テルマエ・ロマエ
『テルマエ・ロマエ』(THERMÆ ROMÆ)は、ヤマザキマリによる漫画作品。『コミックビーム』(エンターブレイン)にて2008年2月号から2013年4月号まで連載された。当初は不定期連載だったが、2010年4月号から定期連載に移行した。単行本は2013年6月にて最終巻を迎えた。
その後、続編となる『続テルマエ・ロマエ』が、2024年2月6日より『少年ジャンプ+』(集英社)にて集中掲載される。
概要[編集]
古代ローマ時代の浴場と、現代日本の風呂をテーマとしたコメディである。入浴文化という共通のキーワードを軸に、現代日本にタイムスリップした古代ローマ人の浴場設計技師が、日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、大真面目なリアクションを返すことによる笑いを描く。単行本では、各話の間に、風呂に関する歴史資料や、作者の体験が書かれたコラムが掲載されている。題名の「テルマエ・ロマエ」は、ラテン語で「ローマの浴場」という意味。
書店員の選ぶマンガ大賞2010受賞。
第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。
「このマンガがすごい!」2011年版オトコ編2位。全国書店員が選んだおすすめコミック2011、3位入選。
2013年仏アングレーム国際漫画祭(Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême)ノミネート作品。
2013年米アイズナー賞(Will Eisner Comic Industry Awards)アジア部門(Best U.S. Edition of International Material Asia)ノミネート作品。
2012年1月12日より、フジテレビ系「ノイタミナ」枠にてテレビアニメが放送された。
2012年4月28日より、主演・阿部寛、ヒロイン・上戸彩での映画が公開された。ローマでのロケや、テレビドラマ『ROME[ローマ]』のために作られた広大なセットでの撮影も行われた。2014年4月には、映画第2作が公開された(後述)。
2022年3月28日より、NetflixにてWebアニメ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』が配信開始された。
2013年6月時点で累計発行部数は900万部を突破している。
反響[編集]
書店の店頭での宣伝などを通して部数を伸ばし、『コミックビーム』の連載作品としては例外的に女性読者の支持も集めた。また、東京都浴場組合による推薦や、イタリア・ローマ関係の学術的な問い合わせといった、あまり例のなかった形での反響があるといい、2010年に受賞が相次いだ際には展覧会や旅行会社とのタイアップも企画された。2巻には、このマンガのヒットはイタリアの新聞で「ローマ帝国ついに日本の漫画界を征服」と報道されたことが記された。
本作の執筆のきっかけについて、作者は「東京スポーツ」紙上のインタビューで「ヨーロッパにはお風呂も銭湯もないから、お湯につかりたくてもつかれない。でも、そこら中に古代ローマ時代の浴場の遺跡がある。昔はあったのになぜ今ないのか、それがもどかしくて」「イタリア人の夫が日本の家風呂を見て笑うんです。(中略)古代ローマ人なら日本の風呂の良さをわかってくれるぞ」とその発想の経緯を語っている。また夫が「ローマ皇帝の名前を全員言えるほどの古代ローマおたく」であったことも大きかったとのこと。
なお元々は同人誌で発表するつもりの作品で、コミックビームの関係者とは「(単行本も)5,000人位買ったらスゴイね」と話していたこともあり、大ヒットしたことには戸惑いを感じているという。2011年の著者インタビューでは「薄く延ばして長くやるつもりはないです。十何巻とかはいかないと思う。実はもう最後は考えてあるんですよ」とも語っており、上述の通り2013年に全6巻で完結した。
あらすじ[編集]
テルマエ・ロマエ[編集]
舞台はハドリアヌス帝時代、西暦130年代の古代ローマ。浴場を専門とする設計技師ルシウス・モデストゥスは、革新的な建造物が次々に誕生する世相に反した、昔ながらの浴場の建設を提案するが採用されず、事務所と喧嘩別れしたことで失業状態に陥ってしまう。
落ち込む彼の気を紛らわせようとする友人マルクスと共に公衆浴場に赴いたものの、周囲の騒々しさに耐えかね雑音を遮るため湯中に身を沈めたルシウスは、浴槽の壁の一角に奇妙な排水口が開いているのを見つけ、仕組みを調べようと近づいたところ、足を取られて吸い込まれてしまう。不測の事態にもがきながらも水面に顔を出すと、彼はローマ人とは違う「平たい顔」の民族がくつろぐ、見たこともない様式の浴場に移動していた。
ルシウスが見た「平たい顔族」とはアジア系有色人種の未来の姿、すなわち現代日本人であり、ルシウスは浴場を使ったタイムトラベラーとなっていたのだった。これ以降、ルシウスは自分の意志とは無関係にたびたび古代ローマと現代日本の世界を行き来し、「平たい顔族」の風呂で得たアイディアをローマでの浴場設計・運用考案に活かし、それが自らの創意工夫によるものではないことに若干の後ろめたさを感じつつも、浴場施設専門の空間プロデューサーとして名声を勝ち得ていき、時のローマ皇帝・ハドリアヌスからも全幅の信頼を置かれる。だが、それはルシウスをさらに多忙にする結果となり、妻からは「仕事のことしか考えていない」と非難された挙句に離縁されてしまうなど、私生活には恵まれない。
ルシウスが古代ローマと現代日本を行き来して名を上げていく中、大学で古代ローマ史を研究している小達さつきは、実家の旅館にタイムスリップしてきたルシウスと出会う。彼が実家の旅館の買収をめぐるトラブルを解決してくれたことを通じて、さつきはルシウスと惹かれ合い、彼が歴史に残した功績を探り当てようとする。その結果、さつきもまたルシウスと同じように古代ローマへタイムスリップすることができ、愛する彼のために現代日本に別れを告げて古代ローマにとどまる。
やがてルシウスは、ハドリアヌスが理想としていた温泉保養地の建設を成し遂げ、ハドリアヌスはルシウスにローマの未来を託し、満足のうちに息を引き取る。そしてルシウスも、さつきとの間に念願の子どもを授かる。その子どもが産湯につかって大喜びする様子を見て、ルシウスはローマとテルマエの明るい未来を予感する。
続テルマエ・ロマエ[編集]
舞台はアントニヌス・ピウス帝統治下から20年を迎えた、西暦158年の古代ローマ。ルシウス・モデストゥスはローマきっての浴場設計師として匠の名を馳せていた。しかし時代は移り変わり、ルシウスが重んじてきた荘厳で趣きのある浴場は面白みのない古いものとされ、華美でエンターテインメント性を欲する若い世代に評判は芳しくない。かといって、信念を曲げてまで流行に媚びる仕事を引き受けるつもりもない。そのため経営している設計事務所の収益に影響が出ているが生来の頑固さが邪魔をしているのである。弟子のアウルスや一人息子のマリウスに諭されても首を縦に振ることはなく、苛立ちを覚えるのであった。
かつては「平たい顔族」の世界へタイムスリップして画期的なアイデアを持ち帰っていたが、伊東温泉からローマに戻った時を最後に同じ現象は起きていなかった。ピウヌ帝からラティニウムの温泉保養地再建を依頼され、アイデアを思案していた時に約20年ぶりとなるタイムスリップ現象が起きた。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- ルシウス・モデストゥス
- 本作の主人公。浴場を専門とするローマの建築技師で、アテネで最新の建築技術を習得している。愛国心あふれる頑固な職人気質で、自身の職務とローマ人であることに誇りを持っているが、職務に熱中しすぎて周囲が見えなくなるなど、ワーカホリック気味な所がある。そのため妻リウィアとの衝突も多く、作中で三下り半を突き付けられ離婚、いっそう職務に没頭するようになった。タイムスリップ先の現代日本人から「ギリシア彫刻みたい」と形容された無駄なく引き締まった肉体を持ち、剣術・槍術・弓術・馬術も作中の現代人と比較した場合には秀でている。ローマ軍の一員として戦闘をしたことはないが軍事訓練は行っており、現代日本の温泉街で弓矢射的ゲームに挑戦した際には、至近距離ということもあって軽々と的中させている。
- 本人は現代日本をローマと時代を同じくする未知の国家ととらえており、ラテン語で会話ができる小達さつきと出会うまではタイムスリップという認識は無かった。
- 初めて現在日本へタイムスリップした際、銭湯の壁に描かれた富士山の絵に感動し、古代ローマ人であるルシウスは日本の富士山を知る由もないが、古代ローマ帝国やイタリアを代表するヴェスビオス火山と解釈し、ヴェスビオス火山の壁絵をテルマエに描いて入湯者から好評を得た。
- その後は現代日本のあらゆる文物を可能な限り導入し、古代ローマの技術で再現してローマ風にアレンジして温泉街まで作り上げている。
- ほとんどのタイムスリップは短時間であり、ローマでは溺れて気を失ったことになっている。しかし、ケイオニウスの死後にハドリアヌスと善後策を話し合うため入浴した際は、平たい顔族の温泉地である伊東温泉の東林館旅館に従業員として長期滞在することになり、ローマでは行方不明となっていた。なお、伊東温泉ではふと目にした薄型テレビや携帯電話に驚愕し、ついに電気の存在を知る。
- 「平たい顔族」の温泉技術を貪欲に吸収しつつもディアナ(さつき)を愛していることに気付く。地上げのためにさつきをさらった地上げ屋を追うために即席の馬車を仕立てて追跡、みごと奪還に成功する。その場で愛していることを告白するが、ローマに帰還してしまう。ローマに戻ってからは死の淵にいたハドリアヌス帝の為に早急なバイアエの建設に没頭したが、さつきの事を忘れようとも忘れられないことに苦悩していた。
- ウェブアニメ版では、本来の目的の現代日本とは違う、江戸時代末期にもタイムスリップされた。
- 続篇においては、還暦を迎えている。約20年ぶりに「平たい顔族」の世界にタイムスリップした。
- 小達さつき(おだて さつき)
- ルシウスが、タイムスリップ先の伊東温泉で出会った聡明で美しい「平たい顔族」の女性。28歳。東京大学大学院修了の古代ローマ史研究者で、同大学で教鞭を取りながら母親の流派の名取を受け継ぐ芸妓としても活躍している、伊東温泉内では知らぬ者のない才媛。
- 幼い頃、伊東温泉で芸妓をしていた母親を病で亡くし、母子家庭で父親がいなかったため祖父・鉄蔵の下へ身を寄せた。母親がいまわの際に遺した言葉の意味を調べていくうちに、ユリウス・カエサルの伝記を読んだことで、極度の古代ローマ文化マニアとなった。大学院時代には教授の著書10冊をはるかに超える内容の博士論文を作成したため、その教授から「君に教えることはもうない」と言われる。その後は教授と共にオックスフォード大学との合同調査団に加わって、ローマ郊外での発掘作業にも参加している。
- 古代ローマ関係の文献を読むために英語・イタリア語・フランス語に加えてラテン語をも習得しており、「平たい顔族」の中で初めてルシウスと直接会話できる人物となった。
- ルシウスは初対面の際にさつきの美しさを月の女神ディアナにたとえており、その後も「ディアナ」と呼んでいるが、最終話では本名で呼ばれている。
- 後にルシウスを愛している事を自覚し、古代ローマに戻ってしまったルシウスと再び会うために奔走する。鉄蔵から古代ローマでハドリアヌスとルシウスに会った事を聞き、そしてハドリアヌスから受け取ったという黄金の腕輪の経緯から、鉄蔵の後押しもあってオックスフォード大学のバイアエ遺跡発掘チームに参加した。
- やがてバイアエ遺跡にてルシウスの軌跡を発見。近くに沸いていた源泉を通じて古代ローマに行き、マルクスの助力もあってルシウスと再会。結婚し、男児を授かった。
古代ローマ[編集][編集]
- マルクス・ピエトラス
- ローマに住む石工兼彫刻家。独身で、老齢の師匠と共に暮らしている。
- ルシウスとは旧知の仲で、共に浴場へ出かけたり酒を飲んだりする。いかつい顔だが、ルシウスとは対照的に明朗快活な性格で女好き。仕事や夫婦関係などで悩みを抱えがちなルシウスの良き相談相手。ルシウスが現代日本から持ち帰った新機軸をローマで再現する作業を手伝っており、皇帝がルシウスのことを知るきっかけを作った。
- 映画1期では、ルシウスに愛想を尽かしたリウィアと不倫関係となるが、映画2期では彼と和解し再び良き友人になる。
- ウェブアニメ版は、オリジナルキャラのティトゥスの常連客となる。焼き鳥が好物。
- ハドリアヌス
- ローマ皇帝で「五賢帝」の一人。軍事よりも内政や哲学にその才を発揮する優れた皇帝であり、斬新な建造物を一人で設計する優れた建築家でもある。だが、すでに50代半ばを過ぎており、体力の衰えを感じている。
- 多くの革新的な浴室を生み出すルシウスの噂を聞きつけて興味をもち、ついには自ら呼びつけて仕事を与えるまでになる。
- 男色趣味があり、ナイル川で溺死した愛人アンティノーとの逸話はローマ中に知られている。そのため、ルシウスがハドリアヌスに重用され始めてから「皇帝に見初められたのではないか」という噂が流れている。
- アエリウス亡き後アントニヌスを次期皇帝候補として養子に迎えたが、数々の不幸事に加え高齢がたたって精神的に疲弊していき、自暴自棄になりかける。自死することもできず自分の死期を悟ったハドリアヌスはルシウスにバイアエでの温泉保養地大改装を命じ、ルシウスも彼が存命している内に、今まで日本で得た知識を駆使して一世一代の巨大温泉保養地・バイアエを創ろうと尽力する。
- 終盤では黄疸や腹水に苦しめられ余命いくばくもなかったが、古代にやってきた鉄蔵の整体を受けて、わずかだが寿命が延び、謝礼として銀貨ではなく、自身の身に着けていた黄金の腕輪を渡した。
- アポロドロス
- ルシウスが尊敬する高名な建築家。先代の皇帝・トライアヌスに重用され偉大な実績を築いたが、ハドリアヌスとは折り合いが悪かったとされる。
- ルシウスから見れば大先輩の「天才建築家」であるが、ハドリアヌスにとっては感覚の古い建築家であり、別荘の設計からは遠ざけられた。
- 弩砲など攻城兵器に関する発明にも秀で、それによりハドリアヌスから一定の再評価を得た。だがすでにかなりの高齢で、足腰が弱くなっている。
- ルシウスが皇帝の許に召されて以来、後継者が出来たことを喜んでいる。また大の風呂好きということもあって、すっかり風呂仲間の一人となった。
- ルキウス・ケイオニウス・コンモドゥス
- ハドリアヌスの養子となり後継指名された次期皇帝候補の青年。後継指名後は養子として名をルキウス・アエリウス・カエサルと改めた。幼い息子のルキウスがいる。
- ハンサムで機知に富む反面、好色で病弱。ルシウスからは「女ぐせの悪い軟弱男」と軽蔑されており、前途を危ぶまれている。さらにローマ元老院からは失脚を狙われており、ハドリアヌスから彼のための人気取りを託されたルシウスは、さらに苦悩を重ねることになる。
- 総督としてパンノニアに派遣された際、気候の厳しさから持病を悪化させ、138年1月1日にハドリアヌスの別荘で、皇帝になることなく死去する。臨終に立ち会ったルシウスに、養父とローマのために十分働けないまま世を去る無念を涙ながらに語り、彼を軟弱者と決めつけていたルシウスに認識を改めさせた。同時に、様々な女性たちに宛てたルシウスの両手一杯になるほどの大量の手紙を託し、最期まで見事な女ったらしぶりを発揮した。
- 映画2期では自らが病床に臥せっている際に、ハドリアヌス帝と対峙する強硬派の元老院議員たちが生き別れの兄ジェイオニウスを担ぎ上げて暗躍し、兄ジェイオニウスが自身の偽物になり戦争路線を進めてしまう。
- マルクス・アンニウス・ウェルス
- ハドリアヌスが密かに将来の皇帝候補と認める聡明な少年。ケイオニウスからの信任も厚く、彼の娘の婚約者となっている。15歳の若年という理由でハドリアヌス帝は現時点での後継指名を見送ったものの、頭脳明晰にして思慮に富むことから行政長官を任されている。数々の発案をするルシウスに、ハドリアヌス同様に信頼を寄せている。東洋の文献なども読んでいたため、後にルシウスから未来の日本で出会った平たい顔の民族の事を聞いて「東洋の国の人間」と理解した。古代ローマに着いたさつきが奴隷商人に絡まれた際も、話に聞いた東洋系の顔とルシウスの名を口にしていた事から、ルシウスがディアナに例えた女性だと察知して保護し、彼に逢わせた。
- アントニヌス
- 元老院議員の一人であり、ハドリアヌスの側近。アエリウス亡き後、次期皇帝候補としてハドリアヌスの養子になった。自暴自棄になっているハドリアヌスの身を案じる。
- 元老院議員であるがハドリアヌスの側近として平和路線に協調する。
- 優し過ぎるほどの良識人である。
現代日本[編集][編集]
- ハナコ
- いとう観光牧場で飼われている牝馬。25歳と馬としては高齢。普段は観光用の馬車「なかよし号」を牽いていて、牧場では観光客を背にまたがらせることもある。ルシウスが初対面の際に手入れをしてやったことから彼にべた惚れしており、恋しさのあまりルシウスのいる東林館に乱入したことも。裸馬の彼女をルシウスが乗りこなすのを見て、さつきはルシウスが本物の古代ローマ人であることを確信した。
- 同牧場にはヒデキという名の牡馬もいる。
- 小達鉄蔵(おだて てつぞう)
- さつきの祖父で、唯一の肉親。昔気質の良き日本人の見本のような人物。伊藤温泉で鍼灸・整体業を営んでいる。施術時だけではなく、人の顔色を見ただけで体調を見抜く名医である。質実剛健を体現したような男であるが、男女の機微を理解することのできる粋なところもあり、ルシウスのことを、安心してさつきを託せる男だと認めている。30年前、伊藤温泉周辺で悪さをしていた武内組に当時町の顔役だった松平梅吉と2人で殴り込みをかけ、わずか3分で壊滅させたという武勇伝の持ち主で、その腕っぷしは今も健在である。マムシエキス入りどくだみ茶を愛飲している。
- 交友関係は広く、大企業の会長やボクシング元世界チャンプ、政界の大物政治家など多岐に渡り、孫のさつきの為にローマのバイアエ発掘のスポンサーを頼んだ。また友人たちから「ゴールドフィンガー」の異名で呼ばれ、若い頃はその技と硬派な性格で女性にモテていた。
- ルシウスと同じように湯船でタイムスリップをし古代ローマに行くが慌てるような素振りも見せず、そこで兵士だった男の整体をする事で路銀を得、自身の直観で「ここはルシウスのいる時代ではないか」と察した。
- そして、その腕を見込まれハドリアヌス帝を診る事となり、彼の命がもって二カ月である事を見抜くと同時に「今まで多くの荷物を背負った男の身体をしている」と彼の壮絶な人生に感嘆し、「一世一代の整体」を施した。その謝礼として金銭ではなく、ハドリアヌスが身に着けた黄金の腕輪を与えられた。その後に浴場でルシウスと再会したが、言葉を交わす前に現代に戻ってしまった。
- その体験談を聞いたことからルシウスの時代に行けるかもしれないと考えたさつきに、「女は惚れた男と添い遂げるのが一番だ。俺の事は気にするな」と後押しした事で、さつきは古代ローマ行きを決心する。
- 圭介(けいすけ)
- 東林館の隣にあるホテル「パラダイス伊藤」の若旦那で、ケイオニウス似の軟弱男。3か月程前から突然羽振りが良くなり、伊藤温泉のリゾート開発のため、東林館などの旅館に買収を持ちかけていたが、実は絵に描いたような美人局に引っかかってホテルも乗っ取られ、伊藤温泉買収の裏で暗躍する武内組に下っぱとしてこき使われていた。さつきには高校時代からアプローチしていたが、相手にされていなかった。
映画版のみ登場[編集]
- 山越真実(やまこし まみ)
- 漫画家志望の女性。実家は温泉宿で、何故か現代日本にタイムスリップしたルシウスとはち合わせすることが多く、そのためラテン語やローマ史を猛勉強し、第1作中盤からはルシウスと会話できるようになる。第1・2作ともに古代ローマへとタイムスリップする。
- 第1作では漫画家のアシスタントをしつつ、派遣社員としてショールームの案内員を務めていたが、ルシウスがショールームに出現した騒動で仕事場に男を連れ込んだと誤解されてクビになってしまう。終盤にルシウスをモデルとした漫画『テルマエ・ロマエ』を執筆し、漫画家デビューするというメタフィクションになっている。
- 第2作では温泉紹介雑誌の記者をして日本各地を回っているが、やはりルシウスと会う機会が多く、ラテン語で案内する。さらには古代ローマへと再びタイムスリップしたが、『古代ローマの繁栄と滅亡』という本を持っていたため、魔女として幽閉されてしまう。現代日本へ帰還後、終盤にはサイン会が行われ、『テルマエ・ロマエ』が映画化されるほどの人気漫画家となる。
- 作者のヤマザキマリがモデル。原作の小達さつきと立ち位置が似ているが、作者曰く映画版で設定されたのは漫画でさつきが登場する前であり、関係はないとのこと。上戸彩が演じた。
- 浪越徳三郎(なみこし とくざぶろう)
- 第2作に登場する、「指圧の心は母心」を謳い大笑いする指圧師。銅像にもなっていることから、ルシウスから「銅像になり神格化されるほどの偉大な人物」と勘違いされる。原作での小達鉄蔵に代わって、映画版においてハドリアヌスを指圧で治療する。バイアエの温泉郷建設にも立ち会い、大笑いしながら歓喜の涙を流す。
- 実在の指圧師である浪越徳治郎がモデル。徳治郎の孫で指圧師の浪越雄二が、指圧指導としてクレジットされている。
- ジェイオニウス
- 第2作で登場。ケイオニウスの兄で、同性愛者ゆえに子孫を残せないとして家を出され、それ以降音信不通となった。ケイオニウスそっくりの容姿であり、彼の偽物として反ハドリアヌス派の元老院議員とともに暗躍する。
- しかし大勢の女性を引き連れながらも、彼女たちに手を出していなかったことが発覚し、ケイオニクスではないことが露見してしまう。
- アケボニウス
- 第2作に登場。コロセウムで人気の剣闘士であり、堂々たる体躯の持ち主。実は戦いに疲れており、ジェイオニウス一派が流血の闘技会を復活させたことを受けて、ルシウスに対し「私はもう闘いたくないのだ」と漏らす。温泉による平和的な娯楽を模索しているルシウスに共感し、魔女として捕らわれていた真美の脱走を手伝う。のちにバイアエの温泉郷建設にも助力し、古代ローマにやってきた現代日本の力士たちと力を合わせて、新たな源泉を掘り当てる。
- 架空の剣闘士で、名前は演じた曙太郎に因む。また、同じく剣闘士「コトオウシュニヌス」として琴欧洲勝紀がカメオ出演している。
Webアニメ版[編集]
- ティトゥス
- 焼き鳥屋(肉屋)の息子で、金魚のフン同然の友達とともに、幼いルシウスをいじめていた肥満体型のガキ大将。銭湯技師でお金持ち家系であるルシウスの祖父と父が受け継いで作った小さな浴場を侮辱し、浴場内で彼を本気に怒らせたことに反省。以後、焼き鳥屋経営を引き継ぎ、家族を持つようになり、アテネ留学に成長して帰国した若きルシウスに謝罪する。マルクスがお墨付きの常連になるほど焼き鳥の評判が高いが、父親が作った焼き鳥の味には敵わないと嘆く。
- 旅籠屋の娘
- ルシウスが初めて幕末期の江戸時代にタイムスリップし、古式銭湯で出会った小さな旅籠屋に働く、島田髷と美しい体つきの飯盛女。旅籠屋の主人の案内で再会して、以前落とした着物を拾いながら井戸の修理してもらった彼に、業務上でのおもてなしを施す。狭い宿のコンパクトなアイテム作りに感心して風呂場に一服入った真面目な職人気質のルシウスの体つきに欲して、私情ながらの色仕掛けをする。
- 歌川国芳
- ルシウスが黒船来航後の江戸時代にタイムスリップで紹介された矢先の旅籠屋に出会った浮世絵師の中年男性。今まで紹介されていなかった本作初となる日本側の偉人。
続テルマエ・ロマエ[編集]
- マリウス
- ルシウスとさつきの間に誕生した長男。父と同じく設計技師を志しており、アレクサンドリアで建築の知識を学び帰国。
- 古代ローマにおいてのイマドキの若者。時代の流れを受け入れない頭の固い父の意見を一蹴する。
- アウルス
- ルシウスの弟子。ルシウスの経営する設計事務所に勤務している。
- アントニヌス・ピウス
- 第15代ローマ皇帝。歴代皇帝たちが滞在したバイアエの地を好まず、自身の故郷であるラティニウムの温泉保養地再建をルシウスに依頼する。
書誌情報[編集]
表紙は著名な彫刻を題材としたパロディイラストで、I(1巻)ではドリュポーロス、II(2巻)ではミロのヴィーナス、III(3巻)ではラオコーン像にタオル、湯桶、シャンプーハットなどの浴場用品を持たせている。また巻数は、表紙では背景にローマ数字、背表紙ではローマ数字を丸で囲んだ表記となっている。
ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』 KADOKAWA〈ビームコミックス〉。
- 2009年11月26日発売、ISBN 978-4-04-726127-3
- 2010年9月25日発売、ISBN 978-4-04-726770-1
- 2011年4月25日発売、ISBN 978-4-04-727232-3
- 2011年12月22日発売、ISBN 978-4-04-727515-7
- 特装版 2011年12月15日発売 - ダイカスト製のチンチンナブルムが付属 ISBN 978-4-04-727496-9
- お風呂で読める「風呂マエ・ロマエ」付Amazon限定版 2011年12月22日発売(本編コミックスは「通常版」と同一) ISBN 978-4-04-727416-7
- 2012年9月25日発売、ISBN 978-4-04-728225-4
- 特装版 同日発売 - 古代ローマ風「ルシウスコイン」ダイキャストストラップが付属 ISBN 978-4-04-728215-5
- 2013年6月24日発売、ISBN 978-4-04-728895-9
上記の他に映画『テルマエ・ロマエ』の観覧者先着100万人に配布された特別編(巻数は「S」の表記)もある。
タイアップ[編集][編集]
- 2010年5月には、横浜美術館で開催された『ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡』とのコラボレーションが行われ、古代ローマの浴槽の展示に関連して割引やグッズの配布などのサービスが行われた。
- 2010年7月には、ナポリ・ポンペイへのパッケージツアーを企画する旅行会社とのコラボレーションが行われた。
- 2010年9月18日~12月31日 箱根小涌園ユネッサンでは、「テルマエ・ロマエ風呂」としてポンペイ遺跡に代表される古代ローマ建築のデザインを採用した本格的な風呂がコラボレーションとして登場し、作品のあらすじやルシウスのパネルを展示しお風呂で読めるように耐水性の素材で作られたテルマエ・ロマエのコミックが用意された。またトラベルサイト「旅の発見」ではコラボ記念限定プランとしてA6版の両面テルマエ・ロマエプリントクリアファイル、ユネッサン入場パスポート、ユネッサンオリジナル入浴剤5個セット付プランが販売された。
- 2011年12月6日から2012年2月26日まで、Jリーグ・川崎フロンターレが、前年から実施している、川崎浴場組合連合会との共同企画『いっしょにおフロんた〜れキャンペーン』において『テルマエ・ロマエ』とコラボレーションし、川崎の銭湯利用促進キャンペーン『テルマエ・フロマエ』プロモーションを敢行、同市内高津区の銭湯、高津湯の外壁をローマ風に装飾、さらにテルマエ・ロマエ3巻に登場するローマの浴場露天風呂をモチーフにした銭湯絵を描いた「テルマエ・フロマエ湯」にし、銭湯絵や宣伝ポスターに川崎フロンターレの選手が登場するなどした。
- 2012年4月から徳島県鳴門市の大塚国際美術館とタイアップし、「テルマエ・ロマエツアー」と題し、古代ローマ時代の(本作のエピソードに関連する)西洋名画を巡りながら紹介するギャラリートークを開始した。展示のなかには、ハドリアヌス帝の別荘から引用されデザインされたものもある。館内のショップでは、本作のコミックも販売されている。
- 2012年9月12日より実写映画も公開となった『宇宙兄弟』と出版社の壁を超えたコラボが行われ、『テルマエ・ロマエ』のルシウスが宇宙服を着用し、『宇宙兄弟』のムッタがトーガを着用したものとなっているポスターやチラシが全国の書店店頭に使用される他、約10店舗で高さ180cmの巨大立て看板として見ることができた。
- 2012年10月12日、カプコンのXbox 360/PC向けオンラインゲーム『モンスターハンターフロンティアオンライン』とのタイアップにて月刊コミックビーム 11月号にゲーム内アイテムのイベントコードが付属した。キャンペーンタイトルは「テルマエ・ロマエ×MHF キャンペーン」でオリジナル武器「テルマエ・オリゴ」(大剣)が入手可能だった。
テレビアニメ[編集]
2012年1月12日深夜から1月26日深夜にかけて、フジテレビ系「ノイタミナ」枠にて放送された。フジテレビ系列15局、BSフジでも放送。第1話から第4話までは各話約15分のエピソードを2話ずつ、第5話は前後編合わせて1話を放送する形式で、全5話のエピソードが全3回にわたって放送された。
『秘密結社鷹の爪』などを手がけたFLASHアニメ制作会社・DLEが初めてノイタミナ枠で制作・放送するアニメとなり、またノイタミナ初のFLASHアニメ作品となる。第1話はtorneを使った録画予約数で1位となる。実写映画公開にあわせ、代々木アニメーション学院他、各社とのコラボCMも作成されている。
声の出演[編集]
- 古代ローマの皆さん
- ルシウス - FROGMAN、Michael Oakland(映像特典2、実写)
- マルクス - 東地宏樹(第1、3話)
- ハドリアヌス帝 - 大塚明夫(第3、5話)
- 設計事務所所長 - 稲田徹(第1話)
- レピドゥス執政官 - 白熊寛嗣(第2話)
- レグルス - 宮下栄治(第2話)
- 菓子屋 - 後藤ヒロキ(第1話)
- 脱毛屋 - 高橋伸也(第1話)
- 使い - 内田直哉(第2話)
- 使者 - 白熊寛嗣(第3話)、稲田徹(第4話)
- 百人隊長 - 白熊寛嗣(第4、5話)
- 山賊長 - 稲田徹(第5話)
- 山賊 - 宮下栄治、高橋伸也、後藤ヒロキ、吉田尚記(第5話)
- リウィア - ささきのぞみ(映像特典1)
- アポロドロス - 稲田徹(映像特典2)
- 子供 - 高橋伸也(映像特典2)
- 法務官 - 白熊寛嗣(映像特典2)
- 衛兵 - 高橋伸也、後藤ヒロキ(映像特典4)
- 現代日本の皆さん
- 銭湯のおやじ - 内田直哉(第1、2話)
- 温泉のおやじ - 稲田徹(第2話)
- おじいちゃん - 後藤ヒロキ(第1-3話)
- 山口(ショールームの女性) - 植田佳奈
- おばちゃん - 上野アサ(第5話)
- 射的客 - ささきのぞみ、佐藤奏美(第5話)
- 母親 - ささきのぞみ(第5話)
- 子供 - 佐藤奏美(第5話)
- 知恵 - 植田佳奈(映像特典1)
- オババ - 白熊寛嗣(映像特典1)
- 老女 - 後藤ヒロキ(映像特典1)
- 参拝客 - 稲田徹、高橋伸也、宮下栄治(映像特典1)
- 係員 - 後藤ヒロキ、内山典子(映像特典2)
- 真衣 - 植田佳奈(映像特典3)
- ルミ - ささきのぞみ(映像特典3)
- 駐在 蔵下 - 高橋伸也(映像特典3)
- 刑事 - 山崎弘也(アンタッチャブル)(映像特典3)
- エステの人 - 佐藤奏美(映像特典4)
- ナレーション
- 上野アサ
スタッフ[編集]
- 原作 - ヤマザキマリ(『テルマエ・ロマエ』エンターブレイン刊)
- エグゼクティブディレクター - FROGMAN
- 監督・シリーズ構成 - 谷東
- 脚本 - 谷東、中野守
- キャラクターデザイン・作画監督 - 武智敏光
- アニメーション協力 - GONZO
- FLASH作画監督 - 山脇光太郎
- FLASH作画 - 内山翠、國領恵実香、藤岡早苗、高橋彩
- FLASHコンポジット - たけはらみのる
- 背景 - 小林雅代、藤野健、田中真彦
- VFX - 田村仁、戸澤雄一朗、藤山昌子、玄スジュン
- 編集 - 木村勝宏、海野洋平
- 音響監督 - はたしょう二
- 音響効果 - 出雲範子
- 録音 - 八巻大樹
- 音楽プロデューサー - 佐野弘明
- 音楽 - 烏田ハルナ、加藤久貴
- チーフプロデューサー - 山本幸治
- プロデューサー - 下川猛、塩入大介、大橋隆昭
- アニメーション制作 - DLE
- 制作 - アニメ『テルマエ・ロマエ』製作委員会(フジテレビジョン、東宝、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、DLE)
主題歌[編集][編集]
- 「テルマエ・ロマン」
- 作詞・作曲 - 橋本絵莉子 / 歌 - チャットモンチー
各話リスト[編集][編集]
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 現代の品 |
---|---|---|---|---|---|
I et II | 時をかけるローマ人 | 谷東
中野守 |
- | 武智敏光
山脇光太郎(FLASH) |
フルーツ牛乳 |
白鳥の湖 | 温泉卵
日本酒 | ||||
III et IV | サンプーハット | 中野守 | たけはらみのる | 家庭風呂
シャワー シャンプーハット | |
皇帝の憂鬱 | 谷東
中野守 |
博司池畠 | 薄型テレビ
ウォシュレット | ||
V | 湯のちから・前篇 / 後篇 | 中野守
谷東 |
- | 温泉村&おみやげ
ラーメン&餃子 |
- 映像特典
収録巻 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 現代の品 |
---|---|---|---|---|---|---|
I | I | 魅惑のファロス | 中野守
谷東 |
博史池畠 | 武智敏光
山脇光太郎(FLASH) |
金精まつり |
II | II | ひたすら滑りたい | 山脇光太郎 | ウォータースライダー | ||
III | 三姉妹OLテルマエ殺人事件 | アヒルちゃん | ||||
IV | スベスベになりたい | 谷東 | 泡風呂
エステ |
- タイアップ動画
掲載元 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|
朝日新聞デジタル | バンドルサービス篇 | |||
ジャパンゲートウェイ | レヴール | |||
TOTO | TOTO篇 | |||
大江戸温泉物語 | 大江戸温泉物語篇 | |||
大江戸温泉物語サイネージ | ||||
宇宙ステーション篇 | ||||
LOFT | LOFT 店舗篇 | |||
入浴剤篇 | ||||
バス雑貨篇 | ||||
トラベル用品篇 | ||||
代々木アニメーション学院 | 代々木アニメーション学院CM | |||
代々木アニメーション学院篇 | 森正伸 | 篠原由佳里 | 武智敏光
山脇光太郎(FLASH) | |
マイクロソフト | マイクロソフト |
放送局[編集][編集]
北海道文化放送とフジテレビTWO以外のフジテレビ系列放送局では、ノイタミナ枠第1部としての放送作品となる。
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2012年1月13日 - 1月27日 | 金曜 0:45 - 1:15(木曜深夜) | フジテレビ | 関東広域圏 | 製作委員会参加 / 字幕放送 |
2012年1月18日 - 2月1日 | 水曜 1:58 - 2:28(火曜深夜) | 関西テレビ | 近畿広域圏 | 字幕放送 |
2012年1月19日 - 2月2日 | 木曜 0:35 - 1:05(水曜深夜) | テレビ愛媛 | 愛媛県 | 字幕放送 |
木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜) | 福島テレビ | 福島県 | 字幕放送 | |
木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) | 新潟総合テレビ | 新潟県 | 字幕放送 | |
2012年1月20日 - 2月3日 | 金曜 2:05 - 2:35(木曜深夜) | 東海テレビ | 中京広域圏 | 字幕放送 |
2012年1月21日 - 2月4日 | 土曜 1:05 - 1:35(金曜深夜) | サガテレビ | 佐賀県 | |
2012年1月22日 - 2月5日 | 日曜 1:05 - 1:35(土曜深夜) | さくらんぼテレビ | 山形県 | |
日曜 1:35 - 2:05(土曜深夜) | 秋田テレビ | 秋田県 | 字幕放送 | |
鹿児島テレビ | 鹿児島県 | 字幕放送 | ||
日曜 2:05 - 2:35(土曜深夜) | テレビくまもと | 熊本県 | ||
2012年1月24日 - 2月7日 | 火曜 1:50 - 2:20(月曜深夜) | テレビ新広島 | 広島県 | 字幕放送 |
2012年1月25日 - 2月8日 | 水曜 1:45 - 2:15(火曜深夜) | 仙台放送 | 宮城県 | |
2012年1月26日 - 2月9日 | 木曜 1:50 - 2:20(水曜深夜) | 岩手めんこいテレビ | 岩手県 | |
2012年1月27日 - 2月10日 | 金曜 1:10 - 1:40(木曜深夜) | テレビ静岡 | 静岡県 | 字幕放送 |
2012年1月29日 - 2月13日 | 日曜 1:30 - 2:00(土曜深夜) | BSフジ | 日本全域 | 字幕放送 |
2012年4月9日 - 4月23日 | 月曜 1:45 - 2:15(日曜深夜) | 北海道文化放送 | 北海道 | 字幕放送 |
2012年11月4日 - 11月18日 | 土曜 20:00 - 20:25 | フジテレビTWO | 日本全域 | |
2015年1月1日
2015年1月2日 |
金曜 0:00 - 1:00(木曜深夜)
土曜 0:30 - 1:00(金曜深夜) |
群馬テレビ | 群馬県 | |
2015年1月2日
2015年1月4日 2015年1月4日 |
金曜 23:30 - 24:00
日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) 日曜 23:30 - 24:00 |
KBS京都 | 京都府 | |
2015年12月 | 未定 | アニマックス | 日本全域 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト | 対象地域・備考 |
---|---|---|---|
2014年3月21日 - | 火曜 12:00 更新 | dアニメストア | 日本全域 |
フジテレビ ノイタミナ 第1部 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
UN-GO | テルマエ・ロマエ | ブラック★ロックシューター |
Webアニメ[編集]
『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』(THERMÆ ROMÆ NOVÆ)のタイトルで、2022年3月28日よりNetflixにて全世界独占配信された。「ノヴァエ」はラテン語で「新しい」を意味する。原作者のヤマザキマリとNetflixの間で結ばれたパートナーシップ契約の元で製作される新作アニメシリーズであり、ルシウスが浴場技師を志した経緯や、江戸時代にタイムスリップするなどの書き下ろしエピソードも展開される。ナレーションは窪田等。
アニメ本編終了後にはヤマザキ本人が草津温泉や四万温泉を訪れ、日本の入浴文化を再発見するミニコーナー『テルマエ・ロマエ ノヴァエ 巡湯記』が挿入される。ナレーションはルシウスを演じる津田健次郎。
声の出演(Webアニメ)[編集]
- ルシウス・モデストゥス - 津田健次郎、本渡楓(幼少期)
- アポロドロス - 麦人
- カシウス・モデストゥス - 相馬康一
- マルクス・ピエトラス - 小林親弘、田村睦心(幼少期)
- ティトゥス - 相馬康一、渡辺明乃(幼少期)
- リウィア - 小林沙苗
- レグルス - 日野聡
- ハドリアヌス帝 - 磯部勉
- 山口マミ - 瀬戸麻沙美
- 歌川国芳 - 池田秀一
- 吉田 - 櫻井孝宏
- ケイオニウス - 細谷佳正
- マルクス・アンニウス・ウェルス - 榎木淳弥
スタッフ(Webアニメ)[編集]
- 企画・製作 - Netflix
- 原作・原案・シリーズ構成・エグゼクティブディレクター - ヤマザキマリ
- 監督 - 畳谷哲也
- キャラクターデザイン - 永田文宏
- 美術監督 - 三宅昌和
- 美術設定 - 佐藤瞳、黒部咲
- 色彩設計 - 藤井瞳
- 撮影監督 - 久野利和
- CG監督 - 三田邦彦
- 編集 - 大西裕太
- 音響ディレクター - 田中亮
- サウンドエディター - 勝俣まさとし
- 音楽 - 川﨑龍
- 音楽制作 - ドライブ(中村千枝、狐野智之)
- 音楽ディレクター - あさのかつひこ
- 音響制作 - ソニルード
- エグゼクティブプロデューサー - 許瑠伊
- プロデューサー - 須田泰雄
- アニメーション制作 - NAZ
主題歌(Webアニメ)[編集]
- 「闘牛士の歌 〜音泉マナーのアリア〜」
- オープニングテーマ。Georges Bizet作曲による同名楽曲の替え歌となる。作詞・歌はPaolo Andrea Di Pietro、編曲・監修は川﨑龍。
各話リスト(Webアニメ)[編集]
本編 | 巡湯記 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 話数 | サブタイトル | 脚本 |
第1話 | 全ての風呂はローマに通ず | 百瀬祐一郎 | 畳谷哲也 | 中嶋清人 | 藤田真弓、山﨑輝彦
宮野健、池添優子 |
永田文宏
菊池政芳 |
第1話 | 湯もみ | 矢崎隼人 |
第2話 | 時をかける銭湯技士ルシウス・モデストゥス | 長沢雄樹 | 海保仁美、藤田真弓
宮野健、畠山元 |
菊永千里
菊池政芳 |
第2話 | 源泉 | |||
第3話 | ルシウス、露天風呂を作る | 金承徳 | 海保仁美、山﨑輝彦
宮野健、畠山元 |
第3話 | 温泉卵 | ||||
第4話 | ルシウス、内風呂を作る | 鈴木満太郎 | 海保仁美、山﨑輝彦、菅原美智代
藤田真弓、上野沙弥佳、宮野健 畠山元、池添優子 |
第4話 | 湯守 | ||||
第5話 | ルシウス、ハドリアヌス帝の別荘に風呂を作る | 諸留愛美 | 小野隆宏 | 藤田真弓、山﨑輝彦、宮野健
池添優子、金璐浩 |
第5話 | 飲泉 | |||
第6話 | ルシウス、岩盤浴を作る | 百瀬祐一郎 | 金承徳 | 海保仁美、藤田真弓、宮野健
畠山元、金璐浩 上野沙弥佳、菅原美智代 |
第6話 | 蒸し風呂 | |||
第7話 | ルシウス、江戶末期の東海道に現る | 菊池カツヤ | 栗山貴行 | 藤田真弓、山﨑輝彦
宮野健、池添優子 |
永田文宏
菊池政芳 |
第7話 | 旅籠 | ||
第8話 | ルシウス、入浴の礼儀作法を日本で知る | 畳谷哲也 | 金承徳 | 第8話 | お湯の意思 | ||||
第9話 | ルシウス、平たい顔の同業者と出会う | 長沢雄樹 | 藤田真弓、山﨑輝彦、宮野健
畠山元、池添優子 |
菊永千里
菊池政芳 |
第9話 | 懐石料理 | |||
第10話 | ルシウス、アミューズメント風呂を作る | 諸留愛美 | 中西伸彰 | 金承徳 | 藤田真弓、山﨑輝彦
宮野健、池添優子 |
永田文宏
菊池政芳 |
第10話 | 温泉街 | |
第11話 | ルシウス、温泉街を作る | 百瀬祐一郎 | 畳谷哲也 | 中嶋清人 | 第11話 | 湯の花 |
オンラインゲーム[編集]
- 2011年4月18日よりMobageにてミニゲームの『テルマエ・ロマエ桶リバーシ』『テルマエ・ロマエ温泉卵』が配信されている。リリースはエンターブレイン。
- 2012年2月23日よりYahoo!モバゲーにて『テルマエ・ロマエ ネットでガチャガチャ』(略称は『テルマエ・ロマエ ガチャ』)が配信され2012年3月15日よりMobageにてスマートフォン用が公開された。両プラットフォームは連携が可能だった。他に、2017年9月14日よりゲソてんbyGMO(提携先として2019年7月10日よりmy GAMECITY × ゲソてん、2019年10月24日よりモッピーゲームbyゲソてん)、2017年10月31日よりハンゲームとmixiゲーム(2020年11月12日より同スマホ版)、2020年3月10日よりフジテレビ★プラネッツ(2022年4月12日より同スマホ版)、2020年8月26日よりニコニコアプリ、2022年8月30日よりヤマダゲームでもリリース、また正式日不明であるが2021年8月5日にはTSUTAYAオンラインゲームにて事前登録開始のちリリースされそれぞれ利用可能になった。ただし、Yahoo!モバゲーとMobageのように連携はとれない。自分の銭湯をコーディネートし経営を行って日本一の浴場を目指すソーシャルゲームで、FLASHアニメーション版の放送局のフジテレビの関連会社であるフジゲームスによるリリース。「Yahoo! Mobage Award 2015」でベストユーザ賞を受賞した。