バスキン・ロビンス
バスキン・ロビンス(英語: Baskin-Robbins Inc.)は、アメリカ合衆国の世界最大級のアイスクリーム・パーラー・チェーンのひとつ。世界40か国に7300以上の店舗を展開している。社名は創業者の名前に由来している。日本での会社名はサーティワンアイスクリーム。「サーティワン」には「31種類のアイスクリームがあるため、1か月毎日違うアイスを楽しんでほしい」という意味が込められているが、実際には32種類もしくは28種類のアイスクリームが置かれている店舗が多い。これは冷蔵庫が四角いので偶数(ケース1区画が4つ入りのため、4×8)の方が経済的であるためである。また、作られているアイスクリームの数は1200種類にのぼるが、世界のどのバスキン・ロビンスの店でも大抵は32種類から選べる。
歴史[編集]
創業者はバート・バスキン(英語版)とアーヴィン・ロビンス(英語版)の2人。バスキンはロビンスの姉の夫だった。2人ともアイスクリームが好きで、店を持つことを夢見ていた。ロビンスの父はワシントン州タコマでアイスクリームショップを経営しており、ロビンスは店を手伝うのが好きだった。第二次世界大戦中、ロビンスは1942年から1945年にかけて陸軍に入隊、バスキンは海軍に志願しそこでアイスクリームを作っては同僚に配った。戦後2人はロビンスの父親の薦めで別々に店を開くことにした。まず1945年に、ロビンスがカリフォルニア州グレンデールに「Snowbird(スノウバード)」を開業した。そして翌年には、退役したバスキンが同州パサデナに「Burton's(バートンズ)」を開業した。
その後、バスキンとロビンスの両者はカリフォルニア南部で勢力を伸ばし1953年に合体して「Baskin-Robbins(バスキン・ロビンス)」となった。1960年代中盤には全米400店舗を達成、1967年にバスキンとロビンスはバスキン・ロビンスをユナイテッド・フルーツに推定1200万ドルで売却し、1970年代からは順次海外出店が始まった。現在はすべての店舗がフランチャイズである。
創業者(バスキンは1967年、ロビンスは2008年に死去)の手を離れ、様々な親会社の下を転々としたが1973年にイギリスの食品会社J.ライオンズ(後のアライド・ライオンズ→アライド・ドメク)が買収した。1994年にはアライド・ドメク・クイック・サービス・レストラン(後のダンキン・ブランズ(英語版))の傘下となる。
2005年に、アライド・ドメクをフランスの酒業メーカーペルノ・リカールが買収した際、ダンキン・ブランズの売却が発表された。ダンキン・ブランズ・グループは、2005年12月に投資ファンドのベインキャピタル、カーライル・グループおよびトーマス・H・リー・パートナーズ(英語版)による共同所有となった。
2020年10月31日にインスパイア・ブランズ(英語版)はダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日に買収が完了し、現在はダンキンドーナツおよびミスタードーナツとともにインスパイア・ブランズの傘下となっている。
日本での展開[編集]
日本ではバスキン・ロビンスと不二家の合弁会社のB-Rサーティワンアイスクリーム株式会社(英: B-R 31 ICE CREAM CO.,LTD.)がチェーン店を展開している。高速道路のサービスエリアにあるような小規模な店舗では31種類以下の品揃えであることもある。また、一部の店舗ではクレープを取り扱っている。
当初は登記上の商号にアルファベットを使用できなかったため、商号は「ビー・アールサーティワンアイスクリーム」であったが、2007年に表記を現在のものに改めた。
本国のアメリカと異なり、日本では「サーティワン アイスクリーム」を屋号にしており、「バスキン・ロビンス」と呼ばれることはほとんどないが、看板は本来の名称である「Baskin-Robbins」を強調したもので、それに「サーティワン アイスクリーム」の文字が併記されている。ロゴマークは、旧来は「31」を強調したものだったが、現在では「BR」と「31」を組み合わせたロゴとなっている。2022年4月11日にバスキン・ロビンスはロゴマークを一新したが、日本を含むアメリカ国外では変更されていない。
本国アメリカでは「バスキン・ロビンス」と呼ばれているため、アメリカ人に「サーティワン」といっても通じず、逆に日本人には「バスキン・ロビンス」は通じにくい。
2021年までに提供されたフレーバーは1,300種に上る。
沿革[編集]
- 1973年(昭和48年)12月19日 - 不二家が子会社として、ビー・アールジャパン株式会社を設立。
- 1974年(昭和49年)1月 - 第三者割当増資により、アメリカのバスキン・ロビンス社の出資を受けて、合弁会社となる。
- 1974年(昭和49年)4月23日(火曜日) - 東京目黒に直営第1号店及びトレーニングセンターを開設。
- 1974年(昭和49年)4月 - 東京都港区ナショナル麻布スーパーマーケット内にフランチャイズ1号店(現:麻布店)開店。現存する店舗としては最も古い。
- 1985年(昭和60年)7月 - ビー・アールサーティワンアイスクリーム株式会社に商号変更。
- 1987年(昭和62年)12月10日 - 日本証券業協会東京地区協会に登録し、株式を店頭公開。
- 1996年(平成8年)6月 - クレープを商品として正式に導入。
- 2003年(平成15年)12月 - 店舗数500店を達成。
- 2004年(平成16年)12月 - 株式の店頭公開を取り消し、ジャスダック(JASDAQ)に上場。
- 2005年(平成17年)11月 - 台北市に台湾1号店を地元企業とのフランチャイズ契約で開店。
- 2006年(平成18年)12月 - 本社及び富士小山工場で環境ISO 14001認証取得。
- 2007年(平成19年)3月 - 商号をB-Rサーティワンアイスクリーム株式会社に変更(アルファベット商号の解禁に伴う)。
- 2010年(平成22年)4月 - 証券取引所の合併により、大証JASDAQ(スタンダード)に上場。
- 2010年(平成22年)7月 - 店舗数1000店を達成する。
- 2012年(平成24年)4月 - 店舗数1100店を達成した。
提供番組[編集]
現在[編集]
- 金曜ロードショー(日本テレビ)(2021年4月 - )
過去[編集]
- 不可思議探偵団(日本テレビ)
- ミリオンダイス(日本テレビ)
- なるほど!ハイスクール(日本テレビ)
- 天才!志村どうぶつ園(日本テレビ)
- もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!(テレビ朝日)
- ナニコレ珍百景(テレビ朝日)
- いきなり!黄金伝説(テレビ朝日)
- みんなのアメカン(日本テレビ)
- 奥の深道〜同類くんの旅〜(フジテレビ)
- 沸騰ワード10(日本テレビ)(2020年4月 - 9月)
- アイ・アム・冒険少年(TBS)(2021年4月 - 8月)
CM出演者[編集]
現在[編集]
アイスクリームケーキ
- 山田涼介(Hey! Say! JUMP)
バラエティパック
- 山田涼介(Hey! Say! JUMP)
過去[編集]
- 本田翼
- 黒川智花
- 岡本玲
- 岸本セシル
- 未来穂香
- ジャニーズJr.
- ベッキー、谷花音、ピエール瀧、パンサー
- 玉城ティナ
- ジャニーズWEST
- 藤田ニコル、飯島寛騎