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不適切にもほどがある!

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不適切にもほどがある!』(ふてきせつにもほどがある!)は、2024年1月26日よりTBS系「金曜ドラマ」枠で放送中のテレビドラマ。主演は阿部サダヲ。略称は「ふてほど」。

宮藤官九郎の脚本によるオリジナル作品。阿部と宮藤が主演と脚本でコンビを組む民放ドラマは今作が初となる。

コンプライアンスが厳しい令和(2024年)とそうではなかった昭和(1986年)を舞台とするタイムスリップものであることから、令和における不適切な表現についての注意を喚起する注釈テロップが1話につき何度も挿入されており、視聴者には「恒例」として受け止められている。また、毎回終盤にミュージカルシーンが挿入されるのも特徴。

あらすじ[編集]

1986年(昭和61年)と2024年(令和6年)とのタイムスリップを軸に繰り広げられる物語である。

東京都葛飾区立第六中学校の体育教師で野球部の顧問でもある小川市郎は、厳しい指導と荒々しい言動が特徴。私生活では妻に病気で先立たれ、17歳で高校2年生の娘・純子と暮らすシングルファザーでもある。そんな彼がある日学校からの帰りに乗った路線バスが、38年後の2024年にタイムスリップしてしまう。行きつけの「喫茶&バー すきゃんだる」のトイレの壁が謎の空洞になっていて、そこを通るとなぜか1986年へ戻ることができた。

2024年の世界で出会ったスマートフォンとシングルマザー・犬島渚のことが気になり、前回タイムスリップした時と同じと思われる時刻のバスに乗ってみると、そのバスは自動操縦のタイムマシンだった。

タイムスリップした2024年の居酒屋で隣り合わせになった3人組の客の会話から、様々な言動に対する意識が1986年の時点よりかなり厳しくなっていることを知る市郎。その後、1986年へ戻るために「CAFE&BAR SCANDAL」のトイレを再び使用しようとするが、和式トイレから洋式トイレにリフォームされていて、謎の空洞は消えていた。

一方、向坂サカエと中学生・キヨシ親子は、2024年の世界から1986年の世界へ来ていた。キヨシは、テレビの放送規制が緩いことと街で偶然ぶつかった純子に一目惚れしたことから、サカエに、1986年に残りたいと駄々をこねる。

とりあえず令和の世界で生きていかなければならなくなった市郎。彼の言動は令和の世界ではコンプライアンスにひっかかるような「不適切」なものばかり。だがそれらは、「本当に大切なことは何なのか」を令和の人々へ問いかけていくことになる。

2024年を生きる市郎は、自分とともに娘・純子が、1986年の9年後、即ち1995年に発生する阪神・淡路大震災に巻き込まれて命を落とすという未来を知る。1986年の自宅に帰った市郎は娘の運命を知ってしまった苦悩をサカエに明かす。サカエは「今考えてもその時考えても大して変わらないなら、今の日々を楽しく好きなように生きたらどうだろう」と意見を述べる。



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