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スーパー耐久

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スーパー耐久(スーパーたいきゅう)は、日本国内で行われる自動車レースの1カテゴリ。市販の四輪車両に改造を施したマシンで勝敗が争われる。

概要[編集]

スーパー耐久は、市販車を改造した車両によって行われるツーリングカーレースである。類似のカテゴリにSUPER GTがあるが、SUPER GTでは外観デザイン以外市販車両に一切由来しない純レーシングカーや「魔改造」と呼べるマシンが多く走っているのに対し、スーパー耐久のクラスの多くは市販の量産自動車に対し小規模の改造を施したマシンとなる。ただし近年はスーパー耐久でもグループGT3やTCRのように、メーカーが市販車から大規模に改造して公認を受けたレーシングカーも参戦できる様になっている。

SUPER GTに比べると、個人規模のプライベーターチームが数多く参戦しているのが特徴。自動車メーカー系(ワークス・チーム)が参戦する場合もあるが、その場合は勝つことより人材育成や車両開発が目的である場合が多い。また車両クラスが多く車種のバラエティに富む事から、「偉大なる草レース」の別名で知られ、「S耐」(えすたい)の略称、愛称でも親しまれている。

車両規定は日本自動車連盟(JAF)の定めるJAF-N1を基本とし、ベースとなる車両はFIA/JAFグループNまたはAとして公認されているか、JAF登録車両またはSTOが認めた車両として登録されていなければならない。市販エアロパーツやレース用ブレーキの装着を認めていることなどから、現状ではJAF-N1には合致せず、JAF-NE(定義されない車両)として独自の車両規定で開催されている。

ST2~ST5クラスの改造範囲は狭く、市販車に近い状態を強いられる。例えば

  • エンジンの改造範囲は極端に狭く、基本的に純正+αが維持される。市販車両に対しエンジン型式や排気量の変更は禁止されている。
  • エアクリーナーボックスからエンジンまでの吸気パーツ、およびエンジン直後のエキゾーストマニホールドは、純正品に最低限の加工を行ったものしか使用できず、スロットル径の変更なども認められていない。
  • サスペンションは、ダンパー、スプリング、スタビライザー及びブッシュ類の変更のみ。市販車両に対し異なるサスペンション形式への改造や、純正品以外のアーム類への変更は禁止されている。
  • 車体の加工は、安全装置やレースに不可欠な装置(無線機器など)を取り付けるためにやむを得ない、最低限の加工以外は全て禁止されている。
  • 外装パーツの変更は、空力パーツの装着が認められているが、市販品(一般消費者が普通に購入できるもの)に限られ、特注品や「著しく高価なもの」は禁止されている。

など、様々な面で市販車の性能を大きく逸脱しないようになっている。安全上の理由から装着するロールケージについては、安全性向上と車体剛性アップのため溶接止めされるほか、車体自体も溶接によるスポット増しを行う。また、安全面の観点から車体の補強は一定範囲で認められている。

レース形式は、500kmまたは規定時間(通常3-4時間だが、2018年には10年ぶりに24時間レースも開催)内の周回数による耐久レースとなっており、2-3名(24時間レースのみ最大6名まで)のドライバーによる走行と、最低2回のピットストップを行わなければならない。500kmレースの場合、レース時間は3-4時間にも及び、F1やフォーミュラ・ニッポンのレース時間が通常2時間以下、SUPER GTでも2-3時間程度であることと比べても、スーパー耐久の戦いは長時間に及ぶこととなる。

スーパー耐久を象徴するもう一つの特徴として、F1など他のモータースポーツで頻繁に見られる、いわゆる「ピットストップでの人海戦術」が使えないという点が挙げられる。例えば「タイヤ交換は2名、その他の作業は4名までしか携われない」という規定があり、これは、ワークスチームとプライベーターチームとの格差を無くし、「どのチームも対等かつ互角の条件で戦う」ための措置として設けられたものである。



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