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ダイハツ・ハイゼット

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ハイゼットHIJET)は、ダイハツ工業の軽貨物車である。

概要[編集]

1960年(昭和35年)11月に発売され、2024年(令和6年)現在新車として販売されているダイハツ車ではもちろんのこと、現行軽自動車の商標の中でトラックは64年、カーゴ(←バン)は63年と最も古い歴史を持つ。なお、英語の綴り字は「HIJET」だが、片仮名表記は「ハイゼット」である。

初代モデルはボンネットタイプのライトバンと軽トラックであったが、2代目モデルから、キャブオーバータイプのバンとトラックに変更される。この経緯は他社の軽貨物車にも通ずる。さらに9代目モデルのバン改めカーゴからセミキャブタイプに変更され、現在に至る。

尤も、ハイゼットトラックは、2010年(平成22年)1月〜2023年(令和5年)12月までの14年連続で、日本国内で販売されているトラック(軽・小型・普通)の車名別年間販売台数で首位の座を維持していた。

2021年(令和3年)10月20日には、グッドデザイン賞の中でも、これから生まれるデザインの手本となりうる、時代を超えたスタンダードであり続ける商品などを表彰する賞である「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」をダイハツ車として初めて受賞した。

なお、本稿では以下のモデルについても便宜上記述する。

  • ハイゼット360
    • ハイゼット550
      • ハイゼット55ワイド
  • 以下、トラック系モデル。
    • ハイゼットキャブ
    • ハイゼットピックアップ - 7・8代目トラックにおける名称
    • ハイゼットパネルバン
    • ハイゼットダンプ
      • ハイゼットローダンプ
    • ハイゼットiS
    • ハイマックス - 10代目トラックのインドネシア仕様
  • 以下、バン系モデル。
    • ハイゼットバン
      • ハイゼット電気自動車
    • ハイゼットカーゴ
      • ハイゼットカーゴ ハイブリッド
    • ハイゼットデッキバン - 単独記事があるため、標準仕様のバン・カーゴとリンクする内容のみ記述。

バリエーション[編集]

ハイゼットは早くから電気自動車をラインナップしていることでも知られ、その歴史は1968年(昭和43年)に始まり累計1,000台以上販売された。現モデルでは、電気自動車に代わり、2010年(平成22年)6月までダイハツの親会社であるトヨタ自動車のハイブリッドシステムを一部使用した、ハイゼットカーゴ ハイブリッドが販売されていたが、2012年(平成24年)4月より、リチウムイオン二次電池を搭載したハイゼットカーゴの実証実験を開始する。

ボディバリエーションも多く、6代目のトラックに設定された、キャビン後方を延長し、スペースを広く取ったハイゼットジャンボや、7代目以降のバンをベースに、リヤの荷室部分をオープンデッキ化した「ハイゼット デッキバン」などは、オリジナリティーあふれるモデルとして人気が高い。デッキバンは、実際にバンのホワイトボディを切断し、手作りで生産されており、届出上は改造車、いわゆる「マル改」となる。この生産方式はのちに「リーザスパイダー」にも活かされた。

介護用のスローパーとリアシートリフト、省エネ仕様の電気自動車、ハイブリッド、CNG仕様、パネルバン、ダンプ、冷凍車、消防車、霊柩車などバリエーションは過去に販売されていたものも含めると80種類以上になる。

OEM供給[編集]

2010年(平成22年)9月28日、トヨタが2011年(平成23年)9月以降、軽自動車事業に参入することを発表し、ダイハツからハイゼットトラックおよび同カーゴをOEM供給することを発表した。そして、2011年12月1日にトヨタへ『ピクシストラック』・『ピクシスバン』としてOEM供給を開始した。更に2012年(平成24年)4月2日には富士重工業(現・SUBARU)へ『サンバー』(トラック・カーゴ(バン)ともに)としてOEM供給を開始し、これによりハイゼットは3ブランドで販売される3兄弟車となった。

日本国外生産[編集]

急激に円高傾向が強まった1985年(昭和60年)頃から、輸出を減らし、現地生産する方針を採った。

  • イタリア:イタリアでは、ピアッジオと組み、1992年(平成4年)11月から2002年(平成14年)2月まで、6代目にあたる、S80系のトラックとバン・ワゴンを生産していた。ダイハツ版は「ハイゼット」、ピアッジオ版は「ポーター」の名称であり、1.3Lのガソリンエンジンと、ピアッジオ製の1.4Lディーゼルエンジンが選べた。当時、ディーゼルエンジンの設定は、この欧州向けモデルのみであった。生産終了に伴い、ダイハツ・ヨーロッパ有限会社(DAIHATSU EUROPE S.R.L)は、2003年(平成15年)10月に解散した。
  • 韓国:韓国では、亜細亜自動車(現:起亜自動車)により「タウナー」という名称で生産されていた。韓国らしくLPGエンジンがメインで、日本では石油関連の業界団体の猛反発により普及しなかった、LPiも選択可能。ガソリンエンジン車は、南米向けに、輸出もされていた。
  • インドネシア:現行10代目ハイゼットトラックをベースに直列3気筒DOHC12バルブの1KR-DE型1,000ccエンジンに換装し、現地の路面状況に最適な足回りのセッティングを施したハイマックス(詳細は後述参照)を現地のアストラ・ダイハツ・モーターにて生産。2016年11月10日に発売された。
  • 中国:中華人民共和国では、異なった2系列のハイゼットが生産されている。
    • 天津汽車:6代目のS65系が「華利」として生産されているが、車名で呼ばれることはほとんどなく、通常は、「大発」の方が通りが良い。 トラックは「TJ1010」系で、ロングホイールベース版には本格的なダブルキャブ(TJ1010 SL1)が存在する。ワゴンは「TJ6300」系で、標準尺には標準ルーフとハイルーフが、ロングホイールベースにはミッドルーフとハイルーフが設定され、高級グレードの「G」には、非常に派手なメッキのグリルが備わる。 搭載されるエンジンは、同社がシャレードも生産していた関係から、シャレード用のCB型をベースとした、850ccのTN370Q型と、1,000ccのTN376Q型となっている。 「TJ6300」系は、他のアジア諸国同様、タクシーとしても使われている。
    • 柳州五菱汽車:こちらは、ゼブラのノックダウン生産で、部品類のほとんどを、インドネシアのアストラ・ダイハツ(ADM)から輸入し、天津汽車のシャレード用CB型、1,300ccの476Q型エンジンを縦置きに組み合わせている。

これらの日本国外生産車には、古くから1,000cc版が存在し、さらに、上級車種として「ハイゼット ゼブラ」や、ハイゼット1300が派生した。この末裔にあたるグランマックスは、2008年(平成20年)より日本へ輸入が開始され、同年2月からトヨタ・タウンエース、トヨタ・ライトエースとして販売されている。ダイハツブランドでの販売は無かったが、2020年(令和2年)6月タウンエースのマイナーチェンジのタイミングで日本導入されている。

近年[編集]

11代目(S700V/S710V)[編集]

カーゴ

2021年 -

2021年12月20日
カーゴを17年ぶりにフルモデルチェンジ。キャッチフレーズは「ニッポンには、ハイゼットがある。」で、CMソングはウルフルズの「タタカエブリバディ」。型式は2WD車が「S700V」、4WD車が「S710V」となる。
コモンアーキテクチャー「DNGA」をワンボックスシャーシに初導入。トラック同様、ATのトランスミッションがCVTとなり、4WD・CVTには3モードの電子制御式4WDを採用。「スマアシ」がステレオカメラを採用した新世代型となり、全車標準装備となった。
10代目から側面やバックドアの傾きを立たせたことでスクエアボディとなり、積載スペースを拡大。後席シートベルトはバックルと一体化され、シート固定金具も床面に埋め込んだ構造に変更。リアシートの構造を水平格納式に変更されたことで荷室がフラット化された。インパネの形状見直しによりアッパートレイが新設され、頭上スペースの拡大に伴ってオーバーヘッドシェルフを設けるなど、収納スペースを拡充。トラック同様にキーフリーシステム&プッシュボタンスタートの採用に加え、軽キャブオーバーバンで初となる両側パワースライドドア及び両側スライドドアイージークローザーが採用された。
オーディオは「スペシャル」・「スペシャルクリーン」・「デラックス」・「デッキバンL」に限りAM/FMラジオの設定を復活したほか、トラック同様に、Android Auto・Apple CarPlay・ダイハツコネクトに対応したスマホ連携ディスプレイオーディオを新設し、「デラックス」と「クルーズ」のCVT車及び「クルーズターボ」・「デッキバンG」にメーカーオプションとして設定された。
フロントバンパーは上下2分割構造に変更して下部のロアバンパーのみの交換を可能とし、リアの「Dマーク」と車名ロゴをトラックと共通デザインのデカール(車名ロゴの下に「CARGO」を記載)として右側に移動。デッキバンを除くグレードに装備されているリバース連動リアワイパーの位置も10代目カーゴのバックドアウィンドゥの真下中央からバックドアウィンドゥの真上中央にあるLEDハイマウントストップランプの左隣へ移動された。ボディカラーは10代目から標準色のブライトシルバーメタリックとホワイト、メーカーオプションの「選べるカラーパック」設定時に選択可能なカラーとなるブラックマイカメタリックの3色を踏襲し、復活設定となるトニコオレンジメタリック、新色のアイスグリーンとシャイニングホワイトパールを追加。なお、オフビートカーキメタリックは「デッキバン」専用色となった。
グレードは「スマアシ」が次世代型に移行したことによる変更を除きほぼ踏襲されたが、10代目最終型時点では「スペシャル」「スペシャルクリーン」に設定されていたロールーフ仕様「標準ルーフ車」が消滅し全車ハイルーフ仕様となったほか、「クルーズターボ」はCVTのみの設定となった。
2022年10月11日
6代目アトレーと共に2022年度グッドデザイン賞を受賞したことが発表された。
2023年4月20日
原材料価格や輸送物流費などの高騰を受け、7月生産分より車両本体価格の改定が発表された。
2023年5月17日
本車種をベースにした商用軽バン電気自動車のプロトタイプを同年5月18日の展示イベントで公開することを発表。このプロトタイプでは、トヨタ自動車やスズキと共同開発されたBEVシステムが採用されており、トヨタ自動車が販売するピクシスバンに加え、軽商用バンの自社生産を「エブリイ」の車種名で行っているスズキでは珍しく、競合する車種から供給を受けることとなるが、当面は同車種の電気自動車モデルとして供給され、3兄弟モデルとなる。なお、プロトタイプながら、電気自動車が設定されるのが9代目カーゴ以来となる。
2023年5月22日
前述した価格改定を延期することを発表。仕入先からの部品供給不足による稼働停止の影響で大幅な減産となり、現行価格で注文された台数分を7月までに全数生産することが難しくなった為である。同年末に予定されている一部改良に合わせて改めて価格改定が行われる予定だが、既に注文されたユーザーについては、生産時期に関わらず改定前の価格が適用される。
2023年12月20日(補足)
同社の不正問題の調査で対象がこれまで判明していた6車種から当車種を含めたほぼ全ての車種に拡大することが明らかとなり、国内外の全ての車種の出荷を停止する方向で調整することとなった。
2024年1月30日
国土交通省による立会試験などの結果、道路運送車両法の基準に適合していることが確認。同年2月26日(月)から生産を再開した。

名前の由来[編集]

高性能を意味する「HI」と、超小型を意味する「MIDGET」をそれぞれ組み合わせた造語であり、ミゼットに対し、より一層の高い性能を備えるクルマという意味合いが込められている。 なお、その「HIJET」という綴り字が原因で冗談のネタとなることがある。



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