伍代夏子
伍代 夏子(ごだい なつこ、1961年12月18日 - )は、東京都出身の演歌歌手。本名:山田輝美。旧姓:中川輝美。夫は杉良太郎。
来歴[編集]
東京都渋谷区代々木生まれ。代々木八幡にあった井ノ頭通り水道道路商店街の魚屋「市六水産」の次女。渋谷区立富谷小学校、渋谷区立上原中学校卒業。鷗友学園女子高等学校在学中、渋谷でモデル事務所にスカウトされたことが縁で、後日歌手になるきっかけを掴む(詳しくは後述)。
1982年7月7日に芸名「星ひろみ」でデビューするが売れず、1985年4月21日に「加川有希」と改名して再デビューし、さらに、1986年7月21日に本名「中川輝美」にして改名を重ねた。
1987年9月21日、伍代夏子と4回目となる芸名を変えてのデビュー曲「戻り川」がヒット。同曲で翌1988年の第21回日本有線大賞の最優秀新人賞と第21回全日本有線放送大賞の最優秀新人賞を受賞。両賞の同時受賞は、演歌の分野では初の快挙となった。
1990年「忍ぶ雨」が大ヒットし、NHK紅白歌合戦に初出場したのを皮切りに、通算22回の出場を果たしている(2016年現在)。
1994年の初め、32歳のときの健康診断でC型肝炎のキャリアであることが判明したが、発症はしていなかったこともあり公表は控えた。同年2月、新宿コマ劇場で初座長公演「歌手生活10周年記念・伍代夏子特別公演」を上演。以後「伍代夏子特別公演」を始めとする様々な公演を開催。
1999年、2時間ドラマ「霧の橋の決闘!みちのく紅花女と必殺男」(ABC系列)で自身初の時代劇ドラマ出演となった。同年、26年間連れ添った前妻と1998年に離婚した17歳年上の杉良太郎と結婚し、年齢差のある結婚などが話題となった。以後杉とはおしどり夫婦として知られ、以前から夫のライフワークである福祉活動にも夫婦で取り組んでいる。
2005年、NHK「それいけ!民謡うた祭り」にレギュラー出演し、初めて司会を担当。同年10月27日に開かれた秋の園遊会に出席し、以後数回出席している。
2010年、「鳴門海峡“うず潮”観光大使」に就任した。同年8月、C型肝炎を患っていることを公表。感染ルートは不明(輸血経験は無く、小学校あたりの予防注射ぐらいしか思い当たる節がない)。2009年からインターフェロン投与による治療を行っており、同じC型肝炎患者への支援のために公表した。完治後、2012年から厚生労働省の肝炎対策特別大使を務めている。
2015年4月、歌手活動30周年記念として自叙伝「人生めぐり愛~いまがいちばん幸せ~」を出版。同年7月、「30周年記念コンサート~心より感謝を込めて~」を開催。2016年、芸能活動30周年記念特別企画「伍代夏子の世界」展 ~花つむぎ~を開催。また、それまで諸外国との文化交流にも熱心だったことから、2015年にその功績を称えられて外務大臣表彰を授与された。
2021年3月2日、2019年頃から喉の違和感と歌や会話も困難な状況があり、喉のジストニア(痙攣性発声障害)と診断されたことを公表した。
2022年3月、日本和装ホールディングス、メインステージ社外取締役就任。
2023年に7月25日を夏子(725)の語呂合わせから「伍代夏子の日」として、日本記念日協会が認定した。
受賞[編集]
- 1988年
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- 第21回全日本有線放送大賞:最優秀新人賞
- 第21回日本有線大賞:最優秀新人賞
- 1989年
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- 第22回全日本有線放送大賞:特別賞
- 1990年
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- 第9回メガロポリス歌謡祭:演歌大賞女性部門
- 第16回全日本歌謡音楽祭:金賞
- 第17回横浜音楽祭:横浜音楽祭賞
- 第16回日本演歌大賞:演歌スター賞
- 第21回日本歌謡大賞:放送音楽賞
- 第23回全日本有線放送大賞:優秀スター賞
- 第23回日本有線大賞:有線音楽優秀賞
- 1991年
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- 第10回メガロポリス歌謡祭:演歌メガロポリス賞、年間ロングセラー賞
- 第18回横浜音楽祭:横浜音楽祭賞
- 第17回日本演歌大賞:演歌スター賞
- 第22回日本歌謡大賞:放送音楽賞
- 第24回全日本有線放送大賞:優秀スター賞
- 第24回日本有線大賞:有線音楽優秀賞
- 1992年
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- 第13回松尾芸能賞:優秀賞
- 第23回日本歌謡大賞:放送音楽賞
- 第25回全日本有線放送大賞:優秀スター賞
- 1994年
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- 第27回全日本有線放送大賞:優秀スター賞
- 1995年
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- 第28回全日本有線放送大賞:吉田正賞
- 第37回日本レコード大賞:特別賞
- 2016年
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- 日本作曲家協会音楽祭2016:特別選奨
著書[編集]
- 2015年4月、『人生めぐり愛』