ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(英: Sony Music Entertainment (Japan) Inc.、略称:SMEJ、SME Japan、ソニー・ミュージック・ジャパン)は、東京都千代田区に本社を置く、ソニーグループの音楽系事業統括会社(中間持株会社)。
ソニーグループ直接子会社であり、米国のソニー・ミュージック エンタテインメント (SME) からは独立して運営されている。
概要[編集]
1968年(昭和43年)3月11日、「CBS・ソニーレコード株式会社」として設立され、1991年(平成3年)4月1日から現社名となっている。さらに2001年(平成13年)には、分離・子会社化したレコード製作部門、営業部門、製造部門の統括会社(持株会社)になった。現在の法人は2003年(平成15年)に非音楽部門を分離するために行った会社分割の際に、旧ソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽事業を承継し設立された。 音楽系事業以外は、2003年(平成15年)の会社分割で同時に設立された株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントが統括会社となっていた。しかし、ソニーのリテール事業の売却に伴い、2006年(平成18年)5月17日に株式会社エスシーユーに商号変更したうえで、会社分割により新・株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントとリテール事業の統括会社の2社を子会社として設立。株式会社エスシーユーはソニーに吸収合併され、さらに株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントも2006年(平成18年)12月1日に株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収合併された。この様にソニーによるグループの解体・再編が行われていた(リテール部門の売却については、スタイリングライフグループも参照)。
アメリカのソニー・ミュージックエンタテインメント(CBSレコード(初代法人)が母体)は、2004年(平成16年)にBMGエンターテインメントと合併し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」が発足した。
2008年(平成20年)10月には、ソニーが「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」のベルテルスマン持分を取得し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」を完全子会社化した。同時にソニーの完全子会社であるソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)は、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」からBMG JAPANの全株式の譲渡を受け、BMG JAPANを子会社化した。その後2009年10月1日、BMG JAPANの国内制作部門および洋楽部門以外の部門を吸収合併した(BMG JAPANの国内制作部門は新設の株式会社アリオラジャパンへ、洋楽部門はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルへ、それぞれ承継した)。
音楽配信事業を巡っては他のレコード会社と比べて一曲あたりの値段が若干高く設定されている他、デジタル著作権管理(DRM)が厳しく、従来まではソニー製ウォークマンやパソコン用プレイヤーでしか再生が不可能なATRAC方式が主体であったり、音源が配信されているウェブサイトが、子会社のレーベルゲートが運営しているmoraとその提携先に限られていた。
しかし、アリオラジャパンを始めとした旧BMG JAPAN系の会社やレーベルは、SME傘下になっても引き続きiTunes Storeなどで楽曲提供を行っていた。2012年に入ると、2月22日にiTunes Storeで主要洋楽アーティストの楽曲提供を開始。さらに、10月1日のmoraのサイトリニューアルで、DRMフリーのMP3とAACによる楽曲配信が開始されたことで、SMEもこのフォーマットで楽曲提供を行うようになり、11月7日より、主要邦楽アーティストの楽曲提供も開始している。
また、レコード人気が再燃している状況を受け2017年6月29日に日本国内でのアナログレコードの自社生産を再開すると発表した。1989年に生産を終了してからは海外企業を含め外注しており、自社での生産は29年ぶりとなる。当初はSME系所属アーティストが中心となるが、今後外部レーベルからの受注生産も受け付ける。
その一方で2000年以降CD不況でレーベルビジネスが厳しいと言われているなかにおいて、グループ会社のアニプレックス(アニメーション企画・製作)が手掛けるソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』が記録的なヒットを達成し、リリースした2015年以降大幅に売上高を伸ばしている。2018年3月期のグループ全体の売上高のうち、半分をアニプレックスが占めるほど、グループ間でのビジュアルビジネスへの比重が高まっている。
沿革[編集]
- 1967年(昭和42年)12月 - ソニー株式会社(以下ソニー、現:ソニーグループ株式会社)と米国Columbia Broadcasting System Inc.(以下米CBS、現:CBS Inc.)との合弁会社設立の調印が交わされ、米CBSとソニーの折半出資による新会社設立の申請を行う。
- 1968年(昭和43年)
- 3月11日 - ソニーと米CBSとの合弁契約に基づき、東京都品川区にCBS・ソニーレコード株式会社として設立。資本金720百万円。出資比率は50:50で、日本における資本自由化措置後第1号の合弁会社であった。創業当初から、当時最新鋭のレコード・カッティング・マシーンであるノイマン社のSX-68を導入し、レコードのカッティング及び生産を開始。
- 4月1日 - 本社を東京都港区に移転。
- 8月21日 - 第1回新譜を発売(サイモン&ガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」(規格品番:SONG 80002)ほか)
- 9月5日 - 邦楽の制作を開始(第1回新譜は、フォーリーブス「オリビアの調べ」(規格品番:SONA 15001)・アダムス「旧約聖書」(規格品番:SONA 12002)の2作)
- 11月 - 静岡県志太郡大井川町(現:焼津市)に静岡工場(現:ソニー・ミュージックソリューションズ大井川プロダクションセンター)を竣工。 なお、静岡工場が操業するまでの間、日本ビクター(現:JVCケンウッド)へレコード盤のプレスを委託していた。
- 1969年(昭和44年)
- 2月 - 第1回LPを発売(サイモン&ガーファンクルの映画サントラ盤『卒業』ほか)
- 12月 - カセットテープソフト生産開始。
- 1971年(昭和46年)7月 - 新レーベル「EPIC」発足。
- 1973年(昭和48年)8月 - 株式会社シービーエス・ソニーと商号変更。本社を東京都新宿区(SME市ヶ谷ビル)に移転。
- 1974年(昭和49年)8月 - 静岡工場をCBS・ソニーレコード株式会社として分離。
- 1975年(昭和50年)3月 - CBS・ソニーとワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)の共同出資でジャパン・レコード配送(後のジャレード、現:ソニー・ミュージックソリューションズ)を設立。
- 1977年(昭和52年) - ソニー社製PCMプロセッサーPAU-1602と3/4インチUマチックVTRを使って、世界初の16ビットによるPCMデジタル録音を行う(盛田昭夫コレクションによるピアノ・ロールによる録音)。
- 1978年(昭和53年)
- 1月1日 - ソニー社製PCMプロセッサーPCM-1600を導入、運用開始。
- 5月 - ビデオソフト発売開始。
- 8月 - 全額出資にて株式会社EPIC・ソニーを設立。
- 9月 - 東京都新宿区に信濃町スタジオを完成、運用開始。
- 1979年(昭和54年)
- 1月1日 - 音の良い高品質レコード「マスターサウンド」シリーズを発売開始。
- 2月1日 - ソニー社製24チャンネルマルチPCMデジタルレコーダー、PCM-3224を使った世界初の24ch、16ビットによるデジタルマルチ録音を荒川区民会館にて行う(グリーグ作曲「ピアノ協奏曲イ短調」中村紘子(ピアノ)、大町陽一郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団)。尚、この録音の編集作業(於:同社信濃町スタジオ)から、ソニー社製の世界初の本格的デジタル音声編集機(DAE-1000)の使用を世界で初めて開始する。
- 1980年(昭和55年)? - 後に於けるCDの発売も考慮して、ソニー社製PCMプロセッサーPCM-1610を導入、運用開始。
- 1981年(昭和56年)8月 - SD事業部新設、アーティストの発掘・育成を強化。
- 1982年(昭和57年)
- 4月 - コンパクト・ディスク・ソフトの生産開始。
- 月目不明 - ソニー社製24チャンネルマルチPCMデジタルレコーダー、PCM-3324を導入、運用開始。
- 10月1日 - 世界初のコンパクト・ディスク・ソフトを発売(ビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』ほか初回全50タイトル)。
- 1983年(昭和58年)8月 - 株式会社シービーエス・ソニーグループと商号変更。又、企画制作部門を、株式会社CBS・ソニーとして分離。
- 1984年(昭和59年) - 自社制作の録音が、原則として全てPCMデジタル録音となる。
- 1986年 - ソニー社製PCMプロセッサーPCM-1630を導入、運用開始。
- 1988年(昭和63年)
- 1月 - ソニー株式会社が米国CBS Inc.の所有していた全株式を取得。
- 2月 - ソニー株式会社よりビデオソフト・カラオケソフトの企画制作・製造・販売会社である株式会社ソニービデオソフトウェアインターナショナルの全株式を取得。
- 3月 - 株式会社CBS・ソニー、株式会社EPIC・ソニー、CBS・ソニーレコード株式会社および株式会社ソニービデオソフトウェアインターナショナルの4社を吸収合併。
- 1989年(平成元年)
- 1月 - ソニー社製48チャンネルマルチPCMデジタルレコーダー、PCM-3348を導入、運用開始。
- 11月 - レーザーディスクの生産開始。
- 1991年(平成3年)
- 4月1日 - 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントと商号変更。
- 11月 - 東京証券取引所市場第二部(現:スタンダード)に上場。
- 1992年(平成4年)
- 2月 - 静岡県榛原郡吉田町に静岡第2プロダクションセンターを竣工。
- 4月1日 - 新レーベル「キューン・ソニーレコード(Ki/oon Sony Records)」発足。
- 8月 - ミニディスク(MD)ソフト生産開始。
- 11月1日 - MDソフト発売開始(マライア・キャリー『エモーションズ』ほか初回全88タイトル)。
- 1995年(平成7年)3月 - 公式ホームページ「BIGTOP(現:Sony Music Online Japan)」スタート。
- 1996年(平成8年)
- 6月 - 静岡プロダクションセンターがISO「ISO9002」の認証を取得。
- 9月 - 信濃町スタジオにて、世界初のDSD方式による録音を行う(トニー・ウィリアムス『ヤング・アット・ハート』)。
- 1997年(平成9年)
- 2月 - DVDソフト生産開始(『ザ・シークレット・サービス』ほか)。
- 4月 - 静岡プロダクションセンターが国際環境規格「ISO14001」の認証を取得。
- 1998年(平成10年)
- 4月1日 - 新レーベル「SMEJ Associated Records」設立。
- 7月 - 茨城県那珂郡那珂町(現:那珂市)に茨城プロダクションセンターを竣工。東京都港区に白金台ビル(白金台オフィスとも)を完成。
- 8月1日 - 社章を“Sony Musicロゴタイプ”に変更。 同時に“SonyMusicロゴタイプ”サウンドロゴを採用。
- 1999年(平成11年)
- 2月 - 小室哲哉のプライベートレーベル「TRUE KiSS DiSC」が発足。
- 5月21日 - 世界初のスーパー・オーディオCDソフトを発売(マイルス・デイビス『カインド・オブ・ブルー』(SRGS-4501)ほか)。
- 12月 - 東京証券取引所における株式の上場廃止。
- 12月 - インターネットによる邦楽新譜CDシングルタイトル曲の有料音楽配信「bitmusic(ビットミュージック)」を開始。
- 2000年(平成12年)
- 1月 - ソニー株式会社と株式交換し、同社の完全子会社となる。
- 2月 - コーポレイト・エグゼクティブ制度(執行役員制度)を導入。
- 4月 - 著作権侵害増加を危惧し、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントが中核となり音楽業界各社出資の下、株式会社レーベルゲート設立。
- 2001年(平成13年)
- 1月 - レコード制作の一部門を(株)デフスターレコーズとして分離。
- 3月 - 乃木坂ビル竣工(B1-B3にソニー・ミュージックスタジオを併設)。
- 5月 - ソニーミュージックグループ総合ECショップ「EGSTREET」(現在のSony Music Shop)オープン。
- 6月 - ブロードバンドマガジン「MORRICH」スタート(名称は「MORRICHは、リッチな盛田ではなくて、more richという意味」(SMEの盛田昌夫談))。 本社を東京都千代田区(SME六番町ビル)に移転。
- 10月1日 - レコード制作部門を(株)ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、(株)ソニー・ミュージックレコーズ、(株)エピックレコードジャパン、(株)キューンレコード、(株)ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズとして分離。営業部門を(株)ソニー・ミュージックディストリビューションとして分離。製造部門を(株)ソニー・ミュージックマニュファクチュアリング(2009年(平成21年)4月 、(株)ソニーDADCジャパン(現:ソニー・ミュージックソリューションズ)に社名変更)として分離・持株会社化。
- 2002年(平成14年)
- 2月 - ソニーミュージックグループが環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」認証を取得。
- 4月 - サウンドロゴをリニューアル。
- 12月 - CD音源の携帯電話向け配信サービス「着うた」開始。
- 2003年(平成15年)
- 4月1日 - 株式会社SMEJと商号変更。新設分割により同社の完全子会社として株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントと、株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントの2社を設立(音楽事業とその他の事業を分離)。
- 7月1日 - 株式会社エスエムイージェーがソニー株式会社に吸収合併され解散。この結果、ソニー株式会社が完全親会社となる。
- 2004年(平成16年)8月1日 - 米ソニー・ミュージックエンタテインメントとBMGエンターテインメント(ベルテルスマングループ)が合併し、また双方の50%ずつの出資によってソニーBMG・ミュージックエンタテインメントを発足。
- 2005年(平成17年)2月1日 - 子会社・株式会社ソニー・ミュージックネットワーク設立(MORRICH・bitmusicの事業承継)。
- 2006年(平成18年)
- 3月 - 「MORRICH」終了。
- 7月 - 保有していた白金台ビルを売却。
- 12月 - 株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントを吸収合併。
- 2008年(平成20年)10月1日 - 株式会社BMG JAPAN(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)を子会社とする。
- 2009年(平成21年)10月1日 - BMG JAPANの国内制作部門を新設の株式会社アリオラジャパンへ、洋楽部門(RCA/JIVEグループ)をソニー・ミュージックジャパンインターナショナルへ承継し、残った法人をソニー・ミュージックエンタテインメントが吸収合併。
- 2011年(平成23年)- 株式会社ソニー・ミュージックアーティスツが株式会社ヴィレッジミュージックを吸収合併。
- 2012年(平成24年)4月1日 - MUSIC ON! TVとソニー・マガジンズが合併し株式会社エムオン・エンタテインメントが発足。またホールネットワークが株式会社Zeppライブエンタテインメントに、キューンレコードが株式会社キューンミュージックにそれぞれ商号変更を行う。
- 2014年(平成26年)4月1日 - ソニー・ミュージックレコーズが7つのレーベル各社を吸収合併し株式会社ソニー・ミュージックレーベルズを発足。またソニー・ミュージックディストリビューションがソニー・ミュージックネットワークを吸収合併し株式会社ソニー・ミュージックマーケティングが発足。
- 2015年(平成27年)4月1日 - ソニーDADCジャパンを完全子会社(機能子会社)化。また、レーベルゲートがクリップゲートを吸収合併。
- 2017年(平成29年)
- 4月30日 - 新レーベル「SACRA MUSIC」発足。
- 6月29日 - 29年ぶりとなるアナログレコードの自社生産再開を発表
- 2018年(平成30年)
- 1月25日 - ソニーミュージックグループ内でアナログレコードの一貫生産が可能になったことを発表。
- 2月15日 - SME市ヶ谷ビル(新宿区)とSME乃木坂ビル(港区)の売買契約締結を発表。売却に合わせて第2拠点を東京ミッドタウン(港区)のミッドタウン・タワー12〜15階に置く。このうちSME乃木坂ビルはジャニーズ事務所に売却し、同社の新本社ビルとなることが分かっているほか、同ビル内にあるソニー・ミュージックスタジオ東京は同社と賃貸借契約を締結した上でソニーミュージックグループが運営を継続する。SME市ヶ谷ビルは武蔵野美術大学が取得し、2019年4月から「市ヶ谷キャンパス」となった。
- 3月11日 - 創業開始から50周年(半世紀)を迎えた。
- 2021年(令和3年)
- 4月1日 - 子会社として株式会社room NB、株式会社次世代を設立。また、ソニー・ミュージックマーケティングの商号を株式会社ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッドに変更。ソニー・ミュージックアクシスを吸収合併。
- 2022年(令和4年)
- 4月1日 - 株式会社ソニー・ミュージックダイレクトを株式会社ソニー・ミュージックレーベルズに吸収合併。なお、ソニー・ミュージックダイレクトの「マーケティンググループ」及び「総合企画グループ」の事業を吸収分割の方法により株式会社ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッドに継承。
グループ会社[編集]
※ …旧・ソニー・カルチャーエンタテインメント傘下の企業
ミュージック&アーティストビジネスグループ[編集]
- ソニー・ミュージックレーベルズ - 音楽事業会社(レコード会社)。下記参照。
- ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッド - 音楽配信事業、ソニー・ミュージックグループの公式サイトやSNS公式アカウントの運営など、デジタルマーケティング事業を行う。2019年3月まではソニー・ミュージックグループ傘下の各レーベルの営業会社としても機能していた(2019年4月にソニー・ミュージックソリューションズに業務移管)。
- ソニー・ミュージックアーティスツ - アーティストマネージメントオフィス(芸能事務所)。
- 次世代 - SMEJの部署であった次世代ロック研究開発室を分割し2021年4月に設立。次世代アーティストによるIP創出・事業化を担う。
- ソニー・ミュージックパブリッシング - 音楽著作権の取得・管理・運用業務
- アルファミュージック - 音楽出版業務、元レコード会社。2001年より著作権管理および原版使用権をソニー・ミュージックパブリッシング(以下SMPJ)に委託し、音楽ソフトは荒井由実やいしだあゆみ、松山千春などごく一部を除き、基本的にソニー・ミュージックダイレクトを経てソニー・ミュージックレーベルズから発売。2019年4月付でソニー・ミュージックパブリッシングの子会社となったが2022年4月付を以ってSMPJに吸収され、法人格が完全消滅することとなった。
- ミュージックレイン - 芸能事務所、レーベルとしての業務も兼営。規格品番はSM。
- room NB - ゲーム実況などネットコンテンツ関連事業、ネットクリエイターのエージェント業務、音楽朗読劇や舞台に関する事業など。2021年4月設立。
ソニー・ミュージックレーベルズ[編集]
2014年(平成26年)4月1日、SMEの傘下にあるソニー・ミュージックレコーズをはじめ、存続する8レーベルが合併(後に後述するソニー・ミュージックダイレクトやアルファミュージックもそれぞれ合併)し、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ(Sony Music Labels Inc.)が新たに発足した。
各種メディアでは社名表記等の他に、同社の社内カンパニーとしてのレーベル表記等も継続して使用されている。
所属アーティスト[編集]
規格品番の社内コードがSE(SME Recordsと同様)だが各種クレジットで「Sony Music Labels」と記載されているアーティストのみ記載。
- 米津玄師(2019年〜)
- SixTONES(2020年)
- Reol(2022年〜)
社内レーベル・部署[編集]
- ソニー・ミュージックレコーズ(Sony Music Records)
- 法人格上の前身企業。
- 1968年3月に米国CBS社とソニーの合弁で創業のCBS・ソニーレコードからの流れ。SMEの制作部門分離で2001年10月に会社を設立。
- 規格品番はSR(Sony Records)。
- エピックレコードジャパン(Epic Records Japan)
- 1978年発足。旧EPIC・ソニー。J-POP等の実力派レーベル。
- 規格品番はES(EPIC Sony)。
- キューンミュージック(Ki/oon Music)
- 1992年発足。旧キューン・ソニー。ロックやミクスチャー等の個性派レーベル。
- 規格品番はKS(Ki/oon Sony)。
- エスエムイーレコーズ(SME Records)
- 1998年発足。J-POPやロック等の実力派レーベル。発足当初はSMR内のレーベルだったが2003年4月に会社を設立。合併に伴い社内レーベルへ回帰。規格品番はSE(Sony Music Entertainment)。
- ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ(Sony Music Associated Records)
- 1998年発足。旧SMEJ・アソシエイテッドレコーズ。J-POP等の実力派レーベル。外部プロデューサーを起用して展開する。
- 規格品番はAI(Associated)。
- ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(Sony Music Japan International)
- 2001年発足。米国ソニー・ミュージックエンタテインメントの日本配信。
- 規格品番はSI(Sony Music Japan International)。
- アリオラジャパン(Ariola Japan)
- 2009年発足。旧BMG JAPAN国内部門。J-POP等の個性派レーベル。
- 規格品番はBV(BMG Victor。BMG時代の名残)。
- SACRA MUSIC
- 2017年発足。アニメ系等のタイアップなどを多くこなし、国内のみならず海外でも活躍しているアーティストが所属するレーベル。
- 規格品番はVV。
- ソニー・ミュージックダイレクト(Sony Music Direct)
- 2022年4月1日より移管されたレーベル。主に、音楽カタログ開発事業及び演歌・歌謡曲・落語を中心としたレーベル。
- 規格品番はMH(Sony Music House)。
- アルファミュージック(Alfa Music)
- 1969年発足。旧ソニー・ミュージックパブリッシング内アルファミュージック出版・原盤権管理事業部。2022年4月1日より原盤権のみ、全て移管されたレーベル(一部のアーティスト除く)。
- 規格品番は上記のソニー・ミュージックダイレクトと共通。
- SML Management
- 2021年7月16日発足のアーティストのマネジメントセクション。
ビジュアル&キャラクタービジネスグループ[編集]
- アニプレックス※
- A-1 Pictures※
- Clover Works
- Boundary
- Quatro A※
- Live2D
- ラセングル
- リアルト・エンタテインメント
- アニプレックス・オブ・アメリカ(Aniplex of America)
- 株式会社アニプレックス上海(安尼普(上海)文化艺术有限公司,Aniplex (Shanghai) Ltd.)
- Crunchyroll(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント共同所有)
- ソニー・クリエイティブプロダクツ※
- フォワードワークス
エンタテインメントソリューションビジネスグループ[編集]
- ソニー・ミュージックソリューションズ(旧:ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
- レコードジャケットデザイン・制作・印刷、ソニー・ミュージックスタジオの運営、CD-ROMやDVD-ROMのプレス、CD店の店舗設計、視聴機の開発販売など、音楽ビジネスを包括している。2019年4月1日付を以って同社を存続会社とし、後述するソニーDADCジャパンおよびジャレードを吸収合併、ソニー・ミュージックマーケティングからデジタルマーケティング事業以外の事業譲渡を受け、これにあわせる形で現在の社名となった。近年は映像ソフトの製作委員会にも出資・参画している。
- 上記の通りソニー・ミュージックマーケティングから移譲される形でソニー・ミュージック傘下の各レーベルの営業会社(音楽配信はソニー・ミュージックマーケティングが継続)ともなっており、2023年6月現在、自社系列以外ではアップフロントワークス(zetimaレーベル)、およびジェイ・ストーム、コナミデジタルエンタテインメント、バンダイナムコミュージックライブ(Glory Heavenレーベル、Purple One Starレーベル)、タイトー(ZUNTATA RECORDS)、日音(Anchor Records・ Kisspoint Records)、ワーナーミュージック・ジャパン、トイズファクトリー、マーベラス等の他社の受託もしている。
- エムオン・エンタテインメント(音楽専門チャンネル「MUSIC ON! TV」の運営、出版事業。2020年4月1日付でソニー・ミュージックソリューションズの子会社となる)※
- Zeppホールネットワーク(旧ホールネットワーク→Zeppライブエンタテインメント、ライブハウス「Zepp」の運営)※
- ライブエグザム(Zeppライブエンタテインメントから企画制作部門を分離。バックステージプロジェクトとの合弁)
その他[編集]
- 乃木坂46合同会社(乃木坂46の現メンバー全員および一部元メンバー等のマネジメント、コンサートの企画等)
- Seed & Flower合同会社(櫻坂46、日向坂46、長濱ねる、渡邉理佐、菅井友香、Thinking Dogs等のマネジメント、コンサートの企画等)
- バズウェーブ合同会社(22/7等のマネジメント、コンサートの企画等)
旧グループ会社・レーベル[編集]
- DefSTAR Records(2000年発足。J-POP等の個性派レーベル。規格品番はDF(DefSTAR)。2015年6月にレーベルがエスエムイーレコーズに吸収合併され運営終了)
- SIREN SONG(Xが1989年にCBS・ソニーからデビューした際に設立されたX専用のレーベル。1992年まで)
- Oo RECORDS(1997年に親会社に吸収)
- TRUE KiSS DiSC(小室哲哉が主宰したレーベル。2001年に活動休止)
- Antinos Records(1994年 - 2004年 2002年7月までグループ会社だったが、エピックレコードに吸収合併され、2004年に運営終了)
- ソニー・ミュージックワークス
- パームビーチ(2008年3月末でレーベル運営を解消し、事業解散)
- ボイス&ハート(2008年4月にアニプレックス傘下から独立)
- HIT STREET
- ザ・ミュージックカウンシル(2003年設立)
- BMG JAPAN(邦楽部門をアリオラジャパンに、洋楽部門(RCA/JIVEグループ)をソニー・ミュージックジャパンインターナショナルに承継の上、2009年10月1日に親会社に吸収合併され解散)
- ソニー・マガジンズ(2012年4月にミュージック・オン・ティーヴィと合併、エムオン・エンタテインメントの出版メディア事業部門となる)
- クリップゲート(2015年4月1日にレーベルゲートに吸収合併され解散)
- 閃光レーベル(ラジオ番組SCHOOL OF LOCK!のCD発売専用レーベル。2014年夏に閃光ライオットの終了に伴い運営終了)
- スティーズラボミュージック
- オーガスタレコード(オフィスオーガスタのプライベートレーベルとしてアリオラジャパン(旧BMGファンハウス時代に発足)から販売。規格品番はAU(Augusta)。2017年1月にオフィスオーガスタがユニバーサルミュージックと資本提携したのに伴い、同年4月にレーベルごとユニバーサルに移管)
- ソニー・ミュージックアーティスツに合併統合された芸能事務所(ヴィレッジ・ミュージック・ウエストサイドを除く5社は2009年4月1日に再合併して統合)
- Hit & Run
- SMAエンタテインメント(レーベル事業を兼ねる)
- SMAプレイヤーズ
- ニューカム(2012年にソニー・ミュージックアーティスツから独立)
- ブルーワンミュージック(2006年4月1日よりニューカムに事業統合)
- ミュージック・タブロイド
- ヴィレッジミュージック(ヴィレッジ・エーとヴィレッジ・レコードが統合して2006年に設立。レーベル事業も兼ねる。2011年4月にソニー・ミュージックアーティスツに吸収合併)
- ウエストサイド(SME傘下に設立された後、2010年にソニー・ミュージックアーティスツの子会社となる。2012年10月1日に同社に吸収合併し解散)
- ultraCeep(ウルトラシープ)2014年4月に設立。
- ソニーDADCジャパン(レコードプレス子会社として設立後、当社との再統合と再分離を経てソニー完全子会社になった後、2015年4月1日付でSMEの完全子会社を経て2019年4月1日付でソニー・ミュージックコミュニケーションズに吸収合併され法人解散)
- ジャレード(1975年設立。長きに渡って商品配送関係を担当していたが2019年4月1日付を以ってソニー・ミュージックコミュニケーションズに吸収合併され法人解散)
- ソラシア・エンタテインメント(CS放送を中心としたメディア事業(アジアドラマチックTV)、映像コンテンツ事業等。2019年4月1日付でソニー・ミュージックソリューションズに吸収合併され法人解散)
- レーベルゲート(2021年4月1日を以って、ソニー・ミュージックソリューションズに吸収合併)
- ソニー・ミュージックアクシス(統括会社における経理・システム・人事・総務・法務の受託業務。2021年4月にSMEJ本体に吸収合併)
- ファニメーション(2022年3月1日、ソニーグループはCrunchyrollとの間でブランド統合を行い、社名をファニメーション・グローバル・グループから、クランチロール, LLCに変更すると発表した。一部残るファニメーションのサービスも、やがて完全にCrunchyrollへ統合された)
- ソニー・ミュージックダイレクト - 旧ソニー・ミュージックハウス。旧作音源の再発、通信販売。レーベルとしてSMDR GT musicもある。2022年4月1日にソニー・ミュージックレーベルズに吸収合併)
所属アーティスト[編集]
ここでは、各種クレジットのレーベル表記が「Sony Music Entertainment (Japan) Inc.」及び「SMEJ」等とされているアーティストのみ記載する。規格品番はXS。
現所属アーティスト[編集]
- 銀河団(2017年〜)
- DOES(2021年〜)(ソニー・ミュージックレーベルズ内のキューンミュージックから移籍)
- YOASOBI (2019年〜)
- Ayase(2021年〜)
- 幾田りら(2021年〜)
- やまもとひかる(2019年〜)
かつて所属していたアーティスト[編集]
- arko lemming(2015年〜2018年)
- 梅田サイファー(2021年)
- Creepy Nuts(2017年〜2018年)( → ソニー・ミュージックレーベルズ内のソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズに移籍)
- クリトリック・リス(2016年〜2017年)
- Survive Said The Prophet(2018年)( → ソニー・ミュージックレーベルズ内のソニー・ミュージックレコーズに移籍)
- TWiN PARADOX(2018年〜2019年)
- told(2015年〜2016年)
- ラストヒロイン(2015年)
オープニングロゴ[編集]
- 現在は2019年4月より使用してる3代目で、CGアニメーションなどは2代目と同様だが、レーベル名が「Sony Music Labels Inc.」の表記となっている。
- 初代(1991年4月〜90年代後期)
- 灰色の背景に、各傘下レーベル名と下に小文字で「Sony Music Entertainmant Japan Inc.」と表記されていた。
- 2代目(2000年代〜2019年3月)
- ブラックバックに、各傘下レーベル名がロゴを光ディスクに回しているCGアニメーションが使用されている。2010年代より文字サイズを変更している。
- ※ ただし、エピックレコードジャパン・キューンレコード・アリオラジャパン・デフスターレコーズ・SACRA MUSICに限ってはレーベルオリジナルのオープニングロゴを使用していたが、3代目と同様に終わってからオリジナルロゴを流すようにしている。
- 初代(1991年4月〜90年代後期)