モーニング (漫画雑誌)
『モーニング』は、講談社発行の週刊漫画雑誌。1982年9月9日号を創刊号として、隔週誌として創刊され(当初の誌名は『コミックモーニング』)、1986年4月から週刊化された。毎週木曜日発売。
概要[編集]
創刊号の発行部数は80万部で、様々な媒体で広告を展開。『創刊号予告編』と称した無料PR誌も配布された。ポスターやテレビCMなどには舟木一夫、伊藤蘭といったタレントが出演していた。
創刊時はちばてつや、バロン吉元、川崎のぼる、永井豪、水島新司、谷口ジロー、成田アキラ、本宮ひろ志、ジョージ秋山、畑中純、さだやす圭、永松潔、能條純一、たかもちげん、わたせせいぞう、かわぐちかいじ、すがやみつる、尾瀬あきら、および池上遼一と六田登、いわしげ孝、山本おさむ、池沢さとし、大島やすいちや、現在も『モーニング』の連載陣の一翼を担っている弘兼憲史、うえやまとちといったベテラン執筆陣によって支えられた、いわゆる「大人漫画」の構成の特徴を持っていた。創刊以来、「読むと元気になる!」をキャッチフレーズとしている。
現在はストーリー漫画・4コマ漫画などを中心とする型破りな作風で話題を呼ぶ作品を輩出しており、ドラマの原作となる作品が多い。また成人が働く、さまざまな職業をありのままに描いた「職業漫画」が多いのも特徴の一つ。1990年代を通して、青年漫画のジャンルで漫画界をリードしている。
同時に『アフタヌーン』『イブニング』は本誌の増刊号から出発しており、それぞれの誌名の由来となっている。掲載作品がこれらの姉妹誌の間で移籍することも多い。かつては、『モーニングパーティー増刊』『モーニングカラフル増刊』『モーニングマグナム増刊』『モーニング新マグナム増刊(現・『イブニング』)』『別冊モーニング』という増刊号も存在した。現在は、『月刊モーニングtwo』を増刊号として発行中(前身の『モーニング2』1周年記念の際に小学館の『月刊IKKI』とコラボレーションを展開した)。
WEB展開[編集]
インターネット上での展開では、1997年にウェブコミック誌『MORNING ONLINE』が開設されている。内容は講談社の漫画雑誌に掲載された作品の再配信と描き下ろし作品で構成されており、企業が配信するウェブコミック誌のさきがけとなった。なお『MORNING ONLINE』は1999年に定期配信を終了するが、2000年に『e-manga』として再度定期配信を開始し、2008年まで更新されていた。その他、これとは別に『モーニング』公式サイト内でも2008年頃よりウェブコミックを配信している。
2013年5月30日、モーニング、月刊アフタヌーン、イブニングの合同公式サイト『モアイ』が公開された。ほぼすべての連載作品の第1話試し読みが掲載され、オリジナル作品の連載も行われた。2019年8月1日、モーニング公式サイトがリニューアルし、掲載作品はコミックDAYSに移行した。その後しばらくモアイは存続したが、2023年3月末ごろに公開終了した。
掲載作品[編集]
2023年11月16日(2023年51号)現在連載中の作品。
毎週連載[編集]
作品名 | 作者(作画) | 原作など | 開始号 | 備考 |
---|---|---|---|---|
クッキングパパ | うえやまとち | - | 1985年15号 | |
とりぱん | とりのなん子 | - | 2005年21号 | |
GIANT KILLING | ツジトモ | 綱本将也(原案・取材協力) | 2007年6号 | |
バトルスタディーズ | なきぼくろ | - | 2015年6号 | |
猫奥 | 山村東 | - | 2020年8号 | |
リエゾン -こどものこころ診療所- | ヨンチャン | 竹村優作(原作)
杉山登志郎(取材協力) |
2020年14号 | |
ボールパークでつかまえて! | 須賀達郎 | - | 2020年40号 | |
焼いてるふたり | ハナツカシオリ | - | 2020年43号 | |
アンメット-ある脳外科医の日記- | 大槻閑人 | 子鹿ゆずる(原作) | 2021年2・3合併号 | |
ツイステッド・シスターズ | 山下和美 | - | 2021年29号 | |
楽屋のトナくん | 矢部太郎 | - | 2021年42号 | |
艦隊のシェフ | 萩原玲二 | 池田邦彦(原作)
藤田昌雄(原作) |
2021年43号 | |
踊れ獅子堂賢 | 常木寝太郎 | - | 2022年16号 | |
マタギガンナー | Juan Albarran | 藤本正二(原作) | 2022年24号 | |
シクジリンガーの猫 | てらおか現象 | - | 2022年36・37合併号 | |
平和の国の島崎へ | 瀬下猛 | 濱田轟天(原作) | 2022年36・37合併号 | |
今日もベランダで | 糸川一成 | - | 2022年42号 | |
イクサガミ | 立沢克美 | 今村翔吾(原作) | 2023年2・3合併号 | |
逢いたくて、島耕作 | 諏訪符馬(作) | 弘兼憲史(協力) | 2023年15号 | 『島耕作』シリーズ
のスピンオフ |
8月31日のロングサマー | 伊藤一角 | - | 2023年18号 | |
だんドーン | 泰三子 | - | 2023年29号 | |
箱庭モンスター
〜少女漫画家、ときどき紙袋〜 |
稚野鳥子 | - | 2023年34号 | |
二階堂地獄ゴルフ | 福本伸行 | - | 2023年38号 | |
サラリーマンZ | 石田点 | NUMBER8(原作) | 2023年40号 | |
神の雫 deuxième | オキモト・シュウ | 亜樹直(原作) | 2023年43号 | 『神の雫』シリーズの続編 |
隔週連載[編集]
作品名 | 作者(作画) | 原作など | 開始号 | 備考 |
---|---|---|---|---|
宇宙兄弟 | 小山宙哉 | - | 2008年1号 | 当初は毎週連載 |
出禁のモグラ | 江口夏実 | - | 2021年19号 | 当初は毎週連載 |
社外取締役 島耕作 | 弘兼憲史 | - | 2022年17号 | 『島耕作』シリーズの続編 |
月一連載[編集]
- きのう何食べた?(よしながふみ)
- 定額制夫の「こづかい万歳」〜月額2万千円の金欠ライフ〜(吉本浩二)2019年45号 -
- 惑わない星(石川雅之)2016年35号 - 、『月刊モーニングtwo』より移籍
その他(不定期)[編集]
- いきものがたり(松本ひで吉)2023年21号 - 、『イブニング』から移籍
- グラゼニ 〜大リーグ編〜(原作:森高夕次、漫画:足立金太郎) 『グラゼニ』シリーズの続編
- 昭和のグラゼニ(川 / 原作:森高夕次)2021年45号 - 2022年1号(第1部)、2022年14号 - 2022年22・23合併号(第2部)、2022年36・37合併号 - 2022年46号(第3期)、2023年10号 - 2023年19号(第4期)、2023年33号 - 2023年43号(第5期)、『グラゼニ』シリーズのスピンオフ作品
- マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜(タナカカツキ) 第1部 2015年7号 - 2006年1号まで月一連載 - 2017年28号、第2部 2019年24号 - 2019年46号、第3部 2020年41号 - 2020年50号
- そのモガリは熱を知らない(NICOMICHIHIRO)2021年26号 -
- 鉄血キュッヒェ(中島三千恒 / 設定協力:白土晴一)2022年7号 -
- BATMAN JUSTICE BUSTER(清水栄一×下口智裕)2021年4・5合併号 -
- ひらばのひと(久世番子、講談監修:神田伯山)2023年8号 - 、『モーニング・ツー』から移籍、隔月連載
- 望郷太郎(山田芳裕)2019年40号 - 、当初は毎週連載
モアイWebオリジナル連載作品[編集]
- 大人のそんな奴ァいねえ!!(駒井悠)『月刊アフタヌーン』で連載された『そんな奴ァいねえ!!』の続編
- 夜廻り猫(深谷かほる)
休載中[編集]
- OL進化論(秋月りす)
- 絶賛セカイメシ 〜食べればこの世のすべてがわかる〜(Boichi)
- 天才柳沢教授の生活(山下和美)当初は毎週連載、隔週連載を経て、月1回連載
- バガボンド(井上雄彦 / 吉川英治)当初は毎週連載
- 働きマン(安野モヨコ)当初は毎週連載
- 不思議な少年(山下和美) - 『月刊モーニングtwo』に移籍後、2020年の42号に再掲載
- レディ・ロウと7日の森(一色まこと)当初は毎週連載