ブギウギ (テレビドラマ)
『ブギウギ』は、2023年(令和5年)度後期放送のNHK「連続テレビ小説」第109作目である。2023年10月2日から2024年3月29日まで放送された。戦後の「ブギの女王」といわれた笠置シヅ子をモデルにし、足立紳、櫻井剛作、主演は趣里で、音楽は服部隆之が担当するフィクションのドラマ。
制作[編集]
2022年(令和4年)6月24日、戦後の歌手で「ブギの女王」といわれた笠置シヅ子をモデルにしたフィクションとして制作されることがNHKから発表された。脚本は足立紳、音楽は笠置の大ヒット曲「東京ブギウギ」の作曲家・服部良一の孫の服部隆之が担当する。
本作のヒロイン・花田鈴子(福来スズ子)は「香川生まれの大阪育ち」、前作『らんまん』の主人公・槙野万太郎は高知(旧・土佐藩)出身のため、2023年(令和5年)度放送の朝ドラの主人公は東京・大阪制作共に、四国地方出身となった。
7月7日、歌も踊りもできるヒロインをオーディションで選出することが発表され、10月17日に2471人の応募の中から趣里が選ばれた。なお、ヒロインオーディションが行われたのは、2021年度後期の『カムカムエヴリバディ』、前々作『舞いあがれ!』と、大阪制作としては3年連続となった。
タイトルの「ブギウギ」は音楽リズムの一種で、「多くの人を明るく元気にしたい」という思いが込められている。
物語は大正の終わりから始まり、「これまでの朝ドラにはないほどの歌と踊り」が出てくるという。
NHKの帯ドラマにおいて、笠置を題材にした作品には1987年5月から6月に放送された銀河テレビ小説『わが歌ブギウギ』がある。
2023年2月2日、脚本に櫻井剛が加わることと新たな出演者第一弾が発表された。2月14日、新たな出演者第二弾が発表された。
収録は3月14日にクランクインした。ヒロイン役の趣里も同月24日にNHK大阪放送局のスタジオでクランクインし、同日に番組ロゴも公表された。
4月25日、滋賀県東近江市の百済寺でロケ撮影中、国の重要文化財に指定されている本堂の一部を破損するトラブルが発生した。本堂の濡れ縁で出演者10人がダンスの練習をするシーンのリハーサルを始めた直後に床板を支える木材が折れた、というもので、5月25日の定例記者会見でNHK大阪放送局の林理恵局長が謝罪した。
また、笠置が本作の「梅丸少女歌劇団(USK)」のモデルとされるOSK日本歌劇団の前身の劇団に所属していたこともあり、現OSKの実際の現役女優も多数出演、特に男役のスター・翼和希が第6話(第2週その1 初回生放送10月9日)以後、USKの男役トップスターでかつ養成所の教育係の橘アオイ役で出演している。
7月18日、メインビジュアルが公開され、舞台演出は荻田浩一、歌劇音楽は甲斐正人、語りはNHK大阪放送局アナウンサーの高瀬耕造が担当すると発表した。
8月21日、主題歌を「ハッピー☆ブギ」に決定したことが発表された。
2024年(令和6年)2月10日、クランクアップ。
3月15日、次作『虎に翼』のヒロイン・伊藤沙莉とのバトンタッチセレモニーが行われた。