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メジャーリーグベースボール

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メジャーリーグベースボール(英語: Major League Baseball、英語発音: /méɪdʒɚ líːg béɪsb`ɔːl/; 略称: MLB)は、アメリカ合衆国、及びカナダ所在の合計30球団により編成される、世界で最高峰のプロ野球リーグであり、北米4大プロスポーツリーグの1つである。厳密には、1903年に発足したナショナルリーグとアメリカンリーグの2つのリーグの共同事業機構で、両リーグの統一的運営をしている。日本では「メジャーリーグ」「大リーグ」とも呼ばれる。「大リーグ」の呼称は、メジャーリーグの別名「ビッグリーグ (Big League)」の訳語である。

メジャーリーグベースボール(以下、MLB)は、ナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグ(各々15球団)からなり、アメリカ合衆国に本拠地を置く29球団(アメリカン・リーグ14、ナショナル・リーグ15)とカナダに本拠地を置く1球団(アメリカン・リーグ所在)の全30球団から構成されている。各チームはリーグごとに東地区、中地区、西地区に所属する。アメリカ合衆国外からは過去にモントリオール・エクスポスとトロント・ブルージェイズの、共にカナダの2チームが参加していたが、2005年にエクスポスがワシントンD.C.に本拠を移転(同時にワシントン・ナショナルズに球団名変更)したため、米国外チームは2022年現在ブルージェイズの1チームのみである。

試合形式は、レギュラーシーズンとポストシーズンで構成され、最終的に各リーグの優勝チームがワールドシリーズと呼ばれる優勝決定戦を行いワールドチャンピオンを決定する。レギュラーシーズンは4月初旬から9月下旬にかけて各チームが162試合を行い地区優勝とワイルドカード入りを争う。10月初旬からポストシーズンがトーナメント形式で行われる。トーナメントでは各段階ごとにワイルドカードシリーズ、ディビジョンシリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズ、ワールドシリーズと冠される。

アメリカンリーグ[編集]

WS:ワールドシリーズ優勝回数、LS:リーグ優勝回数、DS:地区優勝回数、WC:ワイルドカード回数

地区 チーム 創設年 加盟年 本拠地 WS LS DS WC
東地区 ボルチモア・オリオールズ

Baltimore Orioles (BAL)

1894年 1901年 メリーランド州ボルチモア

オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ

3 7 9 3
ボストン・レッドソックス

Boston Red Sox (BOS)

1901年 マサチューセッツ州ボストン

フェンウェイ・パーク

9 14 10 8
ニューヨーク・ヤンキース

New York Yankees (NYY)

1901年 ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス

ヤンキー・スタジアム

27 40 20 9
タンパベイ・レイズ

Tampa Bay Rays (TB)

1998年 フロリダ州セントピーターズバーグ

トロピカーナ・フィールド

0 2 4 4
トロント・ブルージェイズ

Toronto Blue Jays (TOR)

1977年 オンタリオ州トロント

ロジャーズ・センター

2 2 6 3
中地区 シカゴ・ホワイトソックス

Chicago White Sox (CWS)

1894年 1901年 イリノイ州シカゴ

ギャランティード・レート・フィールド

3 6 6 1
クリーブランド・ガーディアンズ

Cleveland Guardians (CLE)

1894年 1901年 オハイオ州クリーブランド

プログレッシブ・フィールド

2 6 11 1
デトロイト・タイガース

Detroit Tigers (DET)

1894年 1901年 ミシガン州デトロイト

コメリカ・パーク

4 11 7 1
カンザスシティ・ロイヤルズ

Kansas City Royals (KC)

1969年 ミズーリ州カンザスシティ

カウフマン・スタジアム

2 4 7 1
ミネソタ・ツインズ

Minnesota Twins (MIN)

1894年 1901年 ミネソタ州ミネアポリス

ターゲット・フィールド

3 6 12 1
西地区 ヒューストン・アストロズ

Houston Astros (HOU)

1962年 2013年 テキサス州ヒューストン

ミニッツメイド・パーク

2 5 11 4
ロサンゼルス・エンゼルス

Los Angeles Angels (LAA)

1961年 カリフォルニア州アナハイム

エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム

1 1 9 1
オークランド・アスレチックス

Oakland Athletics (OAK)

1901年 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.pnghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/01/Flag_of_California.svg/25px-Flag_of_California.svg.png カリフォルニア州オークランド

オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム

9 15 17 4
シアトル・マリナーズ

Seattle Mariners (SEA)

1977年 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.pnghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/54/Flag_of_Washington.svg/25px-Flag_of_Washington.svg.png ワシントン州シアトル

T-モバイル・パーク

0 0 3 2
テキサス・レンジャーズ

Texas Rangers (TEX)

1961年 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.pnghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f7/Flag_of_Texas.svg/25px-Flag_of_Texas.svg.png テキサス州アーリントン

グローブライフ・フィールド

1 2 7 1

ナショナルリーグ[編集]

WS:ワールドシリーズ優勝回数、LS:リーグ優勝回数、DS:地区優勝回数、WC:ワイルドカード回数

地区 チーム 創設年 加盟年 本拠地 WS LS DS WC
東地区 アトランタ・ブレーブス

Atlanta Braves (ATL)

1871年 1876年 ジョージア州カンバーランド

トゥルーイスト・パーク

4 18 22 2
マイアミ・マーリンズ

Miami Marlins (MIA)

1993年 フロリダ州マイアミ

ローンデポ・パーク

2 2 0 3
ニューヨーク・メッツ

New York Mets (NYM)

1962年 ニューヨーク州ニューヨーク・クイーンズ

シティ・フィールド

2 5 6 4
フィラデルフィア・フィリーズ

Philadelphia Phillies (PHI)

1883年 ペンシルベニア州フィラデルフィア

シチズンズ・バンク・パーク

2 8 11 1
ワシントン・ナショナルズ

Washington Nationals (WSH)

1969年 ワシントンD.C.

ナショナルズ・パーク

1 1 5 1
中地区 シカゴ・カブス

Chicago Cubs (CHC)

1871年 1876年 イリノイ州シカゴ

リグレー・フィールド

3 17 8 2
シンシナティ・レッズ

Cincinnati Reds (CIN)

1882年 1890年 オハイオ州シンシナティ

グレート・アメリカン・ボール・パーク

5 9 10 1
ミルウォーキー・ブルワーズ

Milwaukee Brewers (MIL)

1969年 1998年 ウィスコンシン州ミルウォーキー

アメリカンファミリー・フィールド

0 1 4 3
ピッツバーグ・パイレーツ

Pittsburgh Pirates (PIT)

1882年 1887年 ペンシルベニア州ピッツバーグ

PNCパーク

5 9 9 3
セントルイス・カージナルス

St. Louis Cardinals (STL)

1882年 1892年 ミズーリ州セントルイス

ブッシュ・スタジアム

11 19 15 5
西地区 アリゾナ・ダイヤモンドバックス

Arizona Diamondbacks (AZ)

1998年 アリゾナ州フェニックス

チェイス・フィールド

1 1 5 1
コロラド・ロッキーズ

Colorado Rockies (COL)

1993年 コロラド州デンバー

クアーズ・フィールド

0 1 0 5
ロサンゼルス・ドジャース

Los Angeles Dodgers (LAD)

1883年 1890年 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.pnghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/01/Flag_of_California.svg/25px-Flag_of_California.svg.png カリフォルニア州ロサンゼルス

ドジャー・スタジアム

7 24 20 3
サンディエゴ・パドレス

San Diego Padres (SD)

1969年 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.pnghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/01/Flag_of_California.svg/25px-Flag_of_California.svg.png カリフォルニア州サンディエゴ

ペトコ・パーク

0 2 5 2
サンフランシスコ・ジャイアンツ

San Francisco Giants (SF)

1883年 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.pnghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/01/Flag_of_California.svg/25px-Flag_of_California.svg.png カリフォルニア州サンフランシスコ

オラクル・パーク

リーグの構成と変遷[編集]

現在、MLBに所属する30チームはアメリカ合衆国の17の州とコロンビア特別区、カナダの1州に本拠地を置いている。ナショナルリーグ、アメリカンリーグともに15チームが所属。さらに各リーグに所属するチームは地図上で東中西の3つの地区に分割される。

各地区はすべて5チームずつで構成される。30チームに増加した当初より、各地区5チームごとの同数に分ける案も出されていたが、2012年まではインターリーグが現在のNPBにおけるセ・パ交流戦と同様に、特定の期間(MLBでは5月から7月の間)のみの集中開催だったため、各リーグ15チームの奇数になった場合試合を組めないチームが必ず1チームでき、年間の試合スケジュールを組むのが困難だったため、当初はアメリカンリーグ(中地区)の1チーム(ミルウォーキー・ブルワーズ)をナショナルリーグ(中地区)に配置しアメリカンリーグを14(東5・中5・西4)チーム、ナショナルリーグを16(東5・中6・西5)チームとしていた。その後、2013年からインターリーグを年間通じて行う方式に改正し、アメリカン・ナショナル両リーグ内の試合を組めない1チーム同士で常に試合が行われることによりこの問題は解消され、同年にナショナルリーグ(中地区)の1チーム(ヒューストン・アストロズ)がアメリカンリーグ(西地区)に配置され、各地区が5チームずつに分けられた。

年間スケジュールと試合システム[編集]

スプリングトレーニング[編集]

シーズンが始まる前の2月中旬から3月下旬にかけて日本の春季キャンプにあたるスプリングトレーニングが行われる。このキャンプが行われる時期はまだ気温が低く雪が降るなどの地域があるため、暖かい地域のアリゾナ州とフロリダ州にあるマイナーリーグの本拠地がキャンプ地に選ばれている。アリゾナ州をキャンプ地にするチームでカクタスリーグCactus League サボテンのこと)、フロリダ州をキャンプ地にするチームでグレープフルーツリーグGrapefruit League)が形成され、公式戦と同じような形式でオープン戦が行われるが、この間の記録は公式記録とはならない。

スプリングトレーニング開始時点で各チームの26人ロースター(MLB登録枠)は確定しておらず、40人ロースター(MLB登録拡大枠)の選手と、ロースター外の招待選手と呼ばれるベテランのFA選手や傘下マイナー球団所属の有望選手の中から、レギュラーシーズン開始までに開幕のロースター枠をめぐってふるい分けが行われる。レギュラーシーズンよりもベンチ入り選手数が多いため、チームを2分割し同じ日に違うチームと対戦するスプリットスクワッドなどの方式が採られる場合もある。

レギュラーシーズン[編集]

4月上旬から9月下旬にかけ、1チームあたり162試合のレギュラーシーズンが行われる。

162試合の内訳は、2023年から導入されるフォーマットでは以下のとおり。

  • 同地区4チームと各13試合:計52試合
  • 同リーグ・他地区(10チーム)のうち、4チームと各7試合、6チームと各6試合:計64試合
  • インターリーグ:計46試合
    • 各チームに定められた「地理的なライバル」(natural rival)と4試合
    • それ以外の14球団とは各3試合

これにより、1シーズンに全チームと少なくとも3試合は対戦することとなる。

1960年までの試合数は、リーグ各チーム総当たり(22回戦×7チーム)の154試合であった。アメリカンリーグは1961年から、ナショナルリーグは翌1962年から現在の162試合(18回戦×9チーム)になり、1969年に始まった2地区制時代は12球団時は同地区5チーム×18試合=90試合、他地区6チーム×12試合=72試合の計162試合であったが、アメリカンリーグは1977年から、ナショナルリーグも1993年には14球団に増えたことから、同地区6チーム×13試合=78試合、他地区7チーム×12試合=84試合の合計162試合になった。その後、1994年に3地区制となった上、地区によって所属チーム数が違っていたためばらつきがあるが、同地区と60試合程度、同リーグの他2地区と各45試合程度、その他インターリーグが数試合の合計162試合になった。両リーグ15チームずつとなった2013年以降は同地区4チーム×19試合=76試合、他地区10チーム×6または7試合=66試合、インターリーグ20試合の合計162試合である。2022年までのフォーマットでは、同地区4チームと計76試合(各19試合)、同リーグの他2地区10チームと計66試合(6チームと各7試合、4チームと各6試合)、インターリーグ20試合の対戦となっていた。インターリーグの内訳は「地理的なライバル」と4試合、ある地区1チームと4試合、その地区の残り4チームと3試合となる。ただし、同地区対決となる場合は1チームと6試合、2チームと4試合、2チームと3試合となり、この場合「地理的なライバル」は考慮されていなかった。

2012年以前のインターリーグは、例年5月中旬から6月中旬の間に数試合行い、その後一旦同リーグ内のカードに戻った後、6月上旬から7月中旬の間で再び数試合行うという日程となっており、合計18試合程度行われていた。

自チームの本拠地球場と相手チームの本拠地球場でほぼ均等に試合が組まれるが、インターリーグの対戦によっては、どちらか一方の本拠地球場で全3試合を開催するケースが多い。ただし、各チーム1シーズンのホームゲームとアウェイゲームの数が均等になるように、開催球場のバランス調整が行われている。

両リーグとも予告先発制度を採用している。先発投手は試合ごとではなく対戦カードごとにまとめて予告される。なお、全試合指名打者制(DH)が採用される(ナショナルリーグでは2021年以前は2020年を除き採用されていなかった)。試合は引き分けなしの時間無制限で行う。降雨などで「タイゲーム」となった場合はサスペンデッドが宣告され、この場合は次の日以降に中断した時点から再開し決着が付くまで試合が行われる。その場合の試合は、移動日や1日にその日予定されていた試合と順延になった試合の2試合行うダブルヘッダーなどで消化される。大乱闘などで試合続行不可能になったり、そもそも相手チームが到着せず、試合ができない場合などは、フォーフィッテッドゲーム(forfeited game、没収試合)となることがある。ただし2020年以降は特別ルールとして延長10回から走者を二塁に置いた状況で攻撃を開始するタイブレーク制を採用する。

怪我や疾病のために試合出場が困難と診断された選手は負傷者リスト(IL)に登録されてアクティブ・ロースターから外れ、所定日数が経過するまでは復帰できない。他にも、忌引や育休などの目的でロースターを一時離脱できる制度がある。その間は傘下マイナーリーグなどから代替選手を補充することができる。

レギュラーシーズン中、40人ロースター内の選手のトレードは7月31日まで可能となっている。そのため、特にトレード期限日直前には主力選手が絡む駆け込みトレードが多く成立する。

9月1日になると、アクティブ・ロースター(ベンチ入りし、試合出場も可能な人数)の枠が26人から28人へ拡大される。なお2019年までは最大40人に拡大されていた(通称「セプテンバー・コールアップ」。コールアップ (call up) は「(チームに)選抜される」の意)。このルールにより、9月以降は傘下マイナーチームに待機していた選手が複数名MLBのベンチに加わることとなり、幅広い選手起用が可能になる。この時期にメジャーデビューを果たす若手選手も多く見られる。ただし、ポストシーズンには26人ロースターの選手のみ出場可能であり、また8月31日時点で当該チームの40人ロースターに登録されていなかった選手は原則、ポストシーズンのロースターには登録できない。

MLBでは新古典派球場ブームにより、天候に左右されないドーム球場は減る傾向にあるため、雨による中止が多く見られる。ただ、レギュラーシーズンの試合日程が過密であり、20から30連戦という日程が少なくないため、数時間にも及ぶ試合中断を挟んだ上でも試合を成立させることは珍しくない。これに加え、国内でも時差が3時間あり、気候にも大きな差がある広大なアメリカ本土・カナダを縦横に移動するために、各球団が移動用の専用機を有し、深夜早朝を問わず航空会社のダイヤに左右されず最も都合の良い時間に移動することが可能ではあるものの、肉体的な負担はとても大きい。1シーズンの総移動距離は約73,000キロにも達し、これは地球1.8周分に相当する。たとえ主軸のレギュラー野手であっても疲労回復のため定期的に先発から外すことが多く、162試合全てに出場する選手は毎年リーグに数えるほどしかいない。

前記のような延長時間無制限や過密日程、投手枠の制限もあるため、大差がつき敗戦が決定的となった試合や、延長戦途中で投手を使い果たした場合などに、日本プロ野球ではまず見られない「野手がリリーフ投手として登板」という場面が発生することがあり、例えば2015年にはイチローを含め、延べ27人の野手がリリーフ登板している。

各チームが基本的に162試合全てを消化するルールだが、162試合すべてが必ず行われるとは限らない。ポストシーズン進出可否が完全に決定し、且つ地区順位も確定しているチーム同士による(雨天中止などによって順延されたゲームの)再試合は、仮に選手やチームの何らかのタイトル・記録にかかわる場合であっても基本的に行わないこととなっている。



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