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スバル・フォレスター

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フォレスター(FORESTER)は、SUBARU(旧・富士重工業)が1997年から製造・販売しているミドルクラスのクロスオーバーSUVである。

概要[編集]

プラットフォームをインプレッサと共有し、モノコック構造を持つことからクロスオーバーSUVに分類される。車高を下げて舗装道での安定性を高めた「クロススポーツシリーズ」や、STIによるカスタマイズが施されたバージョンも設定されるなどスポーティさも打ち出しており、悪路での走行を可能にする車高を確保しつつ、低重心で高出力のエンジンという組み合わせで舗装路でも高い操縦安定性を確保している。

すべてのグレードで、縦置き水平対向エンジンと四輪駆動を組み合わせる「シンメトリカルAWD」が採用される。

近年[編集]

5代目 SK系(2018年 - )[編集]

5代目フォレスターのエクステリアデザインは、スバル共通のデザインフィロソフィー “DYNAMIC x SOLID” に基づき、SUVらしい存在感、力強さ、機能性を表現している。ボディフォルム自体は先代のイメージを色濃く引き継いでいるものの、Cシェイプのポジションランプを採用する等、随所に「スバルの新型車」であることをアピールしている。なお、ボディサイズは、全長が+30 mm、全幅が+20 mm、ホイールベースが+30 mmと、それぞれわずかに拡大。全高は先代と変わらず1,715 mmだが、ルーフレール装着車(「X-BREAK」は標準装備)は先代より5 mmだけ低い1,730 mmとなる。

メカニズム面では、5代目インプレッサで導入された「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」を採用し、操舵応答性と操縦安定性が飛躍的に向上した。また、パワートレーンが一新され、水平対向4気筒2.0 Lの「FB20」型に替わり、同2.5 Lの「FB25」型を新搭載した。燃料システムの直噴化をはじめ、約90%の部品で設計を見直したことで、燃費と実用域トルクの向上を実現している。最高出力/最大トルクは、それぞれ136 kW (184 PS)/239 N・m (24.4 kgf・m) を発生する。先代の主力エンジン「FB20」型と比較すると排気量アップも手伝い、最高出力/最大トルクともに27 kW(36 PS/44 N・m(4.4 kgf・m)向上した。また、ホイールのPCDが、先代型は100 mmだったが、新型では114.3 mmに拡大された。また、フォレスターでは初となるハイブリッドモデル「e-BOXER」が設定された(スバルはハイブリッドと呼称していない)。水平対向4気筒2.0 L直噴「FB20」型に、「MA1」型モーターを組み合わせ、電池にはリチウムイオン電池を採用、モーターがパワーアシストすることでガソリン車を上回る加速性能を発揮する設定としている。なお、初代から設定されていた2.0 L自然吸気エンジン、2.0 Lターボエンジンは、5代目では設定されていない。

トランスミッションは、全グレードが自動無段変速機「リニアトロニック」のみとなり、6MT車は廃止された。なお、マニュアルモードは6速から7速に進化している。駆動方式は、先代に引き続きアクティブトルクスプリットAWDを採用しているほか、滑りやすい路面等で、エンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールする「X-MODE」も、改良を加えた上で引き続き採用されている。ブレーキは、前後ともベンチレーテッドディスク式となった(先代型の自然吸気エンジングレードの後輪側はディスク式)。安全装備では、引き続き装備されるアイサイト(ver.3)の各機能に加え、アイサイト・ツーリングアシストが全車に標準装備された。これは、全車速追従機能付クルーズコントロールに加え、車線中央維持機能と先行車追従操舵機能で構成され、全車速域でハンドル、アクセル、ブレーキを自動制御して運転を支援するものであり、特に自動車専用道路での疲労を大幅に低減する機能である。また、SUBARU初となる乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」(一部グレードはメーカーオプション設定)が採用された。これは、ドライバーが乗車するとインパネセンターバイザーに内蔵されたカメラがドライバーの顔(最大5人まで登録可能)を認識し、登録したドライバーごとのシートポジション、ドアミラー角度、ディスプレイの表示、空調設定を自動的に再現するほか、登録したドライバーごとの平均燃費を表示することが可能な「おもてなし機能」と、眠気や前方不注意を検知して警告し、安全運転を支援する「警報機能」を備えている。

日本[編集]

2018年6月、フルモデルチェンジが行われ、2.5L車は7月19日発売、「e-BOXER」を搭載する「Advance」は9月14日発売、と発表された。グレード構成が刷新され、2.5L車は「Touring」、「Premium」、「X-BREAK(先代では特別仕様車として設定)」の3種。また、e-BOXERとドライバーモニタリングシステム搭載モデルとして「Advance」が設定され、全4グレードを用意した。ボディカラーは新色のホライゾンブルー・パール、ジャスパーグリーン・メタリック、新設定のクリムゾンレッド・パール(有料色)に加え、先代から継続設定されるクリスタルホワイト・パール(有料色)、アイスシルバー・メタリック、ダークグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、セピアブロンズ・メタリック、ダークブルー・パールの全9色を設定。「X-BREAK」は、クリスタルホワイト・パール(有料色)、アイスシルバー・メタリック、ダークグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカの4色のみの設定となる。また、WLTCモードによる燃料消費率ならびに排出ガスに対応(JC08モードによる燃料消費率も併記)し、全車「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得し、e-BOXERを搭載する「Advance」は「2020年度燃費基準+10%」を達成した。同年10月15日、2018年度グッドデザイン賞を受賞した。2013年度に受賞した4代目に続き、2代連続での受賞となった。

2019年6月、改良モデルが発表された。後席への荷物等の置き忘れをブザーや画面表示で知らせるリアシートリマインダーが新たに採用(全車標準装備)され、従来は「Advance」のみの装備だったLEDライセンスランプを2.5L車全グレードにも拡大し全車標準装備となった。ボディ色は「ダークグレー・メタリック」に替わり、新色の「マグネタイトグレー・メタリック」が設定された。

2020年10月、改良モデルが発表された。2代目レヴォーグで初採用された新開発の1.8L直噴ターボ(DIT)エンジンCB18型を搭載した「SPORT」が新設定された。本グレードは専用ダンパーやコイルスプリングが採用されたほか、外観はフロントグリルを加飾付のブラック塗装、フロントフォグランプカバー(加飾付)・ルーフスポイラー(LEDハイマウントストップランプ内蔵)・ルーフアンテナ(シャークフィンタイプ)をグレーメタリック塗装、18インチアルミホイールをダークメタリック塗装でコーディネートされ、内装には東レの「ウルトラスエード」と本革を組み合わせたシートが採用され、随所にブラックやシルバーのステッチが施された。また、「平成30年排出ガス基準25%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得し、2020年度燃費基準を達成する。さらに、2.5Lに代わりe-BOXER搭載グレードを「Touring」と「X-BREAK」にも拡大し、「Premium」は「Advance」に統合される形で廃止になった。燃費性能を向上することにより「2020年度燃費基準+10%」を達成する。「X-BREAK」にはスポーティーな走りをサポートするモーターアシストの新制御「e-アクティブシフトコントロール」が採用された。また、ドライバーモニタリングシステムが全グレードに設定され、「Advance」と「SPORT」に標準装備、「Touring」と「X-BREAK」にメーカーオプション設定された。

2021年6月、8月に発表される予定の日本仕様の大幅改良モデルが初公開され、販売店での先行予約を開始したことが発表された。同年8月、大幅改良モデルが発表された。アイサイトはステレオカメラの広角化とソフトウェア性能が向上された新世代型となり、ヘッドランプに内蔵された複数のLEDを個別制御して照射範囲を緻密にコントロールするアレイ式アダプティブドライビングビームを採用した。外観は2代目レヴォーグで導入されたデザインコンセプト「BOLDER」の採用によってフロントフェイスが刷新され、アルミホイールも新デザインに変更。ロープホール付ルーフレールは全グレードに拡大された。ボディカラーは「X-BREAK」を除くグレードで変更となり、ジャスパーグリーン・メタリックをオータムグリーン・メタリックに、セピアブロンズ・メタリックをブリリアントブロンズ・メタリックにそれぞれ入れ替え、カスケードグリーン・シリカを追加して10色展開となった。内装では、「Advance」に本革シート(ナッパレザー)のメーカーオプションが新たに設定された。機能面では、従来「X-BREAK」のみで装備されていたアダプティブ変速制御「e-アクティブシフトコントロール」を「Touring」と「Advance」にも拡大して装備され、「X-MODE」は車速に応じて制御の有無を自動的に切り替える機能が備わり、ヒルディセントコントロールを追加。アクセル操作による車速コントロールがしやすい制御となった。ドライバーモニタリングシステム(グレード別装備)はエアコンの設定温度をジェスチャーで調節可能なジェスチャーコントロール機能が追加された。

2022年6月27日、一部改良モデル(D型)と追加グレード「STI Sport」に関する情報が発表された。同年8月、正式に発表。D型ではライティングスイッチの操作性が見直され、従来の車幅灯/尾灯&OFFの1ポジションから車幅灯/尾灯とOFFを分けた2ポジションへ変更されたほか、ボディカラーは「Touring」・「Advance」・「SPORT」においてダークブルー・パールからサファイアブルー・パールへ入れ替えた。新グレードの「STI Sport」はダンパーにSTIチューニングが施され、フロントダンパーには日立Astemo製の周波数応答型ダンパー「SFRD」を採用。コーナリングなど車体に大きな入力が加わる際に高い減衰力を発生させることでロールを抑制してタイヤの接地性を向上。通常走行時には減衰力を低くすることでロードノイズなどの車両に伝わる微振動を軽減する。外観はフロントフォグランプカバー・バンパーガード(フロント・リア)・サイドクラッディングの加飾及びカラードドアミラー・シャークフィンアンテナ・リアガーニッシュ・ルーフスポイラーをブラック(カラードドアミラー以外はブラック塗装)で統一され、18インチアルミホイールにはスーパーブラックハイラスター塗装を採用。リアオーナメント(FORESTER&シンメトリカルAWD)もラスターブラック仕様とした。内装も本革巻ステアリングホイール(レッドステッチ、高触感革)・本革巻セレクトレバー・ピアノブラック調シフトパネルにブラックラスト加飾が施され、ルーフ&ドアトリムをブラックに変え、シートにはブラック&ボルドーのナッパレザーを採用した。ボディ色は「X-BREAK」と同一ラインナップとする全4色が設定された。同年12月、特別仕様車「XT-EDITION」が発表された。

2023年8月24日、一部改良が行われた(F型)。後退時ブレーキアシストの設定が変更され、後退時に障害物を検知した際の警報のタイミングが早められた。外観は「STI Sport」に採用されていたシャークフィンアンテナ(ブラック塗装)とルーフスポイラー(サイド部はグレードによって異なり、「SPORT」は「STI Sport」と同じブラック塗装、「Touring」と「Advance」は無塗装ブラック、「X-BREAK」は無塗装ブラック(幾何学テクスチャー)となる)、を全グレードに拡大して標準装備。「X-BREAK」と「Advance」はパワーリアゲートが標準装備され、「X-BREAK」は運転席&助手席8ウェイパワーシートも標準装備された。

特別仕様車[編集]

X-EDITION(X-Edition)
2.5L車「PREMIUM」をベースに、外観は18インチアルミホイールにガンメタリック塗装、フロントグリル・フロントフォグランプカバーに無塗装ブラック+ダークメタリック加飾、フロント六連星オーナメントにダークメッキがそれぞれ施され、内装はシート(ファブリック/合成皮革、シルバーステッチ付)とカーゴフロアボード(ラゲッジスムーサー機能付)に撥水機能を持たせ、光源にLEDを採用したリアゲート連動のカーゴルームランプとリアゲートランプを装備。機能面ではフロントビューモニターとスマートリアビューモニターで構成された「アイサイトセイフティプラス(視界拡張)」が装備された。なお、ベース車に標準装備されているアルミパッド付スポーツペダル(アクセル、ブレーキ、フットレスト)と光輝ウインドゥモールは非装備となる。
2023年10月発表モデルではベースグレードが「Touring」となり、18インチアルミホイールはダークメタリック塗装に、撥水ファブリック/合成皮革(シルバーステッチ付)はフルブラック仕様に、フロントグリルのウイング部とフロントフォグランプカバー(加飾)を無塗装ブラック(幾何学テクスチャー)にそれぞれ変更された。また、ベースグレードではメーカーオプションとなる運転席&助手席8ウェイパワーシート、アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能、運転席シート自動後退機能、ステアリングヒーター、ルーフレール(ロープホール付、ブラック塗装)、ドライバーモニタリングシステム(ジェスチャーコントロール付)がアイサイトセイフティプラス(視界拡張)と共に特別装備され、ドアミラーにリバース連動機能とメモリー&オート格納機能を追加、シートヒーターは後席左右にも拡大して装備される。
2024年4月11日に専用ボディカラーとして後述するウィルダネスに採用されているガイザーブルー(有料色)を追加設定することが発表された。(なお、ホライゾンブルー・パールは同年4月下旬をもって注文受付を終了する予定)。
XT-EDITION
SUBARU AWD車誕生50周年を記念した特別モデルで、「SPORT」をベースに、外観はフロントグリルのウイング部と電動格納式リモコンドアミラーを無塗装ブラック(幾何学テクスチャー)に、フロントの六連星エンブレムをダークメッキに、ルーフアンテナ(シャークフィンタイプ)をカラードにそれぞれ変更され、フロントフォグランプカバー・リアバンパーガード・リアガーニッシュ・ルーフレール・ルーフスポイラーをブラック塗装(リアバンパーガードは加飾付)で統一。18インチアルミホイールは専用意匠とした。内装はインパネ加飾パネル・ベンチレーショングリル加飾・メッキインナードアハンドルをブレイズガンメタリックに、センタートレイ加飾をアルミ調&表皮巻(シルバーステッチ)にそれぞれ変え、カーゴルームランプをLED化。シートは撥水ファブリック/合成皮革のブラックとした。また、LEDリアゲートランプ(リアゲート連動)と撥水カーゴフロアボード(ラゲッジスムーサー機能付)が特別装備され、ベースグレードではメーカーオプション設定となるアイサイトセイフティプラス(視覚拡張、フロントビューモニター+スマートリアビューミラー)も特別装備された。ボディカラーはクリスタルホワイト・パール(有料色)、マグネタイトグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカに、特別設定色として、北米向けモデルに設定されており、日本仕様車では初設定となるガイザーブルー(有料色)を加えた4色が設定される。
2023年8月24日の一部改良に合わせて継続販売され、ベース車に準じた改良に加え、シャークフィンアンテナをブラック塗装に、ルーフスポイラーのサイド部は「X-BREAK」と同じ無塗装ブラック(幾何学テクスチャー)へそれぞれ変更された。
STI Sport Black Interior Selection
「STI Sport」をベースに、本革シート(ナッパレザー)のサイドとインパネ加飾パネル・センタートレイ加飾・フロアコンソールリッドの表皮巻をブラックに、ステッチをシルバーにそれぞれ変更。外観はBピラーとCピラーにピアノブラック調のピラーカバーが追加され、ベース車ではメーカーオプション設定となるアイサイトセイフティプラス(視界拡張、フロントビューモニター+スマートリヤビューミラー)が特別装備される。ボディカラーはベース車と同じ4色に特別設定色のオフショアブルー・メタリック(有料色)を加えた5色が設定される。
Urban Selection
「Advance」をベースに、フロントグリル(ウィング部)をブラック塗装に、電動格納式リモコンドアミラーとドアハンドルをカラードに、フロントフォグランプカバー加飾を無塗装ブラックにそれぞれ変更され、アルミホイールを専用デザインに変更。ベースグレードではメーカーオプション設定となるアイサイトセイフティプラス(視界拡張、フロントビューモニター+スマートリヤビューミラー)が特別装備されながらも、ベース車よりも99,000円(10%の消費税込)割安の値段に設定された。なお、ベース車ではメーカーオプションにて設定可能な大型サンルーフ(電動スライド式)と本革シート(ナッパレザー)は非設定化され、唯一メーカーオプション設定されているルーフレール(ロープホール付)はブラック塗装に変更される。ボディカラーは既存の5色が設定される。

年表[編集]

  • 2018年3月29日 - 5代目「フォレスター」を世界初公開。
  • 2018年5月18日 - 日本国内向け5代目モデルの先行予約が開始された。画像およびプロトタイプの概要・主要諸元が公開された。
  • 2018年6月20日 - フルモデルチェンジ。
  • 2019年6月10日 - 改良モデルが発表された(7月18日発売)。
  • 2019年11月26日 - 特別仕様車「X-Edition」が発表された(2020年1月23日発売)。
  • 2020年10月22日 - 改良モデルが発表された。
  • 2021年8月19日 - 大幅改良モデルが発表された。
  • 2022年8月25日 - 一部改良が行れ、新グレード「STI Sport」が追加された。
  • 2022年12月22日 - 特別仕様車「XT-EDITION」が発表された。
  • 2023年8月24日 - 一部改良が発表された。
  • 2023年10月25日 - 2019年11月に発表された特別仕様車「X-EDITION」が新仕様となり再登場することが発表された。
  • 2024年4月11日 - 特別仕様車「X-EDITION」「XT-EDITION」に専用ボディカラーを追加設定、及び、特別仕様車「STI Sport Black Interior Selection」が発表された。
  • 2024年7月11日 - 特別仕様車「Urban Selection」が発表された。

北米[編集]

2018年3月、2018年ニューヨーク国際オートショーにおいて、新開発2.5L 水平対向4気筒直噴エンジンを搭載した米国仕様が世界初公開された。米国では2018年秋から販売を開始すると発表された。

米国およびカナダの販売開始時のグレードはBase、Premium、Sport、Limited、Touringの5種類であった。米国で販売されるフォレスターには全車アイサイトが標準装備とされた。最上級のTouringグレードではドライバーモニタリングシステムが標準装備された。加えて、ドライバーモニタリングシステムは5人まで異なる運転手を認識でき、運転手に合わせてシートとミラー位置、エアコン設定を自動で変更する。

また、6.5インチタッチスクリーンを採用したStarlink Multimediaシステムが標準である。

北米仕様のエンジンはFB25 DIの1種類のみである。このエンジンは自然吸気、直噴、水平対向4気筒エンジンで、最高出力182 hp (136 kW; 185 PS)(@ 5800 rpm)、最大トルク176 lb⋅ft (239 N⋅m; 24 kg⋅m)(@ 4400 rpm)を発揮する。トランスミッションはリニアトロニックCVTのみが設定された。Premium以上のグレードにはX-MODEシステムが搭載される。Sport以上のグレードのX-MODEはSnow/DirtとDeep Snow/Mudを切り替えられるデュアルモードである。駆動方式は全グレードが四輪駆動である。

フォレスター・ウィルダネス[編集]

2021年9月のフェイスリフトと同時に、北米市場向けにフォレスター・ウィルダネス(Wilderness)と呼ばれる新モデルが発売された。これはよりオフロード指向のモデルであり、フォレスターのラインナップの中ではLimitedとTouringの間に位置する。見た目では、ウィルダネスはクラッディングの面積がより大きく、内装では銅色のアクセントが加えられている。最低地上高は標準モデルよりも0.5インチ (13 mm)高い9.2インチ (230 mm)となっている。タイヤはオールテレーンタイヤが標準で、最終減速比が変更され、より力強いルーフラックを備える。また、StarTex撥水シートも標準である。

エンジンは他グレードと同じ自然吸気2.5リットルFB25Dを搭載する。ウィルダネスのX-MODEは改良、再調整されており、ホイールスピンをさらに許容することで、厳しい走行条件に対応している。

オーストラリア[編集]

豪州では、2.5i、2.5i-L、2.5i Premium、2.5i-Sの4グレードで発売開始された。その後、Hybrid L、2.5i Sport、Hybrid Sグレードが追加された。

2022年10月、2.5iグレードに7インチAlpine製オーディオユニットとワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Auto機能を備えた特別仕様車2.5X AWDが発表された。

アジア[編集]

2017年1月、富士重工業は、タイでのノックダウン生産のためタンチョン・グループ傘下のTC Manufacturing and Assembly (Thailand) Co., Ltd. と合弁会社Tan Chong Subaru Automotive (Thailand)(略称TCSAT)を設立する計画を発表した。バンコク工場は2019年4月にタイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア市場向けのフォレスターの量産を開始した。

2018年4月25日 - 第15回北京国際モーターショーに中国仕様が出展された。出展された中国仕様は、モーターアシストを活用した新型パワーユニット(中国仕様ユニット名称「INTELLIGENT BOXER」)を搭載していることが発表された。

6代目[編集]

日本[編集]

※スバル公式からの発表は現時点で無し

年表[編集]

  • 2023年11月16日(米国時間) - 6代目「フォレスター」を世界初公開

アメリカ合衆国[編集]

2023年11月16日(現地時間)、ロサンゼルスオートショーにて米国仕様車の6代目モデルが世界初公開された。

エンジンは2.5L 水平対向4気筒エンジンが搭載され、アクティブトルクスプリットAWDの制御を刷新。2ピニオン電動パワーステアリングが採用された。アイサイトには二輪車や歩行者の認識が可能な単眼カメラが追加された。一部グレードにはSUBARU STARLINK対応の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイが装備され、Apple CarPlay・Android Autoのワイヤレス接続に対応した。グレード展開は5代目の米国モデル同様、Base、Premium、Sport、Limited、Touringの5グレード体制となり、2024年春以降に導入予定であることがアナウンスされた。

2024年5月13日、6代目「フォレスター」を日本での生産だけでなく、米国でも生産すると発表した。「フォレスター」初の米国現地生産は、インディアナ州の『Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)』で開始されることがアナウンスされた。

車名の由来[編集]

「Forester」は、英語で「林業を行う人」、「森に住む人」を意味する。本来はコンセプトモデル同様に「ストリーガ(STREEGA)」として、全世界統一ネームで発売される予定だった。しかし、ストリーガの語源のひとつである「strega」(イタリア語で「魔女」)について、欧州では魔女に悪い印象を持つこと、あるいは魔女狩りの暗い歴史を想起させることから、これとは無関係な「フォレスター」に変更されたという説が有力なようである。

販売台数[編集]

アメリカ合衆国 カナダ 日本 オーストラリア タイ
1997 2,139
1998 6,515
1999 7,390
2000 8,049
2001 22,308 8,416
2002 27,004 9,863
2003 21,599 11,780
2004 6,568 4,204 19,466 11,852
2005 53,541 3,614 20,099 12,320
2006 51,258 3,737 14,895 13,010
2007 44,530 3,303 12,550 12,554
2008 60,748 6,322 23,143 14,423
2009 77,781 8,638 12,939 13,753
2010 85,080 8,941 14,098 14,644
2011 76,196 8,673 14,515 13,142
2012 80,356 7,156 12,472 11,533
2013 123,592 11,239 35,166 13,649
2014 159,953 12,302 25,921 13,670 105
2015 175,192 12,706 20,520 129
2016 178,593 13,798 28,544 1,468
2017 177,563 13,441 19,937 12,474 939
2018 171,613 14,248 28,751 12,432 749
2019 180,179 13,059 32,384 15,096 2,366
2020 176,996 13,134 24,056 1,192
2021 154,723 9,823 22,903 11,810

ダカール・ラリー[編集]

南米開催時のダカール・ラリーで、当時STIがグループN車両の開発拠点としていた、アルゼンチンのバラッテロ・モータースポーツが開発したグループT1規定車両のフォレスターが参戦した。2008年から開発を始め、途中リーマン・ショック不況によりスバルからの支援はストップしたが、バラッテロが独自に開発を続行して完成させた。なお開発には元WRCドライバーのマンフレッド・ストールも関わった。

ワークスカラーで塗られたカーボンファイバーとケブラー製のワンオフボディの下には、管状のサブフレームと9インチ(約22.8cm)のストローク量を備えたデュアルサスペンションを持つ。エンジンはインプレッサのガソリン2.0リッター水平対向4気筒ターボ(EJ20)で300馬力/420Nmを発生した。エライオン(レプソル-YPFのブランド)が冠スポンサーに就いた。

2010年のドライバー/ナビは池町佳生/細野孝雄とガブリエル・ポッゾ/ザラザガ・マーティン。しかしDAY1から早速トラブルに見舞われ、DAY2では2台とも前後のドライブシャフトが破損し出火。ドライバーたちが必死に修理してステージはなんとか走り切り、池町はペースダウンしての続行を主張するが、チームがマシンの技術的問題や安全上の問題を重く見て、DAY3を走ることなく撤退した。

2011年はワークスカラーをやめ、水色と白を貴重としたデザインに変更。3人の南米人ドライバーがドライブし、内2人はステージ5でリタイアしたが、最後まで残ったルシオ・アルバレス/アントニオ・ウォルター・ベラルデ組が総合15位で完走した。2012年は2台が参戦したが、いずれもリタイアに終わっている。

なおこれとは別に、2006年からスバルのフランス法人も、フォレスターのクロスカントリーカーを独自開発して各地のラリーレイドへ参戦。2.5XTがベースで、3.0リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載し、インプレッサ WRX STIからの流用を中心に部品の95%を量産品で構成した。このマシンは2008年のダカール・ラリーのエントリーリストにも名を連ねていた。大会はキャンセルとなったが、これの代替イベントのセントラル・ヨーロッパ・ラリーにもエントリーし、ほとんどトラブルを起こさずに総合23位で完走を果たした。



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