ジャパンカップ
ジャパンカップは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)。英称の頭文字から、JCという略称も用いられることがある。
正賞はロンジン賞、日本馬主協会連合会会長賞、東京馬主協会賞。
概要[編集]
1981年に創設された国際招待競走で、日本初の国際GIでもある。また、国際競走であるため、JRAの厩舎関係者表彰においては、最優秀騎手賞と最優秀調教師賞の資格を得るにあたり「1着をとらねばならない競走」のひとつに指定され、いわゆる「八大競走」と同格の扱いを受けていた。
かつては中山グランドジャンプとジャパンカップダートも国際招待競走になっていたが、中山グランドジャンプは2011年より、ジャパンカップダートは2014年よりチャンピオンズカップに改称の上、いずれもJRAが馬や関係者の諸費用を負担しない国際競走となっている。
本競走は2014年にスイス発祥の世界大手時計メーカー・ロンジンとパートナーシップを締結し、公式計時もロンジンがサポートしており、2022年現在の正式名称は「ジャパン・オータムインターナショナル ロンジン賞 ジャパンカップ」となっている。
なお、ジャパンカップダート(現・チャンピオンズカップ)との同日開催となった2004年以後、平年の第5回中山競馬相当分が代替されない限り、ジャパンカップが東京競馬場の年内最終競走となっている(それ以前は、ジャパンカップ終了後に一般、または特別競走が最終競走として行われていた。また他場への振り替えは2002年に東京競馬場の馬場の拡幅工事及びスタンドの建て替え工事により、中山競馬場で代替された1例だけである)。
国際的評価[編集]
世界の競馬開催国は国際セリ名簿基準書におけるパートIからパートIVまでランク分けされており、2014年時点で日本は平地競走が最上位のパートI、障害競走はパートIVにランク付けされている。
国際競馬統括機関連盟(IFHA)が公表した「世界のトップ100GIレース」によると、2018年度の格付ランキングでは、世界7位、日本のレースの中では有馬記念を抜いて1位(有馬記念は日本2位)に位置付けられた。2019年度のランキングでは世界46位、日本の中では7位であった。2020年度のランキングでは世界3位、日本の中では1位であった。2021年度のランキングでは世界12位、日本の中では4位であった。
競走条件[編集]
以下の内容は2022年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳以上(出走可能頭数:最大18頭)
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(選定馬のみ)
- 本競走に出走登録した外国馬(優先出走)
負担重量:定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
日本馬の出走権[編集]
- レーティング110(牝馬は106)以上の上位5頭に優先出走権が与えられる(レーティングが同じ値の場合は「近走成績や距離実績などを総合的に勘案して」順位をつけているとしている)。
- その他は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI競走の収得賞金」の総計が多い順に出走できる。
外国馬の出走権[編集]
出馬投票を行った外国馬は、優先出走が認められている。
また、JRAが指定した競走(下表参照)の上位馬に対し優先出走権を与えている。