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ゼルダの伝説シリーズ

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ゼルダの伝説シリーズ(ゼルダのでんせつシリーズ、英: The Legend of Zelda series)は任天堂が開発・発売しているコンピュータゲームシリーズ。

概要[編集]

1986年の初代『ゼルダの伝説』の発売以来、長きにわたってユーザーに支持されている、任天堂のアクションアドベンチャーゲーム、またはアクションRPG。初代『ゼルダの伝説』は宮本茂、手塚卓志、中郷俊彦、近藤浩治などのわずか数人によってファミリーコンピュータ ディスクシステムのローンチソフトとして開発された。

多くのシリーズ作品の共通点として「様々なダンジョンを攻略」「剣をメインとするアクション」「アイテムによる成長」「冒険の舞台が箱庭」などがある。

基本的なストーリーはプレイヤーの分身であるリンクがガノンなどの敵からお姫様のゼルダを助けるという物語。作品ごとに時代や主人公の設定は異なり、ストーリーも独立したものになっているため、シリーズの途中からでも理解できるものになっている。一方で「ハイラルの歴史」と称されるゲーム上の時系列は存在し、制作者へのインタビューや関連書籍等で度々言及されている(後述の「時系列」の項も参照)。

2023年11月8日、任天堂とArad Productions Inc.との共同制作で実写映画化することが発表された。映画製作費は任天堂が50%以上を持つ事で制作を主導し、プロデューサーは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に引き続き、ゼルダの生みの親である宮本茂とアヴィ・アラッドが担当し、配給・共同出資はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが行う。

ゲームシステム[編集]

2Dゼルダ・3Dゼルダ
ゼルダの伝説シリーズは初代『ゼルダの伝説』『神々のトライフォース』『夢をみる島』『ふしぎの木の実』と2Dのトップビュー(俯瞰)型のゲームシステムを採用しており、「ゼルダの伝説=トップビューのゲーム」という図式が確立された。
1998年発売の『時のオカリナ』はこれまでのトップビュー型のゲームシステムから転換し、NINTENDO64の機能を活かし3DCGのフィールドを三人称視点で操作する3Dアクションゲームとなった。これまでのゲーム性を損なわない立体表現による臨場感や謎解き、3D空間でのスムーズな剣アクションを実現した。
このほかサイドビューによる横スクロールアクション(『リンクの冒険』)、シューティングゲーム(『リンクのボウガントレーニング』)などもリリースされている。
アクション
武器による攻撃やアイテムの使用など豊富なアクションが可能となっている。3Dになった『時のオカリナ』では「タテ斬り」「ヨコ斬り」「ジャンプ斬り」といった剣術も追加され、『風のタクト』や『トワイライトプリンセス』ではタイミングよく攻撃することで大技を繰り出すことができる。また、『スカイウォードソード』ではWiiリモコンプラスによる操作でより直感的なアクションが可能となった。
注目システム
『時のオカリナ』以降の3D作品で搭載されている、ボタンを押すことで敵や人物などを自動でロックオンできるシステム。『時のオカリナ』と『ムジュラの仮面』の際は、Zトリガーボタンを押すことから「Z注目システム」と呼ばれた。
謎解き・アイテム
ゼルダの伝説シリーズでは、基本的にダンジョンで謎解き用のアイテムを入手し、それを使ってダンジョンを攻略していくゲームデザインがなされている。『風のタクト』ではリンクの目の動きから謎解きのヒントを得たり、『スカイウォードソード』ではWiiリモコンプラスを使ってアイテム操作したりするなど、謎解きの方法は作品ごとにも特徴がある。『神々のトライフォース2』ではこれまでのシリーズと異なり、謎解き用のアイテムを店で購入できるようになっている。
高難易度モード
一部の作品では高難易度モードとして「裏ゼルダ」や「辛口モード」、「マスターモード」が搭載されている。「裏ゼルダ」は「表」とダンジョンの構造や謎解き要素が全く異なり、「辛口モード」では被ダメージが2倍になるなどの厳しい条件でプレイすることになる。
グラフィック
『風のタクト』以降、特に3Dゼルダは様々なグラフィックでリリースされており、『風のタクト』ではトゥーンレンダリングを用いたアニメ調のグラフィック、『トワイライトプリンセス』ではキャラクターの頭身が上がったリアルなグラフィックとなり、『スカイウォードソード』はトゥーンレンダリングの技法を部分的に使用したハーフトゥーンという技法でふんわりとした柔らかいグラフィックを実現している。特に『風のタクト』では「さわれるアニメーション」を謳い、チラシなどで大々的に宣伝されていた。
音楽
初代『ゼルダの伝説』の音楽や効果音は当時入社2年目の近藤浩治が制作を担当。以後も近藤はゼルダの音楽に携わり、制作・監修などを行っている。ゲーム内で使われる謎解きの際の効果音と宝箱を開けた際の効果音はシリーズを通して大きく変えること無く使用され続けている。また、『トワイライトプリンセス』以降の作品ではオーケストラ音源がたびたび用いられるようになった。
ゼルダシリーズの音楽は、「ゲーム音楽」ならではの新しいアプローチが成されるのも特徴である。『時のオカリナ』ではハイラル平原のBGMの展開が毎回変わる、敵と戦う際にシームレスで戦闘曲に切り替わる、『風のタクト』では攻撃ヒット時に曲のコード進行にあわせた音階のトゥッティ音が鳴る、敵と光弾を打ち合う際にBGMが半音ずつ上がるといった試みが行われている。こうした取り組みについて近藤浩治は「ゲームが他のメディアと違うのは、リアルタイムに反応があるということ。このインタラクティブ性を生かしたサウンド作りをする、サウンドのアイデアを盛り込むことが一番重要だと考えている」と語っている。
通信
ゼルダの伝説シリーズは基本的にひとりで遊ぶ作品が多いが、『トライフォース3銃士』『[ゼルダの伝説 4つの剣+|4つの剣]]』などはマルチプレイを前提としたシステムとなっている。そのほか『ふしぎの木の実』のリンクシステム、『4つの剣+』のコネクティビティ(ゲームキューブとゲームボーイアドバンスの通信)、『夢幻の砂時計』のニンテンドーWi-Fiコネクションに対応した通信対戦やすれちがい通信など様々な形で通信要素が取り入れられている。
ゼルダらしさ
ゼルダの伝説シリーズの開発者インタビューなどで頻出する文言で、おおむね初代から受け継がれるシリーズの伝統システムや空気感を指すが、言語化されているわけではなくその定義については各々の関係者で考え方が違っている。例として『トワイライトプリンセス』発売時のインタビューで宮本茂は 「お客さんをバカにしてないこと」だとしている。任天堂元社長の岩田聡は「人の数だけゼルダらしさの定義はあり、それが少しずつ重なり合い最終的にまとまる。さらに言えば言語化されていない定義じゃないことこそがゼルダが豊かである理由」と述べている。また、プロデューサーの青沼によるとゼルダは最終的には宮本がプロデュースを行う図式になっており、些細な演出などに「宮本チェック(通称・ちゃぶ台返し)」という確認作業が挿入されるとしている。チェックする部分はゲームにとって些細ではあるが、それらの積み重ねで「ゼルダらしさ」は構築されているという。
ゼルダのアタリマエ
2013年1月23日に放映された「Nintendo Direct」の中で、プロデューサーの青沼英二により、今後のゼルダシリーズについて「ゼルダのアタリマエを見直す」(英:rethink the conventions of Zelda)という開発方針が示された。映像では、見直すべき「ゼルダのアタリマエ」の例として「シナリオに沿って進める」「順番にダンジョンを攻略する」「一人で黙々と遊ぶ」の3つが挙げられた。取り組みの一環として、2013年発売の『神々のトライフォース2』では物語後半のダンジョンを、2017年発売の『ブレス オブ ザ ワイルド』ではほぼ全てのダンジョンを順不同で攻略できるシステムになっている。

評価・売上[編集][編集]

売上
ゼルダの伝説シリーズの世界累計売上本数は2023年3月末時点で1億3000万本に達している。
評価
ゲーム内容の評価として『時のオカリナ』『風のタクト』『スカイウォードソード』『ブレスオブザワイルド』『ティアーズオブザキングダム』は週刊ファミ通クロスレビューで満点の40点を獲得しているほか、ニンテンドー3DSとWii Uでは2015年2月時点で『時のオカリナ3D』『ムジュラの仮面3D』『神々のトライフォース2』『風のタクトHD』がMetacriticにおいてメタスコア85以上・ユーザースコア8.5以上という評価を得ている。また、『スカイウォードソード』は海外の辛口メディアにも最高傑作との評価が得られたという。
一方でプロデューサーの青沼英二によればネガティブな評価も少なくなく、『時のオカリナ』から絵柄を大きく変えた『風のタクト』では絵の好き嫌いで評価が分かれたと振り返っている。しかし時間が経つとそのネガティブな意見を見直し評価が高まっていく傾向があるといい、Nintendo of America(任天堂の米国法人)のビル・トリネン(英語版)はこれを「ゼルダ・サイクル」と呼んでいる。

タイトルロゴ[編集][編集]

日本版のタイトルロゴは、初代『ゼルダの伝説』から『BSゼルダの伝説 古代の石盤』まで(『リンクの冒険』を除く)、「ゼルダの伝説」の文字をかたどったほぼ同じロゴタイプが用いられていた。

日本国外版では、『The Legend of Zelda: A Link to the Past』(『神々のトライフォース』)の際に「Z」の文字が大きめに描かれたロゴタイプが採用され、以降、このデザインが最新の作品まで引き継がれている。

日本版『時のオカリナ』では当初、従来と同様のロゴタイプを制作していたが[要出典]、最終的に日本国外版と同じロゴが採用された。これ以降、『トワイライトプリンセスHD』まで全世界でほぼ共通のロゴが用いられるようになった(『夢をみる島DX』を除く)。

『ムジュラの仮面』以降の作品では、ロゴの周りや背景に作品を象徴するイラストが配されている。

『風のタクト』などでは『時のオカリナ』以前の「ゼルダの伝説」のロゴタイプを小さく併記している。一方で『トワイライトプリンセス』などでは日本語タイトルの表記が無く、日本国外版のロゴタイプと全く同じものになっている。

『ブレス オブ ザ ワイルド』以降の日本版作品の一部では初代のロゴタイプを踏襲したデザインに回帰し、「ゼルダの伝説」の文字の下に英題が小さめに併記されている。

また「ゼルダの伝説」の文字をかたどったロゴタイプが用いられた作品の内、初代『ゼルダの伝説』と、初代のロゴタイプを踏襲した『ブレス オブ ザ ワイルド』などでは「ダ」の下部分が伸びている。

キャラクター[編集]

※同名キャラクターが複数作品に登場しているが、一部を除き同一人物ではなく、作品ごとに設定が異なる。

リンク
主人公。世界の危機を救うべく冒険を繰り広げる。一部作品のリンクは「〇〇の勇者」(例:『時のオカリナ』のリンクは「時の勇者」)の異名で呼ばれることがある。
トゥーンリンク
いわゆるネコ目で、コミック調の絵柄のリンクの通称。『風のタクト』が初登場で、以後携帯ゲーム機では主にこのリンクが採用されている。
なお「トゥーンリンク」という名称は『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場する際に命名されたものである。
ゼルダ
主にハイラル王国の王女として登場。作品によって設定は違うが、物語の重要な役割を担うことが多い。その世界の平和の象徴のような存在で、作品によってはリンクと共に冒険するものもある。
ガノンドロフ
『時のオカリナ』などに登場する大魔王。世界征服をもくろみ、リンクの最大の敵として待ち構える。『神々のトライフォース』の作中で名前のみ登場していたが、『時のオカリナ』で初めて姿が描かれた。変身体である「ガノン」を含めほぼ全ての作品で同一の存在だが、『4つの剣+』のガノンドロフは以前のガノンドロフの生まれ変わりとされている。
ガノン
猪のような姿をした魔獣。ガノンドロフと同一の存在で、『時のオカリナ』ではガノンドロフが直接変身したほか、『神々のトライフォース』などでは闇の力などによってこの姿で復活している。
エポナ
『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』『トワイライトプリンセス』に登場するリンクの愛馬。性別は雌。乗ることで移動速度が向上する。『トワイライトプリンセス』ではエポナに騎乗してボスと戦う「馬上戦」が行われる。『ゼルダ無双』ではリンクの武器の一つとして登場。名前の由来は、ケルト神話やローマ神話における馬の守護神で、豊饒の女神とも言われる「エポナ」(Epona)。『時のオカリナ』開発者の一人である小泉歓晃が命名した。
インパ
初代『ゼルダの伝説』から近年の作品まで長きにわたり登場している女性。作品によって容姿は大きく異なるが、ゼルダの目付けや乳母という設定はおおよそ共通している。『時のオカリナ』では古よりハイラル王家に仕えるシーカー族の末裔とされ、『スカイウォードソード』では女神ハイリア(後述)に仕えている。『ゼルダ無双』ではプレイアブルキャラとして登場し、ハイラル王国親衛隊長として戦う。名前の由来は伝承を意味する「Impart」。
ハイラル王
ハイラル王国の君主。実際に登場するのは『風のタクト』、『神々のトライフォース』、『ふしぎのぼうし』といった限られた作品で、『時のオカリナ』などでは存在のみ確認できる。『風のタクト』ではしゃべる船「赤獅子の王」として登場し、ガノンドロフを倒すためリンクを導く。『風のタクト』での本名はダフネス・ノハンセン・ハイラルというように、作品ごとにフルネームが異なる。『ゼルダ無双』では「ハイラル王」(日本国外版では「King Daphnes」)の名前でプレイアブルキャラとして登場し、帆を武器に戦う。
チンクル
緑色の全身タイツを身に着け、妖精の生まれ変わりを自称する35歳独身男性。風船を使って宙に浮かんでいることが多い。初登場の『ムジュラの仮面』ではリンクに周辺地域の地図を売る。『風のタクト』と『ふしぎのぼうし』では兄弟が登場する。『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』などでは主役を務める。『ゼルダ無双』ではプレイアブルキャラとして登場し、風船を武器に戦う。
テリー
様々な品物を取り扱う行商人。『風のタクト』以降の作品で度々登場する。片言の言葉で会話し、時に口の悪さも見せる。作品によっては船や気球に乗って世界を移動する。
妖精
リンクのパートナーとして登場する妖精。冒険のヒントや敵の弱点などを教えてくれる。『時のオカリナ』のナビィ、『ムジュラの仮面』のチャット、『夢幻の砂時計』のシエラがいる。
大妖精
『時のオカリナ』などに登場。強大な力を持つ妖精で、リンクの能力を上昇させる。作品によって容姿は変わるが、『時のオカリナ』のものについて青沼は「一度見たら忘れられないキャラクター」と評している。『ゼルダ無双』では『時のオカリナ』などに近い姿で物語に登場するほか、リンクの武器の一つにもなっている。
コッコ
ハイラル王国の各地に生息するニワトリのような姿の鳥。『神々のトライフォース』以降、多くの作品に登場している。持ってジャンプすると滑空できるが、攻撃をすると大量に現れ反撃されてしまう。『トワイライトプリンセス』では反撃ではなくリンクと入れ替わって操作ができるようになる。『ふしぎの木の実』にはコッコ図鑑というアイテムもある。派生種として、手乗りサイズのコッコ(『時のオカリナ』)、滑空能力に優れた金色のコッコ(『トワイライトプリンセス』)が存在するほか、『ゼルダ無双』では巨大なコッコがプレイアブルキャラとして登場する。
ニワトリが採用された理由について宮本は「最初にニワトリを作ったので、そのまま活かした。ハイラル特有の動物を作る時間がなかった」と述べている。
フクロウ
『夢をみる島』などに登場する巨大なフクロウ。リンクの行く先々に現れ、旅を導く。『時のオカリナ』ではケポラ・ゲボラという名前で登場している。『スカイウォードソード』にはこのフクロウに似たゲポラという人物が登場する。また、『ムジュラの仮面』ではフクロウの像が各地に設置されており「大翼の歌」を奏でるとその像の場所までワープできる。宮本によるとケポラ・ゲボラはリンクを見守る祖父のような役割であるという。
スタルキッド
『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』『トワイライトプリンセス』に登場する小鬼。森に棲み、リンクに対して人懐っこい態度をとるが、時には戦うことになる。『ムジュラの仮面』では邪悪な力の宿る「ムジュラの仮面」に操られ、タルミナの世界に月を落下させて破滅に導こうとする。『ゼルダ無双』ではプレイアブルキャラとして「ムジュラの仮面」をかぶった姿で登場。また、クロスオーバー作品である『ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』のモードの一つ「仮面交響曲」では主人公となる。
グフー
『4つの剣』『4つの剣+』『ふしぎのぼうし』に登場する魔神。ゼルダ姫を誘拐したり石化させたりする悪事を働くが、いずれも、「フォーソード」の力で4体に分かれたリンクによって倒される。『ふしぎのぼうし』では人間の姿で登場する。

民族・種族[編集]

複数のシリーズ作品に登場する民族・種族を記述する。

ハイリア人
女神ハイリアをルーツとする人々。ゼルダやリンクなどが該当する。耳が長いという特徴を持つが、これは「神の声を聞くため」とされている。
ゲルド族
砂漠地帯に住む女ばかりの一族。『時のオカリナ』では100年に1度だけ生まれる男が王になるしきたりがあり、ガノンドロフがその王として君臨する。『ブレス オブ ザ ワイルド』では男の侵入を禁じる「ゲルドの街」を形成している。浅黒い肌と鋭利な鼻が特徴。
シーカー族
太古に女神ハイリアに仕えていたとされる一族。ハイラル王国の建国後は王家を影から支えていた。『時のオカリナ』ではインパが一族唯一の生き残りとなっている。『ブレス オブ ザ ワイルド』での伝承によると、古代のシーカー族は自らの意思で動く兵器を作るなど高い技術力を持っていたという。シリーズで頻出するカカリコ村はかつてシーカー族が隠れ里として作ったもので、『トワイライトプリンセス』の「忘れられた里」もこれに該当する。
コキリ族
『時のオカリナ』に登場する、緑色の服を身につけた子供のような姿の種族。「コキリの森」に住み、それぞれ相棒の妖精をひとり連れている。森の外に出ることはできず、出ると死んでしまう。元々はハイリア人がルーツで、文明を築いたハイリア人から距離をとり森の中で独自の進化を重ねた者たちがコキリ族となった。『風のタクト』の時代にはコキリ族は存在しないが、古のコキリ族の賢者・フォドが幽体で登場する。
ゾーラ族
水と共に生きる魚類が進化した種族。『ゼルダの伝説』等のシリーズでは敵として登場する。『時のオカリナ』以降の作品では、「ゾーラの里」で王政を敷き人間と共生していることが多い。『ふしぎの木の実』では人間に友好的な「海ゾーラ」と好戦的な「川ゾーラ」の2種がおり同族扱いを嫌っている。ゾーラ族が存在しない『風のタクト』では、古のゾーラ族の賢者・ラルトが幽体で登場する。
ゴロン族
岩のように硬い体を持つ屈強な種族。『時のオカリナ』以降、多くの作品に登場。主に火山地帯の「デスマウンテン」に住む。ゼルダシリーズの時系列で最も昔の時代とされる『スカイウォードソード』の時点で既に存在している。
デクナッツ族
『ムジュラの仮面』などに登場。植物のような姿をした種族。敵として登場することが多い。『ムジュラの仮面』ではウッドフォール地方で王国を築いている。
コログ族
顔に当たる部分が葉っぱのようになっている種族。動くたびにカラカラと乾いた音を鳴らす。主に森の中で暮らしているが、『ブレス オブ ザ ワイルド』と、『ティアーズ オブ キングダム』ではハイラル王国の各地に現れる。『風のタクト』ではコキリ族が進化した姿とされている。
リト族
顔に嘴があり腕の部分が翼になっている種族。『風のタクト』では人間に近い姿、『ブレス オブ ザ ワイルド』では鳥に近い姿で登場する。『風のタクト』ではゾーラ族が進化した種族とされているが、『ブレス オブ ザ ワイルド』ではゾーラ族と併存している。

用語[編集][編集]

トライフォース
触れた者の願いを叶える神の力。3片の三角形の板が連なり大きな三角形を形成している。3片はそれぞれ「」「知恵」「勇気」を司り、ガノン、ゼルダ、リンクがそれらの力を宿す運命にある。三柱の女神「ディン」「ネール」「フロル」が世界を創造した際に残され、女神ハイリアがそれを守る役目となっていた。トライフォースが創られた理由は不明。
女神ハイリア
創生の時代よりトライフォースを守護していた女神。邪悪な存在を封じるため、後に人間へと転生する。
ハイラル王国
多くの作品で舞台となる国。女神ハイリアの転生者である人間の子孫により建国された。ハイラル王家の紋章は女神ハイリアの紋章とトライフォースの形が組み合わさったデザインになっている。
ハイリア文字
ハイラル王国で用いられる文字。日本語の五十音またはアルファベットと数字に対応しているが、作品により文字の形状が違うほか、同じ形状であっても時代により解釈が異なることがある。

アイテム[編集]

敵を攻撃するための武器のひとつ。初期装備の剣よりも攻撃力が上がる「ホワイトソード」「マジカルソード」「金剛の剣」なども登場する。
マスターソード
大魔王を倒す力が宿る退魔の剣。『神々のトライフォース』『時のオカリナ』など様々なシリーズ作品に登場する。マスターソードの誕生は『スカイウォードソード』で描かれ、剣の精霊・ファイが宿る「女神の剣」を女神たちの3つの炎で鍛え上げることで完成した。
フォーソード
『4つの剣』『4つの剣+』『ふしぎのぼうし』に登場する剣。使用者は4人に分裂するという特徴を持つ。グフーの封印にも用いられる。『ふしぎのぼうし』でリンクが集めた4つのエレメントによって誕生した。
敵の攻撃を受け止める防具。ビームや炎が防げる「ハイリアの盾」、防御力が増加する「マジカルシールド」、光を反射する「ミラーシールド」などがある。
リンクが着る服。作品によって様々な種類があり、着替えると防御力の上昇や特殊能力などの効果が得られる。『トライフォース3銃士』には36種類の服がある。
リンクが履く靴。ダッシュできるようになる「ペガサスの靴」、リンクの重量が増える「ヘビィブーツ」、履いていると一定時間空中を歩ける『ホバーブーツ』などがある。
ルピー
ゼルダシリーズにおける通貨で、緑色は1ルピー、青色は5ルピーといった具合に色によって価値が異なる。作品によっては新たなサイフを入手することで所持金の上限を増やすことができる。例として『時のオカリナ』では「おとなのサイフ」で200ルピーまで「巨人のサイフ」で500ルピーまで増やせる。なお、インドなどの通貨ルピーとは関係なく、ルビーのような宝石のイメージとして名付けられた。
ハート
入手するとリンクのライフがハート1つ分回復する。店で売られていることもある。
ハートの器
ボスを倒すと登場し、拾うとライフの最大値が1つ増える。初代『ゼルダの伝説』では「ハートの水筒」という名前だった。
がんばりの器
リンクがダッシュなどの行動をとる際などに消費される「がんばりゲージ」の最大値を上昇させる。
ハートのかけら
集めるとハートの器になるアイテム。プログラム担当の中郷俊彦によると、ゲーム内のアイテム数を増やすためにハートの器を分割する案を考えたという。
まほうのツボ / がんばりツボ
まほうのツボは『時のオカリナ』、がんばりツボは『神々のトライフォース2』などに登場するアイテム。それぞれ、アイテムを使用する際に消費する「魔法力」もしくは「がんばりゲージ」を回復する。
ビン
中に薬や虫など様々なものを入れて持ち運ぶことができる容器。
妖精
ツボや草むらなどの中から出現することがある。触れると体力が回復し、ビンに入れておくと体力が尽きた際に蘇生する。妖精の泉で群れて飛んでいることも多い。蘇生時の体力回復数は作品によって異なる(『時のオカリナ』では全回復、『ムジュラの仮面』ではハート10個など)。
バクダン
敵に攻撃をしたり壁を壊すためのアイテム。『時のオカリナ』などでは「ボム袋」に入れて持ち歩くことができ、ボム袋の大きさによって所持数も増やせる。自走型バクダン「ボムチュウ」など、様々な派生系もある。
弓矢
敵に攻撃をしたり、遠くのスイッチを押すことができるアイテム。矢は使用すると減っていき、店や宝箱から補充できる。
ブーメラン
敵に攻撃をしたり、遠くのアイテムを引き寄せることができる。
フックショット
敵に攻撃をしたり、遠くの的に当てて的の側へ移動したりできる。
ダンジョンマップ
ダンジョンの作り、プレイヤーの現在位置等が表示される地図。
コンパス
入手するとダンジョン内の宝箱やダンジョンボスの位置等がダンジョンマップに表示されるようになる。
タイトル 発売日 対応機種
ゼルダの伝説 1986年2月21日 ファミリーコンピュータ ディスクシステム
リンクの冒険 1987年1月14日 ファミリーコンピュータ ディスクシステム
ゼルダの伝説 神々のトライフォース 1991年11月21日 スーパーファミコン
ゼルダの伝説 夢をみる島 1993年6月6日 ゲームボーイ
ゼルダの伝説 時のオカリナ 1998年11月21日 NINTENDO64
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 2000年4月27日 NINTENDO64
ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 2001年2月27日 ゲームボーイカラー
ゼルダの伝説 風のタクト 2002年12月13日 ニンテンドーゲームキューブ
ゼルダの伝説 4つの剣+ 2004年3月18日 ニンテンドーゲームキューブ
ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし 2004年11月4日 ゲームボーイアドバンス
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 2006年12月2日 ニンテンドーゲームキューブ、Wii
ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 2007年6月23日 ニンテンドーDS
ゼルダの伝説 大地の汽笛 2009年12月23日 ニンテンドーDS
ゼルダの伝説 スカイウォードソード 2011年11月23日 Wii
ゼルダの伝説 神々のトライフォース2 2013年12月26日 ニンテンドー3DS
ゼルダの伝説 トライフォース3銃士 2015年10月22日 ニンテンドー3DS
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 2017年3月3日 Wii U、Nintendo Switch
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム 2023年5月12日 Nintendo Switch

リメイク・移植作品[編集]

タイトル 発売日 対応機種
ゼルダの伝説1 1994年2月19日 ファミリーコンピュータ
ゼルダの伝説 夢をみる島DX 1998年12月12日 ゲームボーイ、ゲームボーイカラー共通
ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣 2003年3月14日 ゲームボーイアドバンス
ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D 2011年6月16日 ニンテンドー3DS
ゼルダの伝説 4つの剣 25周年記念エディション 2011年9月28日

-2012年2月20日 (配信限定・無料)

ニンテンドーDSiウェア
ゼルダの伝説 風のタクト HD 2013年9月26日 Wii U
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D 2015年2月14日 ニンテンドー3DS
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD 2016年3月10日 Wii U
ゼルダの伝説 夢をみる島 2019年9月20日 Nintendo Switch
ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD 2021年7月16日 Nintendo Switch

派生作品[編集]

タイトル 発売日 対応機種
BSゼルダの伝説 1995年8月6日 サテラビュー
BSゼルダの伝説 古代の石盤 1997年4月 サテラビュー
ゼルダコレクション 2004年3月18日 ニンテンドーゲームキューブ
もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド 2006年9月2日 ニンテンドーDS
チンクルのバルーンファイトDS 2007年4月 ニンテンドーDS
リンクのボウガントレーニング 2008年5月1日 Wii
できすぎチンクルパック 2009年6月24日 ニンテンドーDSiウェア
いろづきチンクルの恋のバルーントリップ 2009年8月6日 ニンテンドーDS
ゼルダ無双 2014年8月14日 Wii U
ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ 2016年1月21日 ニンテンドー3DS
ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX 2018年3月22日 Nintendo Switch
ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説 2019年6月14日 Nintendo Switch
ゼルダ無双 厄災の黙示録 2020年11月20日 Nintendo Switch


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