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ダヴィド・フョードロヴィチ・オイストラフ（ロシア語: Давид Фёдорович Ойстрах；[1]ラテン文字転写例: David Fyodorovich Oistrakh, 1908年[2]9月30日[3](ユリウス暦では9月17日)[4] - 1974年[5]10月24日[6]）は、ロシア出身のヴァイオリン奏者、[7][8]指揮者。[9]
オデッサ出身。[10]父フィシェル引用エラー: <ref> タグに対応する </ref> タグが不足していますはオデッサ・オペラの合唱団に所属していた。[11]３歳の頃に父からおもちゃのヴァイオリンを貰ってヴァイオリンに夢中になった。[12]５歳の頃からピョートル・ストリャルスキーの許でヴァイオリンとヴィオラ[13]を学び、６歳の時には初めて人前で演奏している。[11]15歳の時にオデッサ音楽院に入学して引き続きストリャルスキーにヴァイオリン、[14]ニコライ・ヴィリンスキーに音楽理論をそれぞれ師事。[15]また音楽院の学生オーケストラではヴィオラ奏者を務め、後にヴァイオリン・パートに移り、コンサートマスターにもなった。[13]1926年に音楽院を卒業[4]した後は、しばらく音楽院の学生オーケストラのコンサートマスターとなったが、1927年にはオデッサとキエフでアレクサンドル・グラズノフのヴァイオリン協奏曲を作曲者自身の指揮により演奏。その翌年にはニコライ・マルコの指揮するレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、その年のうちにモスクワに移住した。[13]1930年には全ウクライナ・ヴァイオリン・コンクールで優勝し、[16]ピアノ奏者のタマーラ・ロタレワと結婚。[13][17]1934年からモスクワ音楽院で教鞭を執るようになった。[18]1935年には全ソ連器楽演奏コンクールで優勝し、[4]ポーランドはワルシャワのヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで２位入賞。[19]1937年にはイザイ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。[20]以後、しばらくソビエト連邦内で演奏活動を行い、[21]1939年にはモスクワ音楽院で教授に昇進している。[13]1945年にはソビエト連邦を訪れたイェフディ・メニューインと親交を結び、[21]初めてのソ連国外への演奏旅行としてウィーンを訪問している。[3]1946年にチェコスロヴァキアのプラハの春音楽祭に参加し、以降プラハを度々訪問した。[13]1949年にはヘルシンキに演奏旅行に出、[21]1951年にはイタリア、1952年には東ドイツ、1953年にはフランス[22]イギリスと西ドイツ、1955年には日本、スウェーデン、アメリカ、1956年にはオランダ、オーストラリア、ニュージーランド、1960年にはポルトガル、1961年にはスイスの各国で初演奏を行い、その名を轟かせた。[13]1954年にソ連政府から人民芸術家の称号を贈られ、1960年にはレーニン賞を受賞。[21]1958年からは指揮者としても活動を始める。[13]1964年に心臓発作に襲われた[23]が、その後も演奏活動と教育活動を継続した。
アムステルダムのホテルで[24]心臓発作を起こして急逝。[9]
脚注[編集]
- ↑ ウクライナ語ではダヴィド・フィシェロヴィチ・オイストラフ（ウクライナ語: Давид Фі́шельович Ойстрах; ラテン文字転写例: David Fishelovich Oistrakh）。(“Сценарій математичного конкурсу «Стежинками рідного краю» для учнів 6 класів”. 2023年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月1日閲覧。)
- ↑ アーカイブ 2023年3月27日 - ウェイバックマシン
- ↑ 3.0 3.1 “Давид Фёдорович Ойстрах (David Oistrakh) | Belcanto.ru”. 2023年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月1日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 “100 знаменитых евреев”. 2023年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月2日閲覧。
- ↑ “Ойстрах Давид Федорович: өмүр баяны, эмгек жолу, жеке жашоосу”. 2023年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月1日閲覧。
- ↑ “David Oistrakh, Violinist, Dies”. The New York Times. (1974年10月25日). オリジナルの2023年9月2日時点におけるアーカイブ。 2023年9月2日閲覧。
- ↑ “ダヴィッド・オイストラフ (David Oistrakh) - 演奏家（クラシック） - アーティスト - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー”. 2023年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月3日閲覧。
- ↑ “Artist | Gramophone”. 2023年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月2日閲覧。
- ↑ 9.0 9.1 吉村, 溪「オイストラフ、ダヴィド」『指揮者のすべて』音楽之友社、1996年、170頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784276960220。
- ↑ “Давид Ойстрах – музыкант милостью божьей | Журнал ПАРТНЕР”. 2023年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月1日閲覧。
- ↑ 11.0 11.1 “David Oistrakh Talks to Alan Blyth (Gramophone, March 1973) | Gramophone”. 2023年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月2日閲覧。
- ↑ キャンベルに従ってオイストラフ自身の言によれば「わたしは音楽のない幼年時代なんて考えられない。三歳半の時に父がおもちゃのヴァイオリンをくれた。私は辻音楽師の一向に加わろうとしたことを覚えている」とのことである。その後、５歳の時に父親から８分の１サイズの本物のヴァイオリンを贈られている。(キャンベル, マーガレット『名ヴァイオリニストたち』岡部宏之訳、白水社、1998年、259頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784488002169。)
- ↑ 13.0 13.1 13.2 13.3 13.4 13.5 13.6 13.7 “David & Igor Oistrakh : Etrna Recordings (5CD) | HMV&BOOKS online : Online Shopping & Information Site - BC0302950 [English Site]”. 2023年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月2日閲覧。
- ↑ キャンベル 1998, p. 260
- ↑ “Выдающийся композитор и педагог”. Grad.ua. (2019年5月1日). オリジナルの2023年9月2日時点におけるアーカイブ。 2023年9月2日閲覧。
- ↑ ハルトナック, ヨーアヒム「ダヴィト・オイストラフ」『二十世紀の名ヴァイオリニスト』松本道介訳、白水社、1998年、270頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784560037386。
- ↑ 息子のイーゴリ・オイストラフもヴァイオリン奏者となった。(“Remembering the great violinist David Oistrakh”. The Strad. (2019年8月14日). オリジナルの2023年9月3日時点におけるアーカイブ。 2023年9月3日閲覧。)
- ↑ “Queen Elisabeth Competition”. 2023年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月3日閲覧。
- ↑ 渡辺, 和彦「ジネット・ヌヴー」『ヴァイオリニスト33』河出書房新社、2002年、106頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784309265285。
- ↑ 渡辺, 和彦「ダヴィド・オイストラフ」『ヴァイオリニスト33』河出書房新社、2002年、79頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784309265285。
- ↑ 21.0 21.1 21.2 21.3 “David Oistrakh: biography, videos, works & important dates.”. 2023年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月3日閲覧。
- ↑ ロン＝ティボー国際音楽コンクールにソ連代表の審査員として来ていた。ナタン・ミルシテインによれば、オイストラフは「こんな仕事はいやだよ。まるで籠の中にいるようだ。音楽についてのまっとうな議論なんてありゃしない。僕は音楽についての話し合いを楽しみたいんだよ！」と不満を口にしていたが、「ソ連政府の指示に忠実に従って、ソ連の出場者が賞を取れるよう最大限の努力をした」という。結果、第一位にはネリー・シュコルニコワが獲得した。(ミルスタイン, ナタン、ヴォルコフ, ソロモン「ナータン・ミルスタイン」『ロシアから西欧へ』上田京、青村茂訳、春秋社、2000年、372-374頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784393934609。)
- ↑ “Oistrakh Has Heart Attack”. The New York Times. (1964年5月13日). オリジナルの2023年9月3日時点におけるアーカイブ。 2023年9月3日閲覧。
- ↑ 渡辺 2002, p. 80
 
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