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伊勢丹

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伊勢丹(いせたん、英: Isetan)は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹が運営する、呉服店を起源とする日本の老舗百貨店である。

また、株式会社伊勢丹(英: Isetan Co., Ltd.)は、2011年3月31日までこれを運営していた会社である(法人としては解散)。

概要[編集]

1886年創業。関東地方などの日本国内、および中国・東南アジアの一部の都市に百貨店を展開する。東京の新宿に本店を構え、日本全国に関連会社を含め12店舗を展開する(直営店は新宿店・立川店・浦和店の3店舗のみ)。本店である新宿伊勢丹はファッション・ビューティー分野で若年層からも高い人気を誇り、百貨店の店舗別売上高において日本一である(小売業全体でも日本一位)。百貨店不況でありながら、2022年度の新宿伊勢丹の売上は3276億円(三越・伊勢丹の外商営業を含む)とバブル期を上回り、過去最高を記録した。

ロゴマークは、創業時から丸に「伊」の筆文字が入ったマーク(初代小菅丹治の筆と伝えられている)を使用してきたが、1975年、1986年と二度マークを変更している。なお、創業時からのマークは現在も正式な社章として使用が継続されている。現行ロゴの黄色の丸は「時代を捉える目」、各文字の突起は「時代の風」を表現している。

元社長の小柴和正のもとで「ファッションの伊勢丹」「ファッションミュージアム」を標榜してきた。

合併前の運営会社である株式会社伊勢丹のグループ会社は、百貨店事業(直営6店舗、国内関連会社5社・7店舗、海外15社・13店舗)を中核に、クレジット・金融業、小売・専門店業、その他事業の4セグメントに分れ、37社で構成されていた。

2008年(平成20年)4月1日に三越を救済する形で、三越伊勢丹ホールディングスを設立して経営統合した。その後、2011年(平成23年)4月1日に三越と合併して「株式会社三越伊勢丹」が発足した。これに伴い法人としての伊勢丹は解散している。

沿革[編集]

  • 1886年(明治19年)11月5日 - 初代・小菅丹治が中山道沿いの東京府神田区旅籠町二丁目4番地(現:東京都千代田区外神田一丁目5番)に、伊勢屋丹治呉服店を創業。称号の由来は、小菅丹治が婿入りした神田佐久間町の米穀商伊勢屋による。
  • 1923年(大正12年) - 関東大震災が起こる。神田店焼失。
  • 1924年(大正13年)4月 - 神田店再建。従来の座売制から陳列販売方式へ。以後、百貨店形式に変更。
  • 1930年(昭和5年)9月30日 - 株式会社伊勢丹を設立。新しい出店地を新宿へ決定。
  • 1931年(昭和6年) - 2代目小菅丹治が、東京市電気局所有の1000坪以上の土地(後に買収するほてい屋の隣地)を落札。
  • 1933年(昭和8年)
    • 9月28日 - 神田店を閉店し新宿本店(建設は清水組による)開店。
    • 10月15日 - 新宿店事務館2階にアイススケート場を開場。
  • 1935年(昭和10年)6月18日 - 新宿本店に隣接する百貨店ほてい屋(1926年(大正15年)1月開店)を買収。翌年には旧ほてい屋部分(本館の新宿三丁目交差点に面した部分)と建物を一体化。
  • 1945年(昭和20年) - 新宿店、3階以上を進駐軍に接収(賃貸説あり)される。
  • 1947年(昭和22年) - 立川支店開店
  • 1953年(昭和28年) - 全館接収解除。
  • 1966年(昭和41年)12月2日 - 新宿伊勢丹会館開店。
  • 1968年(昭和43年)9月25日 - 新宿店北側に隣接する旧新宿丸物(1965年(昭和40年)閉店)の跡地に、「男の新館」開店。
  • 1971年(昭和46年) - 吉祥寺店開店・(株)田中屋(現:静岡伊勢丹)と業務提携。
  • 1973年(昭和48年) - 全日本デパートメントストアーズ開発機構(A・D・O)設立。
  • 1974年(昭和49年) - 松戸店開店。
  • 1975年(昭和50年) - シンボルマークを、オレンジ色を基調とした花をかたどったものに、英文ロゴを小文字で「isetan」に表記変更。
  • 1981年(昭和56年)4月22日 - 浦和店開店。
  • 1984年(昭和59年)
    • 4月3日 - 新潟伊勢丹開店。
    • 5月31日 - 総会屋対策を目的とした商法違反事件が発覚。
  • 1986年(昭和61年) - 開業100周年を記念し、ロゴマークを英文の「ISETAN」(現在使用している)に変更。当時のキャッチフレーズは「空想実現百貨店」。
  • 1987年(昭和62年) - 自社クレジットカード「伊勢丹アイカード」導入。
  • 1989年(平成元年)3月 - 米国のデパートバーニーズ・ニューヨークと多面事業提携、伊勢丹の全額出資で株式会社バーニーズジャパン設立。
  • 1990年(平成2年)
    • - 「株式会社ジェイアール西日本伊勢丹」設立(JR西日本との合弁会社)。
    • 9月25日 - 相模原店開店。
  • 1993年(平成5年)
    • 4月 - 相模原店A館、B館開店。
    • 5月 - シンガポール伊勢丹ハブロック店、スコッツ店オープンに伴い閉鎖。
    • 8月 - バルセロナ伊勢丹閉店。
  • 1995年(平成7年)5月 - 所沢物流センター業務開始
  • 1996年(平成8年)
    • 4月3日 - 香港伊勢丹閉鎖。府中店開店。
    • 7月 - 阪急百貨店と包括的業務提携。
  • 1997年(平成9年)9月 - ジェイアール京都伊勢丹開業。
  • 2000年(平成12年)12月 - ロンドン伊勢丹閉店。同年12月末、3番目の店舗での営業を終了し、新店舗に移転に向けた引っ越しの準備に入った。
  • 2001年 (平成13年) 1月 - 4番目の移転先 立川支店新店舗での営業を開始。
  • 2003年(平成15年)
    • 8月 - ウイーン伊勢丹閉店。
    • 9月 - 「男の新館」を「メンズ館」と改めオープン。
    • 月日不明 - 名鉄百貨店・井筒屋を支援・業務提携。
  • 2004年(平成16年)2月 - 小倉伊勢丹が開業。
  • 2005年(平成17年) - 岩田屋を連結子会社化、丸井今井を支援・業務提携。
  • 2006年(平成18年)
    • 伊勢丹創業120周年。浦和店は開業25周年に合わせて店舗リニューアル。
    • 6月 - 株式会社バーニーズジャパンの全株式を、住友商事と東京海上キャピタルに譲渡。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月 - 東急百貨店と業務提携。
    • 9月 - 済南伊勢丹閉店。
    • 12月 - 阪急百貨店との包括的業務提携を解消。債務超過の小倉伊勢丹を全株式を合弁相手の井筒屋に譲渡し、北九州から撤退することを発表。
  • 2008年(平成20年)
    • 2月3日 - 中国の瀋陽伊勢丹が開業。
    • 3月 - 台湾の高雄大立伊勢丹閉店(大立百貨として営業)。
    • 3月25日 - 小倉伊勢丹閉店。
    • 3月26日 - 株式上場廃止。
    • 4月1日 - 株式会社三越との間で、共同持株会社「株式会社三越伊勢丹ホールディングス」を設立し、同社の傘下で経営統合。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月14日 - 吉祥寺店閉店。
    • 4月1日 - 株式会社新潟伊勢丹が三越新潟店を統合し「株式会社新潟三越伊勢丹」が発足。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月1日 - 三越と合併し、株式会社三越伊勢丹となる。存続会社は三越で、伊勢丹は解散。

合併後の沿革については「三越伊勢丹ホールディングス」または「三越伊勢丹」を参照

歴代社長[編集]

  • 初代 小菅丹治:1930年 - 1960年
  • 2代 小菅丹治:1960年 - 1984年
  • 小菅国安:1984年 - 1993年
  • 小柴和正:1993年 - 2001年
  • 武藤信一:2001年 - 2009年
  • 大西洋:2009年 - 2011年

直営店舗[編集]

伊勢丹では各店の名称を本支店と称している。関東地区3店舗のみ直営店。

新宿店[編集]

1933年9月28日開店。伊勢丹の旗艦店である。伊勢丹の本店にあたり、三越伊勢丹の本社および登記上の本店所在地でもある。新宿伊勢丹のほか、外部記事や社内でも「伊勢丹新宿本店」または「新宿本店」とも通称される。しかし、三越の日本橋本店と異なり、WEBサイトや広告などでは「伊勢丹新宿店」としており、「本店」を付けていない。

2021年時点での年間売上高は2,536億円で、日本の百貨店の店舗別売上高全国1位である。2022年度の売上高は3,256億円とバブル期の1991年を超えて過去最高を記録した。

新宿通りと明治通りが交わる新宿三丁目交差点の北西に位置し、東京メトロ丸ノ内線・副都心線・都営地下鉄新宿線の新宿三丁目駅に直結している本館とメンズ館、および伊勢丹会館、パークシティ1-5などの周辺施設から構成されている。駅直結の小田急百貨店や京王百貨店などのターミナルデパートとは異なり、新宿駅からはやや距離があるが、新宿駅東口と西口を結ぶ地下道「メトロプロムナード」経由で新宿三丁目駅と結ばれており、雨天時にも地下道経由で歩いて行くことができる。

本館(施工は清水組)の外装はアール・デコ様式で、東京都の歴史的建造物に選定されており、東京都の選定歴史的建造物の登録標章が本館1階、新宿三丁目交差点付近の外壁に設置されている。

本館とメンズ館の2館を合わせた売場面積は64,296m2である。本館のうち新宿三丁目交差点に面した部分は、隣接していた「ほてい屋」(1926年開業)の建物を1935年に買収したもので、その翌年、各階を接続して本館と一体化された。この際、伊勢丹建築時にほてい屋の吸収を見込んで床の高さを同じ仕様で建築したと言われる。1990年代までは段差が一部あったが、2000年代の改装時に修正されたため現在はその形跡はない。

1965年に閉店した新宿丸物を買収し、1968年、その跡地に「男の新館」(後のメンズ館)を開業した。

メンズ館(ISETAN MEN'S)は、従来の「男の新館」に大改装を施し2003年9月にリニューアルオープンしたものである。メンズ館の成功により「紳士服は売れない」という百貨店業界のジンクスを破った。百貨店業界において購買層としては二の次とされていた男性客、とりわけ若年男性層を百貨店の新たなターゲットとして獲得することに成功し、これに触発された阪急百貨店(うめだ本店別館HEP NAVIO)や名鉄百貨店本店でもメンズ館をオープンし追随するなど、日本の百貨店業界に影響を与えた。札幌の丸井今井のメンズコーナーは同じフォントで「marui men's」のアドサインと包装を使っている。

パークシティイセタン1・2・4・5(計4館)と伊勢丹会館、パークウェストなど、別館を数多く持つ。伊勢丹会館はメンズ館西側の靖国通り沿い、パークウェストは新宿マルイメンの東側に位置する。隣接するタクシー乗り場は国際自動車およびkmグループ専用。またケイエム観光バスが新宿店とパークシティ駐車場を結ぶ無料送迎バス「伊勢丹シャトルコーチ」を運行している。

2006年時点での年間来店客数は約3千万人に及び、国内6位から8位であった。 2008年6月14日には東京メトロ副都心線が開業し、最寄り駅の新宿三丁目駅が東武東上線・西武池袋線と直通(2013年3月16日には東急東横線とも直通)した。

2008年9月3日には、10代女性を取り込んだ「Isetan Girl」を地下2階にオープン。その後、2013年3月6日のリモデルにより2階へ移転した。

立川店[編集]

  • 東京都立川市曙町2-5-1 再開発ビル(JR立川駅、多摩都市モノレール線立川北駅前)
  • 1947年10月10日、立川駅南口に伊勢丹初の支店として開店、当初は文具等を販売する小規模な店舗であった。
  • 1952年2月1日に拡張移転。1956年4月25日に3番目の移転先、曙町2丁目78-1に移転。売場面積3,560m2
  • 2001年1月、4番目の現在地に移転し、売場面積40,060m2の地域一番店となった。

浦和店[編集]

  • 埼玉県さいたま市浦和区高砂1-15-1(JR浦和駅西口)
  • 1981年4月22日開店。浦和駅西口に浦和コルソと一体で建設され、全2棟のうち1棟全てと、もう1棟のうち2フロアを当店が使用する。売場面積30,138m2
  • 浦和レッズの本拠地として、2006年(平成18年)Jリーグ優勝の際に優勝セールを行った。また応援感謝祭なども定期的に行っている。
  • 周囲に高級住宅街がある文教地域で、伊勢丹ブランドの店では本店やジェイアール京都伊勢丹に次ぐ売上高(2022年度:374億円)となっている。市内最大の繁華街の大宮エリアにある、高島屋(2022年度:テナントを除いて75億円)やそごう、(2022年度:282億円)、大宮マルイ(2022年度:64億円)といった百貨店を抑えて、さいたま市・埼玉県で最も売上高が大きい。

グループ企業店舗[編集]

国内百貨店[編集]

  • 株式会社静岡伊勢丹
    静岡県静岡市葵区呉服町1-7(JR静岡駅北口徒歩15分)
    田中屋百貨店。1971年11月28日に提携により「田中屋伊勢丹」へ店名変更し、1981年3月に「静岡伊勢丹」へ社名変更。
  • 株式会社新潟三越伊勢丹 新潟伊勢丹
    新潟県新潟市中央区八千代1-6-1 万代シテイ核店舗。売場面積 24,348m2
    1984年4月3日開店。
  • 株式会社ジェイアール西日本伊勢丹
    • ジェイアール京都伊勢丹 - JR京都駅ビル。1997年9月11日開店。
    • LUCUA 1100内 isetan各ショップ - JR大阪駅・大阪ステーションシティ (ノースゲートビルディング)。JR大阪三越伊勢丹(2011年5月4日 - 2015年4月1日)を店舗ブランド変更、売場規模を大幅縮小再編した上で2015年4月2日開店。

海外店舗[編集]

  • 上海梅龍鎮伊勢丹 (中国、上海梅龙镇伊势丹百货有限公司) 
    地下鉄2号線「南京西路」下車3分 梅龍鎮広場内。
    開業1997年6月。地上7階建、15,000m2
    2010年3月、富裕層女性にターゲットを絞り込み、中国初のライフスタイル提案型店舗にリニューアル実施。
  • 天津伊勢丹 (中国、天津伊势丹有限公司)
    • 南京路店 - 地下鉄1号線・3号線「営口道」下車、現代城内 吉利大廈。開業1993年。2006年移転。地下1-地上7階。32,000m2。しかし2024年2月閉店予定。
    • 浜海店 - 天津経済技術開発区。開店2013年1月18日。地下1-地上4階。22,000m2。しかし2024年2月閉店予定。
  • 成都伊勢丹(中国、成都伊势丹百货有限公司)
    四川省成都市锦江区。地下鉄2号線「春熙路(中国語版、英語版)」下車、利都広場。開業2007年5月。2022年12月閉店予定。
  • クアラルンプール伊勢丹 (マレーシア現地法人:Isetan of Japan Sdn. Bhd.)
    • ISETAN The Japan Store(旧 ロット10店) - KLモノレール「ブキッ・ビンタン」下車
    • KLCC店
    • ザ・ガーデンズ店 - クラナ・ジャヤ線「アブドゥラ・フクム」下車
  • シンガポール伊勢丹 (シンガポール現地法人:Isetan Singapore Ltd.)
    • スコッツ店
    • タンピネス店 - MRT「タンピネス」下車
    • セラングーン店 - MRT「セラングーン」下車


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