ハンバーガー
ハンバーガー (hamburger) とは、牛肉のパティをバンズと呼ばれるパンに挟んだ食べ物。サンドイッチの一種。
概要[編集]
ハンバーガーは、アメリカ料理の代表の1つである。
ファストフードでの定番料理となっている。
牛肉の挽肉に塩、コショウを振って焼いたものをパンに挟んだ料理である。手軽に作れて、後片付けも簡単なため、バーベキューの際にもよく作られる。
歴史[編集]
18世紀から19世紀にかけて、ドイツのハンブルクでは、タルタルステーキを焼いて、目玉焼きやパンなどを添える料理が広まり、この料理がアメリカ合衆国に持ち込まれて、「ハンバーグ」と呼ばれるようになった。
ハンバーグはアメリカで人気となり、20世紀の初頭にはパンに挟んで食べられるようになった。19世紀半ばに改良型の肉挽き器が開発されたことで、大量の挽肉を容易に作れるようになったことも、アメリカでハンバーグが普及する後押しになっている。
ハンバーグをパンに挟んで食べることの発祥については以下のように所説があり、はっきりしない。
- 1900年にコネチカットの食堂で生まれた。
- ウィスコンシン州のチャーリー・ナグリーンという人物が売れ残りのミートボールを売り捌くために始めた。
- ニューヨーク州エリー郡ハンバーグ村(英語版)が名称の由来。
記録では、1904年にセントルイスで開催された万国博覧会の会場内で「ハンバーガー」という表記で販売されていた。
日本[編集]
第二次世界大戦後、長崎県の佐世保に駐留した米軍を通じて、本格的に日本にハンバーガーが持ち込まれたとされている。連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) に接収された三信ビルディングに1948年(昭和23年)秋に開店したレストラン「ニューワールドサービス」で提供されたほか、1950年(昭和25年)には東京・六本木に「ザ・ハンバーガー・イン」が創業する。また、佐世保市の米軍基地周辺では戦後すぐからハンバーガーを売り出す店があった。宮城県仙台市青葉区の「ほそやのサンド」(1949年〈昭和24年〉開業)は営業を継続している日本のハンバーガーショップとして日本最古であるが、同店は当初は山形県東根市のアメリカ軍キャンプ前に店を構えていた。
1959年にテレビアニメ『ポパイ』の放映が日本で始まり、ウインピーという名前のいつもハンバーガーを食べているキャラクターが登場する。日本ではハンバーグもハンバーガーも未だ一般化する以前であったが、アニメを見た子どもたちにとっては美味しそうな食べ物として認識された。
ファストフード店として日本に初めて上陸したバーガーショップは、1963年(昭和38年)に沖縄県北中城村屋宜原にオープンしたA&W屋宜原店である(ただし、当時の沖縄県はアメリカ統治下である)。同社はマクドナルドやKFCに10年も先駆けて日本に上陸している。牛豚肉のパティに限らず、鶏肉や魚介類、野菜料理(きんぴら等)を具材としたり、パンの代わりに米飯や野菜(レタス等)で挟んだりと、多様なハンバーガーが売り出されている。
ファストフード以外でも素材・製法にこだわった高級志向のハンバーガー専門店が1990年代後半から登場し始め、やがて「グルメバーガー」と呼ばれるようになる。また、「ご当地バーガー」という地域おこしの為のご当地グルメも見られる。
日本におけるハンバーガーフランチャイズチェーン[編集]
展開中のもの[編集]
- マクドナルド
- モスバーガー
- ロッテリア
- ファーストキッチン
- バーガーキング
- フレッシュネスバーガー
- ウェンディーズ - 2009年の撤退後、2011年に再進出。
- サンテオレ - 旧・明治サンテオレ。
- ドムドムハンバーガー
- クアアイナ
- カールスジュニア
- Rバーガー
- ラッキーピエロ - 北海道函館市を中心として道南地方に17店舗を展開。
- A&W - 沖縄県に25店舗を構える。通称「エンダー」。
- ダグズバーガー - 国内外に5店舗を構える。
- Jef(ジェフ) - 沖縄県に5店舗を構える。
- シェイク・シャック
- ウマミバーガー
- ファットバーガー
- THE COUNTER
- Teddy's Bigger Burgers
- the 3rd Burger
- TORIKI BURGER - 居酒屋チェーン鳥貴族が運営するチキンバーガー専門店。
- サフラーハンバーガー(山形県を中心に展開。現在は江俣店のみ)
- JJバーガー
- ライオンバーガー
- Mom's Touch
ハンバーガーを題材とした作品[編集]
- 本日のバーガー - 原作:花形怜、作画:才谷ウメタロウによる漫画。2015年から2021年まで芳文社の週刊漫画TIMESで連載され、全18巻(143話)が刊行されている。