You can edit almost every page by Creating an account. Otherwise, see the FAQ.

ハリソン・フォード

提供:EverybodyWiki Bios & Wiki
移動先:案内検索

ハリソン・フォード(Harrison Ford, 1942年7月13日 - )は、アメリカ合衆国出身の俳優。

映画『スター・ウォーズ』シリーズ、『ブレードランナー』シリーズ、『ジャック・ライアン』シリーズなどの関連作品出演で知られ、特に代表作『インディ・ジョーンズ』シリーズでは、長きに渡り主演を務めた。1981年・2016年『サターン賞』受賞。

経歴[編集]

映画デビュー[編集]

ウィスコンシン州のリポン・カレッジで哲学と英文学を専攻したが、修士学位の授与が無いことを理由に中退。以後、役者を目指しウィリアムズ・ベイの夏期巡業に参加。地元劇団での活動を経て、本格的に俳優として活動するためロサンゼルスに移住する。

移住したロスで、コロンビア ピクチャーズの重役に認められ、同社所属の俳優として契約を結び、1966年に『現金作戦』で映画デビュー。その後は、大作映画やテレビドラマで脇役やゲスト出演を続けるも、充分な作品に恵まれない状況や映画俳優としてのあり方に疑問を抱き、契約終了後は独学で技術を学び、大工に転職する。家のリフォームや家具作りをしながら生計をたてる一方で、俳優として活躍するチャンスを模索した。

その後、大工仕事を通じて知りあった映画プロデューサー、フレッド・ルースの紹介を受け、映画『アメリカン・グラフィティ』に出演。自身の役柄に対して様々なアイディアを出すなど積極的な姿勢が評価され、監督であるジョージ・ルーカスの信頼を得ると共に、この映画のプロデューサーでもあったフランシス・フォード・コッポラにも注目され、続けて『カンバセーション…盗聴…』に出演。その後はアメリカン・ゾエトロープ(コッポラのスタジオ)で裏方として働きながら、コッポラやルーカスなどと親交を結んだ。

人気スターへ[編集]

1977年にはフレッド・ルースの紹介で『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のオーディションを受け、参加時の不安な心境と男らしい雰囲気が決め手となり、ハン・ソロ役に抜擢され、同映画の爆発的ヒットに伴い、一躍世界的人気スターとなった。同役は映画史におけるアイコニックなキャラクターの一人となる。1983年まで続いた『スター・ウォーズ』旧3部作のハン・ソロ役を演じる一方、『ナバロンの嵐』や『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』など数々の話題作に出演し、俳優としての活動に弾みをつける。

1981年にはジョージ・ルーカスの製作でスティーヴン・スピルバーグが監督した『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』で主役のインディ・ジョーンズを演じた。同作も『スター・ウォーズ』同様に大ヒットを記録し、後にシリーズ化された。

アメリカ映画界の二大ヒーロー役を手にし、アクションスターとして活躍する一方、1985年には『刑事ジョン・ブック 目撃者』で正義感溢れるタフな刑事役を主演し、アーミッシュの文化に戸惑いながらも、犯罪を目撃した母子と心を通わせる人間味豊かな演技が評判を呼び、その年のアカデミー主演男優賞にノミネートされ、演技力も高く評価された。

その後は、ロマン・ポランスキー、アラン・J・パクラ、マイク・ニコルズなどアメリカ映画界を代表する監督の作品に相次いで出演。『ワーキング・ガール』では、ヒロインと恋仲になる重役を軽妙なタッチで演じ、『心の旅』では記憶喪失となりながらも、暖かい人間性を取り戻していく辣腕弁護士を演じるなど、ロマンチック・コメディからサスペンスまで幅広いジャンルの映画に出演して俳優としての幅を広げた。

1992年にはベストセラー作家、トム・クランシー原作の映画『パトリオット・ゲーム』で、人気キャラクターのジャック・ライアンを演じ、大ヒットを記録。その成功を受けて製作された続編『今そこにある危機』にも同役で主演し、三度目の当り役となった。1993年には往年のテレビドラマをリメイクした映画『逃亡者』で主人公リチャード・キンブルを演じて興行的に大きな成功を収め、ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、ハリウッドのマネーメイキングスターとしての地位を確固たる物とした。

出演作品[編集]

映画[編集]

公開年 邦題

原題

役名 備考 吹き替え
1966 現金作戦

Dead Heat on a Merry-Go-Round

ベルボーイ ノンクレジット
1967 Luv ヒッピー ノンクレジット N/A
大いなる砲火

A Time for Killing

シェーファー中尉 ハリソン・J・フォード名義
1968 テキサスの七人

Journey to Shiloh

ウィリー・ビル・ベアデン 田中亮一
1970 砂丘

Zabriskie Point

空港職員 ノンクレジット
Getting Straight ジェイク N/A
荒野の侵略者

The Intruders

カール テレビ映画
1973 アメリカン・グラフィティ

American Graffiti

ボブ・ファルファ 石丸博也(フジテレビ版)

仲木隆司(テレビ朝日版) 千葉繁(TBS版) 内田直哉(ソフト版)

1974 カンバセーション…盗聴…

The Conversation

マーティン・ステット TBA(日本テレビ版)

麦人(テレビ朝日版)

Judgement: The Court Martial of Lt William Calley フランク・クラウダー テレビ映画 N/A
1976 Dynasty マーク・ブラックウッド テレビ映画 N/A
1977 ブルー・ファイア

The Possessed

ポール・ウィンジャム テレビ映画 鹿島信哉
スター・ウォーズ

Star Wars Episode IV: A New Hope

ハン・ソロ サターン主演男優賞ノミネート 羽佐間道夫(レコード版)

森本レオ(劇場公開版) 松崎しげる(日本テレビ1983年版) 村井國夫(日本テレビ1985年版) 磯部勉(ソフト版) 堀内賢雄(日本テレビ2002年版)

幸福の旅路

Heroes

ケン・ボイド
1978 ナバロンの嵐

Force 10 from Navarone

バーンズビー中佐 小杉十郎太(ソフト版)

小川真司(フジテレビ版) 堀勝之祐(テレビ朝日版) 津嘉山正種(テレビ東京版)

スター・ウォーズ ホリデー・スペシャル

The Star Wars Holiday Special

ハン・ソロ テレビ映画
1979 地獄の黙示録

Apocalypse Now

ルーカス大佐 家弓家正(日本テレビ版)

谷口節(テレビ朝日版) 大川透(特別完全版)

ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど

Hanover Street

デイビッド・ハロラン 堀勝之祐(テレビ朝日版)
フリスコ・キッド

The Frisco Kid

トミー・リラード 日本劇場未公開
アメリカン・グラフィティ2

More American Graffiti

ボブ・ファルファ カメオ出演 TBA
1980 スター・ウォーズ 帝国の逆襲

Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back

ハン・ソロ 森本レオ(劇場公開版)

村井國夫(日本テレビ版) 山寺宏一(テレビ朝日版) 磯部勉(ソフト版)

1981 レイダース/失われたアーク《聖櫃》

Raiders of the Lost Ark

インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞受賞 村井国夫(日本テレビ版、ソフト版1)

内田直哉(ソフト版2)

1982 ブレードランナー

Blade Runner

リック・デッカード 堀勝之祐(TBS版)

磯部勉(ザ・シネマ版)

1983 スター・ウォーズ ジェダイの帰還

Star Wars Episode VI: Return of the Jedi

ハン・ソロ 村井国夫(日本テレビ版)

磯部勉(ソフト版)

1984 インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

Indiana Jones and the Temple of Doom

インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞ノミネート 村井国夫(日本テレビ版、ソフト版1)

磯部勉(テレビ朝日版) 内田直哉(ソフト版2)

1985 刑事ジョン・ブック 目撃者

Witness

ジョン・ブック アカデミー主演男優賞ノミネート

ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート

岡本富士太(フジテレビ版)

磯部勉(テレビ朝日版)

1986 モスキート・コースト

The Mosquito Coast

アリー・フォックス ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート
1988 フランティック

Frantic

リチャード・ウォーカー医師 有川博(ソフト版)

津嘉山正種(TBS版) 磯部勉(テレビ朝日版)

ワーキング・ガール

Working Girl

ジャック・トレイナー 堀勝之祐(ソフト版)

磯部勉(テレビ朝日版)

1989 インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

Indiana Jones and the Last Crusade

インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞ノミネート 村井国夫(ソフト版1、日本テレビ版)

玄田哲章(フジテレビ版) 磯部勉(テレビ朝日版) 内田直哉(ソフト版2)

1990 推定無罪

Presumed Innocent

ラスティ・サビッチ 津嘉山正種(ソフト版)

磯部勉(テレビ朝日版)

1991 心の旅

Regarding Henry

ヘンリー・ターナー 堀勝之祐(ソフト版)

羽佐間道夫(フジテレビ版)

1992 パトリオット・ゲーム

Patriot Games

ジャック・ライアン 菅生隆之(ソフト版)

羽佐間道夫(フジテレビ版) 磯部勉(テレビ朝日版)

1993 逃亡者

The Fugitive

リチャード・キンブル医師 ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート 磯部勉(ソフト版、テレビ朝日版)

小川真司(機内上映版1) 大塚明夫(機内上映版2)

1994 今そこにある危機

Clear and Present Danger

ジャック・ライアン 菅生隆之(ソフト版)

磯部勉(テレビ朝日版)

1995 サブリナ

Sabrina

ライナス・ララビー ゴールデングローブ主演男優賞ノミネート 菅生隆之
1997 デビル

The Devil's Own

トム・オミーラ 磯部勉(ソフト版、テレビ朝日版)

村井国夫(日本テレビ版)

エアフォース・ワン

Air Force One

ジェイムズ・マーシャル大統領 村井国夫(ソフト版、日本テレビ版)
1998 6デイズ/7ナイツ

Six Days Seven Nights

クイン・ハリス 磯部勉(ソフト版)

羽佐間道夫(フジテレビ版) 村井国夫(日本テレビ版)

1999 ランダム・ハーツ

Random Hearts

ダッチ・ヴァン・デン・ブロック 磯部勉(ソフト版)

村井国夫(日本テレビ版)

2000 ホワット・ライズ・ビニース

What Lies Beneath

ノーマン・スペンサー博士 磯部勉
2002 K-19

K-19: The Widowmaker

アレクセイ・ボストリコフ艦長 兼製作総指揮 磯部勉(ソフト版)

村井国夫(テレビ東京版)

2003 ハリウッド的殺人事件

Hollywood Homicide

ジョー・ギャビラン刑事 磯部勉
2004 Water To Wine バス運転手 短編映画 N/A
2006 ファイヤーウォール

Firewall

ジャック・スタンフィールド 磯部勉(ソフト版、テレビ朝日版)
2008 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

インディアナ・ジョーンズ サターン主演男優賞ノミネート 内田直哉(劇場公開版)

村井國夫(日本テレビ版)

Dalai Lama Renaissance ナレーター ドキュメンタリー N/A
2009 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官

Crossing Over

マックス・ブローガン捜査官 菅生隆之
ブルーノ

Bruno

本人 ノンクレジット TBA
2010 小さな命が呼ぶとき

Extraordinary Measures

ロバート・ストーンヒル博士 兼製作総指揮 磯部勉
恋とニュースのつくり方

Morning Glory

マイク・ポメロイ
2011 カウボーイ & エイリアン

Cowboys & Aliens

ウッドロー・ダラーハイド大佐
2013 42 〜世界を変えた男〜

42

ブランチ・リッキー 勝部演之
パワー・ゲーム

Paranoia

オーガスティン・ゴダード 村井國夫
エンダーのゲーム

Ender's Game

ハイラム・グラフ(英語版) 磯部勉
俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク

Anchorman 2: The Legend Continues

マック・タネン 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
2014 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション

The Expendables 3

マックス・ドラマー 村井國夫
2015 アデライン、100年目の恋

The Age of Adaline

ウィリアム・ジョーンズ 井上和彦
スター・ウォーズ/フォースの覚醒

Star Wars: The Force Awakens

ハン・ソロ 磯部勉
2017 ブレードランナー 2049

Blade Runner 2049

リック・デッカード
2019 ペット2

The Secret Life of Pets 2

ルースター 声の出演 内藤剛志
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

Star Wars: The Rise Of Skywalker

ハン・ソロ ノンクレジット 磯部勉
2020 野性の呼び声

The Call of the Wild

ジョン・ソーントン
2023 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

Indiana Jones and the Dial of Destiny

インディアナ・ジョーンズ 村井國夫
2024 キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(原題)

Captain America: Brave New World

サディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍
サンダーボルツ(原題)

Thunderbolts

サディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍

テレビシリーズ[編集]

放映年 邦題

原題

役名 備考 吹き替え
1967 バージニアン

The Virginian

カレン・ティンダール

若い牛飼

計2話出演
鬼警部アイアンサイド

Ironside

トム・ストウ 第1シーズン第13話「The Past Is Prologue
1968 モッズ特捜隊

The Mod Squad

ビーチパトロール警官 第1シーズン第1話「The Teeth of the Barracuda
1969 My Friend Tony 第1シーズン第6話「The Hazing N/A
FBIアメリカ連邦警察

The F.B.I.

エベレット・ジャイルズ

グレン・レバーソン

計2話出演
アメリカ式愛のテクニック

Love, American Style

ロジャー・クレイン 第1シーズン第9話「Love and the Former Marriage
1971 警部ダン・オーガスト

Dan August

ヒューエット 第1シーズン第22話「The Manufactured Man
1974 燃えよ! カンフー

Kung Fu

ミスター・ハリソン 第2シーズン第18話「鉄路に響く復讐の叫び」
1993 インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険

The Young Indiana Jones Chronicles

インディアナ・ジョーンズ(50歳) 第2シーズン第5話「Young Indiana Jones and the Mystery of the Blues
2022- 1923

1923

ジェイコブ・ダットン 計8話出演 磯部勉
2023 シュリンキング:悩めるセラピスト

Shrinking

ポール・ローズ医師 計10話出演 内田直哉

CM[編集]

  • キリンビール
    • 「キリンラガー」-伊東四朗、中山美穂、唐沢寿明らと共演。
    • 「キリンビールのお中元」(1995年)-吉永小百合と共演。
  • ホンダ・レジェンド(第二世代)
  • ツーカーホン関西
  • ソニー・インタラクティブエンタテインメント
    • アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス (PlayStation 3、2011年)
    • アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり (PlayStation Vita、2011年)

日本語吹き替え[編集]

主に担当しているのは、以下の二人である。

村井國夫(ハリソン・フォード本人公認)
1985年10月4日に日本テレビの『金曜ロードショー』第一回放送作品として放送された『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』とその次週の同年10月11日に放送された『スター・ウォーズ』の日本テレビ版の両作品で初担当。以降、『インディ・ジョーンズ シリーズ』や『スター・ウォーズシリーズ』をはじめとする日本テレビ制作のフォードの吹き替えを務めた。これらの村井=フォードによる吹替版は「ダンディだが軽妙さのあるキャラクター」として分かりやすく共感を呼び、繰り返しテレビ放送され、好評を博した。また、1990年に発売された『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』以降はソフト版の吹き替えも担当するようになり、1980〜90年代におけるフォードの専属(フィックス)として定着した。
フォードの吹き替えに関して村井は「彼が芝居しているヒーローの魅力を壊さないようにしつつ、演じきれていない部分を助ける」という気持ちで吹き替えをやっていたと述懐し、自身の骨格が比較的フォードと似ていたことも彼の容姿にハマった要因なのかもしれないとしており、フォード以外の俳優の吹き替えを殆ど行っていなかったこともかえって村井=フォードのイメージの定着に一役買っていたのではないかと分析している。
2000年代以降は担当する機会が減ったが、2015年の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』で約10年ぶりに担当。同時期に公開された『パワー・ゲーム』においてもフォードの吹き替えを担当した。また、『Are We Alone? -宇宙に生命を求めて-』(2011年7月1日から2012年4月22日までの間コスモプラネタリウム渋谷で投影)の日本語版では原語版でフォードが務めたナレーションも務めている。
現在も村井によるフォードの再演を希望する声は多く、特にインディアナ・ジョーンズ役に関してはパチンコ『CRFインディ・ジョーンズ』や東京ディズニーシー内のアトラクション『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮』などでも起用されていたことから「耳馴染みのある村井國夫吹替」と評されるほど多くのファンから支持を集める著名なものとなっている。村井自身もインディのキャラクターを気に入っており、「若々しく、冒険心をいつまでも持っているので畏敬の念を感じる」と敬意を表しつつ、「飛行機に乗って落ちたりする面白さ、人間味などは、実際のフォードと共通しているのではないか」とその二面性の面白さについても言及した。
2010年代にはシネフィルWOWOWやBSテレビ東京にて、村井を再起用して『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の新録をする企画があったものの、これまで実現には至っていなかったが、2023年に村井による新録版が『金曜ロードショー』で放送された。また、同年公開のシリーズ完結篇である『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』でも吹替を務めることが発表され、SNS上でファンからの多くの歓びの声がトレンドに上がるなど、大きな反響があった。なお、劇場公開版ではインディ役を担当するのはこの最終作が初めてとなった。同作は村井が再びインディ役を務めたことで吹替え版にはファミリー層まで幅広い層が劇場に詰めかけ、「インディ・ジョーンズ」シリーズを初めて劇場で観たという世代からも絶賛の声が日本では相次いでいる。
村井は最終作での登板に関して以下のコメントを寄せている。

男(わたし)は夢を見た。それは冒険の夢。アマゾンであり、アンデスであり、また、エジプトだった。今迄、行ったことの無い場所だ.そうだ、インディの映画を見たからだ.夢は世界を駆け巡る.男は少年の頃、檀一雄の小説、「夕陽と拳銃」が好きだった。大陸に行き、馬賊になる夢想をしていたこともあった。そして今、男はインディの声の吹き替えを受け持っている.これが最後のインディか、男は悲しみと惜別の思いで、ハリソン・フォード演じるインディアナ・ジョーンズに別れを告げた。

また、同年6月7日に行われた『運命のダイヤル』公開記念イベントでは、ファンの反響を知った村井は「またインディを演じることができて嬉しいです。やっぱりハリソン・フォード、インディは村井國夫が良いだろうと言ってくれてね。本当にみんなも喜んでくれている?いぇーい!」とファンに向けて感謝の言葉を述べつつ、「僕のハリソンは、インディ?(いいだろう?)本当にジョーンズ(じょうず)にできたよ!」とユーモアに富んだジョークも披露。
「村井國夫といえばハリソン・フォードの吹き替え」というイメージが世間に定着したことについては、自身の本業は舞台役者だと思っていたことから全く意識しておらず、『運命のダイヤル』でのインディの吹き替え復帰に歓迎の声が多く寄せられるなどの反響を目の当たりにした際は感無量であったと同時に、かつて自身の吹き替え版で育った視聴者やフォード本人を含めた周囲に対しては感謝の言葉を述べている。
自身が担当していない作品では、『42 〜世界を変えた男〜』でのフォードの芝居が特に気に入っているという。
その後、同年の7月5日に都内で行われた『運命のダイヤル』の公開記念舞台あいさつに登壇した村井は、「40年近く前からフォードの声を何本やっているかわからないです。長く続けると呼吸がわかるんです」と遠い距離がありながらも一心同体になっていることを明かしながら、「(ハリソン・フォードと)一緒に年を取ってきた。一緒にいろんな道を歩んでこられたのはとても幸せ」と語った。そんな中、同イベントではハリソン・フォード本人から村井へのサプライズメッセージが届き、以下の感謝のコメントが寄せられた。

「國夫さん、こんにちは。インディ役の日本語版声優として、シリーズに貢献してくれてありがとう。1作目から参加していただき、本当に感謝しています。日本語版インディを演じるあなたの声を聞けてうれしかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいです。でも今は、さらなるご活躍をお祈りします。

これに村井は「突然のメッセージに感激しています。40年近いお付き合いで、僕もずっとお会いしたいと思っていたけれど、チャンスがありませんでした。でも本当にあなたと一緒にいろいろな作品ができて嬉しかった。スケールは違いますが、常に参考にしながら、何本も何本も、何回も何回も観て演技の勉強をさせていただきました。本当にありがとうございました」と感涙し、「本当に素晴らしい。もう感激で。いつまでも元気で、『インディ・ジョーンズ』は終わったとしても、また次の作品も僕が吹き替えをやらせていただきたい」と絆の深いハリソンに応える形で今後への意欲を見せた。
磯部勉
『スター・ウォーズ』のソフト版以降、ほとんどの作品で担当。フォード担当としては比較的後発の存在であったが、担当回数は最も多い。上述の村井=フォードによる吹替版は「ダンディだが軽妙さのあるキャラクター」と評された一方で、磯部=フォードによる吹替版は「激シブでダンディ極まりないキャラクター」と評され、村井と並んでこちらも好評を博した。このことから、吹替ファンからも「フォードのもう1人のフィックス」として認知されている。
当初は俳優としてのフォードの存在を全く認知していない状態でアフレコに臨んだといい、『スター・ウォーズ』での初担当時は『王子様と姫のお話』と聞き、その中で「アウトローっぽくてかっこいいなと思った。それほど目立ってたかな?」という印象をフォードに持っていたが「なんとか(フォードに)食い込んでやろうと頑張った」と述懐しており、同作の新シリーズの製作を聞いた時は「まず、ハリソン・フォードは出るのか?出たとしてどういう役割でどの程度活躍するんだろう?」と疑問に思ったものの「やはり、あの人らしい魅力で活躍しており、昔の記憶がまざまざと蘇って、ワクワクしました」と振り返っている。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で30年ぶりにハン・ソロ役を演じた際には、「第一声が『我が家だ、チューバッカ』というセリフでしたが、ファルコン号の中も懐かしく、故郷に帰ってきたようでした」と久々の収録に臨んで感慨深かったと話している。
また、これまで担当した作品では『刑事ジョン・ブック 目撃者』が気に入っているという。
演出家の鍛治谷功からは「年齢を重ねた渋みと、変わらない若々しさを兼ね備えていらっしゃるので、常に映画の中心にデンと構えて観客の期待を一身に背負う、往年のスターの風格を感じるフォードの雰囲気にピッタリかと思います」と評されている。
上述の村井は劇団の先輩にあたり、『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』に自身の持ち役の一人であるメル・ギブソンの吹き替えで出演した際は村井演じるフォードと共演したが、収録時に村井から「何で俺を呼ぶんだ、お前(磯部)が一人で(メル・ギブソンもハリソン・フォードも)やればいいじゃないか」と冗談混じりに言われたというエピソードがある。
『ブレードランナー』のリック・デッカード役は2011年の新録版(ザ・シネマ版、ファイナル・カット版を吹き替えたもの)を担当したのち、続編『ブレードランナー 2049』でも続投。本シリーズについて「よくぞ、(デッカードが)あの退廃した世界で生き残っていたなあと、感慨深かった。前作は、レプリカントが自分の寿命と人間の命を考える、不思議な感覚を与えてくれるラストでしたね」と一作目について語り、二作目について「今回も、誰がレプリカントで誰が人間なのか分かりません。一説によれば、デッカード自身もどちらか分からないらしいので、演じるのは難しかったです。デッカードは前作から、歳を重ねていますが、変わらないところは、彼はいつでもハリソン・フォードで、ハリソン・フォード以外の何者でもないですね。私は、デッカードとハン・ソロ両方演じていますが、あまりややこしく考えず、本人の置かれた状況と感じ方を私のほうで素直に捉えて、私なりの感覚で演じました」と述べている。
フォードの代表作の一つである『インディ・ジョーンズ シリーズ』のインディアナ・ジョーンズ役は2作目『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』と3作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のテレビ朝日『日曜洋画劇場』制作版のみの担当となっている。1作目にあたる『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』を担当していないことがシリーズを三本続けてリピートする上での支障となっていることから同音源は放送が見送られる傾向にあり、現在では視聴が困難な代物となっている。
かつてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに存在したアトラクション『E.T. アドベンチャー』のキューラインビデオでは『E.T.』映画本編のメイキング映像とともに「撮影後にカットされたシーン」を紹介しており、フォードは主人公エリオットの学校の校長先生役として登場しているものの、後ろ姿のみの出演で台詞は一言だけであった(生物の授業でのエリオットの行動を叱責し、未成年者の飲酒の危険性を警告する)にも関わらず、磯部がフォードの声を務めている。これは演出家が「台詞は一言でも、やはりハリソン・フォードは磯部勉だろう」と考えたことによるものである。

この他にも、堀勝之祐、菅生隆之、羽佐間道夫、津嘉山正種なども複数回、声を当てている。



Read or create/edit this page in another language[編集]