ナミビア
ナミビア共和国(ナミビアきょうわこく、英語: Republic of Namibia)、通称ナミビアは、アフリカ南西部に位置する共和制国家である。北にアンゴラ、北東にザンビア、東にボツワナ、南に南アフリカ共和国と国境を接し、西は大西洋に面する。なお、地図を一見すると接しているように見えるジンバブエとはザンビア、ボツワナを挟んで150メートルほど離れている。首都はウィントフック。イギリス連邦加盟国のひとつである。
植民地時代の名称は南西アフリカ。ドイツによる植民地支配を経て、第一次世界大戦以後は南アフリカ連邦の委任統治下に置かれていたが、第二次世界大戦後の国際連盟解散を機に南アフリカが国際法上違法な併合を行った。南アフリカの統治時代には同様の人種隔離政策(アパルトヘイト)が行われ、バントゥースタン(ホームランド)が置かれた。その後、1966年にナミビア独立戦争が始まり、1990年に独立を達成した。
2020年時点人口:2,541,000人(140位)
国名[編集]
英語による正式名称は、Republic of Namibia(リパブリク・オヴ・ナミビア)。通称、Namibia [nəˈmɪbiə]。
アフリカーンス語表記は、Republiek van Namibië(レピュブリーク・ファン・ナミビエ)。通称、Namibië [naˈmibijə]。
ドイツ語表記は、Republik Namibia(レプブリーク・ナミービア)。通称、Namibia [naˈmiːbia]。
日本語の表記は、ナミビア共和国。通称、ナミビア。
ドイツによる植民地時代はドイツ領南西アフリカと呼ばれていた。ナミビアという国名は、同国内にある世界最古の砂漠と言われているナミブ砂漠にちなんでつけられた。「ナミブ」は主要民族であるサン人の言葉で、「隠れ家」という意味である(Namibia project(1986) p14)。また、ナマ、ダマラ族の言葉では、「広大な場所(vast place)」を意味する(CIA World Factbook)。なお、「何もない」という意味もあるという説もあるが、英語の「vast」の語源から言われるようになったと考えられる。