スカイマーク
スカイマーク株式会社(英: Skymark Airlines Inc.)は、東京都大田区羽田空港に本社を置く日本の航空会社である。2006年10月1日に、旧社名の「スカイマークエアラインズ株式会社」(Skymark Airlines Co., Ltd.)から略称として定着していた「スカイマーク」に社名を変更した。なお、英文表記では引き続き "Airlines" が使用される。ブランドタグラインは「YOUR WING.」である。主なハブ空港は羽田空港(全便第1旅客ターミナル発着)と神戸空港である。
概要[編集]
1996年(平成8年)11月に、当時のH.I.S社長である澤田秀雄らの出資により設立。1986年(昭和61年)から始まった日本の航空輸送業における規制緩和政策(幅運賃制度)による新規参入航空会社の第1号である。1998年(平成10年)9月19日に東京/羽田 - 福岡線を開設。日本国内における定期航空運送事業の新規参入は、1963年(昭和38年)の長崎航空(現在のオリエンタルエアブリッジ)以来、35年ぶりのことであった。
また、2011年(平成23年)12月21日にスターフライヤーが東証第2部に株式上場するまでは、規制緩和による新規参入航空会社で唯一の株式上場会社であった。
機内サービスを簡素化して普通運賃を他航空会社の普通運賃の半額程度に抑え、平均搭乗率80%以上を記録していた時期もあったが、その後、大手航空会社がスカイマーク便前後の自社便の割引運賃をスカイマークと同一水準へ値下げするという対抗策を取った結果、次第にスカイマーク便の搭乗率は平均60%を切ることが多くなり赤字経営に転じた。その後、自社による副操縦士の教育プログラムや自社整備の拡大、航空運賃の見直しなどを図り、一時的に黒字を出すまで回復し、経営は軌道に乗ったかと思われたが、その後も経営不振が続いた。
2004年(平成16年)にインターネットサービスプロバイダ (ISP) のゼロ株式会社会長、西久保愼一が増資を引き受け、同社がスカイマークと合併、西久保が社長に就任。しかし翌2005年(平成17年)には運航トラブルが続発して経営状態はさらに悪化したが、最新鋭機のボーイング737-800型機への機材更新や整備、運航およびサービス体制の全社的かつ抜本的見直しなどにより業績は回復し、2008年3月期には黒字を確保した。
しかし、2014年(平成26年)7月31日に開示した平成27年3月期第1四半期決算短信では、格安航空会社同士の競争や円安による燃料費負担の増加の結果、4 - 6月期決算で55億円の営業損益ベースでの赤字を計上。エアバスとの機材購入に関するトラブルから多額の違約金を請求されている(後述)という2点を理由に「継続企業の前提」について「重要な疑義が生じている」と表明した。
規制緩和による新規参入航空会社の中では、当時は春秋航空日本と並び、日本航空(JAL)グループおよび全日本空輸(ANA)グループの大手2社の系列に属する高度な業務提携は行わず、独立性を保ちながら航空事業を継続していた。しかし2014年(平成26年)の経営悪化に伴い、JAL、ANAに支援要請を行う事態となった(#日本航空、全日本空輸とのコードシェアも参照)。なお、残る春秋航空日本も2021年6月にJALから出資を受けJALグループ傘下に収まることになった。
2015年(平成27年)1月28日、臨時取締役会で民事再生法適用を申請することを決議し、東京地方裁判所に申請、受理され、経営破綻した。日本国内の航空会社が経営破綻したのは、2010年(平成22年)1月19日に会社更生法の適用を申請した日本航空以来であった。
2016年(平成28年)3月28日付で、東京地方裁判所からの監督命令の取り消し決定と民事再生手続きの終結が発表された。
民事再生手続の終結以来、定時運航率と顧客満足度の向上に注力している。2018年(平成30年)には定時運航率1位を獲得し、2021まで4年連続で1位を継続。2022年現在、5年連続で定時運航率1位を達成している。
2020年度の国内線輸送人員は、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)に次いで国内第3位である。
沿革[編集]
設立[編集]
- 1996年(平成8年)
- 11月12日:資本金1億5千万円にて会社設立。運輸省(現在の国土交通省)航空局に「羽田空港における新規発着枠の配分について」要望書を提出。
- 1998年(平成10年)
- 8月21日:航空機リース会社最大手のアメリカ・ILFC社を通してボーイング社から新造機のボーイング767-300ER型機(JA767A)をリース形式で会社の初号機として受領。
- 9月19日:東京/羽田 - 福岡線で初就航。
- 1999年(平成11年)
- 4月24日:大阪/伊丹 - 福岡・札幌/新千歳線就航(2000年6月限りで運休)。
- 10月:第三者割当増資を実施し、資本金35億8900万円となる。
上場[編集]
- 2000年(平成12年)
- 5月31日:東証マザーズ上場。資本金38億3905万円となる。
- 7月:本社を東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービル3階に移転。羽田空港に自社カウンターを設置。福岡空港での運航支援業務、出発前点検業務を直営化。
- 9月:全日本空輸(ANA)に委託していた航空機の整備およびグランドハンドリング業務を自社での実施に移行。
- 2002年(平成14年)
- 4月18日:東京/羽田 - 鹿児島線就航(2006年4月21日限りで一時撤退)。
- 5月:東京/羽田 - 福岡間の航空郵便輸送業務に参入。同区間の輸送便1日13往復のうち1往復について、当月から2003年3月までの契約分を受注。
- 2003年(平成15年)
- 3月7日:東京/羽田 - 韓国・ソウル/仁川間が週末国際チャーター便として就航(その後打ち切り)。
- 4月25日:ANAの撤退を受け、東京/羽田 - 徳島・青森線就航(青森線は2003年11月末、徳島線は2006年4月13日限りで運休)。
- 10月:西久保愼一が社長に就任。第三者割当増資を実施し、資本金66億4796万円となる。
- 2004年(平成16年)
- 10月:本社を東京都港区浜松町1-30-5浜松町スクエア12階に移転。
- 11月:インターネットプロバイダーのゼロ株式会社を吸収合併。
- 2005年(平成17年)
- 3月:減資を実施し、資本金21億6315万円となる。1:200の大幅な株式分割を実施。CIを導入。ロゴマーク・機体塗装を一新。東京/羽田 - 大阪/関西線就航( - 2006年3月31日)。
- 4月:東京/羽田 - 大阪/関西線で日本航空(JAL)とコードシェアを開始。
- 7月1日:東京/羽田 - 沖縄/那覇線を夏期季節運航深夜便で就航(沖縄/那覇初就航)。
- 8月23日:北九州空港開港日の翌2006年3月16日に東京/羽田 - 北九州線の参入予定を表明。しかし空港ターミナルビル側から駐機スペース不足を理由に乗り入れを拒否される。
- 9月:第三者割当増資を実施し、資本金36億6313万円となる。
- 10月12日:羽田 - 札幌/新千歳線に2006年4月に参入すると発表するとともに、羽田 - 大阪/関西、徳島、鹿児島線の3路線の運休を決定。
- 12月:8号機として新機材ボーイング737-800型機初号機(JA737H)を受領。
- 2006年(平成18年)
- 2月16日:神戸空港開港により、大阪/神戸 - 東京/羽田線就航。同路線でJALとのコードシェア開始を発表(2006年4月 - 5月)。
- 4月28日:東京/羽田 - 札幌/新千歳線就航。国土交通省から業務改善報告書を提出の上で運航を認可されるという異例の「条件付き」での認可となった。
- 9月:東京/羽田 - 沖縄/那覇線を通年運航化。
- 10月1日:スカイマークエアラインズ株式会社(英文名 Skymark Airlines Co., Ltd.)からスカイマーク株式会社(英文名 Skymark Airlines Inc.)に商号変更。
- 2007年(平成19年)
- 2月:欠航時振替サービス等の実施。
- 4月:機内誌『SKYMARK』を創刊。
- 5月15日:大阪/神戸 - 札幌/新千歳線へ2010年を目途に就航する意向を発表。
- 7月13日:大阪/神戸 - 沖縄/那覇線就航(夏季季節運航)。
- 8月9日:東京/羽田 - 旭川線を2008年春ごろに就航する計画を発表。
- 11月14日:中部国際空港への就航を発表。
- 2008年(平成20年)
- 4月25日:東京/羽田 - 旭川線就航( - 2011年10月29日)。
- 11月:第三者割当増資を実施し、資本金47億7746万円になる。
- 12月1日:本社を東京国際空港整備場地区に移転。
- 2009年(平成21年)
- 3月7日:福岡 - 沖縄/那覇線就航。
- 4月1日:新千歳 - 旭川線就航(2011年10月29日限りで運休)。
- 9月:ボーイング767-300ER型機5号機(JA767D)をリースバック。これによりボーイング767が全機退役し、保有機材がボーイング737-800に統一される。
- 12月25日:大阪/神戸 - 沖縄/那覇線を通年運航化。
- 2010年(平成22年)
- 2月1日:大阪/神戸 - 福岡線就航(2010年4月11日限りで運休)。
- 3月11日:操縦室内記念撮影問題により国土交通省の抜き打ち立ち入り検査・業務改善勧告を受ける。
- 4月16日:大阪/神戸 - 茨城線就航。
- 4月20日:作業員の男性が格納庫の扉に挟まれて死亡する事故が発生。
- 6月24日:茨城空港に隣接する百里基地での航空自衛隊の行事などで、大阪/神戸 - 茨城線の運航の制限がかけられることを考慮して、同年9月から運休すると発表。
- 7月9日:大阪/神戸 - 新千歳 - 旭川線就航。
- 7月20日:大阪/神戸 - 茨城線を同年9月1日から運休し、同年10月1日に再開させると発表。
- 8月10日:東京/羽田 - 北九州線、北九州 - 沖縄/那覇線就航(北九州 - 沖縄/那覇線は2010年10月31日、東京/羽田 - 北九州線は2012年9月30日限りで運休)。
- 9月1日:鹿児島 - 大阪/神戸、奄美線で再就航(奄美初就航、奄美路線は同年10月30日までの期間限定)。
- 9月6日:2011年2月に名古屋/中部 - 茨城線、名古屋/中部 - 札幌/新千歳線、中部 - 東京/羽田線の就航を発表。
- 9月17日 - 9月27日:東京/羽田 - グアム間に国際チャーター便を運航。
- 10月1日:羽田 - 熊本線(大阪/神戸経由)就航(2014年3月31日限りで運休)。その後10月31日より直行化。
- 11月8日:2011年秋の成田発着国内線開設予定を発表。2011年春に2014年度受領予定でエアバスA380を国際線用機材としての契約を本締結する予定を公表 。
- 12月1日:JALの退職者を計470人採用すると発表。スカイマークは2014年度に計画している国際線参入に対応するため、国際線勤務の経験があるパイロットや客室乗務員を大量採用する。
- 12月16日:大阪/神戸 - 長崎線就航。
- 2011年(平成23年)
- 2月1日:名古屋/中部 - 札幌/新千歳線、名古屋/中部 - 茨城線、名古屋/中部 - 東京/羽田線、茨城 - 札幌/新千歳線就航(名古屋/中部 - 茨城線・名古屋/中部 - 東京/羽田線は、2011年5月31日限りで運休)。
- 2月18日:エアバスA380型機の購入契約を締結。
- 3月27日:鹿児島 - 奄美線で夏ダイヤ(3月 - 10月)のみ運航再開。
- 6月1日:名古屋/中部 - 沖縄/那覇線就航。
- 9月15日:沖縄/那覇 - 宮古線就航。
- 10月30日:成田 - 旭川線、成田 - 札幌/新千歳線就航(成田 - 旭川線は2014年3月31日限りで運休)。
- 12月8日、成田 - 沖縄/那覇線就航。
- 2012年(平成24年)
- 2月1日:成田 - 福岡線就航(2013年11月4日限りで運休)。
- 3月7日:大阪/神戸 - 成田線就航(2012年11月15日限りで運休)。
- 3月25日:大阪/関西 - 東京/羽田線、大阪/関西 - 札幌/新千歳線、大阪/関西 - 沖縄/那覇線就航(大阪/関西 - 東京/羽田線は同年4月30日限りで運休)。
- 5月1日:本社を東京国際空港新整備場地区に移転。
- 7月1日:成田 - 鹿児島線、大阪/関西 - 旭川線、茨城 - 沖縄/那覇線就航。
- 7月20日:北九州 - 那覇線の運航再開( 2012年8月30日限りで運休)。
- 2013年(平成25年)
- 2月1日:福岡 - 新千歳線就航(季節便)。
- 3月14日 - 3月24日:成田 - グアム間に国際チャーター便を運航。
- 3月31日:関西国際空港発着路線から撤退。
- 4月20日:仙台 - 札幌/新千歳線、仙台 - 福岡線就航。
- 7月1日:東京/羽田 - 旭川線運航再開、沖縄/那覇 - 大阪/神戸 - 茨城線の直行化(羽田 - 旭川線は2014年3月31日限りで運休)。
- 7月10日:成田・大阪/神戸・沖縄/那覇 - 石垣線就航(成田・大阪/神戸 - 石垣線は2014年3月29日限りで運休)。
- 11月22日:東京証券取引所の市場をマザーズから1部に変更。
- 12月20日:東京/成田・大阪/神戸・茨城 - 米子線就航。
- 2014年(平成26年)
- 2月28日:新機材エアバスA330-300型機の初号機(JA330A・JA330B)を受領。
- 3月30日:東京/羽田 - 沖縄/那覇 - 石垣線就航。
- 4月1日:東京/羽田・札幌/新千歳・沖縄/那覇 - 米子線、大阪/神戸 - 仙台線就航。
- 4月18日:名古屋/中部 - 茨城線の運航再開。福岡 - 茨城線就航。
- 6月14日:東京/羽田 - 福岡線でエアバスA330-300型機の運航開始。
- 7月:発注していたエアバスA380の購入をキャンセルする交渉をしていることが明らかとなる。29日までにエアバス社より購入契約の解除を通告される。
- 8月1日:東京/羽田 - 札幌/新千歳線でエアバスA330-300型機の運航開始。
- 8月9日:仙台 - 沖縄/那覇線就航(同年9月15日までの季節運航)。
- 10月25日:成田国際空港発着路線から撤退。
- 11月21日:日本航空(JAL)に支援要請を行っていることが報道される。
- 11月25日:太田昭宏国土交通大臣が、JALとの提携要請報道を受け、閣議後の記者会見で「日本航空が他の航空会社と業務提携を行う場合には、航空法及び「日本航空の企業再生への対応について」いわゆる「8.10ペーパー」に基づいて、競争性を確保するということ等を始めとして、羽田空港の発着枠なども関連して参りますので、健全な競争環境の確保の観点から、厳しく判断します」と発言し、日本航空との単独提携に難色を示した。
- 12月10日:国土交通大臣の発言を受け、全日本空輸(ANA)とも羽田空港発着便の共同運航を柱とした提携を申し入れることと、投資ファンドによる出資協議が報道される。
- 12月16日:A380の違約金問題に関してエアバス社が英国商事裁判所に対して訴訟準備開始を通知。
サービス[編集]
就航以来、清涼飲料水(ミニペットボトル5種・パックジュース)、機内誌、紙おしぼりなどに加え、菓子(飴やチョコレート、おかき)を機内で無償提供していた。 2005年10月12日に発表された「第二の創業」と位置づけられた経営方針転換により、2006年2月1日から大幅な運賃値下げを実施。これに伴い、サービスの簡素化が行われた。機内サービスは、ブランケットと幼児向け絵本の貸出、自社時刻表の配布、機内誌の配布、希望者への紙おしぼり配布に限定した。飲料や茶菓の提供、新聞、雑誌の貸出などは全廃。
その後、機内で有料無料を問わず飲料が全く提供されない状況への対応として、那覇線での試験販売の後、2007年2月1日より100円のソフトドリンクのミニPETボトル7種、キリン「のどごし生」と300円の神戸ワイン赤・白の機内販売を開始、2015年時点のサービススタイルへつながった。
2017年7月現在、ソフトドリンクおよびアルコール類の機内販売が行われている。PETボトル入りソフトドリンクやコーヒー、スープ類は全品100円、酒類はおつまみ付きで500円以内(2016年2月現在)と、シンプルかつ廉価な価格設定となっている。
また、一部の路線限定ではあるがネスカフェコーヒーの無料サービスを復活させた。2016年10月からはネスレ日本と提携し、全路線でオリジナルデザインのキットカットミニを無料配布、「ネスカフェ フラジール」を1杯100円(税込)で販売する。なお、一部路線で「ネスカフェ」を無料提供していたが、新型コロナウイルス対策のため一時中止されていた。2020年10月25日より「ネスカフェ ゴールドブレンド」の無料コーヒーサービスを再開。
ネスレサービス[編集]
スカイマークとネスレ日本が共同で「また乗りたくなる空の旅プロジェクト」として2016年10月1日よりキットカットミニ、コーヒーのサービスを開始した。当初はキットカットやコーヒー、それに関わるカップやミルクなども全てネスレの提供品であったが、現在はカップ、マドラー、シュガーを除き、全てスカイマークが購入してサービスを行っている。
- オリジナルデザインキットカット(全路線)
- スカイマークの就航地がデザインされたオリジナルデザインのキットカットミニを全路線で全ての乗客に配布している。製造元のネスレ日本は通常販売向けのキットカットミニを2020年9月よりサイズダウンを実施するも、スカイマーク向け製造分は以前と従前のサイズのものを提供していた。2021年1月15日より販売向けと同様にサイズダウンが行われる。サイズダウン後の就航地のデザインは12種類(札幌/新千歳、仙台、茨城、東京/羽田、名古屋/中部、神戸、福岡、長崎、鹿児島、奄美大島、那覇、みやこ下地島)。現在は全機材において、そらとぶピカチュウプロジェクトオリジナルデザインが描かれたデザイン1種類に統一されている。
- ゴールドブレンドホットコーヒー(一部路線を除く)
- 飛行時間が短い路線ではコーヒーサービスが実施されない。対象外路線は新千歳 - 茨城、名古屋/中部 - 鹿児島、神戸 - 茨城、羽田、長崎、鹿児島、那覇 - 下地島線はキットカットミニの配布と機内販売のみとなっている。
冷たい飲み物 | |||
---|---|---|---|
ミネラルウォーター(300ml) | 100円 | スカイマークオリジナルデザイン | ウォーターワールド |
コカ・コーラ(300ml) | コカ・コーラ | ||
お〜いお茶(280ml) | 伊藤園 | ||
1日分の野菜(200ml) | |||
温かい飲み物 | |||
玉ねぎスープ | 100円 | うづ志ほ名産店 | |
ゴールドブレンド コク深め | ネスレ | ||
スナック | |||
プリッツ サラダ味 | 100円 | 江崎グリコ | |
まめぼっくり | 西郷松本舗 | ||
めんべい プレーン味 | 500円 | スカイマークオリジナルデザイン | 山口油屋福太郎 |
グッズ | |||
ピカチュウジェットBC1搭乗記念メダル | 1,000円 | ピカチュウジェットBC1(JA73AB)限定販売 | |
ピカチュウジェットBC1ミニポーチ | |||
ピカチュウジェットBC2搭乗記念メダル | ピカチュウジェットBC2(JA73NG)限定販売 | ||
ピカチュウジェットBC2ミニポーチ |
機内誌[編集]
機内誌『SKYMARK』は2007年4月1日、企画・宣伝協同組合の協力により復刊。毎月発行され、乗客は自由に持ち帰ることができた。
2018年5月1日より『SKY FRaU on MARK!』としてリニューアル。講談社の女性向け雑誌「FRaU」が編集を担当していたが、2020年6月号より新型コロナウイルスの感染リスクを抑えるため休刊となった。
2021年1月1日より『空の足跡』としてリニューアル。名前の由来は「空=スカイ、足跡=マーク」で、スカイマークの広報担当が中心となって編集を行う。持ち帰り率の向上を意識してサイズを変更、A4判からB5判へ小型化した。
その他[編集]
希望者にはブランケットの貸出、飴とおしぼりが無償提供される。また子供には絵本の貸し出しや塗り絵の提供も行っている。
2020年7月17日より、新型コロナウイルス感染拡大を受け、メディコムジャパンと提携し使い捨てマスクを全旅客に対し配布していた。2022年2月6日をもって同サービスを終了した。
座席[編集]
普通席[編集]
ボーイング737型機は全席エコノミークラスの177席仕様で、3-3アブレストで普通席が装備されている。シートピッチや座席数は同一だが、現在3タイプの座席が混在している。
化粧室は全機種共通して、前方1箇所、後方2箇所の合計3箇所設置あり。前方1箇所と後方左側(L側)の化粧室にはおむつ交換台が取り付けられている。JA737X,JA73AA~JA73ACの4機に限っては後方2箇所ともおむつ交換台が設置されている。
機材 | メーカー | 色 | 特徴 |
---|---|---|---|
JA737N~JA737U | WEBER | 紺 | 厚みがあるため若干狭い。コンセントの装備は無い。テーブルとシートポケットの位置の関係でエチケット袋、安全のしおり、機内誌が折れ曲がった状態でセットされている。 |
JA737X~JA73NY | RECARO | ベージュ | スカイマークの最も多くの機種に搭載されているスタンダード仕様。全ての座席列で座席と座席の間(膝裏あたり)にコンセントが装備されている。 |
JA73AA~JA73AC | RECARO | ベージュ | 上記のRECAROシートよりも3cmスリム化し、シートポケットをテーブルより上に設置したため足元のスペースが広くなった。コンセントに加えUSBポートも追加され、位置が膝裏ではなく前の座席下へ変更された。シートベルトが既存のRECAROシートに比べて約6cm短い。 |
フォワードシート(旧:足のばシート)[編集]
最前列6席を「フォワードシート」として販売している。インターネットや電話予約は不可、空港カウンターもしくは機内にてアップグレード可能。空港カウンターであれば当日以外の予約も可能。料金は全ての運賃に追加料金1,000円が必要。
通常座席より足元のスペースが広い。優先搭乗、機内販売メニューから一つ無料サービス、受託手荷物の優先返却のサービスが受けられる。2018年10月27日までは「足のばシート」という名称で販売されていた。WEBER社製シートの場合、客室とギャレーを仕切る壁までの距離が近く足を伸ばせず、客室内や到着地空港でクレームが相次いだため改称された。
グリーンシート(廃止)[編集]
エアバスA330は271席仕様で、グリーンシートと称される上級クラスの座席が2-3-2アブレストで装備されていた。
ボーイング737型機の普通席に比べてシートピッチが約18cm、シート幅が約10cm拡大され、背もたれを起こした状態でも3度ほどリクライニングされている。これは、日本航空のクラスJとほぼ同等のサイズとなる。
テーブルは前の座席ではなく、アームレスト内に格納されている。また、全席に電源コンセントが装備されている。座席のメーカーはゾディアック・シート・US社。ANAの国際線プレミアムエコノミーなどでも採用されている座席とほぼ同型である。
このグリーンシートは、通常のエコノミークラスよりも座席幅が広く、プレミアムエコノミーと類似のシートとなっているにも関わらず、運賃はエコノミークラスとあまり変わらないことから、特別座席に安く乗れるという理由で人気を集めた。2015年2月にA330の運航が停止されたため、事実上廃止された。
グナスクラス(廃止)[編集]
ボーイング767-300ER型機では「シグナスクラス」という名称の上級席サービスが実施されていた。同クラスでは、食事時間帯にカレーライスなどのホットミール、それ以外の時間にもお菓子などをバスケットに詰め合わせて提供していた他、ウェルカムドリンクサービスも実施された。当時、日本の国内航空路線では、スカイマークが唯一ホットミールを提供していた。
のちにシグナスクラス料金値下げに伴いサンドイッチなどへ簡素化され、2008年8月の同機退役に際し、シグナスクラスは廃止されている。
地上サービス[編集]
チェックイン[編集]
搭乗手続きは空港の自動チェックイン機、カウンターのいずれかで行う。オンラインチェックインなどは対応ない。自動チェックイン機ではチェックインだけでなく受託手荷物のタグも出力できる。羽田空港においては、受託手荷物をカウンター通過後にバックヤードにおいてX線検査を行う、インラインスクリーニングシステムが、同社としては初導入された。
航空券の座席予約システム(CRS)は自社開発した「Jupiter」(ジュピター)を使用している。ANAの出資を受ける新規航空会社(AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー)はすべてANAのシステム「able」(エイブル)を利用しているが、スカイマークはANAの出資後も、自社システムを使い続けて独立性を確保している。自動チェックイン機についても、スカイマークではOKIと共同開発した独自の端末「マーガレット」を使用している。
2019年11月1日より搭乗券のデザインが変更された。背面に「SKY」ロゴが印字されていたが、視認性向上のため廃止。搭乗口や座席番号などの情報が分かり易い、イラスト付きのデザインへ変更。
2021年3月28日から日本航空グループとの手荷物連帯運送が開始され、日本航空グループとの手荷物のみ乗り継ぎ利用が可能となった。
搭乗(ボーディング)[ソースを編集][編集]
搭乗券にはQRコードが印字されており、QRコードをゲートにかざして搭乗する。搭乗ゲートはANAのものではなく、自社保有するゲートを使用する。製造はTAKAMISAWA製。一部空港ではゲートを使用せず、地上旅客スタッフがハンディタイプのスキャナーを使用して搭乗券の確認を行う。
全ての便において優先搭乗から搭乗を開始する。
- 優先搭乗の対象
- 12歳未満の子供連れ
- 妊娠中の方
- 搭乗に際し手伝いを希望する方(障がいや怪我など)
- 最前列「フォワードシート」利用者
機内混雑緩和と搭乗時間短縮のため、分割搭乗(セパレートボーディング)を実施し以下の順番で搭乗案内を行う。
- 優先搭乗
- A列及びH列(窓側)ならびに15列目及び16列目の非常口座席
- B列及びG列(中央)
- 全ての座席
マイレージサービス[編集]
2015年現在、スカイマークではマイレージサービスを実施していない。UFJカードと提携したクレジットカードの「スカイマークカード」発行時期には、ポイントを貯めて航空券と交換可能であったが、ポイントの有効期限は1年であった。一方で、2011年6月からデルタ航空のマイレージプログラム「スカイマイル」の上級会員(メダリオン)および提携クレジットカード所有者を対象にスカイマーク便の座席を提供するサービスを開始している。また2014年1月からの国際線進出と国内幹線への大型機(エアバスA330-300型機)の導入に伴うマイレージサービスの導入の意向を表明するも、その後の導入取りやめと経営破綻により、白紙となった。
搭乗後アンケート[編集]
2018年より顧客満足度の向上目的とした搭乗後アンケートを開始した。搭乗券上部に搭乗後アンケート専用QRコードが刻印され、スマートフォンで読み込むことでアンケートに回答できる。アンケートに回答後メールアドレスを登録した人を対象に抽選で粗品がプレゼントされる。時期によって商品と当選者数が異なる。アンケートは着陸滑走後、電子機器使用可能の機内アナウンス以降から回答可能である。
顧客満足度[編集]
就航当初からサービスの簡素化などを徹底して行なっていたが、近年は顧客満足度(CS)にも力を入れている。公益財団法人日本生産性本部が行う国内最大級の顧客満足度調査「JCSI」国内交通部門は2009年から調査対象とされ、第一回調査から2019年に至るまでスターフライヤーが11年連続第1位を達成している。スカイマークは2014年度までランク圏外であったが、2015年に3位を獲得。2017年度から3年連続第2位と高い評価を受けている。2020年度でスターフライヤーを抑え初の1位を達成した。国内交通部門は日本航空、ANAをはじめ、LCCを含む航空会社と新幹線各線が対象である。
定時運航率/運航率(欠航率)[編集]
経営再建後に発表した「新生スカイマークの方針」の「お客様への約束」において欠航、遅延を最小限にすると掲げた。以前はLCCのように予備機の確保がなく玉突き遅延が多発していたが、現在は遅延に対応すべく予備機を確保し定時運航に力を入れている。
国土交通省が発表する「航空輸送サービスに係る情報公開」の「特定本邦航空運送事業者に係る情報」において、スカイマークは2017年度より2020年度まで4年連続で定時運航率第1位となる。2020年度の定時運航率は99.14%であった。
欠航率に関しても低い数字を出している。同統計によると、2020年度の欠航率はわずか0.57%であった。
2019年度では定時運航率、運航率ともにスカイマークが首位2冠であったが、2020年度は運航率で春秋航空日本、全日本空輸に次いで3位である。
お子様一人旅サポート[編集]
通常であれば単独搭乗できない子供が同伴者を伴うことなく、係員のサポートを得て単独搭乗できる「スカイキッズ」という制度がある。同様のサービスはJALやANAなどでも行われている。
満12歳以上の同伴者がいない場合は以下の通りで利用可能。
年齢 | スカイキッズの対象 | 備考 |
---|---|---|
5歳以下 | 不可 | 5歳以下の場合は、制度対象外のため単独搭乗できない。必ず満12歳以上の同伴者が必要となる。 |
満6歳、7歳 | 利用が必須 | 通常であれば単独搭乗不可のため、スカイキッズの利用が必須となる。 |
満8歳から11歳 | 希望により可能 | 当制度を利用せずに単独搭乗が可能であるが、希望により利用可能である。 |
出発空港にて、保護者のチェックインカウンターから搭乗口までの同伴が必要となる。搭乗口から機内、機内から到着ロビーまでは必ずスカイマーク係員(地上旅客職、客室乗務職)が案内を行う。到着空港においては、到着ロビーにて保護者と引き合わせの際に、保護者の署名を受領することで終了となる。