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八代市立千丁幼稚園

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八代市立千丁幼稚園
国公私立の別 公立学校
設置者 八代市
設立年月日 1978年4月1日
共学・別学 男女共学
所在地 869-4703
熊本県八代市千丁町新牟田1340番地
外部リンク 公式サイト
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八代市立千丁幼稚園(やつしろしりつ せんちょうようちえん)は、熊本県八代市千丁町新牟田にある公立幼稚園

沿革[編集]

開園当時の千丁町には1962年4月に発足した東保育所のほか、西保育所、さらに私立の保育園もあり、町の就学前保育はこれら3施設でほぼまかなわれていた[1]。しかし県下の他の自治体には幼稚園があり、町はこのことに問題意識を持っていた[2]。1977年10月、町は教職と教育行政に携わった経歴が長く、幼児教育は幼稚園で行うべきという考えを持つ人物を町の教育長に就任させ[2]、12月14日には幼稚園建設工事を起工するなど[3]、幼稚園新設を推し進めた。

1978年4月に園は開園した[1]。3つの保育室のほか160㎡の遊戯室を持つ総面積537㎡の施設も新たに完成した[1]。町にはい草栽培に携わる農家が多く[1]、母親の労働時間が長いことから、保育所でも長時間保育をする対応がなされてきた[2]。幼稚園開園にあたっても午後4時まで在園させるとともに、昼食給食も行うようにしたうえで、5歳児全員を新園に通わせることにした[2]。教育長はこれが新しい農村型幼稚園の在り方だと主張、文部省からは全国のモデルケースとして取り組んでほしいと意向が示されたという[2]

千丁町の取り組みは隣の市にも影響が出、千丁町のように午後4時まで在園にできないのなら幼稚園には通わせない、と運動を起こす保護者もいた[4]。町内からはこの取り組みが支持され、小学校からも以前より新入生のレベルが上がったと評価される一方で[5]、夏休み期間の保育や午後5時までの保育など、いっそうの強化を求める声もあった[2]

2001年には町の学校給食センターが完成、千丁幼稚園へも新センターから給食が配送されるようになった[6]

2005年、1市2町3村の合併により八代市立千丁幼稚園となった[7]。合併後の千丁地区は若い世代の定住先として人気となり、園児数が合併前のほぼ倍となった[8]

  • 1978年(昭和53年)4月1日 - 千丁町立千丁幼稚園創立。
  • 1978年(昭和53年)6月 - 園舎落成[3]
  • 2005年(平成17年)8月1日 - 八代市立千丁幼稚園と改称。

出典[編集]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 岡田 1980, p. 52.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 岡田 1980, p. 53.
  3. 3.0 3.1 千丁町史編纂委員会, ed. 千丁町史. 千丁町教育委員会. p. 119 
  4. 岡田 1980, p. 54.
  5. 岡田 1980, pp. 53-54.
  6. “首長が選んだ、2001わがまちトップニュース(下)八代郡市”. 熊本日日新聞. (2001年12月26日) 
  7. “今こどもたちは 自然の中でパワー全開 のびのび育て!千丁っ子”. 幼稚園じほう (全国国公立幼稚園長会事務局「時報部」) 38 (4): 33-34. (2010). 
  8. 上田良志 (2013年12月24日). “くまもとの明日 第5部 うつろな人影 7 「合併周辺部」 役場なくなり経済縮小”. 熊本日日新聞 

参考文献[編集]

  • 文教課 (1980). “幼児教育の現状と今後の在り方――幼稚園と保育所の関係を中心として――”. レファレンス (国立国会図書館調査立法考査局) 30 (9). 

関連項目[編集]


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