ホンダ・N-BOX
提供:EverybodyWiki Bios & Wiki
N-BOX(エヌ ボックス)は、本田技研工業が生産・販売しているトールワゴン型の軽自動車である。
派生車種にN-BOX +(エヌ ボックス プラス)、N-BOX SLASH(エヌ ボックス スラッシュ)がある。
近代[編集]
3代目 JF5/6型(2023年 - )[編集]
- 2023年10月5日 - 2度目のフルモデルチェンジを発表(翌10月6日発売)。
- 外観では、N-BOXはフロントグリルが小さな丸穴デザインとなり、フルLEDヘッドライトはヒトの瞳を想起させる立体的な造形となった。N-BOXカスタムは立体的な造形となったフロントグリルの上部に横一文字のフロントアクセサリーLEDが追加され、フルLEDヘッドライトがHonda車初採用となるダイレクトプロジェクション式となった。また、テールゲート右下に装着されているカスタムエンブレムは2代目までの「Custom」から全て大文字の「CUSTOM」へ変更された。内装はN-BOXはグレージュ基調、N-BOXカスタムはブラック基調となる。
- 内装では、メーターがHondaの軽自動車で初となる7インチTFT液晶となったことでダッシュボードがフラット化。メーターは大型のマルチインフォメーション・ディスプレイを兼ねており、「Honda SENSING」の作動状態などを表示する「シンプルモード」をはじめ、下部に100種類の背景がランダム選択で表示されるカレンダー機能や、誕生日などを表示できる記念日表示機能などを備えている。また、左側フロントピラー内側に設置されている駐車時のサポートミラーである「ピタ駐ミラー」は左前方の視界を向上させるため、サイドアンダーミラーを助手席側ドアミラーの根元へ独立して移設された。装備面では、あらかじめ施錠操作をすることでパワースライドドアの全閉後に自動で施錠が可能なパワースライドドア予約ロック機能を追加。グローブボックスは2代目モデルの2倍以上に大容量化され、リアには大型サイズのドリンクホルダー付サイドポケットが追加された。また、静粛性向上のため遮音フィルムや吸音シートを追加。
- パワートレインは2代目モデルから継承され、エンジンはS07B型を踏襲。出力・トルク性能は変更ないものの、制御の見直しが行われた。CVTは変速制御が見直され、アイドリングストップ領域の拡大により、前向き駐車時に停止(DまたはNレンジ)から駐車(Pレンジ)にシフトチェンジした場合にエンジンをかけずに駐車することが可能となった。
- 燃料タンクの容量は2代目モデルと変わらず2WDが27リットルで、4WDが25リットル。
- Hondaの軽自動車で初となる車載通信モジュール「Honda CONNECT」を採用。ディーラーオプションとしてホンダアクセス製の対応ナビ(8インチ又はN-BOX専用の9インチ)やディスプレイオーディオが設定された。また、サブスクリプションのコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」の利用が可能となり、スマートフォンでドアロックの解除などが可能な「Hondaデジタルキー」にパワースライドドアの操作が追加された。
- 安全運転支援システム「Honda SENSING」も機能強化され、フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーで構成されたシステムとなったことで、前方または後方の障害物を検知して、衝突のおそれがある場合にブレーキ制御をかけることで衝突回避や衝突による被害軽減を支援する近距離衝突軽減ブレーキとNシリーズではN-WGNに次いでの採用となる障害物がない状態でもペダルの踏み間違いや踏み込み過ぎを検知して急発進・急加速を抑制して音と表示を警告する急アクセル抑制機能が追加された。
- タイプ体系が刷新され、N-BOXはNA車のみとなり、標準仕様となる「N-BOX」とオフホワイトのドアミラーやアウタードアハンドル、ボディー同色のフルホイールキャップを採用したパッケージ「ファッションスタイル」の2種類に、N-BOXカスタムはNA車とターボ車が設定され、標準仕様の「N-BOX CUSTOM」・「N-BOX CUSTOM ターボ」と、2代目モデルにも設定されていた「コーディネートスタイル」をパッケージとして設定され、モノトーン仕様とブラックルーフの2トーン仕様を設定した。福祉車両のスロープ仕様車も2代目に引き続き設定され、「N-BOX スロープ」、「N-BOX CUSTOM スロープ」の2タイプを設定。電動ウインチが速度調整・進路補正機能付となった。
- ボディカラーは2代目モデル(2023年4月価格改定時)から、プラチナホワイト・パール(有料色)、プレミアムサンライトホワイト・パール(有料色)、ルナシルバー・メタリック(N-BOX専用色)、クリスタルブラック・パール、タフタホワイトIII(「N-BOX スロープ」専用色)、ミッドナイトブルービーム・メタリック(有料色/N-BOXカスタム専用色)が踏襲され、N-BOXカスタム専用色だったメテオロイドグレー・メタリック(有料色)はN-BOXでも設定が可能となった。新色としてトワイライトミストブラック・パール(有料色)が追加設定。「N-BOX ファッションスタイル」はオータムイエロー・パール、フィヨルドミスト・パール、プレミアムアイボリー・パールIIの3色を設定。「N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル」は本タイプに限って無償設定となるプラチナホワイト・パールに加え、2代目モデルでは2トーン専用だったプレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色)がモノトーンでも選択可能となり、スレートグレー・パールが追加された。
- 2024年9月26日 - 一部改良並びに新モデル「N-BOX JOY」が発表された(9月27日発売)。
- 一部改良では従来N-BOXカスタム専用装備だった運転席&助手席シートヒーターを「N-BOX」・「N-BOX ファッションスタイル」にも拡大して標準装備され、「N-BOX CUSTOM」・「N-BOX CUSTOM ターボ」のメーカーオプションであるマルチビューカメラシステムは各タイプの「コーディネートスタイル」でも設定可能となった。ボディカラーはプレミアムサンライトホワイト・パール(有料色)、ミッドナイトブルービーム・メタリック(有料色)、トワイライトミストブラック・パールの3色が「N-BOX COSTOM コーディネートスタイル」でも設定が可能となり、ブラックとの2トーンカラーも設定された。
- 「N-BOX JOY」はアクティブスタイルの位置づけとなっており、外観は中央部に凹みを与えた専用意匠としたフロントグリルをはじめ、バンパーのコーナー、ドアミラー、アウタードアハンドル、リアライセンスガーニッシュがブラック(フロントグリルとバンパー以外はクリスタルブラック・パール塗装)で統一され、LEDヘッドランプが表面に模様が施されたシルバー仕上げのハウジングと先端にシルバーリングを採用した専用意匠となり、ドアの低い位置にブラックのロアーガーニッシュを装着。ホイールはベルリナブラック塗装のスチールホイールとハーフホイールキャップのデザインとし、ターボ車にはメッキホイールリングも装着。テールゲート右下にはクロームメッキのJOYエンブレムが装着される。
- 内装は「ふらっとテラス」と呼ばれる専用内装が採用されており、フロア後端がN-BOXやN-BOXカスタムよりも80mm高く設定され、凹凸を少なくするためにリアシート背面にプレートとクッション材を追加、フロアのストラップ機構にヒンジ式のリッドが設けられた。シートには撥水ファブリックのチェック柄コンビシート(NA車はトリコット、ターボ車はプライムスムース)が採用され、リアシート背面やスライドボード上面にも撥水素材が設けられている為、後部をテラスとして使用する際にもフロアのほぼ全面が撥水ファブリック面となる。なお、フロア後端が高く設定された分、約18Lの大容量を確保したフロアアンダーボックスが設けられ、左右には浅底のポケットを備えた。蓋は樹脂製のフロアエンドボードが採用されている。
- タイプ体系はNA車の「N-BOX JOY」とターボ車の「N-BOX JOY ターボ」の2種類を設定。ボディカラーはモノトーンは共通色のプラチナホワイト・パール(有料色)とクリスタルブラック・パールの2色。ブラックとの組み合わせとなる2トーンはスレートグレー・パール、フィヨルドミスト・パール、オータムイエロー・パールに、N-BOXでは初設定となるボタニカルグリーン・パールとデザートベージュ・パールを加えた5色が設定された。
車名の由来[編集]
「N」はホンダ初の本格的量産4輪モデルである「N360」の「N」をモチーフに、「もう一度原点に立ち返って新時代の4輪車を造りたい」という思いを込めている。また、「New」「Next」「Nippon」「Norimono(乗り物)」のそれぞれの頭文字も含め「これからの新しい日本の乗り物を創造する」という意味合いも込めている。「BOX」はその姿形、「+」はコンセプトの「新しい可能性をプラスする」より。
ちなみに「N」の命名者は佐藤可士和で、同時にロゴデザイン・CMのディレクションも手掛けている。
受賞歴[編集]
- 2012年
- 11月1日 - N-BOX+が2012~2013日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞。
- 11月1日 - N-BOXが日経トレンディが選ぶ「2012年ヒット商品ベスト30」の12位に選出される。
- 11月25日 - 『Nシリーズ』としてグッドデザイン賞金賞を受賞。
- 2017年
- 11月9日 - 2代目N-BOXが2017~2018日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞。
- 12月11日 - 2代目N-BOXが2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤーの「スモールモビリティ部門賞」を受賞。
- 2023年
- 12月13日 - 3代目N-BOXがオートカラーアウォード2023グランプリ受賞。受賞対象カラーはオータムイエロー・パール(ext)/グレージュ×グレー(int)。
- 車名別国内新車販売台数が2年連続で首位を獲得した。