ブルース・ウィリス
ブルース・ウィリス(英: Bruce Willis)ことウォルター・ブルース・ウィリス(英: Walter Bruce Willis, 1955年3月19日 - )は、アメリカ合衆国の元俳優、元プロデューサー。
彼のキャリアは1980年代から始まり、それ以来コメディ、ドラマ、アクションといったジャンルで、テレビと映画の両方で活躍している。『ダイ・ハード』シリーズの主人公ジョン・マクレーン役で人気映画スターとして名を広める。
他にも60作品以上に出演し、『パルプ・フィクション』(1994年)、『12モンキーズ』(1995年)、『フィフス・エレメント』(1997年)、『アルマゲドン』(1998年)、『シックス・センス』(1999年)、『アンブレイカブル』(2000年)、『シン・シティ』(2005年)、『森のリトル・ギャング』(2006年)、『RED/レッド』(2010年)のように興行的成功を収めた作品も多い。
2度エミー賞とゴールデングローブ賞を受賞し、4度サターン賞にノミネートされた。ブルース・ウィリスは演技の手本として、ゲイリー・クーパーやロバート・デ・ニーロ、スティーブ・マックイーン、ジョン・ウェインの名を上げている。
生い立ち[編集]
幼少期[編集]
1955年、ウィリスは西ドイツのイダー=オーバーシュタインで生まれる。彼の母親マレーネはドイツ人であり、カッセル近郊のカウフンゲンの出身。父親のデヴィッド・ウィリスはアメリカ人兵士で、アイダホ州南東部のイングランド系の家庭に生まれた。
父親はイングランドのほかにオランダ、フランス、ウェールズ、アイルランドの血を引いている。ウィリスは4人目の子供であり、姉・フィレンツェ、長兄・デイヴィッド、そして2001年に42歳で膵癌によって死去した次兄・ロバートがいた。
ウィリスの父親は1957年に除隊すると、家族を連れてニュージャージー州のカーニーズ・ポイントに引っ越した。母親は銀行で働き、父親は溶接工のマスター・メカニックと工場労働者になった。
少年時代[編集]
ウィリスはペンス・グローヴ高等学校に通った。彼はここで吃音に悩まされる。だがステージの上で自分自身を表現すると吃音はすぐに消えた。ウィリスはその後もステージで演じ続け、高校では演劇部に所属、生徒会長も務めた。
高校卒業後、ウィリスはセイラム原子力発電所 で警備員として働いた。他にもディープウォーターのデュポンで輸送業者や工場労働もした。
俳優の道へ[編集]
私立探偵として働いた後(のちに彼はテレビシリーズ『こちらブルームーン探偵社』と1991年の映画『ラスト・ボーイスカウト』で私立探偵役を演じる)、俳優として活動した。モントクレア州立大学の演劇部に入り、クラスで戯曲『熱いトタン屋根の猫』を演じた。ウィリスは3年生で大学を中退するとニューヨーク市に移り住んだ。
いくつかのオーディションを受けた後、オフ・ブロードウェイの Heaven and Earth でデビューを果たす。彼は Fool for Love によく出演して経験を積んだ上、リーバイスのコマーシャルにも出演した。
キャリア[編集]
キャリアの始まり[編集]
オーディションを受けるため、ウィリスはニューヨークを離れてカリフォルニアに渡った。1984年、テレビシリーズ『特捜刑事マイアミ・バイス』の「地対空ミサイル強奪!武器密輸ルートを追え」に出演した。
その後、シビル・シェパード主演『こちらブルームーン探偵社』(1985年 - 89年)のデビッド・アディスン・ジュニア役のオーディションを受けて3000人の候補者の中から選ばれた。このシリーズはシーズン5まで続き、彼はコメディ役者としての地位を確立する。
1987年、ブレイク・エドワーズの作品『ブラインド・デート』でキム・ベイシンガー、ジョン・ラロケット と共演する。エドワーズ監督は『キャデラック・カウボーイ』(1988年)でウィリスを再び起用する。このとき彼は実在のカウボーイ、トム・ミックス役だった。
さらに、その後『ダイ・ハード』(1988年)に出演し、彼が予期しなかったほどのスターとなる。この映画の中ではほとんどスタントなし で演じた。世界興行収入は140,767,956ドルを記録した。ちなみに1980年代後半にウィリスは歌手、レコーディング・ミュージシャンとしても、ある程度の成功をおさめた。
映画[編集]
年代 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1980 | 第一の大罪
The First Deadly Sin |
ダイナーに入ってくる男 | クレジットなし | |
A Guru Comes | エキストラ | テレビ映画、クレジットなし | N/A | |
1982 | 評決
The Verdict |
傍聴人 | クレジットなし | TBA |
1987 | ブラインド・デート
Blind Date |
ウォルター・デイヴィス | “公式”映画デビュー | |
1988 | ブルース・ウィリスの逆襲
The Return of Bruno |
ブルーノ・ラドリーニ | テレビ映画 | |
キャデラック・カウボーイ
Sunset |
トム・ミックス | 兼共同エグゼクティヴ・プロデューサー | ||
ダイ・ハード
Die Hard |
ジョン・マクレーン | 樋浦勉(ソフト・機内上映版)
野沢那智(テレビ朝日版) 村野武範(フジテレビ版) 岩崎ひろし(テレビ朝日版追加収録) | ||
1989 | That's Adequate | 本人役 | ||
ブルース・ウィリス/イン・カントリー
In Country |
エメット・スミス | ゴールデングローブ賞 助演男優賞 ノミネート | ||
ベイビー・トーク
Look Who's Talking |
マイキー | 声の出演 | 所ジョージ(ソフト版)
福澤朗(日本テレビ版) | |
1990 | ダイ・ハード2
Die Hard 2 |
ジョン・マクレーン | 樋浦勉(ソフト版)
村野武範(フジテレビ版) 野沢那智(テレビ朝日版) 若本規夫(メイキング特番吹替版) 岩崎ひろし(テレビ朝日版追加収録) | |
リトル★ダイナマイツ/ベイビー・トークTOO
Look Who's Talking Too |
マイキー | 声の出演 | 所ジョージ(ソフト版)
福澤朗(日本テレビ版) | |
虚栄のかがり火
The Bonfire of the Vanities |
ピーター・ファロー | 津嘉山正種 | ||
1991 | 愛を殺さないで
Mortal Thoughts |
ジェームズ・アーバンスキー | 麦人 | |
ハドソン・ホーク
Hudson Hawk |
エディ・“ハドソン・ホーク”・ホーキンス | 兼原案 | 樋浦勉(ソフト版)
村野武範(フジテレビ版) 野沢那智(日本テレビ版) | |
ビリー・バスゲイト
Billy Bathgate |
ボー・ワインバーグ | 大塚芳忠 | ||
ラスト・ボーイスカウト
The Last Boy Scout |
ジョゼフ・コーネリウス・“ジョー”・ハレンベック | 樋浦勉(ソフト版)
村野武範(フジテレビ版) 磯部勉(日本テレビ版) 野沢那智(テレビ朝日版) | ||
1992 | ザ・プレイヤー
The Player |
本人役 | 「作中で製作されている映画に出演している本人」としてゲスト出演 | TBA |
永遠に美しく…
Death Becomes Her |
ドクター・アーネスト・メンヴィル | サターン主演男優賞 ノミネート | 羽佐間道夫(ソフト版)
樋浦勉(日本テレビ版) | |
1993 | ローデッド・ウェポン1
Loaded Weapon 1 |
ジョン・マクレーン | クレジットなし | 小関一(標準語版)
TBA(関西弁版) |
スリー・リバーズ
Striking Distance |
トム・“トミー”・ハーディ | 大塚明夫(ソフト版)
村野武範(フジテレビ版) 野沢那智(テレビ朝日版) | ||
1994 | ノース 小さな旅人
North |
ナレーター / ガーディアン・エンジェル | ゴールデンラズベリー賞 最低主演男優賞 ノミネート | 樋浦勉 |
薔薇の素顔
Color of Night |
ドクター・ビル・キャパ | 野沢那智(ソフト版)
山路和弘(テレビ東京版) | ||
パルプ・フィクション
Pulp Fiction |
ブッチ・クリッジ | クラウトラディス賞 主演男優賞 ノミネート | 山寺宏一 | |
ノーバディーズ・フール
Nobody's Fool |
カール・ローバック | 樋浦勉(ソフト版)
TBA(機内上映版) | ||
1995 | ダイ・ハード3
Die Hard with a Vengeance |
ジョン・マクレーン | 樋浦勉(ソフト版、メイキング特番吹替版)
村野武範(フジテレビ版) 野沢那智(テレビ朝日版) TBA(機内上映版) | |
UnNormal | Jack Richerd | N/A | ||
フォー・ルームス
Four Rooms |
レオ | クレジットなし | 樋浦勉 | |
12モンキーズ
12 Monkeys |
ジェームズ・コール | サターン主演男優賞 ノミネート | 樋浦勉(ソフト版)
村野武範(フジテレビ版) | |
1996 | ラストマン・スタンディング
Last Man Standing |
ジョン・スミス | 安原義人(ソフト版)
野沢那智(テレビ朝日版) | |
劇場版ビーバス&バットヘッドDO AMERICA
Beavis and Butt-head Do America |
マディ・グライムス | 声の出演 | ||
1997 | フィフス・エレメント
The Fifth Element |
コーベン・ダラス | 大塚芳忠(新旧ソフト版)
安原義人(日本テレビ版) 野沢那智(テレビ朝日版) 岩崎ひろし(テレビ朝日版追加収録) | |
ジャッカル
The Jackal |
ジャッカル | 磯部勉(ソフト版)
野沢那智(日本テレビ版) | ||
1998 | マーキュリー・ライジング
Mercury Rising |
アート・ジェフリーズ | ゴールデンラズベリー賞 最低主演男優賞 | 谷口節(ソフト版)
野沢那智(テレビ朝日版) |
アルマゲドン
Armageddon |
ハリー・S・スタンパー | 諸角憲一(ソフト版)
村野武範(フジテレビ版) 内田直哉(日本テレビ版) | ||
マーシャル・ロー
The Siege |
ウィリアム・デヴロー将軍 | 磯部勉 | ||
1999 | Franky Goes to Hollywood | 本人役 | 短編映画 | N/A |
ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ
Breakfast of Champions |
ドウェイン・フーヴァー | 野沢那智 | ||
シックス・センス
The Sixth Sense |
ドクター・マルコム・クロウ | サターン主演男優賞 ノミネート | 菅生隆之(ソフト版)
内田直哉(日本テレビ版) 磯部勉(機内上映版) | |
ストーリー・オブ・ラブ
The Story of Us |
ベン・ジョーダン | 大滝進矢 | ||
2000 | 隣のヒットマン
The Whole Nine Yards |
ジミー・“チューリップ”・チュデスキ | 磯部勉 | |
キッド
Disney's The Kid |
ラッセル・“ラス”・デュリッツ | |||
アンブレイカブル
Unbreakable |
デイヴィッド・ダン | 磯部勉(ソフト版)
野沢那智(テレビ東京版) | ||
2001 | バンディッツ
Bandits |
ジョー・ブレーク | 樋浦勉(ソフト版)
内田直哉(日本テレビ版) | |
2002 | ジャスティス
Hart's War |
ウィリアム・A・マクナマラ大佐 | 樋浦勉 | |
ホーキーのおくりもの
Grand Champion |
ミスター・ブランドフォード | 岩崎ひろし | ||
True West | リー | テレビ映画 | N/A | |
2003 | ティアーズ・オブ・ザ・サン
Tears of the Sun |
A・K・ウォーターズ大尉 | 内田直哉 | |
ラグラッツのGOGOアドベンチャー
Rugrats Go Wild |
スパイク | 声の出演 | TBA | |
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
Charlie's Angels: Full Throttle |
ウィリアム・ローズ・ベイリー | クレジットなし | 岩崎ひろし(劇場公開版)
青山穣(テレビ朝日版) | |
2004 | 隣のヒットマンズ 全弾発射
The Whole Ten Yards |
ジミー・“チューリップ”・チュデスキ | 磯部勉 | |
オーシャンズ12
Ocean's Twelve |
本人役 | 岩崎ひろし(ソフト版)
内田直哉(日本テレビ版) | ||
2005 | ホステージ
Hostage |
ジェフ・タリー | 兼プロデューサー | 菅生隆之(ソフト版)
樋浦勉(テレビ朝日版) |
シン・シティ
Sin City |
ジョン・ハーティガン | 樋浦勉 | ||
2006 | アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン
Alpha Dog |
ソニー・トゥルーラヴ | 田中正彦 | |
16ブロック
16 Blocks |
ジャック・モーズリー | 兼プロデューサー | 内田直哉(ソフト版)
野沢那智(テレビ朝日版) | |
ファーストフード・ネイション
Fast Food Nation |
ハリー・リデル | 小室正幸 | ||
ラッキーナンバー7
Lucky Number Slevin |
ミスター・グッドキャット | 内田直哉 | ||
森のリトル・ギャング
Over The Hedge |
RJ | 声の出演 | 役所広司 | |
2007 | 庭から昇ったロケット雲
The Astronaut Farmer |
ダグ・マスターソン大佐 | クレジットなし | 内田直哉 |
パーフェクト・ストレンジャー
Perfect Stranger |
ハリソン・ヒル | |||
グラインドハウス
Grindhouse |
マルドゥーン中尉 | 『プラネット・テラー in グラインドハウス』に出演 | ||
美少女探偵ナンシー・ドリュー
Nancy Drew |
本人役 | クレジットなし | 立川三貴 | |
ダイ・ハード4.0
Live Free or Die Hard |
ジョン・マクレーン | 兼プロデューサー | 野沢那智(劇場公開版)
樋浦勉(ソフト版) | |
2008 | トラブル・イン・ハリウッド
What Just Happened |
本人役 | TBA | |
処刑教室
Assassination of a High School President |
カークパトリック校長 | 石原辰己 | ||
2009 | サロゲート
Surrogates |
エージェント・トム・グリアー | 山路和弘(ソフト版)
大塚芳忠(機内上映版) | |
2010 | コップ・アウト 〜刑事した奴ら〜
Cop Out |
ジミー・モンロー | 内田直哉 | |
エクスペンダブルズ
The Expendables |
ミスター・チャーチ | カメオ出演(クレジットなし) | 中村秀利 | |
RED/レッド
RED |
フランク・モーゼズ | 磯部勉 | ||
2011 | セットアップ
Set Up |
ジャック・ビグズ | 綿引勝彦 | |
キリング・ショット
Catch .44 |
メル | 樋浦勉 | ||
2012 | ムーンライズ・キングダム
Moonrise Kingdom |
シャープ保安官 | 中村秀利 | |
噂のギャンブラー
Lay the Favorite |
ディンク・ハイモウィッツ | 石原辰己 | ||
エクスペンダブルズ2
The Expendables 2 |
ミスター・チャーチ | 綿引勝彦 | ||
シャドー・チェイサー
The Cold Light of Day |
マーティン | 志村知幸 | ||
LOOPER/ルーパー
Looper |
未来のジョー | 中村秀利 | ||
ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い
Fire with Fire |
マイク・セラ | |||
2013 | ダイ・ハード/ラスト・デイ
A Good Day to Die Hard |
ジョン・マクレーン | 中村秀利(劇場公開版)
樋浦勉(吹替の帝王版) | |
G.I.ジョー バック2リベンジ
G.I. Joe: Retaliation |
ジョセフ・コルトン将軍 | 仲野裕 | ||
REDリターンズ
RED2 |
フランク・モーゼズ | 磯部勉 | ||
2014 | シン・シティ 復讐の女神
Sin City: A Dame to Kill For |
ジョン・ハーティガン | 樋浦勉 | |
コードネーム: プリンス
The Prince |
オマー | |||
ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(英語版)
Altman |
本人役 | (吹き替え版なし) | ||
2015 | デッド・シティ2055
Vice |
ジュリアン・マイケルズ | 内田直哉 | |
ロック・ザ・カスバ!
Rock the Kasbah |
ボンベイ・ブライアン | |||
エクストラクション
Extraction |
レナード・ターナー | 樋浦勉 | ||
2016 | レッド・ダイヤモンド
Precious Cargo |
エディ・ピロッサ | ||
マローダーズ 襲撃者
Marauders |
ジェフリー・ヒューバート | 内田直哉 | ||
2017 | スプリット
Split |
デヴィッド・ダン / “” | クレジットなし | 磯部勉(ソフト版)
菅生隆之(機内上映版) |
バッド・ウェイヴ
Once Upon a Time in Venice |
スティーブ・フォード | 内田直哉 | ||
ファースト・キル
First Kill |
ハウエル警察署長 | |||
2018 | アクト・オブ・バイオレンス
Acts of Violence |
ジェームス・エイヴリー刑事 | ||
デス・ウィッシュ
Death Wish |
ポール・カージー | |||
デス・ショット
Reprisal |
ジェームス | 樋浦勉 | ||
エア・ストライク
大轟炸(Air Strike) |
ジャック(杰克) | 中国映画 | 内田直哉 | |
2019 | ミスター・ガラス
Glass |
デヴィッド・ダン / “” | 磯部勉 | |
レゴ ムービー2
The Lego Movie 2: The Second Part |
本人役 | 声の出演 | 多田野曜平 | |
ビトウィーン・トゥ・ファーンズ: ザ・ムービー
Between Two Ferns: The Movie |
Netflixオリジナル作品 | (台詞なし) | ||
マザーレス・ブルックリン
Motherless Brooklyn |
フランク・ミナ | 菅生隆之 | ||
10ミニッツ
10 Minutes Gone |
レックス | 内田直哉 | ||
THE LAW 刑事の掟
Trauma Center |
スティーブ・ウェイクス警部補 | 菅生隆之 | ||
2020 | ナイト・サバイバー
Survive the Night |
フランク | 日本劇場未公開(ビデオスルー) | 内田直哉 |
ハード・キル
Hard Kill |
ドノヴァン・シャルマース | |||
DieHard is Back | ジョン・マクレーン | アドバンス・オート・パーツ社
車両用バッテリー『DIEHARD』CM |
(吹き替え版なし) | |
アンチ・ライフ
Breach |
クレイ・ヤング | 樋浦勉 | ||
2021 | コズミック・シン
Cosmic Sin |
ジェームズ・フォード | 日本劇場未公開(ビデオスルー) | (吹き替え版なし) |
アウト・オブ・デス
Out of Death |
ジャック・ハリス | |||
ミッドナイト・キラー
Midnight in the Switchgrass |
カール・ヘルター | |||
サバイバル・シティ
Survive the Game |
デヴィッド | 「未体験ゾーンの映画たち2022」上映作品 | 菅生隆之 | |
キル・ゲーム
Apex |
トーマス・マローン | 日本劇場未公開(ビデオスルー) | 内田直哉 | |
デッドロック
Deadlock |
ロン・ウィスロック | 樋浦勉 | ||
ドント・サレンダー 進撃の要塞
Fortress |
ロバート・マイケルズ | 「のむコレ6」上映作品(WOWOWの放送で日本初公開) | 菅生隆之 | |
2022 | シン・オブ・アメリカ
American Siege |
ベン・ワッツ | 日本劇場未公開(ビデオスルー) | (吹き替え版なし) |
ザ・チェイサー 真実の瞬間
Gasoline Alley |
フリーマン刑事 | 菅生隆之 | ||
デイ・トゥ・ダイ —最後の戦い—
A Day to Die |
アルストン | 樋浦勉 | ||
ドント・サレンダー スナイパーズ・アイ
Fortress: Sniper's Eye |
ロバート・マイケルズ | 日本劇場未公開(WOWOWの放送で日本初公開) | ||
ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGE
Corrective Measures |
ジュリアス・'ザ・ラブ'・ローブ | 「未体験ゾーンの映画たち2023」上映作品 | 菅生隆之 | |
ヴェンデッタ
Vendetta |
ドニー・フェター | 日本劇場未公開(ビデオスルー) | 平林剛 | |
ガンズ&バレッツ CODE:White
White Elephant |
アーノルド | 菅生隆之 | ||
デンジャラス・プレイス
The Wrong Place |
フランク | 日本劇場未公開(ビデオスルー) | 樋浦勉 | |
ワイヤー・ルーム
Wire Room |
シェイン・ミュラー | 「未体験ゾーンの映画たち2023」上映作品 | ||
Detective Knight: Rogue | ジェームズ・ナイト | 米国公開:10月21日 | ||
オペレーション・ゴールド
Paradise City |
ライアン・スワン | 米国公開:11月11日 | ||
Detective Knight: Redemption | ジェームズ・ナイト | 米国公開:12月9日 | ||
2023 | Detective Knight: Independence | 米国公開:1月20日 | ||
Assasin | ヴァルモラ | 米国公開:3月31日、引退作品 |
テレビシリーズ[編集]
年代 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1984 | 特捜刑事マイアミ・バイス
Miami Vice |
トニー・アマート | 第1シーズン第7話「地対空ミサイル強奪!武器密輸ルートを追え」 | 仲村秀生 |
1985 | 新トワイライトゾーン
The Twilight Zone |
ピーター・ジェイ・ノヴィンス | 第1シーズン第1話「動揺日」 | |
1985-1989 | こちらブルームーン探偵社
Moonlighting |
デビッド・アディスン・ジュニア | 計66話出演 | 荻島真一
小室正幸(追加録音) |
1996-1997 | Bruno the Kid | Bruno the Kid | 声の出演 | N/A |
1997 | あなたにムチュー
Mad About You |
健忘症患者 | 第5シーズン第24話「The Birth Part 2」 | |
1999 | アリー my Love
Ally McBeal |
ドクター・ニックル | 第2シーズン第12話「愛の賞味期限」 | 大塚明夫 |
2000 | フレンズ
Friends |
ポール・スティーヴンス | シーズン6(第21・22話・23話) | 磯部勉 |
2005 | ザット'70sショー
That '70s Show |
ヴィック | 第8シーズン第4話「Misfire」 | |
2013 | トップ・ギア
Top Gear |
車の試乗者 | 第19シーズン第4話 | |
2019 | 宇宙探査艦オーヴィル
The Orville |
グライデン | 声の出演
第2シーズン第7話 |
プロデューサー[編集]
年代 | 邦題
原題 |
備考 |
---|---|---|
2002 | クロコダイル・ハンター ザ・ムービー
The Crocodile Hunter: Collision Course |
プロデューサー |
2007 | The Hip Hop Project | エグゼクティヴ・プロデューサー |
受賞と栄誉[編集]
ウィリスはテレビと映画の功績によって数々の賞を受賞している。
- 『こちらブルームーン探偵社』でエミー賞(“主演男優賞ドラマ部門”)とゴールデングローブ賞(“男優賞ミュージカル・コメディ部門”)を受賞し、さらにいくつかのノミネートを受ける。
- 『イン・カントリー』ではゴールデングローブ賞“助演男優賞”にノミネートされる。
- 「マクシム・マガジン」は『薔薇の素顔』(1994年)における彼のパフォーマンスを映画史上最もセクシーなシーンであるとした。
- 1999年のドラマ / スリラー映画『シックス・センス』では、ウィリスはブロックバスター・アワード(“男優賞サスペンス部門”)とピープルズ・チョイス・アワード(“男優賞ドラマ部門”)を受賞する。他にサターン主演男優賞とMTVムービー・アワードの“最優秀男優”と“最優秀二人組”にノミネートされた。
- 2000年、ウィリスは『フレンズ』でエミー賞ゲスト出演賞テレビ部門を受賞した。
- 2002年2月、ウィリスはハーバード大学のヘイスティ・プディング・シアトリカルズによるヘイスティ・プディング賞マン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。大学によれば、この賞はエンターテインメントの世界に長らく残るであろう印象的な演技に贈られるものである。
- さらに2002年、ウィリスは大統領ジョージ・W・ブッシュに、里親に預けられた子供たちの国際的スポークスマンに任命される。
- 2006年4月、フランス政府は映画業界に対するウィリスの貢献を称えた。
- 2006年10月16日、ウィリスはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに名前を埋め込まれる。場所は 6915 Hollywood Blvd にあり彼は2,321番目に名前を加えたスターである。
日本語吹き替え[編集]
主に担当しているのは、以下の人物である。
- 樋浦勉
- ウィリスの代表作である『ダイ・ハード』の劇場公開直後に制作された機内上映版にて主人公のジョン・マクレーン役で初担当。その演技が業界で好評となったことで同作のソフト版にもマクレーン役で続投し、以降は専属(フィックス)に近い形で最も多く吹き替えている。2000年に日本コカ・コーラの缶コーヒージョージアのCMにウィリスが半年間出演した際にも吹き替えを担当。『ダイ・ハード』シリーズでは全作に渡って演じている唯一の人物としても知られ、「史上最もジョン・マクレーンを演じた男」と紹介されることもあった。
- 演出家の鍛治谷功は、樋浦が演じるウィリスの魅力について「どんなにやさぐれていても根っこに人間味を感じさせるタイプだと思います」と評している。
- 後述するように、本シリーズのテレビ朝日 『日曜洋画劇場』版でマクレーン役を務めることになる野沢那智も、樋浦の吹替を視聴した際にはその演技を絶賛し、ハマり役ぶりを高く評価していたと同時に、野沢自身が吹き替えを務める際に参考にしたと息子の野沢聡が語っている。2012年に発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフト『PROJECT X ZONE』では『ダイ・ハード』をモデルにしたゲーム『ダイナマイト刑事』からマクレーンを演じるウィリスをモデルにしたキャラクター、ブルーノ・デリンジャー警部補がゲストで登場し、樋浦がその声を担当した。樋浦によるウィリスの吹き替えはビデオソフト収録版の担当が中心であったが、テレビ放送版(主に上述の『日曜洋画劇場』)を中心に担当していた野沢の療養中に吹替が製作された『ホステージ』ではテレビ朝日版の吹き替えを野沢に代わり担当した。
- 樋浦はウィリスを格上の俳優として尊敬していることから「彼(ウィリス)は、実は名優です」と述べており、二枚目役からアクション映画における軽快な役まで巧みに演じ分ける姿に感心したという。
- これまでに演じたウィリスの作品の中でも特に気に入っている役柄として『シン・シティ』シリーズのジョン・ハーティガン(英語版)役と『ラスト・ボーイスカウト』のジョー・ハレンベック役を挙げている。『ダイ・ハード』についても、「アクション映画の中でも別格で『ダイ・ハード』という1つのジャンルを確立したエンターテインメントとして最高の凄い作品。キャラクターの内面も面白かった」と絶賛しており、嬉々として演じることが出来たという。(詳細は樋浦のページを参照)。
- また『アルマゲドン』はBSテレ東での放映時に新録吹替を制作する企画があり、結果的に権利元の都合により実現しなかったもののウィリス演ずるハリー・スタンパー役には樋浦が候補に上がっていたという。
- 野沢那智
- 『ダイ・ハード』(テレビ朝日版)で初担当。90年代の作品を数多く担当。特にテレビ朝日の映画番組でよく起用された。同シリーズにおけるジョン・マクレーン役は野沢自身にとっても当たり役の一つとなっており、野沢が亡くなるまでに製作されたシリーズ4作で吹き替えを担当。野沢に先んじてマクレーンを担当した樋浦も、野沢のバージョンについては「上手かった。それで流行って世の中に浸透した。(中略)彼の才能ですよね。だからこそ、お客さんが彼の吹替版のファンになっているというのもあるんでしょうね。」と高く評価している。同作のオファーが来た際、当時の野沢は細身で且つクールな印象の役柄を中心に演じていたために「こんな太い首してる男(ウィリス)を俺がどうやったらいいんだ」と困惑したものの、「野沢さんならこのブルース・ウィリスの気持ちがわかる」と説得され、参考としてアフレコ前に先に流通していた前述の樋浦の吹替を視聴し、研究してから収録に臨んだが、息子の野沢聡によると野沢は樋浦の演技を見て「勉ちゃん(樋浦)はうまいねぇ、俺にはこういう市井の労働者っぽいの出せない」と漏らしていたという。野沢の演技のほとんどがアドリブであり、細身ながらアクションを演じていたところ、酸欠を起こし、酸素ボンベ常用で演技したという逸話がある。なお、後年の野沢は吹替がやりやすい俳優の一人としてウィリスを挙げるようになった(詳細は野沢のページを参照)。
- 『シン・シティ』では日本版テレビコマーシャルのナレーションを担当していた。
- 村野武範
- 『ダイ・ハード』(フジテレビ版)をはじめ、同局制作の吹き替え版における専属として担当していた。このことから、90年代のウィリスの出演作品の地上波初放送時の吹き替えを務めるケースが多かった。
- この配役は当時番組のプロデューサーを務めていた山形淳二による「ベテラン声優や固定した配役は安心して観られるが、それでは進歩がない」「新しい刺激がほしかった」との理由で上述したテレビ朝日版の野沢に対抗する形で抜擢された。このキャスティングは一定数以上の好評を博し、タレントを起用した吹き替えの成功例として挙げられている。当時競合関係にあったテレビ朝日の元スタッフも「(村野の配役は)力も入っていたことが分かりましたし、村野さんも頑張ってらしたと思います」と功績をたたえている。
- 内田直哉
- 『シックス・センス』(日本テレビ版)で初担当。2000年以降の日本テレビ『金曜ロードショー』放映時、およびソフト版で樋浦の次に多く吹き替えていた。
- 予告編ナレーションも担当した『デス・ウィッシュ』で担当した際は、リメイク元の『狼よさらば』を観ていたことから感慨深いものがあったと語り、「ウィリスの大人の演技を肌で感じました」とウィリスの演技に敬意を表すコメントを残した。
- なお、自身が吹き替えを担当した中でも気に入っている作品には『ティアーズ・オブ・ザ・サン』を挙げている。
- 2008年には内田が主人公のケイン役を務める「KANE&LYNCH: DEAD MEN」が映画化されることが発表され、ケイン役の候補にウィリスが上がっていたことが話題になった。
- 磯部勉
- 『ラスト・ボーイスカウト』(日本テレビ版)で初担当。主にウォルト・ディズニー・ピクチャーズおよびブエナ・ビスタ配給作品のビデオソフト版を吹き替えた。2010年の映画『RED/レッド』では前述した樋浦にとってはウィリスと並んで持ち役にしていたリチャード・ドレイファスとジョン・マルコヴィッチの共演作でもあり、本作に於いてはマルコヴィッチの吹き替えに回ったことで磯部がウィリスを担当した。樋浦は「正直言うと、三人ともやりたかった」と語りつつも、本作の磯部は二枚目役として適任であったと評している。
- 『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』では『ダイ・ハード』とのコラボレーション企画でゲーム内に登場したジョン・マクレーンの声を磯部が担当した。また、前述する『アルマゲドン』のBSテレ東での新録吹替を制作する企画でウィリス演ずるハリー・スタンパー役の候補の一人として名前が上がっていた。
なお、ウィリスがスターダムに駆け上がるきっかけとなったドラマ『こちらブルームーン探偵社』では荻島眞一(1986年からNHKで57話分が放送、後年に行われたソフト収録時の追加録音は小室正幸が担当)が務め、晩年の作品では菅生隆之(主にAMGエンタテインメント発売の映像ソフトで担当)が務めることも多かった。 そのほかにも、過去には大塚芳忠や大塚明夫、山路和弘、安原義人なども複数回、声を当てていた。