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ブラタモリ

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ブラタモリ』は、NHK総合テレビジョンで2008年から断続的に放送されている日本の紀行・教養バラエティ番組。司会を務めるタモリの冠番組の一つ。ステレオ放送、ステレオ2音声による解説放送(2016年4月30日放送分から実施)、字幕放送、ハイビジョン放送を実施。

レギュラー版の放送時間は、第3シリーズまでは毎週木曜22:00 - 22:48 であったが、第4シリーズからは毎週土曜19:30 - 20:15(いずれもJST、以下の本文中の日時も、特記のない限りは同様の扱い)へと変更された。パイロット版や特番の放送時間は#番組の推移節などを参照。

概要[編集]

街歩きを趣味とするタモリが江戸時代・明治時代などの古地図を手に、実際に東京都区内・横浜市(関東近郊)や日本の各地・地方など毎週、街を散策しその街に古くから残る建造物・神社・公園・坂道・通り・観光スポット・飲食店・駅・川・橋などをタモリ独自の視点で楽しみながら、現代の街並みに残る《歴史の痕跡》を発見する。街の変化のいきさつを空想・推測し、地理学・地質学的な側面を掘り下げ、その街のエピソードを探る。その場所の歴史を味わいつつ独自の視点・目線でユニークな街歩きを展開し、同時にタモリの独特の軽妙なトークも味わうという“探検・散歩番組”でもある。

毎回、各分野の専門家やその土地に詳しい人物が司会のタモリとNHKのアナウンサーの到着を待ち伏せる(そして、タモリに対して土地柄のクイズを出す)、というシーンがあり、全体の構成は大方決まっている。しかしNHKの番組としては珍しく、タモリは台本をあまり気にせずアドリブを交えて収録が進められる。NHKにおいて、オールロケーションスタイル撮影による行き当たりばったりで収録する試みは、1995年より放送されている紀行・バラエティ番組『鶴瓶の家族に乾杯』などでも行われており、第4シリーズ放送期間中の2016年以降、毎年正月には両番組によるコラボ番組が特別版として放送されている。

他番組では聞き役に徹することの多いタモリではあるが、本番組では自らロケをリードする役回りを担っていることからマニアックなトークで視聴者を置き去りにする危険を孕んでいる。そのためプロデューサーの尾関憲一もタモリのパートナーの人選に頭を悩ませることになり、「視聴者を代弁して(タモリや専門家に)質問できる立場の人」を考えていたら「場を仕切る感じのしない女性アナウンサー」が浮上した。そこでアナウンス室に「なるべく不慣れでシロウトっぽい感じがするフレッシュな女性アナウンサー」をリクエストしたところ、アナウンス室は久保田祐佳を抜擢した。尾関は久保田にタモリや専門家の発言が理解出来ない時は積極的に質問するよう指示したうえで「(事前に)勉強しないでくれ」と通告し、ロケについての説明もほとんど行わないという措置を講じた。そして事前の下調べを禁止された久保田が(禁止されてもしてしまいそうな)下調べを本当にしなかったことで、「あの女性アナウンサー(久保田)はなぜあんなにものを知らないのか?」「あんなに何も知らないのはタモリに失礼だ」との批判が寄せられたが、それも尾関の思惑通りである。こうした事情から、回を追うごとに台本は薄くなっていき、ついにはA4用紙1枚になっているという。担当アナウンサーの下調べ禁止についてはその後担当者が変わっても一貫して続いており、2016年4月から担当となった近江友里恵が最初のロケ地である嵐山(京都市)に行った際も、集合時間と場所しか知らされず、近江はカメラが回る段階で初めて「嵐山でロケをするんだ」と気づいたほどであり、スタッフからは「勉強するよりも、ありのままのリアクションを大切にしてほしい」と伝えられているという。

なお、NHK公式では番組の第1回を「長崎 〜"坂の町・長崎" の始まりとは?〜」(2015年4月11日放送)としており、2008年12月14日放送のパイロット版「表参道」から2015年1月6日放送のパイロット版「京都」までを除外している。この期間に放送されたものは原則再放送されない。

番組の推移[編集]

パイロット版(2008年) - レギュラー版(第1シリーズ)
最初のパイロット版は、NHK総合テレビジョンが実施している新番組発掘プロジェクト『NHK番組たまごトライアル2008』の一環として制作されたもので、2008年12月14日の0:20 - 1:03に初放送。深夜放送でありながら高視聴率を記録し、視聴者からの反響も良かったことからレギュラー番組への昇格が決まり、翌2009年10月1日から2010年3月11日まで、毎週木曜の22:00 - 22:43のプライムタイムで、43分番組としてのレギュラー版が全15回放送された。以降第3シリーズ終了まで、半年の休止期間を挟みつつ毎年10月から翌年3月に本番組を放送するというスタイルが定着した。
レギュラー版(第2シリーズ)
前シリーズ放送終了前から、本番組に対する視聴者からの要望や反響が多数寄せられたため、放送終了から間もない2010年5月に本番組の復活が発表され、前シリーズより5分延長した48分番組として、2010年10月7日から2011年3月31日まで全22回が放送された。
レギュラー版(第3シリーズ)
前シリーズと同じく48分番組として、2011年11月10日から2012年4月5日まで全19回が放送された。本シリーズの終了後、本番組も3年間の休止期間に入る。
パイロット版(2015年) - レギュラー版(第4シリーズ)
2013年10月、タモリが長年総合司会を務めてきた、フジテレビ系列『森田一義アワー 笑っていいとも!』が2014年3月をもって放送を終了することが発表された。この発表を受け、NHKの石田研一総局長は定例会見で、本番組の復活を望む声が視聴者から多数上がっていることに触れつつ「『ブラタモリ』は人気のある番組。やれないかという話はしていたことはあったようですが、スケジュール的に来年度(2014年度)は難しいでしょう」と述べている。
その後2015年1月21日の定例総局長会見で、本番組のレギュラー放送開始が発表された。新シリーズの開始に伴い、新シリーズでは、これまで司会のタモリが平日の昼間に『笑っていいとも!』に生出演していた関係で敢行出来なかった、日本各地への地方ロケも実施されることがアナウンスされた。またレギュラー版の放送開始に先立ち、同年1月3日に「築地」「三田・麻布 完全版」「丸の内」「渋谷」の合計4本がアンコール放送された。さらに1月6日には正月スペシャル番組(パイロット版)として、初めて関東地方以外で撮影された「京都編」が20:00 - 20:43に、3月27日には「京都 完全版」がそれぞれ放送され、レギュラー放送は4月11日より開始された。本シリーズから番組タイトルロゴ、OP・EDテーマ曲、ナレーション、テロップ、女性アナウンサー等も一新され、放送時間も従来の木曜のプライムタイムから、毎週土曜19:30 - 20:15へと変更され、番組初となるゴールデンタイムでの放送となった。
2016年5月7日放送分の「#37 京都・伏見 〜伏見は“日本の首都”だった!?〜」は16.0%の高視聴率を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。以下略)。また、2016年6月4日放送分の「#40 伊勢神宮〜人はなぜ伊勢を目指す?〜」は歴代最高視聴率18.6%の高視聴率を記録。以後、平均視聴率は10%台を維持している。それに伴い地方自治体による番組の誘致、企画の持ち込みが増加し、その数は『大河ドラマ』『NHKのど自慢』に並ぶものとなっている。
2019年にはシリーズ初の海外ロケ作品としてローマ、パリが放送された。
2020年4月25日から6月20日放送分では、新型コロナウイルス感染症の影響により新作の収録を見合わせたため、第4シリーズの既放送分162本から視聴者の反響の大きかった回を、一部編集の上でアンコール放送を実施した。アンコール放送では浅野里香が番組をナビゲートし、また訪問地の現在の様子や専門家からの近況メッセージ、視聴者からの反響なども紹介した。アンコール放送は新作収録の再開後も、収録分のストックがなくなるたびに行われており、2020年度のアンコール放送は浅野のみ出演、タモリはアーカイブ映像での出演であった。2021年度からは再放送分と新規収録分を合わせて放送されることが多くなり、タモリも収録に参加している。
パートナーとなるアナウンサーは2021年度の浅野里香まで一貫して東京アナウンス室所属のアナウンサーが担当してきたが、2022年4月9日放送分からは番組では初めて福岡放送局の野口葵衣が福岡放送局所属のままパートナーを担当する。

演出[編集]

毎回、ゲストとして各分野の専門家あるいはその街(土地)に詳しい人物を招いて、歴史の痕跡などを基にしてその街が大きく変化した場所を空想し、番組独自に推理する。古地図や古写真、古資料、その街に詳しい人物や、昔からある店の人々の話などを参考に、CG合成や過去の再現映像をVTR形式にて分かりやすく解説・紹介する。

また、解説とアイキャッチ(または後述のミニコーナー「ブラタモ写真館」「ブラタモふるさとコレクション」)の合間には、CGにより現在の街の様子からその当時の同じ場所の様子に完全に変化させ(この時、CGにより出演者やその周囲の一般人の姿が消される)、浮世絵に描かれた人物を動かすなどして当時の様子を再現しているが、この時、毎週ではないがタモリに模したサングラス姿の男性が様々な職業に扮して登場することがある(第4シリーズからはナレーション担当の草彅剛や桑子アナウンサー、近江アナウンサー、林田アナウンサーをモチーフにしたキャラクターも登場)再現が終わると元の場所の映像に戻され、同時に消去された出演者や一般人の姿が再び現れる。古地図などを見るために、専用の持ち運びができる木製のタモリの顔が描かれているテーブル「タモ机」と椅子(最大4人が座れる)が一緒になった物を使用する。

レギュラー放送「第1シリーズ」からは、CCDカメラの上に、サングラスをしたカメのミニぬいぐるみを乗せた番組特製の「タモカメ」が新たに登場した。ただし、タモリいわく「サンプラザ中野にしか見えない」とのこと。レギュラー放送「第4シリーズ」から、オープニングで毎回「タモカメ」が「玉手箱」ならぬ「タモテバコ」を背負って、タモリと女性アナウンサーの下へやってきて、旅のお題(指令)が言い渡されている。この旅のお題に基づいて、番組が進行されていく。

タモリ自前の小道具
  • デジタルカメラ
    • リコー・GR DIGITAL、GXR
    • オリンパス・PEN
  • 腕時計
    • カシオ・PRO TREK(2015年モデル)


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