編集]
中部地方・東海地方最大のターミナル駅であり、JR東海の広域輸送拠点となっている。JRは東海道新幹線の全列車が停車し、在来線は当駅を中心に各方面へ特急列車が発着している。市内各所を結ぶあおなみ線、名古屋市営地下鉄も乗り入れており、近接する名鉄名古屋駅や近鉄名古屋駅とあわせ、中京圏最大の鉄道ターミナルとして機能している。運営各企業ごとの区分のため、「JR名古屋駅」、「あおなみ線名古屋駅」、「地下鉄名古屋駅」(または「東山線名古屋駅」「桜通線名古屋駅」)と呼ばれることが多い。
略称の「名駅(めいえき)」は当駅周辺の地域名及び当駅が立地する行政上の町名となっており、中部地方最大の繁華街である栄と並ぶ名古屋を代表する繁華街・オフィス街として賑わっている。表玄関の東口は近年の再開発により日本有数の超高層ビル街にまで成長している。
JR東海本社も入居する駅ビル「JRセントラルタワーズ」は都市再開発によって1999年に竣工し、2010年現在、世界一売り場面積の広い駅ビルとしてギネス・ワールド・レコーズに申請されている。名古屋のランドマークとなり、利便性を生かして核テナントのJR名古屋タカシマヤは多大な集客力を誇っている。このビルを発端として、現在では2027年開業予定のリニア中央新幹線に向けて、今まで開発がされていなかった西口を含めて駅周辺は数多くの再開発計画が進められている。
第2回中部の駅百選に選定されている。
乗り入れ・接続路線[編集]
- JR東海
- 東海道新幹線
- 東海道本線 - 駅番号「CA68」 JR貨物が第二種鉄道事業者。運行形態の詳細は東海道線 (名古屋地区)を参照。
- 中央本線 - 駅番号「CF00」 当駅が終点。JR貨物が第二種鉄道事業者。運行形態の詳細は中央線 (名古屋地区)を参照。
- 関西本線 - 駅番号「CJ00」 当駅が起点。JR貨物が第二種鉄道事業者。運行形態の詳細は関西線 (名古屋地区)を参照。
- ※JRの特定都区市内制度における「名古屋市内」の駅であり、運賃計算の中心駅となる。
- ※在来線における当駅の所属線は東海道本線である。
- 名古屋臨海高速鉄道
- あおなみ線 - 駅番号「AN01」 当駅が起点。JR貨物が第二種鉄道事業者。
- 名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)
- 東山線 - 駅番号「H08」
- 桜通線 - 駅番号「S02」
次の駅と接続しており、乗り換えが可能となっている。
- 名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線 - 名鉄名古屋駅(駅番号「NH36」)
- 近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線 - 近鉄名古屋駅(駅番号「E01」)
列車ダイヤ[編集]
JR東海[編集]
新幹線は「のぞみ」を含め全列車が停車する。 東海道新幹線は、ほとんどの列車が当駅を跨いで運転されるが、一部当駅を始発・終着とする列車がある。早朝には東京行き、新大阪方面行きとなる「のぞみ」が、深夜には新大阪方面から当駅終着となる「のぞみ」が運行される。東京方面から1時間に2本運行される「こだま」のうち1本が当駅で折り返し、1時間に2本ある「ひかり」のうち1本は当駅から各駅停車になる。2006年3月18日のダイヤ改正以降、当駅で「こだま」が「のぞみ」を待避し、緩急接続する事例は朝の下りと深夜の上りに限られていたが、2020年3月14日のダイヤ改正で、終日に渡って「ひかり」・「こだま」が「のぞみ」を待避する事例が見られるようになった(一部は臨時列車の待避となり、運転されない場合もある)。 東海道本線は、早朝・深夜以外は当駅で快速系統と普通列車が緩急接続を行うダイヤになっている(日中は快速などの優等種別の5分後に普通が発車する)。ただし、2019年10月1日現在1番線(2018年3月17日から2019年9月30日までは2番線)の使用が停止されているため、上り列車はホームの移動が必要となる。また、寝台特急サンライズ瀬戸・サンライズ出雲は上下列車とも当駅を通過する。 中央本線及び関西本線はすべての列車が当駅始発・終着である。なお、かつて中央線の列車は東海道本線に直通していたが、2022年3月12日のダイヤ改正に伴い、中央線の列車は全て当駅始発・終着になった。
駅ビル[編集]
1999年に完成したJR名古屋駅の駅ビル「JRセントラルタワーズ」は54階建てで、百貨店やホテル、オフィスなどで構成される超高層複合商業ビルである。JR東海の本社も入居している。245mの高さを誇り、完成からの数年間は「世界一背の高い駅ビル」としてギネスブックに登録されていた。また、名古屋のランドマークとして人気スポットになっている。ジェイアール名古屋タカシマヤがキーテナントとして入居しており、栄の老舗百貨店である松坂屋を超える売上高を誇り、その規模は中部地方のみならず日本有数である。