ブシロードグループ
ブシロードグループ(英: Bushiroad Group)は、株式会社ブシロードを中心とした企業グループ。2022年7月現在のグループ会社数はブシロードを含め13社(及びブシロード持分適用関連会社3社)となっている。
概要[編集]
グループ全体(持分法適用関連会社含む)で展開している事業は、カードゲーム事業を筆頭に、アニメ製作出資、ゲーム(コンシューマ・PC・モバイル)、広告代理店、出版、音響・インターネットラジオ、映像(実写・アニメ)、映画配給、キャラクターグッズ、プライズ、音楽、声優マネージメント、プロレス、ミュージカル、イベント運営(事務局受託)、クレジットカードなど、エンターテイメントジャンルを中心に多岐に渡る。
このグループ構成から、メディアミックス展開の多くを自前で賄うことが可能となっており、『IPディベロッパー』と称している。特に探偵オペラ ミルキィホームズシリーズ、BanG Dream!、D4DJなどにおいては、原案・企画から、コミカライズ・主演声優のマネジメント・関連ライブイベントの企画主催・音楽制作・コンシューマゲーム企画販売・スマートフォンゲーム企画配信・カードゲーム企画販売・グッズ企画販売・実写テレビ番組制作・ラジオ番組制作・劇場版配給に至るまで広範囲を半独占的に行っている(ただし上記の一部は、ポニーキャニオンなどグループ外の大手企業などと共同名義で制作しているものもある)。特にD4DJについては、アニメ版について製作委員会方式を取らずに単独製作とし、世界展開の一部までも自前で行っている。
2019年のグループ全体におけるIPの売り上げトップ3は、BanG Dream!プロジェクト、新日本プロレス(≠新日本プロレスリング株式会社)、カードファイト!! ヴァンガードであり、各40億円を超えている。これらのIPのうち、いずれかで100億円にするのが目標となっている。
2021年時点のIP売上トップ3(40億円超)は、BanG Dream!、ヴァイスシュヴァルツ、カードファイト!! ヴァンガードとなっている。以降、新日本プロレス、D4DJ、ラブライブ!(他社IP)、アサルトリリィ(他社IP)、戦姫絶唱シンフォギア(他社IP)が続く。
略歴[編集]
2007年5月18日、株式会社ブロッコリー創業者で元社長の木谷高明が、カードゲームを開発・販売する目的で株式会社ブシロードを設立。
2009年3月6日にスピンアウトカンパニーとして、初のグループ企業である株式会社響(初代。現・株式会社ブシロードメディア)を設立。インターネットラジオ事業及びタレントマネージメント事業に参入する。
2010年11月には、初の海外法人となるシンガポール現地法人Bushiroad South East Asia Pte., Ltd.(現・Bushiroad International Pte. Ltd. )を設立、シンガポール国内のみならず、ブシロードの海外事業全般を統括する役割を担っている。更に2014年8月からは木谷が駐在して直接指揮を行っており、ブシロードグループにとって重要なグローバル拠点となっている。
2011年12月27日、木谷の資産管理会社にして、株式会社ブシロードの株式を100%保有していた有限会社ナカ企画が、株式会社ブシロードグループパブリッシング(以下、ブシロードGP)に商号を変更、名実ともに同社を純粋持株会社とし、株式会社ブシロードを中核事業会社とする体制となった。
2012年1月31日、ブシロードGPが新日本プロレスリング株式会社を買収、また同年7月には同社と共同でブシロードクラブを設立しレスリング選手の育成を行っている。
同社5月、アメリカ合衆国現地法人Bushiroad USA Inc.を設立。
同社10月1日、株式会社響ミュージック(現・株式会社ブシロードミュージック)を設立、音楽事業に参入。
2013年6月1日、広告代理店事業本格展開に伴い、株式会社響を株式会社ブシロードメディアに商号変更。
同年、ブシロードGPを株式会社ブシロードが吸収合併、株式会社ブシロードが事業持株会社となる。
2014年10月、ドイツ現地法人Bushiroad Europe GmbHを設立。
2016年5月、株式会社アルカードを買収し、株式会社ブシロードクリエイティブとして、グループ入り。
同年8月、キックボクシング興行を立ち上げるため、株式会社キックスロードを設立。
同年9月29日、株式会社響(2代目。現・株式会社ブシロードムーブ)を設立、グループ10社体制となる。
2017年10月20日、代表の木谷が、株式会社ブシロードの社長及び代表権を返上、株式会社ブシロード取締役デジタルコンテンツ部本部長・広報宣伝部部長 兼 株式会社ブシロードミュージック代表取締役社長に就任(株主総会での承認)。ブシロードの新しい代表は、橋本義賢。
2019年7月、株式会社KADOKAWA・株式会社キネマシトラスの間でアニメーション制作に関する包括的業務提携を締結。
同年10月、株式会社ソプラティコの株式の一部を取得し、同子会社株式会社劇団飛行船と資本業務提携。
同年12月、スターダム興行権を買収し、株式会社キックスロードを株式会社ブシロードファイトに商号変更。また、株式会社キネマシトラスを持分法適用関連会社化。
2020年2月、株式会社響を株式会社ブシロードムーブに商号変更の上、同社に株式会社ブシロードメディアの広告代理店事業を承継。また、株式会社ソプラティコの全株式を取得し、同社及び株式会社劇団飛行船を完全子会社化。
同年4月、株式会社ブシロードミュージックより、音楽著作権管理事業を会社分割し、株式会社ブシロードミュージック・パブリッシングを設立、同時に新社の株式を株式会社ブシロードミュージックから株式会社ブシロードへ移管。
同年6月19日、株式会社ブシロードの代表取締役社長の橋本はそのままに、木谷が新たに代表取締役会長へ就任。
同年9月1日、株式会社ソーシャルインフォの全株式を取得し、連結子会社化。
2021年4月1日付で、株式会社フロントウイングラボの発行済株式50.625%を取得し、連結子会社化。