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チコちゃんに叱られる!

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チコちゃんに叱られる!』(チコちゃんにしかられる、英語: Chico Will Scold You!)は、2018年4月13日(レギュラー放送)からNHK総合テレビジョンで放送されているバラエティ番組。

概要[編集]

「好奇心旺盛でなんでも知っている5歳の女の子」という設定の着ぐるみの少女のチコちゃんが、ナインティナインの岡村隆史をはじめとする大人の解答者たちに対して素朴かつ、当たり前過ぎてかえって答えられないような疑問を投げ掛ける、クイズ形式のバラエティ番組。2017年3月以降の3回の単発放送を経て、2018年4月13日からレギュラー放送が開始された。

解答者が答えに詰まると、CGによって突然真っ赤になり巨大化した顔で、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の決めゼリフと共に叱って(場合によっては叱らない)答えを明かし、専門家に取材をした解説VTRを流して答えを掘り下げる、という構成で進められる。逆に解答者が正解した場合には「つまんねーヤツだな〜」と拗ねてしまい、その場で漢字の書き取り問題を出題(回によっては省略されることもある)、この問題の不正解者に対して「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱ってから解説VTRに入る。つまり、よほど雑学と漢字に詳しくない限り、叱られることはほぼ確定なのである。これは度々ネットでも話題になる。

以上の進行形態からクイズ番組的要素もあるが、多くの疑問では番組内で示される答えが「いくつかある説の一つを紹介」するものであり、そのことについては最後に「諸説あります」という注釈が加えられ、必ずしも番組として正解を求めているわけではないことが暗示されている。タイトルロゴに描かれた「Don’t sleep through life!」は「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の意訳であり、英語での正式タイトルとは異なる。岡村は、これがはじめてのNHKでのレギュラー番組でもある。

かつてフジテレビで「笑う犬」シリーズなど数々のバラエティ番組を手がけ、共同テレビジョン(共テレ、フジテレビの関連会社)に出向中だった小松純也が企画し、当番組のプロデューサーを務める。ただし、番組そのものはNHKエンタープライズ(NEP)の単独制作名義となっており、これに共同テレビや、同社の子会社であるベイシスなど複数の番組製作会社が制作に関わる。

番組中にはにらめっこのコーナーがたいてい挿入され、「あっぷっぷ」のかけ声と共にCGでいろいろチコちゃんが変化し(たいていキョエを伴う)、すぐスタジオに戻りチコちゃんが笑うシーンが放送され(なおにらめっこがなくても笑うシーンは放送される)、出演者やそれまでのネタで笑いを取ってからそのまま次の問題に移る。

番組の最後に視聴者からのお便りを紹介するコーナー「ひだまりの縁側で…」が挿入される。また、2020年度後期は番組中盤に「私は流されない 唯我独尊ゲーム」が設けられていた。放送時間を拡大したスペシャル版では、ゲストがチコちゃんと狭い部屋で一対一で向き合い、チコちゃんからの質問に答えるコーナー「チコの部屋」が挿入される。このほか、チコちゃんの顔を全く映さないうえで、薄暗いスタジオの隅で岡村とトークする「働き方改革のコーナー」もしくは「CO2削減のコーナー」も放送されている。2020年度までは不定期での放送だったが、2021年度からは「唯我独尊ゲーム」を廃止した代わりにゲストから1人を交えて3人でトークするコーナーとして毎週放送されるようになり、更に2023年1月6日放送回からは番組の次回予告も毎週挿入されるようになった。

放送時間は本放送が毎週金曜19:57 - 20:42で、再放送が土曜(本放送の翌日)8:15 - 9:00であるが、本放送時間帯(金曜夜)は各地域放送局(首都圏を含む)で独自番組が放送される場合があることや、特設ニュース(報道特別番組)により放送自体が休止になる場合もあるため土曜日の放送が本放送になる週や地域もある。そのほか、毎週のレギュラー放送とは別に、過去の放送から質問1問分を抜粋し10分に再編集したミニ番組「チコちゃんに叱られる!チコっとだけスペシャル」も不定期に放送されている。

2020年3月6日放送回からは、ネット常時同時・見逃し配信サービスのNHKプラスにて視聴可能になった。在京民放テレビ局5社が共同運営している動画配信サービスのTVerでもミニ番組「チコっとだけスペシャル」の配信を行っている。

設定・制作[編集]

同番組のプロデューサーでもある小松が、NHKチーフプロデューサー(CP)の水高満と飲んでいたとき、小松が「5歳児の女の子にクイズを出され、知らないと『ボーッと生きてんじゃねえよ!』と叱られる番組をやりたい」と話したことが番組誕生のきっかけである。プロデューサーの小松の談話によると、この番組の企画はかつて1996年に自分が企画して『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)で放送された、正解して当たり前というクイズを出題していた『君たちは漫然と生きていないか?』コーナーを意識したものであったという。またチコちゃんのキャラクターの原点は、これも小松が演出・プロデューサーを務めていた『平成日本のよふけ』(フジテレビ)に登場した『赤さん』である(赤さんの声は、チコちゃんと同じ木村祐一が担当している。ただし、ボイスチェンジャーがチコちゃんよりも低めのトーンに調整されていたり、着ぐるみではなくパペットという違いがある。)。

チコちゃんには、「一昔前にいた、ちょっとこまっしゃくれたおませな女の子」という設定を与えているため、チコちゃんの衣装や髪型に昭和のイメージを与えているといい、番組セットにもレトログッズをちりばめている。そのチコちゃんを、「5歳児」に設定したのは5歳ぐらいが「ヘンな言葉覚えて大人をしかったとしてもイラッとこない感じとか、背伸びしてもかわいい感じ」「まだ社会生活や規律に染まっていない」点にあるという。小松プロデューサー曰く、名前だけは可愛くしたいということで、小松の親友の妻のニックネームから「チコ」と言う名前を採っている。

チコちゃんの顔は、CGで無限に変化することができるが、これは映像や着ぐるみ、CG合成などの案があったなかで、NHKアートの技術担当者やNHK放送技術研究所にも相談して、通常のバラエティでどこまでできるのかを試した結果だという。実際の収録現場での様子は秘匿されている部分も多いが、水高CPの説明によると、スタジオでの収録時には着ぐるみのチコちゃんがいて、ボイスチェンジャーで変換させた木村祐一の声を同時収録であてており、チコちゃんの顔(表情)は収録後にCGで組み替え(メイク)しているとのこと。チコちゃんの顔(表情)の組み替えのため、収録時にチコちゃんを複数のカメラで同時収録し、放映時に頭部を3DCGのモデル(着ぐるみの頭部を精緻に3Dスキャンしたもの)に差し替えているが、実際は他の出演者が手前に被った際のマスク処理や、鏡や主演者のサングラス、現場の映像確認用モニターなどにチコちゃんが映り込んだ場合の処理など多くの手間のかかる作業を要する。この様な事情から収録からオンエアまでに約2か月程度を要するため、2020年に岡村の結婚が報じられた際は、このタイムラグにより当分番組内で岡村の独身弄りネタが続く事を説明している。

チコちゃんの声に木村を起用した意図について、水高CPは木村のアドリブ力の高さと(チコちゃんの見た目との)ギャップの激しさを挙げている。木村自身は女の子を演じることについて「いろんな人に聞いてください、板尾(創路)さんとかYOUとかに。『キム兄は女子だよね』って言いますから」「女子会に参加できるタイプなんです」などと、元々女子的なキャラクターを持ち合わせていることを述べている。

森田美由紀(NHKアナウンサー)が担当する解説VTRのナレーションは、「今こそ全ての日本国民に問います」「そんなことも知らずに、やれ○○だとか、○○などと言っている日本人のなんと多いことか」と、「全国民」に対して上から目線で淡々と毒を吐くスタイルだが、これは番組からの「NHKスペシャル風にやってほしい」とのリクエストに応じたもので、水高CPによると「おちゃらけたバラエティーのナレーションではなくて、真面目に淡々と読む、だけど言っていることは変、という方が面白いというのがあって、『ザ・NHK』に読んでもらった方が、その面白さが増す」との意図で起用したものであるという。ただし、意図的に笑いを誘うナレーションもある。

問題・解説のVTRは問題ごとに別々のディレクターを中心としたチームが担当し、VTRの演出スタイルは担当ディレクターの作家性に委ねられているという。取材前に「面白そうに膨らませるポイント」をスタッフ全員で共有した上で取材に臨み、その上で「NHKは真摯に取材し伝える」という基本線を崩さないように、疑問に関しての取材と解説VTRは「芯のしっかり通ったもの」を作った上で、それを崩しているという。過去の『NHKスペシャル』など他の番組の映像をほぼそのまま解説VTRに使ったり『ダーウィンが来た!』のディレクターに依頼して解説VTRを制作するなど大胆な演出も見られる。仮に「答え」の内容が想定外の方向に進んだとしても、そこまでの制作過程は徹底してオープンにすることも心がけているという。

出演者[編集]

  • チコちゃん(声:木村祐一、天野ひろゆき(代役)・操演:ちょこグループ)
    好奇心旺盛でなんでも知っている「永遠の5歳」の少女。髪型はおかっぱ頭で、ピンクのワンピースを着ている。
    粗挽きウィンナーとチャーハンが好きで、筒香嘉智の大ファン。東京都港区白金生まれと自称しているが、話の端々に関西弁が頻出する。これらの設定は、基本的に前もって木村とスタッフとの間でおおよそすり合わせているが、木村のアドリブによって決まったものも多いという。なお木村はチコちゃんにとって「知り合いのおじさん」と称されている。
    『叱られたい!』のMVや解説VTRでの教授や専門家からの答えでは母親の存在が示唆されている。
    オープニングでゲストを紹介する際、ゲストがユニットに所属している場合はユニット名で紹介する。2回目の出演の際には、「準レギュラー」、3回目の出演以降は「オリジナルメンバー」と呼んでいる。
    にらめっこでは毎回笑っており弱い。
    パイロット版初回のみ、顔・服装ともに大きく異なっていた。
    2023年12月15日放送回では「チコの知り合いのおじさん(木村)がインフルエンザになった」ため、「もう一人のおじさん(天野ひろゆき)」が声を演じた。
  • 岡村隆史(ナインティナイン) - レギュラー解答者・MC(公式サイトではMCと表記されている)
    • ゲスト回答者2人(拡大版では3人になる場合がある。NHK他番組の宣伝を兼ね、当該番組の出演者が出る場合がある。)
  • 塚原愛(NHKアナウンサー) - 公式サイトでは『キャスター』、EPG番組表では『リポーター』と表記されており、NHKアナウンスルームサイトでは『情報プレゼンター』と紹介されている。
  • 森田美由紀(NHKアナウンサー) - 語り
  • 主な出演者
    • 大竹まこと、目黒祐樹、鶴見辰吾、山西惇、つぶやきシロー、宍戸開、池田鉄洋、かたせ梨乃、デーブ・スペクター、木村多江、堀内敬子、石田ひかり、松永玲子、パンツェッタ・ジローラモ、モーリー・ロバートソン、柳沢慎吾、野村将希、橋本直、八十田勇一、宮下雄也、宮川一朗太、陣内孝則、あばれる君、厚切りジェイソン、チャド・マレーン、橋本じゅん、板橋駿谷、野間口徹、勝矢、神保悟志、松尾諭、木村祐一、宇治原史規、草野仁、植野行雄、村上淳、村上純、黒瀬純、山中聡、竹森千人、山下真司 - 解説VTR内の寸劇「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場」(回によって異なることあり)に出演する俳優。
  • キョエちゃん(声:非公表)
    視聴者からのお便りを紹介するコーナー「ひだまりの縁側で…」に登場し、視聴者からの手紙を届けるカラスで、年齢は不明。性別は2022年1月28日放送の「ひだまりの縁側で…」内で「彼氏」発言をしていることからメスと推定される。別名「江戸川の黒い鳥」。
    当初は「バカー!」とだけ鳴いていたが、レギュラー放送後は回を重ねるごとに多くの言葉を喋るようになった(2019年2月ごろから声色が甲高い声からドスの効いた低いダミ声に変わっている)。
    更に歌も歌えるようになっており、2019年4月・5月の『みんなのうた』では、キョエちゃんが歌う「大好きって意味だよ」(作詞・作曲:槇原敬之、編曲:本間昭光)が放送された。
    2022年10月7日のOAから「旅に出た」という理由で出演しなくなった。「捜さないで」と言っているわりに番組が見かけたら撮影するよう視聴者に呼びかけており、実際にキョエちゃんを撮影したとされる写真がコーナーで数回紹介されている。2023年3月31日のOAから復帰した。
  • ズン吉(声:非公表)
    2022年10月7日放送回からキョエちゃんに替わって視聴者からのお便りを紹介するコーナーに加わった新キャラ。頭はリーゼント風になっている。キョエちゃんとは深い付き合いであると話した。性別はオス。年齢は不明。2023年3月31日のOAで市川の板金工場に戻るため番組を卒業した。ただ、その後もしばらくは「上空から見ている」という設定で、声のみ出演していた。

テーマ曲[編集]

全体的に70年代子ども向け番組へのオマージュがよくみられる。

  • オープニングテーマ『カリキュラマシーンのテーマ』(作曲:宮川泰/スキャット:西六郷少年少女合唱団)
    • 水高CPによれば、オープニングテーマに『カリキュラマシーンのテーマ』を用いたのは、パイロット版の際に充ててみたところ番組のイメージに合致したことに加え、番組としての『カリキュラマシーン』自体が当時としては非常にアバンギャルドな子ども向け番組であり、クリエーションもしっかりしていたことへの精神的なリスペクトの意味が込められているという。
  • エンディングテーマ『叱られたい!』(作詞・作曲・編曲:奥田民生/歌:チコ村民生と江戸川オールスターズ)
  • 2代目エンディングテーマ『江戸川慕情』(作詞:Mr.M/作曲:しだみ/プロデュース:奥田民生/歌:キョエ)
    • 当初「江戸川の生ゴミに恋をしたんだ」という歌詞があったが、江戸川区出身のスタッフから「江戸川に生ゴミは落ちていない」という抗議があったため、後にこの部分は「江戸川のせせらぎで恋をしたんだ」に変更されている。
  • ゲスト紹介時のBGM 不明
  • チコちゃんが出題し始めるときのBGM 不明
  • お題が出された直後に質問の意味を森田が詳しく説明するシーンのBGM 不明
  • 「ひだまりの縁側で…」オープニング テレビ朝日系アニメ『魔法少女ララベル』の『ことわざ日記』のコーナーBGM(曲名不明)
  • 「ひだまりの縁側で…」コーナーBGM(以前はエンディングテーマ)『大好きって意味だよ』(2019年4・5月放送の『みんなのうた』作詞・作曲:槇原敬之/編曲:本間昭光/歌:キョエ)
  • 「ひだまりの縁側で…」内「専門家のウケウリ情報」(不定期)BGM 不明
  • 次回予告BGM(2023年より) NET(現・テレビ朝日)系アニメ『魔法使いサリー(1966年版)』の劇中BGMで使われる曲の一つ(曲名不明、内容は『サザエさん』の次回予告をもじったものである。ちなみに加藤みどりはサザエさんと魔法使いサリーの両方に出演している。)。
  • ジングル
    • オープニング『走れジョリィ』(『名犬ジョリィ』オープニングテーマ、作曲:ティティーネ・スケーベンス/編曲:田辺信一)
    • エンディング『おいらロボコン ロボットだい!』(『がんばれ!!ロボコン』2代目オープニングテーマ/作曲:菊池俊輔)(2022年限りで終了し上記次回予告のみとなる)

放送時間[編集]

  • 本放送:金曜日 19:57 - 20:42
  • 再放送:土曜日(本放送の翌日)8:15 - 9:00
    • 金曜日の放送時間帯は地域別番組の枠となっているため、一部地域では土曜日が初回放送となる。このため、番組公式サイト上では「金曜日は、それぞれの地域放送局の判断で、独自に制作した番組を放送する場合がある」というお断りが掲載されている。また、金曜日に全国的に『NHKニュース7』の延長枠や報道特別番組に差し替えられた場合は、土曜日が全国的に初回放送となる。まれに土曜日分が地域放送局側の事情で差し替えられることもある。
    • 編成上の都合で土曜日の放送が休止になる場合(全国高等学校野球選手権大会期間中など)、あるいはまれに発生する製作上の理由で、金曜日の放送が過去の放送分のアンコール放送(再放送)になる場合がある。
    • 急な特別編成(例:MLB中継※日本選手出場予定試合)で土曜日の放送が差し替えられた場合、金曜日の放送がなかった地域は放送なしとなる(臨時返上)。
    • 不定期に(主に学校の長期休み期間中)金曜日の地域別番組枠を置き換える形で全局で19:30 - 20:42 に拡大される場合がある。その場合の翌土曜日8:15 - 9:00の再放送枠は、前日ではない過去放送分の再放送、もしくは別番組への差し替えとなる(拡大版の再放送は翌週以降の土曜や日曜、祝日に設定される場合が多い)。
    • 番組終了前の数秒間、画面右上に次回の放送日と放送時間(本放送と再放送)のテロップが挿入される(次週に放送が予定されていない場合はなし)。ただし、金曜日の放送時間帯を独自番組に差し替える放送局は、その告知を別の位置あるいはそのテロップに被せるようにテロップで挿入している。

評価[編集]

レギュラー放送開始後の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。以下において同じ)は、おおむね2桁の数値を挙げている。本番組の視聴率の特徴として「本放送(金曜日)より再放送(土曜日)の視聴率の方が高い」という傾向がある。具体的には、2019年2月9日放送の再放送分が18.0%という視聴率を記録し、2019年2月第1週(2月4日 - 10日)の週間高世帯視聴率番組の「その他の娯楽番組」部門で、前夜の本放送のみならず『笑点』や『世界の果てまでイッテQ!』(いずれも日本テレビで10日放送。)といった番組を抑えて週間1位となる現象が起きている。 この理由について、スポーツ報知は、「再放送が高視聴率を挙げる連続テレビ小説の直後に放送されること」「土曜朝という時間帯が視聴者層に合致したこと」「番組から伝わる『ライブ感』」を挙げている。

  • ライター・お笑い評論家のラリー遠田は、東洋経済オンラインのコラムで、番組が人気を集める理由について「(チコちゃんの決め台詞という)番組の代名詞になるような『キャッチーな演出』がある」「番組全体が民放っぽい軽いノリで作られており、NHK特有の『お勉強臭さ』がない」「そもそものテーマ設定が面白い」の3点を指摘した。遠田はさらに、番組について「生意気盛りのチコちゃんに導かれて、新しい知の扉を開くのではなく、すぐそこにある日常を再発見する」「雑事に追われてあくせくしないで目の前にあるものを見つめ直す大切さを私たちに教えてくれているのかもしれない」と好意的に評している。
  • テレビ番組に関する著述を多く手がけるフリーライターの木俣冬は、本番組の人気の理由として「チコちゃんがかわいい」「扱われる題材がユニーク」「『ボーッと生きてんじゃねえよ!』と叫べる爽快感」「誰もが5歳児の自由な発想に戻って柔軟に考える楽しさ」「NHKらしくない(民放のバラエティーのノウハウを取り入れた構成)」の5点を挙げた。また、番組最後のお便りコーナーを例に挙げて「誰でも5歳を設定することで、誰でも参加できる真の公共性というNHKらしさを獲得している極めておもしろい番組である」と評している。
  • コラムニストの木村隆志は、自身の連載コラムの中で、本番組を民放のバラエティ番組と比較して「番組で取り上げる題材が『役に立つ情報』ではなく『普通の雑学』である」「ネタや笑いの手数が圧倒的に少ない」「『あおり』『ひっぱり』などの(視聴者が)嫌悪しがちな演出がない」点を指摘し、さらに「当番組のヒットは、『大量のタレントを起用した演出過多な民放バラエティに対する不満』の表れに見える」「『チコちゃんに叱られる!』を見るたびに、民放バラエティに一石を投じる番組だなと感じてしまう」とも述べている。

テレビ業界の反応[編集]

  • 本番組は、2018年7月度のギャラクシー賞月間賞に選出された。選考する放送批評懇談会では選出理由として「民放カルチャーをうまくNHK化し、各局がのどから手が出るほどほしい3世代視聴を実現している」と述べている。
  • 関西テレビ放送元社長の福井澄郎は、社長在任時の記者会見にて、気になる他局の番組として本番組の名前を即答した。本番組の高視聴率が続いていることについて、「ちくしょーと思った」と発言している。なお、福井が本番組の制作にも関わる共同テレビジョンの役員も務めていることに鑑み、「余計に悔しい」としながらも「ああいう面白いコンテンツが出てくるのは良いこと」と称賛している 。

受賞[編集]

  • ギャラクシー賞 2018年7月度 月間賞
  • 2018年ユーキャン新語・流行語大賞トップテン「ボーっと生きてんじゃねーよ!」。
  • 第4回(2018年度)CGWORLD AWARDS大賞(NHKアート)
  • 第22回(2019年)文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門 大賞
  • 第24回(2018年度)AMD Award '18 大賞/総務大臣賞
  • 第34回 ATP賞グランプリ2018 情報バラエティ部門 優秀賞
  • VFX-JAPANアワード2019 先導的視覚効果部門 最優秀賞
  • 第56回ギャラクシー賞 マイベストTV賞グランプリ
  • 第45回放送文化基金賞 テレビエンターテインメント番組部門 最優秀賞

スタッフ[編集]

  • 構成:海老克哉
  • CG:中野大亮
  • キャラクターデザイン:オオシカケンイチ
  • 音響効果:田中寿一、越塚仁士(J-WORKS)
  • 操演:ちょこグループ
  • 着ぐるみ造型:服部弘弐
  • リサーチャー:近江谷志織
  • サウンドエディター:恵比須弘和
  • ディレクター:上原伸、武田晋助、佐藤智之、池ヶ谷実希、隅田隆之、関根健二、神戸謙太郎、桒田洸治、高野信行、立野明史、松尾宗之、藤井雄真、小木曽克典、三宅佑治、杉本千紘、井上融、小笠原豪、新垣博章、木學卓子、蔡理皓、益田洋平、宇都竜太、西岡奈美、居垣寿典、西野拓也、宗實紀子、竜崎琢也、立松恵、伊藤哲、永井宏樹、和田彩、山下俊一、安藤愛優美、山村裕一、矢島理恵子、青木淳、薮田望、白形隆幸、佐々木文恵、雨宮智史、倉田斎、松澤祐介、寺見佑弥、佐藤恵梨子、佐久間隆太、瀬津巧、前田洋、武藤由華(共同テレビ)、柴田真嗣、横伝輝信、阿部佑哉、吉田萌海、内田義之、寺見佑弥、高橋優介、佐藤祐貴、古市誠、白井奈津美、奈良部隆久、本村宗一朗、柳橋祥太、加藤光城(週替り)
  • 演出:河井二郎(共同テレビ)(毎週)/吉川修(しーん)、澤田親宏、古賀光輝・相澤幸一(共にアクロ、古賀→以前はディレクター、相澤→以前はプロデューサー)、谷口欽也、大川剛史(アリソデナサソ、谷口→P担当回あり、大川→以前はディレクター)、尾形征輝・渡邊美香(共に共同テレビ)、亀山剛志(kimika)、山本泰輔、多田美保、熊澤美麗、野村緑(山本~野村→共に以前はディレクター)(週替り)
  • プロデューサー:小松純也(スチールヘッド)、中島由布子(共同テレビ)(毎週)/大和加奈子(シーン)、永辻貴子(アクロ)、木村修二・本永巳樹(共にアリソデナサソ)、森亜希子(kimika)
  • 制作統括:糸瀬昭仁(NHK)/稲毛重行(NHKエンタープライズ)
  • 制作協力:ベイシス(毎週)/しーん、アクロ、アリソデナサソ、kimika(週替り)
  • 制作:NHKエンタープライズ
  • 制作・著作:NHK

過去のスタッフ[編集]

  • 制作統括:水高満(NHK)/西ヶ谷力哉(NHKエンタープライズ)

コラボレーション企画[編集]

  • 2018年9月22日にNHKと日本テレビで同時生放送された番組『NHK×日テレ同時生放送! テレビ65年 スポーツのチカラ』に特別ゲストとしてチコちゃんが出演、同番組の出演者(有田哲平・水卜麻美(日本テレビアナウンサー)/博多華丸・大吉)に問題を出した。岡村の他、レギュラー出演者は登場せず、この時の解説は桑子真帆アナウンサーが務めている。チコちゃんから問題を出された4名全員が正答できず「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とテロップ表示したが、チコちゃんの顔にはCGを一切用いていない。


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