トヨタ・アルファード
アルファード(ALPHARD)は、トヨタ自動車が生産・販売している大型LLクラスのミニバンである。製造はトヨタ車体が担当している。
概要[編集]
内外装の高級感や、車内空間の広さと居住性の確保、高出力エンジンの搭載など、トヨタが量販するミニバンにおいては最上級に位置する。
投入以降、クラウンやレクサス・LSなどのセダンと並び、役所や企業の公用車・社用車としても使用されている。
高級ミニバンの分野は、1997年に日産自動車のエルグランドが先陣を切っており、2002年5月に、エルグランドが2代目へフルモデルチェンジするのに合わせる形でアルファードが投入された。アルファードは車両価格・燃費・税制面で有利な直列4気筒・2.4Lエンジンの設定や居住空間の広い前輪駆動が功を奏し、日本のLクラスミニバン市場においてエルグランドを抜いてトップに躍り出た。
このような嗜好はアルファードの販売の拡大とともに、日本だけでなく香港やマカオ、タイ王国、マレーシアなどの左側通行の国に広がり、現在では中国や台湾などといった右側通行の国でも波及し、東アジアや東南アジアで広く販売されている。
初代ではトヨペット店ではアルファードGを、トヨタビスタ店(現・ネッツ店)でアルファードVを販売していた。両者にグリルに違いを持たせており、Gはメッキグリルと横3段+斜め格子、Vは同色グリルと横基調の格子が特徴となっていた。2代目からはアルファードVをヴェルファイアとして分割した。3代目(30系)までは外装の意匠に違いはあるものの、エンジンは両車共通であったが、2023年発売の4代目(40系)はヴェルファイアをスポーティ路線に変更した。ハイブリッド車は両車とも2.5Lエンジンを搭載しているが、ガソリン車はアルファードは2.5L自然吸気エンジンの設定に対し、ヴェルファイアは2.4Lターボエンジンを設定しているだけでなく、ヴェルファイア専用のサスペンションチューニングやボディ補強を行っている。そのため価格はアルファードが540万円から872万円、ヴェルファイアは655万円から892万円(いずれも消費税込)とヴェルファイアの方が高額車両となった。