マチ★アソビ
マチ★アソビは、アニメやゲームなどのエンターテインメントが集う総合イベント。
開催場所は徳島県徳島市。
概要[編集]
初回開催は2009年10月。主催は徳島県が入ること以外は各回ごとに違うが、Vol.2より「アニメまつり実行委員会(徳島県観光政策課内)」が主催に入っている。
企画・プロデュースは、2009年4月に開設されたufotable徳島スタジオ (ufotable TOKUSHIMA) がVol.1からVol.21まで務めた。Vol.22からはufotableの企画・プロデュース辞退に伴い、急遽、Vol.1から参加していた音響制作会社スタジオマウスにより企画・プロデュースが行われ、ufotable徳島スタジオは協力という形での参加となる。Vol.23からはプロデュースを行う委託事業者を公募することなり、Vol.22と同様にスタジオマウスがプロデュースを担当、ufotableは施設提供などの協力企業としての参加となる。
元々はufotable代表の近藤光が阿波おどりアニメポスターの製作を徳島市観光協会へ提案したところ、それが契機となってイベントも協力することになった経緯がある。 「マチをアソビつくす」ことをテーマとしており、大都市や他の地方都市ではできない徳島の地理・魅力を活用した企画が実施されている。 特定のコンテンツに偏重せず、毎回多様な業界人が参加しているのも特徴で、所謂アニメツーリズムの中でも珍しいイベントである。マチとは徳島駅周辺を現す県民ローカルワードであり、会場は駐車場やライブ会場のハンデがありながらもあえて眉山山頂や新町川周辺に設定されている。これは近藤光の「昔のようにマチに人々があふれるにぎわいをとりもどせたら」という思いが込められている。
2011年のvol.7より、毎年秋に「ニュータイプアニメアワード」(Newtype×マチ★アソビ アニメアワード)が開催されている。そのため秋の回には、Newtype編集部と徳島県にぎわいづくり課を中心とした「アニメ映画祭実行委員会(徳島県にぎわいづくり課内)」が主催に入る。多くがNewtype読者層からの投票のため、受賞作品はほとんどが主催するNewtypeが特集するアニメ作品で埋められることが多いが、元々本イベントは公式的な栄誉を授与する場とはしておらず、あくまでイベントの企画の一つという立場を取っている。大局的には東京アニメアワードを意識した内容作りを心がけているものの、基本的にNewtypeが特集するアニメ作品から選考されるプロモーションの場とされている。エントリー応募の後に正式な審査が成される東京アニメアワードと違い、エントリー募集は行われておらず、設定された期間中の放映作品全てから主催側が独自に選定している。エントリーされていない作品への投票も可能である。受賞者にはグッドスマイルカンパニーがプロデュースするトロフィーが飯泉嘉門徳島県知事など徳島行政関係者から授与され、記念手形を取ることになる。記念手形はufotable CINEMAなどへ展示される。
2012年5月14日、マチ★アソビを円滑に開催し、徳島の新たなにぎわいと地域文化の創造、地域経済の活性化に寄与することを目的とする「NPO法人マチ★アソビ」を設立。代表は近藤光。この法人はvol.9からvol.21まで主催法人のひとつとして参加していた。
2013年より、「マチ★アソビ」の番外編として「ぷち★アソビ」が毎年2月~3月に開催される。「マチ★アソビ」が20~30代をターゲットにしたアニメイベントであるのに対し、同イベントでは幅広い世代の集客を目指し、「家族で遊べる」をコンセプトにさまざまな催しを行う。
2014年2月、地方の疲弊をはね返そうと取り組む団体を地方新聞社と共同通信社のネットワークで取り上げ、エールを送ろうと設けられた「第4回地域再生大賞」にて、マチ★アソビを主催する「アニメまつり実行委員会」が「優秀賞」を受賞した。6月には、徳島県内外の各界、各分野で優れた業績を収め、社会に貢献した個人や団体を顕彰する「第50回徳島新聞賞」にて、徳島県への功績が著しい県内外の個人に贈る「特別賞」をufotable代表の近藤光が受賞した。
2017年8月、アニメツーリズム協会が全世界の日本アニメファンを対象に、2016年7月から行なわれたWeb投票の結果をもとに決定される『2018年版 日本のアニメ聖地88』にイベントとして「マチ★アソビ」が選ばれ、2018年10月に『2019年版 日本のアニメ聖地88』でも同じく選ばれた。
春の回については、2014年以降はGW期間中の県内主要観光施設の観光者数において、本イベントが最も観光者数が多い。
2017年に開催されたvol.19(秋の回)において来場者が買い物などで使った金額は約9億5000万円となり、徳島県内への経済波及効果は約7億3000万円にのぼる。来場者の年代は、20代が41.4%となり最も多く、県外から訪れる人は57.9%であった。52.2%が4回以上訪れたことのあるリピーターであり、次回以降も参加したいという回答は94.2%と高い満足度でリピーターを獲得している。このことから徳島県は、「マチ★アソビが徳島県内の経済活性化に一定の成果を上げている」と分析している。
開始から8年半後(vol.20終了時)に累計100万人の来場者を記録した。
開催一覧[編集]
回によっては1週間程度、常設展示等のみが開催され、ステージ等はうち2〜3日間の「クライマックスラン」(表中ではCR) の期間に開催される。
現在は、年2回(5月・10月)のペースで開催されているが、2011年までは、1月を含む年3回のペースで開催されていた(vol.2・vol.5がこれにあたる)。
10月のイベント(現在まででvol.1・vol.4、vol.7からの奇数回)は眉山山頂秋フェスタと共同開催しており、眉山山頂の眉山公園(vol.21まで)または藍場浜公園(vol.23)がメイン会場となる(市街でもイベントは開かれる)。
回数 | 年 | 開始日 | CR開始日 | CR最終日 | 最終日 | 眉山
藍場浜公園 |
フライヤーキャッチコピー | 眉山ロープウェイアナウンス | 徳島駅一日駅長 | 来場者数 |
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vol.1 | 2009年 | 10月10日 | 10月12日 | ○ | vol.1 美山、秋の装いアニメ色。 | 上り・下り - 坂本真綾 | - | 12,000人 | ||
vol.2 | 2010年 | 1月16日 | 1月23日 | 1月24日 | 1月31日 | アニメとくしま召し上がれ | 上り・下り - 近藤隆 | 近藤隆
阿久津加菜 五十嵐裕美 森谷里美 桑門そら 葉山いくみ |
21,000人 | |
vol.3 | 5月2日 | 5月4日 | アニメとくしま 橋めぐり | 上り・下り - 水樹奈々 | - | 18,000人 | ||||
vol.4 | 10月9日 | 10月11日 | ○ | 眉山がもっと好きになる3日間 | 上り・下り - 豊崎愛生 | - | 20,000人 | |||
vol.5 | 2011年 | 1月22日 | 1月29日 | 1月30日 | 2月6日 | マチ★アソビシネマへようこそ! | 上り・下り - 鈴村健一 | Kalafina | 25,000人 | |
vol.6 | 5月3日 | 5月5日 | 未来をつなごう夢の架け橋 | 上り・下り - 沢城みゆき | - | 20,000人 | ||||
vol.7 | 9月23日 | 10月8日 | 10月10日 | ○ | みんなでハッピー! | 上り・下り - 天宮学美(声 - 堀江由衣)9月23日~10月7日
上り - セイバー(声 - 川澄綾子)10月8日~10月10日 下り - 衛宮切嗣(声 - 小山力也)10月8日~10月10日 |
- | 46,206人 | ||
vol.8 | 2012年 | 5月3日 | 5月5日 | できることからコツコツと そんな気持ちで行動できる君が好き | 上り・下り - ライダー(声 - 大塚明夫)&ウェイバー(声 - 浪川大輔) | Kalafina
ブラスター・ブレード |
40,000人 | |||
vol.9 | 9月22日 | 10月6日 | 10月8日 | ○ | みんなで作るマチ★アソビ 4年目突入感謝記念祭! | 上り・下り - 坂本真綾9月22日~10月5日
上り - 鹿目まどか(声 - 悠木碧)10月6日~10月8日 下り - 暁美ほむら(声 - 斎藤千和)10月6日~10月8日 |
- | 52,000人 | ||
vol.10 | 2013年 | 5月3日 | 5月5日 | ありがとう!祝マチ★アソビ第10回開催!! | 上り - 黒猫(声 - 花澤香菜)
下り - 高坂桐乃(声 - 竹達彩奈) |
中村繪里子 | 53,000人 | |||
vol.11 | 9月28日 | 10月12日 | 10月14日 | ○ | 更なる進化を遂げるマチ★アソビ!感謝の第11回!! | 上り・下り - つきねこ(喜多村英梨、今井麻美、五十嵐裕美、阿久津加菜) | - | 53,000人 | ||
vol.12 | 2014年 | 5月3日 | 5月5日 | イベントも場所もいつもの倍!みんなで踊るマチ★アソビ! | 上り - 桐崎千棘(声 - 東山奈央)5月3日
下り - 天海春香(声 - 中村繪里子)5月3日 上り - 満艦飾マコ(声 - 洲崎綾)5月4日 下り - 本田未央(声 - 原紗友里)5月4日 |
徳井青空 | 約70,000人 | |||
vol.13 | 9月27日 | 10月11日 | 10月12日 | ○ | 大好きマチ★アソビ!催し最多!感謝感謝の第13回! | 上り - 衛宮士郎(声 - 杉山紀彰) 9月27日~10月10日
下り - セイバー(声 - 川澄綾子)9月27日~10月10日 上り・下り - 遠坂凛(声 - 植田佳奈)&アーチャー(声 - 諏訪部順一)10月11日 言峰綺礼(声 - 中田譲治) |
- | 50,000人 | ||
vol.14 | 2015年 | 5月3日 | 5月5日 | ハッピーウェディング!みんなで祝うマチ★アソビ! | 上り - ギルガメッシュ(声 - 関智一)
下り - 渋谷凛(声 - 福原綾香) |
吉岡茉祐
奥野香耶 山下七海 江原裕理 高野麻里佳 |
74,000人 | |||
vol.15 | 9月26日 | 10月10日 | 10月12日 | ○ | 芸術の秋、食欲の秋、マチ★アソビの秋!記念すべき第15回!! | 上り - アリサ・イリーニチナ・アミエーラ(声 - 坂本真綾)
下り - レオナルド・ウォッチ(声 - 阪口大助) |
- | 約80,000人 | ||
vol.16 | 2016年 | 5月3日 | 5月5日 | 笑って!泣いて!語って!走る! 君が作るマチ★アソビ3日間! | 上り・下り - ミクリオ(声 - 逢坂良太)&ライラ(声 - 下屋則子) | 逢坂良太
下屋則子 |
75,000人 | |||
vol.17 | 9月24日 | 10月8日 | 10月10日 | ○ | 駅も空港もまとめてジャック! | 上り - エリザベート・バートリー(声 - 大久保瑠美)9月24日~10月7日
下り - すーぱーそに子(声 - すーぱーそに子)9月24日~10月7日 上り - スレイ(声 - 木村良平)10月8日~10月10日 下り - ベルベット・クラウ(声 - 佐藤利奈)10月8日~10月10日 |
- | 約82,000人 | ||
vol.18 | 2017年 | 5月5日 | 5月7日 | 大型連休フィナーレはマチ★アソビで!! | 上り - 和泉守兼定(声 - 木村良平)
下り - 陸奥守吉行(声 - 濱健人) |
藤田茜(5日)
木村良平(6日) 濱健人(6日) |
82,000人 | |||
vol.19 | 9月23日 | 10月7日 | 10月9日 | ○ | 最速上映!熱いライブ!マチ★アソビを駆け抜けろ! | 上り - 堀川国広(声 - 榎木淳弥)9月23日~10月6日
下り - 蜻蛉切(声 - 櫻井トオル)9月23日~10月6日 上り・下り - 間桐桜(声 - 下屋則子)10月7日~10月9日 |
- | 83,000人 | ||
vol.20 | 2018年 | 5月4日 | 5月6日 | みんなでつくるマチ★アソビ ありがとう!祝第20回開催!!! | 上り -衛宮士郎(声 - 杉山紀彰)
下り - 各務原なでしこ(声 - 花守ゆみり) |
LiSA | 84,000人 | |||
vol.21 | 9月22日 | 10月6日 | 10月8日 | ○ | マチに広がる笑顔 平成最後のマチ★アソビ | 上り - 七瀬陸(声 - 小野賢章)9月22日~10月5日
下り - 九条天(声 - 斉藤壮馬)9月22日~10月5日 上り - 九条天(声 - 斉藤壮馬)10月6日~10月8日 下り - 七瀬陸(声 - 小野賢章)10月6日~10月8日 |
- | 約71,000人 | ||
vol.22 | 2019年 | 5月4日 | 5月6日 | 春のとくしまをアソビ尽くそう! | 上り - 竈門炭治郎(声 - 花江夏樹)
下り - 冨岡義勇(声 - 櫻井孝宏) |
花江夏樹
鬼頭明里 |
78,000人 | |||
vol.23 | 9月28日 | 10月26日 | 10月27日 | ○ | 藍場浜ステージが追加!令和もみんなで盛り上げよう! | 上り - キリト(声 - 松岡禎丞)9月28日~10月11日
下り - 冨岡義勇(声 - 櫻井孝宏)&胡蝶しのぶ(声 - 早見沙織)9月28日~10月11日 上り - 竈門炭治郎(声 - 花江夏樹)&我妻善逸(声 - 下野紘)10月12日~10月27日 下り - キリト(声 - 松岡禎丞)10月12日~10月27日 |
- | |||
vol.24 | 2020年 | 開催中止 | - | - | - | |||||
番外 | 11月7日 | 12月6日 | - | - | - | |||||
番外 | 2021年 | 5月15日 | 6月13日 | - | - | - | ||||
2021秋 | 2021年 | 開催中止 | - | - | - |
主な会場[編集]
以下に示す場所が、マチ★アソビで特に使用される会場。これ以外の場所も会場として使用される回があるので、各回の「主な会場とイベント内容」を参照のこと。
- 眉山
- 眉山山頂メインステージ(林間ステージ) - 秋の回限定で駐車場に仮設される大型の野外ステージ。1–2時間刻みで集客の多い企画が開かれる。vol.21まで使用。
- 眉山山頂パゴダ広場 - 小さな野外ステージが仮設される。
- 眉山ロープウェイ - 声優やアニメキャラクターが徳島市や眉山を紹介するアナウンスが流される。
- 徳島市街
- 新町川水際公園周辺
- 新町橋東公園 - 常設の野外ステージがある。vol.23以外で使用。
- 両国橋南公園 - vol.12より春の回限定で新たに追加された新町川水際公園東端にある野外ステージ。東公園と同様のイベントが開催される。なお春の回以外でも、アニソンDJによるパフォーマンス等のイベントが行われる場合もある。
- しんまちボードウォーク(パラソルショップ) - 出店スペース。vol.23以外で新町橋からふれあい橋までの間に出店しているが、vol.12より春の回限定でふれあい橋から両国橋までの間にも出店されるようになる。
- 東新町商店街コルネの泉広場(噴水広場) - アーケード内のイベントスペース。
- ufotable Cafe - ufotable徳島スタジオに併設された交流用カフェ。「業界関係者トークイベント」などが開かれる。
- ufotable CINEMA - ufotableが運営する映画館。舞台挨拶や生オーディオコメンタリー、オールナイトイベント、「業界関係者トークイベント」などが開かれる。3階は「NPO法人マチ★アソビ」の事務所となっている。
- 藍場浜公園 - vol.23にて眉山山頂から場所を変えてメインステージとして使用されるはずだったが、台風による延期により、藍場浜メインステージから御成婚広場へと変更になった。
- 徳島駅周辺
- 徳島駅 - 一日駅長イベントなどが実施される。
- ポッポ街 - 駅前商店街。数戸の空きテナントがイベントに供用される。サイン会や原画展などが多い。
- その他
- あわぎんホール(郷土文化会館) - 講演会などが開かれる。vol.21にて6日に眉山山頂と東公園で開催予定だったイベントを、台風接近の危険性を考慮しここで4階と5階に分散して行なった。vol.23では台風により延期されたイベントを、大ホールステージ(メインステージ)・2F特別展示場ステージ・大会議場に分散して行なった。
- 徳島市立文化センター - vol.13にて12日、13日に眉山山頂で開催予定だったイベントを、台風接近の危険性を考慮しここで行なった。
- 徳島県文化の森総合公園 - vol.15、vol.20にて使用。
- 春日神社内春日会館 - vol.21にて6日にボードウォークのパラソルショップで出店予定だった企業は、台風接近の危険性を考慮しここで販売・配布を行なった。
- 新町川水際公園周辺
恒例の企画[編集]
- 眉山ロープウェイガイダンス
- 開催期間中、眉山ロープウェイ車内に声優による案内が流れる。vol.7からはアニメキャラクターによる案内も加わった。
- 橋の下美術館
- 春の回の期間中、ひょうたん島一周遊覧船に乗ることで、川を巡りながら橋の下に飾られた巨大ギャラリーを観覧できる。保険料が必要。
- 業界関係者トークイベント
- 近藤光ufotable社長を初めとする業界関係者多数によるトークイベント。夜間に ufotable cafe または uforable CINEMA(vol.9から)で開催される。
- デジタルクリエイター人材発掘セミナー
- 公益財団法人とくしま産業振興機構があわぎんホール(郷土文化会館)で開催する。有料。
- Newtype × マチ★アソビ The Moving Picture Festival
- 2011年より秋の回に、月刊ニュータイプとコラボしたアニメ大賞『ニュータイプアニメアワード』の発表と授賞式が行われる。眉山山頂メインステージ。