ドミニカ共和国
ドミニカ共和国(ドミニカきょうわこく、スペイン語: República Dominicana、英語: Dominican Republic)は、西インド諸島の大アンティル諸島のイスパニョーラ島東部に位置する共和制国家。首都はサントドミンゴ。
イスパニョーラ島は大アンティル諸島で2番目に大きな島であり、同島西部にあるハイチと国境を接する。モナ海峡を隔てて東にプエルトリコが、ウィンドワード海峡を隔てて西にキューバが、ジャマイカ海峡を隔ててジャマイカが存在する。
同国は元々、米州で最初にヨーロッパ人が恒久的に定住した土地であり、その後のスペインの侵略拠点となった。ゆえにサントドミンゴは米州で最も早い1496年に建設された植民都市であり、それに従って米州で初の大学、大聖堂、要塞が建設された歴史を持つ。
2020年時点人口:1084万8000人(84位)
国名[編集]
正式名称はスペイン語でRepública Dominicana(スペイン語発音: [reˈpuβlika ðominiˈkana]、レプブリカ・ドミニカーナ)。スペイン語に限らず、政体名を省略することは少ない。形容詞は Dominicano。
公式な英語表記は Dominican Republic。形容詞は Dominican。
日本語の表記はドミニカ共和国。漢字表記は土弥尼加共和国。小アンティル諸島にあるドミニカ国と区別するため、政体名の「共和国」を付けて呼ばれるが、日本においては、こちらの方が知名度が高いためか、単に「ドミニカ」と称した場合は、ドミニカ共和国の方を指す事が多い。一方でスペイン語・英語などは単に「ドミニカ (Dominica)」と称した場合、多くはドミニカ国を指す。国際連合においてもドミニカ国は「ドミニカ」、ドミニカ共和国は政体名を省略せず「ドミニカ共和国」と呼ばれている。
植民地時代はサントドミンゴと呼ばれており、スペイン人ハイチ共和国など様々な名前の変遷を経て、1844年のハイチからの独立後、1865年のスペインからの最終的な独立時に現在の名称に定まった。国名は首都のサントドミンゴに由来し、サントドミンゴはカトリックの聖人である聖ドミニコを意味する。なお、ハイチの植民地時代の名称はサン=ドマングで、サント・ドミンゴがフランス語に変化したものである。また同名のドミニカ国の由来はスペイン語で日曜日を意味するドミンゴであり、ドミニカ共和国との関連性はない。