セガトイズ
株式会社セガトイズ(英: SEGA TOYS CO., LTD.)は、セガサミーグループ傘下の玩具メーカー。株式会社セガの完全子会社。玩具・キャラクターライセンス・店舗運営の3つの事業を展開している。
法人および事業の前身である旧ヨネザワおよび大陽工業(たいようこうぎょう、通称:タイヨー)についても本項で扱う。
概要[編集]
前身のひとつ、ヨネザワは戦後の玩具輸出をリードした存在であり、ミニカー「ダイヤペット」シリーズなどで知られたが、業績の低迷が続き、1994年7月にセガ・エンタープライゼス(現在の株式会社セガ)の傘下に入り、社名をセガ・ヨネザワとした。その際、一旦ヨネザワから同社のソフトウェア事業を担当する100%子会社「エスパル」に営業権を移した上で、セガがエスパルを買収して100%子会社にするという形が取られた。1998年にセガトイズに商号変更。
2000年に発売された犬型ロボット「プーチ[要曖昧さ回避]」は1200万個超の販売台数を記録した。
2007年には「タイヨー」ブランドでラジコン玩具を製造・販売していた大陽工業の事業を買収し、2010年まで新設の子会社「タイヨー」で商品を取り扱った。
セガトイズの企画本部プロダクト企画部(当時)に所属する下川智の談では、セガから転籍した者も多くいる関係からエレクトロニクス系の玩具を開発・リリースするのが得意であるとのこと。2010年代末からはセガが20世紀にリリースした家庭用ゲーム機をミニマムサイズで復刻した各種ホビーマシンの開発にも協力する事が多く、特に2020年12月にリリースする復刻系アーケードゲームホビーマシン・アストロシティミニではセガトイズが企画・開発を行い、セガが販売を担当するという形のタッグプロダクトがゲームファンの耳目を集めた[要出典]。
2024年4月1日付で、セガからアーケードゲーム事業を吸収分割により移管を受ける予定であると同時に、商号を株式会社セガフェイブに変更する予定。セガフェイブは、アミューズメントコンテンツカンパニー(セガのアーケードゲーム事業)とセガトイズカンパニー(セガトイズが手掛けている事業)の社内カンパニー制を導入する。セガサミーグループにおいて、アーケードゲーム事業の移管が行われるのは、2020年4月にセガ(セガゲームスから再度商号変更)がセガ・インタラクティブを吸収合併して以来4年ぶりとなる。
沿革[編集]
- 1932年 - 株式会社米澤玩具(のちのヨネザワ)が創業。
- 1955年 - 大陽工業株式会社が創業。
- 1975年 - 大陽工業がラジコンの製造・販売を開始。
- 1991年2月 - 株式会社エスパルが創業。
- 1994年
- 5月 - エスパルが株式会社ヨネザワの玩具事業部門を買収。
- 7月 - エスパルがセガ・エンタープライゼス(現在の株式会社セガ)の傘下に入り、商号を「株式会社セガ・ヨネザワ」に変更。
- 1998年4月 - セガ・ヨネザワが商号を「株式会社セガトイズ」に変更。セガ・エンタープライゼスが「TOY事業部」の事業をセガトイズに移管する。それ以降、キッズコンピュータ・ピコの関連事業も全て当社に移管される。
- 2000年3月 - ダイヤペット(ミニカー)の販売権をアガツマに譲渡し、ミニカー事業から撤退。
- 2003年2月28日 - JASDAQ上場。
- 2005年4月 - セガとサミーの経営統合に伴う事業再編から親会社がセガサミーホールディングスに変更。
- 2007年2月 - 大陽工業のラジコン事業を買収、受け皿として完全子会社のタイヨーを設立。
- 2010年
- 1月 - タイヨーを解散、ラジコン事業より撤退。
- 6月 - 本店所在地を東京都渋谷区広尾一丁目1番39号(恵比寿プライムスクエア)に移転。
- 12月 - 株式交換により、セガサミーホールディングスの完全子会社となる。
- 2015年4月 - セガサミーグループ再編に伴い、セガサミーホールディングスの完全子会社からセガホールディングス(後のセガグループ)の完全子会社となる。
- 7月 - 本社を東京都台東区浅草橋5丁目20番8号(CSタワー4階)に移転。
- 2019年4月 - 会社ロゴを独自のロゴからセガホールディングス、セガゲームス、セガ・インタラクティブ、セガ エンタテインメント(すべて当時の社名・企業)と同様のSEGAロゴへ変更。
- 2021年
- 4月 - セガがセガグループを吸収合併したことに伴い、セガの完全子会社となる。
- 7月 - 本社をセガと同じ住友不動産大崎ガーデンタワーへ移転。
- 2024年4月 - セガからアミューズメント機器事業を譲受、商号を「株式会社セガフェイブ」に変更予定。
主な商品[編集]
- ココさかだちして
- 家庭用プラネタリウム「ホームスター」シリーズ
- 動く絵本プロジェクター「Dream Switch」
- サプライズトイ「WHOareYOU?」
- もっちまるず
- 手作りバスボム「しゅわボム」
- 手作りレジン風アクセサリー「ぷにジェル」
- ルームインテリア「東京タワーインマイルーム」
- カラダトレーナー
- 夢ねこプレミアム
- 夢ペットシリーズ(FurReal Friends)
- アストロシティミニ
- チェインレンサー
キャラクター玩具[編集]
- それいけ!アンパンマン(「アンパンマン会議」構成社のうちの一つ)
- クレヨンしんちゃん
- ディズニーキャラクター
- ペッパピッグ
- リルリルフェアリル(サンリオと共同開発)
- 東京2020公式ライセンス商品
過去の発売玩具[編集]
- ダイヤペット(現在はアガツマが販売)
- プロレスの星 アステカイザー(ヨネザワ時代)
- 西部警察 (同上)
- 忍者ハットリくん (同上)
- さすがの猿飛 (同上)
- オシャレ魔女♥ラブandベリー
- 甲虫王者ムシキング
- 古代王者恐竜キング
- お茶犬
- ももぶた(サンエックスと共同開発)
- ジュエルペット(サンリオと共同開発)
- 東京タワー2007
- グランドピアニスト
- 脳力トレーナー
- idog
- アドバンスピコ・ビーナ
- キッズコンピュータ・ピコ
- キッズギア
- 芸手
- 超光戦士シャンゼリオン
- プーチ
- メガドライブ プレイTV
- ソニック9
- 爆丸(2019年4月の『爆丸バトルプラネット』以降はタカラトミーが販売)
- くるりんアイスクリン
- スプレーアートシリーズ(アガツマとのOEM供給品『デザイナーコレクションシリーズ・スプレースター』もある)など
キャラクターライセンス[編集]
- ペッパピッグ
- お茶犬
- マイリトルポニー
- Mr.ポテトヘッド
- スプーンペット
- ウォーリーイーター
- LAIMO
- 爽爽猫
施設運営[編集]
- 仙台、横浜、名古屋、神戸、福岡の各「アンパンマンこどもミュージアム」内でキャラクターパンの製造・販売店舗「ジャムおじさんのパン工場」を運営している。
現在[編集]
- それいけ!アンパンマン(日本テレビ系列)
- クレヨンしんちゃん(テレビ朝日系列)
- クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(テレビ朝日系列)
過去[編集]
ヨネザワ時代の提供も含む。
- プロレスの星 アステカイザー(NETテレビ)
- ドラえもん(テレビ朝日)
- おじゃまんが山田くん(フジテレビ)
- 忍者ハットリくん(テレビ朝日)
- 西部警察(テレビ朝日)
- 愛の戦士レインボーマン(毎日放送)
- ちびまる子ちゃん(フジテレビ)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(フジテレビ)
- VS嵐(フジテレビ)
- パワーパフガールズ(テレビ東京)
- 古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー(テレビ朝日)
- ディズニータイム(テレビ東京)
- TVチャンピオン2(テレビ東京)
- ポケモン☆サンデー(テレビ東京)
- 甲虫王者ムシキング 森の谷の伝説(テレビ東京)
- 爆丸バトルブローラーズ(テレビ東京)
- ひめチェン!おとぎチックアイドル リルぷりっ(テレビ東京)
- 超光戦士シャンゼリオン(テレビ東京)
- ジュエルペットシリーズ(1作目のみテレビ大阪、2作目以降はテレビ東京)
- ジュエルペット
- ジュエルペット てぃんくる☆
- ジュエルペット サンシャイン
- ジュエルペット きら☆デコッ!
- ジュエルペット ハッピネス
- レディ ジュエルペット
- ジュエルペット マジカルチェンジ
- リルリルフェアリルシリーズ(テレビ東京)
- リルリルフェアリル~妖精のドア~
- リルリルフェアリル~魔法の鏡~