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三菱・デリカ

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デリカDELICA)は、三菱自動車工業が生産・販売していた自動車である。

以下のモデルがある。

  • デリカスターワゴン
  • デリカスペースギア
  • デリカカーゴ
  • デリカD:5
  • デリカD:3
  • デリカD:2
  • デリカミニ

概要[編集]

マツダ・ボンゴ等をライバルと想定した小型のキャブオーバートラック及びバンとして1968年に登場。国外では主に「L300」という名称で販売されている。

バンをベースとした乗用ワゴンとして「デリカコーチ」および「デリカスターワゴン」も設定されていたが、1994年登場のデリカスペースギア以降は商用車系とは離れ、乗用車設計となる。2011年以降、三菱は国内向けのミニバンの車名を「デリカ」に統一する方針を取っており、デリカD:5に加えてデリカD:2、デリカD:3、デリカミニが登場した(D:2、D:3は他社のOEM)。

日本国内向けの商用車系デリカは1999年以降、他社からのOEMに切り替えられていたが、2019年をもって販売終了となり、日本国内における商用車系デリカの系譜は消滅した。

商用車系の輸出向けの自社生産は国内では2013年に終了したが、フィリピン・インドネシアでは2代目が(車名はL300)、台湾で3代目が継続生産されている。

近年[編集]

5代目(2011年 - 2019年)[編集]

日産・NV200バネット > 三菱・デリカ

デリカバン

2011年10月6日
バンをフルモデルチェンジ(10月27日販売開始)。2010年12月に合意した日産自動車との協業に基づき、日産・NV200バネット(以下「バネット」)のOEM車に変更された(乗用モデルのデリカD:3もバネットベース)。ベース車の変更によりダウンサイジングされたが、全高を高めの1,855mmに設定したことで十分な積載性能を確保。また、全車「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得するとともに、5MT車は「平成22年度燃費基準+20%」、4AT車は「平成22年度燃費基準+25%」をそれぞれ達成した(現在は5MT車は「平成27年度燃費基準+15%」、4AT車は「DX」のみ「平成27年度燃費基準+20%」をそれぞれ達成している)。尚、グレードは「DX」と「GX」の2グレードで、5MT車は「DX」のみの設定となる(尚、「DX」は5人乗り仕様のみの設定で、2人乗り仕様・ルートバンの設定はない)。また、装備内容もバネットと異なっており、バネットではメーカーオプション設定となっている助手席SRSエアバッグが標準装備されるほか、「GX」ではセカンドシート関連のセットオプション(テールゲートアシストベルト・上下調節式ヘッドレスト・6:4分割ベンチシート(リクライニング)・アシストグリップ・ISO FIX対応チャイルドシート固定専用バー・3点式ELR付シートベルト)も標準装備される。
デリカバン単体のカタログは存在せず、構造が同一の乗用モデルであるデリカD:3のカタログにデリカバンの内容が掲載されている程度である。
2012年6月22日
同年6月のバネットのマイナーチェンジに伴い、一部改良。全車で安全に関する法規制強化に対応するため、スライドドアの補強を行ったほか、テールゲート内側にハンドルを追加。併せて、車両本体価格が変更となり、1万円値上げされた。
2014年11月20日
同年10月のバネットの一部改良に伴い、一部改良。「GX」において、シートをブラック生地に変更し、セカンドシートをバン専用シートに変更したことでセカンドシート収納時の荷室長を230mm延長し、積算容量を拡大した。なお、バネットで実施されたボディカラーの追加は行われず、従来通り2色展開となる。
2016年1月21日
一部改良。全車でアクセサリーソケットを標準装備したほか、従来はメーカーオプション設定だったセカンドシート左右席の3点式ELR付シートベルト、同中央席の2点式シートベルト、リアドア(左右)の乗降用グリップを標準装備化した。
2019年4月
販売終了に伴い公式ホームページからも削除された。国内市場でのデリカの商用車ブランドは約50年の歴史に幕を下ろした。これによって三菱自動車は国内小型商用車市場から完全撤退した。今後の代替は既存の軽商用車であるミニキャブ(自社製造のミニキャブMiEV→ミニキャブEVを除き、バンはスズキ・エブリイ、トラックはスズキ・キャリイの各OEM)が受け皿となる。

車名の由来[編集]

デリカ(DELICA)
語源は、delivery(運ぶ・配達する)+car(車)の造語である。
スターワゴン(STAR WAGON)
「みんなに愛されるワゴン車でありたい」という意味合いを込めて名づけられた。
スペースギア(SPACE GEAR)
英語の「車内空間の活用性に富んだ車」という意味。類似するネーミングでは同社が発売する一部のSUV・ステーションワゴンなどなどに設定されているスポーツギアがある。
D:5(ディーファイブ)
「デリカ(DELICA)」の「5代目」。また、デリカD:2の登場を機に5段階でもっとも大きいモデルという意味も込められ、これを機に三菱のミニバンシリーズは今後「デリカ○○」のネーミングで統一されることとなった(デリカミニを除く)。
2WD(FF)モデル「C2
Casual 2WDの略でより身近で使い勝手の良い2WDという意味を込めている。
エアロバージョン「ROADEST(ローデスト)
“道”を意味する「Road」と“最上級”を意味する「〜est」の掛け合わせで、オンロードでの走りの良さを予感させるスタイリッシュなエアロ仕様を纏った上級モデルをイメージしている。
デリカ伝統の特別仕様「シャモニー(CHAMONIX)」「ジャスパー(JASPER)
冬季限定の前者はシャモニー=モン=ブラン、夏期限定の後者はジャスパー国立公園に由来。

関連項目[編集]

  • 三菱自動車工業
  • 三菱・パジェロ
  • 三菱・グランディス
  • 三菱・フォルテ
  • 三菱・エクスプレス
  • 三菱・シャリオ
  • ヒュンダイ・グレース
  • 東南汽車


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