デーブ・スペクター
デーブ・スペクター(英語:Dave Spector、 - )は、日本を拠点に活動するアメリカ人テレビプロデューサー、タレント。株式会社スペクター・コミュニケーションズ代表取締役。放送作家、著作家としても活動する。アメリカ合衆国のイリノイ州シカゴ出身。血液型はO型。
妻はエッセイスト・コラムニストの京子スペクター。本名、全名はデイヴィッド・マーク・スペクター(David Mark “Dave” Spector)。
経歴[編集]
イリノイ州シカゴに誕生する。幼少時代は子役としてアメリカでケロッグのコーンフレークのコマーシャルなどの大手企業のテレビCMに出演していた。
小学5年生の頃、日本から転校してきたワタル君という日本人少年と親しくなったことがきっかけで日本語を勉強するようになる。加えて日本の文化にも興味を持ち始めると、アメリカで学生生活を送りながら日本の漫画、歌番組、映画などに触れる機会にも恵まれた。
日本留学[編集]
1972年に上智大学に留学し、1975年にシカゴの放送学校(Institute of Broadcast Arts、IBA)を卒業した。
シカゴのコメディ劇団セカンド・シティに所属したり、コメディ・ライターとして活躍した後、ABCテレビの番組プロデューサー及び番組内における日本特派員として再来日する。
放送作家活動[編集]
その来日中の1980年代前半に『笑っていいとも!』(フジテレビ)で「デーブ・雄三・スペクター」名でデビュー。『おもしろプレヌーン』(テレビ東京)で日本のテレビに初出演。巧みな話術に注目が集まり、徐々に外国人タレントとしての活動に軸足を置くようになり、ドラマやCMなどにも活動の場を広げる。
またそれ以降、「ダジャレを発するアメリカ人」としてバラエティで重用される一方、各種情報番組のコメンテーターとしても活躍し、オリコン2009年「好きなコメンテーター」ランキングで1位を獲得。彼の代名詞とも言えるアメリカン・ジョークと、そこに潜ませた“的確さ”“知識の豊富さ”が支持され、唯一、全世代にわたりTOP3入りを果たした。ちなみに来日して初めて言ったダジャレは「住めば都はるみ」で、他にも「案ずるより横山やすし」などのダジャレがある。
また、バラエティ番組『夜はタマたマ男だけ!!』(フジテレビ)や、『ひらけ!ポンキッキ』以降の『ポンキッキーズシリーズ』では、構成作家としても携わった。
コメンテーターとして[編集]
1990年代以降のタレント活動はワイドショーのコメンテーターとしての出演が多く、どのニュースにもコメントを行うが、アメリカなど海外の芸能ニュースを得意とし、『とくダネ!』(フジテレビ)や、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)、『サンデージャポン』(TBS)では海外エンタメニュースを担当。
本人は肩書きを「テレビプロデューサー」としており、『愛する二人別れる二人』(フジテレビ系)に対し「本物はもっと凄い」と、元ネタになった番組『ジェリー・スプリンガー・ショー』の放映権を直接買いに行ったという。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では「日本で暮らすアメリカ人テレビプロデューサー」としてアメリカのケーブルニュースMSNBCやFOXニュースに出演コメンテーターとして震災の様子を刻々と伝えた。故郷シカゴの放送局などにも出演。
またスペクター・コミュニケーションズ代表として、海外番組の買い付けビジネスを行っており、マイケル・ジャクソンが亡くなった時は、いち早く各局に映像を提供し、現地報道陣より先に最新情報を手に入れていたとされる。また、海外番組やユニークなCMのほか、海外セレブ、特にアメリカのゴシップ情報(雑誌記事や映像の放映権)を多く買い付け、各局に提供しており、さらにその多くはデーブ自身も出演している。また、アメリカの最新エンタメ情報を収集するため、ロサンゼルスの現地事務所よりエンタメ誌を空輸させている。
タレントを発掘する能力にも長けており、当時関西のテレビ番組に出演していた橋下徹に目をつけ、プロフィールを作って東京の各テレビ局を訪ね、デーブ自ら売り込みをして回り、東京進出に一役買った。
独自で探してきた日本の優れた人や物をアメリカの番組で数多く紹介してきている。今ハリウッドセレブの間で流行っている温水洗浄便座をいち早く米国のメディアで紹介したり、日本の番組を紹介し、それを見たテレビ局が米版の番組を作るきっかけを作った。「風雲!たけし城」や「料理の鉄人」などはデーブが最初にアメリカに紹介した。
出演[編集]
テレビドラマ[編集]
- 大河ドラマ (NHK)
- 山河燃ゆ (1984年) ※エキストラ出演
- 奇兵隊 - アーネスト・サトウ役
- Digital Creators'01 地球大爆破
- 離婚弁護士
- 時間ですよ・新春スペシャル 梅の湯はギャグでいっぱい
- 透明人間
- ゴーストスープ GHOST SOUP
- お姉さんの朝帰り
- 裸の大将放浪記(平成8年度)
- 華麗なるスパイ - ダラーM役
- 13歳のハローワーク - 本人役
- 好好!キョンシーガール〜東京電視台戦記〜 第10話 (2012年12月15日、テレビ東京) - 本人役
- 黒服物語 第7話 (2014年12月5日、テレビ朝日) - 本人役
- 食の軍師 第6話 - 外国人観光客役
映画[編集]
- 日本以外全部沈没 - 本人役
- ワン・ミス・コール
- 代行教師
- GOING WEST 西へ…
- となりのサインフェルド - 日本語字幕監修
- 裸の銃を持つ男2 2/1 - 日本語字幕監修
- UFO仮面ヤキソバン
- ゲゲゲの鬼太郎 - 傘化け(声)役
- 20世紀少年 - コメンテイター
- ハンサム★スーツ - 試着用ハンサムスーツの3着目
- 高校デビュー
トーク・バラエティ・報道番組[編集]
現在[編集]
- 情報ライブ ミヤネ屋(読売テレビ)
- サンデージャポン(TBS)
- スッキリウスのひらめき(TBS)
- J-MELO (NHK)
- ワイド!スクランブル(テレビ朝日)
- スーパーJチャンネル(テレビ朝日/不定期)
- デーブ&麻里の海外ドラマNAVI (WOWOW)
- ピタゴラスイッチ(ディック・ショナリー役、NHK・Eテレ)
- ウィットネスクラブ (関西テレビ)
- バラいろダンディ(TOKYO MX)
他、多数
過去・不定期出演[編集][編集]
- ザ・ワイド(日本テレビ)
- やじうまプラス(テレビ朝日)
- サタデースクランブル(テレビ朝日)
- たかじんのそこまで言って委員会(読売テレビ)
- 壮絶バトル!花の芸能界(日本テレビ)
- 英語でしゃべらナイト(NHK)
- デーブのフライデードリーム(テレビ東京)
- 森田一義アワー 笑っていいとも! (フジテレビ)
- オレたちひょうきん族(フジテレビ) - 在日外国人のための日本のお行儀コーナーの進行役(声は富山敬による吹き替え)
- ポンキッキーズ(フジテレビ) - 構成
- レディス4(テレビ東京)
- 追跡!事実は奇なりテレビの主役(テレビ東京) - 「事実は奇なり」時代のみ
- 夜はタマたマ男だけ!!(フジテレビ) - 構成
- デーブの興味しんしん(テレビ愛知)
- KYニュース(フジテレビ)
- マーメイドコレクション司会(テレビ朝日)
- スーパーモーニング(テレビ朝日)
- 2時っチャオ!(TBS)
- おもいッきりDON!(日本テレビ)
- ひるおび!(TBS)
- ときめき夢サウンド(NHK)
- とくダネ!(フジテレビ)
他、多数
CM[編集]
- ケロッグ
- 日産自動車「マキシマ」
- 日清食品「日清焼きそばUFO」 - 「UFO仮面ヤキソバン」で、敵役「ケトラー」を演じた
- Cafeレストラン ガスト「アメリカンフェア」
- グリー by コナミ「スター・ウォーズコレクション」
- セガ「バイナリードメイン」
- ECC外語学院(スポット コマーシャル)
- 映画 終戦のエンペラー(インフォマーシャル)
- 明治プリン
- ウェルネスジャパン(スポット コマーシャル)
- TUBE ALBUM『SUMMER ADDICTION』(TVCMナレーション)
- 豆しば『豆しぱみゅぱみゆ』言いにくい篇(TVCMナレーション)
- サムスンGALAXY tab(WEB CM)
- 海外ドラマ『ボストン・リーガル SEASON 1』
- ブルーレイ&DVD『トロン:レガシー』
- 海外ドラマ『LOST ファイナル・シーズン』
- フジテレビイベント・マーチングショー『ドラムLINE』スポットCM
- キンチョウ
- 松下電器
- ツムラ
- JRA「スプリンターズステークス」(1996年)本木雅弘と共演
- クリネックス
- ケインズ
- 神明「あかふじ米」(1996年)ジェフ・バーグランドと共演
- TOYO TIRES
- トヨタ自動車
- Yahoo! JAPAN
- 人権啓発
- 都市銀行
- サントリー「BOSS」 - トミー・リー・ジョーンズ、小倉優子と共演
- ソフマップ
- 富士急ハイランド
- 東京電話
- ポッカコーヒー
- マイクロソフトオフィシャル ガジェット
- LOST
- GReeeeN「キセキ」(2008年)
- タウンページ
- メジャマジ・マーチ(ナレーション)
- エネファーム「東京ガス」
- マドンナ・オールタイム・ベスト(ナレーション)
- マイケル・ジャクソン「This is it」DVD](スポット コマーシャル)
- キットカット「サクラサクよキャンペーン」(携帯サイト)
- エステティックTBC
- ラッキープラザ(ラッキープラザ大使の肩書き)
- としまえん(2010年-2011年冬季「アイススケートリンク」ポスター)
- キリンビバレッジ「FIRE neo」(2012年) - 岡田准一、バナナマン、ナイツ、SHELLY、ケーシー高峰、セルジオ越後らと共演
- BASE「1つもあってない聞き間違い デーブ篇」
著書[編集]
- 『これはジョークのご本です。 』集英社文庫. コバルトシリーズ 1986.6
- 『日本人は英語が得意 話せないと思い込んでいるあなたへ』(ゴマブックス) ごま書房, 1986.9
- 『全米スナック芸大全』(ゴマポケット) ごま書房, 1988.12
- 『英語で外人を笑わせる法』(新潮社)カセットブック、1988
- 『デーブ・スペクターのTokyo裁判』ネスコ, 1989.10
- 『英語は"ナガシマ流"でいけ』(ゴマブックス) ごま書房, 1997.11
- 『僕はこうして日本語を覚えた』同文書院, 1998.10
- 『いつも心にクールギャグを』幻冬舎, 2011.6
共著[編集]
- 『Mooning : あぶないエッチ語100』ティム・アーンスト共著. 学陽書房, 1988.6
- 『ニッポンの(薬物)依存 「ダメ。ゼッタイ。」では絶対にだめ!』近藤恒夫共著. 生活文化出版, 2011.4
翻訳[編集]
- ウィンストン・グルーム『ガンピズム :フォレスト・ガンプの生きる知恵。』真野流共訳. ソニー・マガジンズ, 1995.1
- ジェームズ・フィン・ガーナー『政治的にもっと正しいおとぎ話』田口佐紀子共訳. ディーエイチシー, 1995.12
- ジェームズ・フィン・ガーナー『政治的に正しいおとぎ話』田口佐紀子共訳. ディーエイチシー, 1995.5
- ジェームズ・フィン・ガーナー『政治的に正しいクリスマス物語』ディーエイチシー, 1996.10
- ノア・ベンシー『パン屋のヤコブ 複雑な世の中のための心やさしい哲学 こころのクスリ』DHC, 1999.5 <KS152-G391
その他[編集]
- 可愛い類人猿(ワニブックス)
- 住めば都はるみ(コラム連載)(宝島)
- ディルバートの法則(解説)(アスキー)
- デーブ・スペクターのイノシシに抱かれたい(自筆コラム連載)(日刊スポーツ)
- デーブ・スペクターの電波障害手帳(自筆コラム連載)(東京スポーツ新聞)
- 放送禁止歌(監修)(解放出版社)
肩書他[編集]
- 米国ABC放送番組プロデューサーとして来日
- 全米放送連盟 (NAB) 所属
- 国際映画・テレビ監督労働組合 (DGA) 所属
- 米国テレビ・ラジオ出演労働組合n(AFTRA) 所属
- ラジオ・テレビジョンニュースディレクターズ・アソシエーション (RTNDA) 所属
- 全米講演者協会 (NSA) 所属
- 日本外国特派員協会所属
- 在日米国商工会議所所属
- 特定非営利活動法人 日本ガーディアン・エンジェルス顧問
- ATP(社)全日本テレビ番組制作者連盟 所属
- 日本脚本家連盟 所属
- 日本放送作家協会 日本初外国人放送作家
- 大正大学非常勤講師 1997年度
- アナハイム大学 人文学名誉博士号
- 国際電気自動車シンポジューム受賞
- 文部省認定実用英語技能検定1級
- 上級救命技能習得
- 立山連邦王国 建国の父