ジェニファー・ローレンス
ジェニファー・シュレイダー・ローレンス(Jennifer Shrader Lawrence, 1990年8月15日 - )は、アメリカ合衆国の女優。ジェニファーの一般的な愛称(Jennifer(given name)) である「ジェン」と呼ばれることが多く、一人称で用いることもある。
生い立ち[編集]
米国ケンタッキーのルイビルで生まれ育った。14歳までに俳優になることを決め、タレントエージェントを見つけるために自分をニューヨークに連れて行くように両親を説得。演技訓練の経験も無かったものの、オーディションを受けた際には絶賛の評を獲得。俳優活動開始のために2年早く高校を卒業。
キャリア[編集]
17歳の時に『あの日、欲望の大地で』に出演し、監督のギジェルモ・アリアガには「メリル・ストリープの再来かと思った」と評され、さらに第65回ヴェネツィア国際映画祭では新人俳優賞を受賞。
2010年に主演した映画『ウィンターズ・ボーン』での演技が評価され、アカデミー主演女優賞をはじめとする多くの映画賞にノミネート、または受賞するなどした。この作品で一躍若手注目株となった。
2012年公開の『ハンガー・ゲーム』『世界にひとつのプレイブック』では主演を務め、『世界にひとつのプレイブック』で第85回アカデミー賞主演女優賞を受賞。
旬の若手女優として注目を集めるようになった2013年には、クリスチャン・ディオールのバッグコレクション『Miss Dior(ミス ディオール)』の広告塔起用を受けるなどしている。
2013年の映画『アメリカン・ハッスル』に出演した。彼女の演技は絶賛され、ゴールデングローブ賞助演女優賞受賞、英国アカデミー賞助演女優賞受賞、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。
2014年、英グラマー (Glamour) 誌が選ぶ2014年ベストドレッサー賞の第一位に選ばれ、BANG Media International調べの「2014年に最も興行収入の高かった俳優のリスト」の第1位で世界興行収入14億ドルを記録した。
2015年に映画『ジョイ』で主演しゴールデングローブ賞ミュージカル部門主演女優賞受賞、そしてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、史上最年少で4度アカデミー賞にノミネートされた女優となった。(2番目はシアーシャ・ローナン)
2018年に主演した映画『レッド・スパロー』ではセクシーなスパイを演じて人気を集めた。
映画[編集]
年 | 邦題/原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
2008 | Garden Party | ティファニー“ティフ” | N/A | |
あの日、欲望の大地で
The Burning Plain |
マリアーナ | 受賞:ヴェネツィア国際映画祭 - マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞) | 安藤瞳 | |
早熟のアイオワ
The Poker House |
アグネス | 受賞:ロサンゼルス映画祭 - Outstanding Performance Award
日本公開は2014年2月 |
(吹き替え版なし) | |
2010 | ウィンターズ・ボーン
Winter's Bone |
リー・ドリー | デトロイト映画批評家協会賞主演女優賞受賞
サンディエゴ映画批評家協会賞主演女優賞受賞 シアトル国際映画祭 - 主演女優賞受賞 ストックホルム国際映画祭 - 主演女優賞受賞 トロント映画批評家協会賞主演女優賞受賞 ワシントンD.C.映画批評家協会賞主演女優賞受賞 アカデミー賞主演女優賞ノミネート ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)ノミネート 全米映画俳優組合賞主演女優賞ノミネート クリティクス・チョイス・アワード主演女優賞ノミネート クリティクス・チョイス・アワード若手俳優賞ノミネート シカゴ映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート ダラス・フォートワース映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート ヒューストン映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート インディペンデント・スピリット賞主演女優賞ノミネート インディアナ映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞次点 サテライト賞主演女優賞(ドラマ映画)ノミネート サウスイースタン映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート セントルイス映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート フェニックス映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート ユタ映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート | |
2011 | 今日、キミに会えたら
Like Crazy |
サム | ||
それでも、愛してる
The Beaver |
ノラ | |||
X-MEN:ファースト・ジェネレーション
X-Men: First Class |
レイヴン・ダークホルム / ミスティーク | 牛田裕子 | ||
2012 | ハンガー・ゲーム
The Hunger Games |
カットニス・エヴァディーン | 水樹奈々 | |
世界にひとつのプレイブック
Silver Linings Playbook |
ティファニー・マクスウェル | アカデミー賞主演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞 ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞受賞 |
牛田裕子 | |
ボディ・ハント
House at the End of the Street |
エリッサ・キャシディ | 志田有彩 | ||
2013 | 悪魔の秘め事
The Devil You Know |
若かりし頃のゾーイ | (吹き替え版なし) | |
ハンガー・ゲーム2
The Hunger Games: Catching Fire |
カットニス・エヴァディーン | 水樹奈々 | ||
アメリカン・ハッスル
American Hustle |
ロザリン・ローゼンフェルド | ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞助演女優賞受賞 アカデミー賞助演女優賞ノミネート |
東條加那子 | |
2014 | X-MEN:フューチャー&パスト
X-Men: Days of Future Past |
レイヴン・ダークホルム / ミスティーク | 剛力彩芽(劇場公開版)
牛田裕子(ローグ・エディション) | |
セリーナ 炎の女
Serena |
セリーナ・ペンバートン | 日本では「未体験ゾーンの映画たち2018」にて上映 | 水樹奈々 | |
ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
The Hunger Games: Mockingjay - Part 1 |
カットニス・エヴァディーン | |||
2015 | ディオールと私
Dior and I |
本人 | ドキュメンタリー映画 | (吹き替え版なし) |
ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション
The Hunger Games: Mockingjay - Part 2 |
カットニス・エヴァディーン | 水樹奈々 | ||
ジョイ
Joy |
ジョイ・マンガーノ | アカデミー賞主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞 DVDスルー |
松井茜 | |
2016 | X-MEN:アポカリプス
X-Men: Apocalypse |
レイヴン・ダークホルム / ミスティーク | 牛田裕子 | |
パッセンジャー
Passengers |
オーロラ・レーン | 日本公開は2017年3月 | 水樹奈々 | |
2017 | マザー!
mother! |
母親 | 日本公開は中止によりDVDスルー | 沢城みゆき |
2018 | レッド・スパロー
Red Sparrow |
ドミニカ・エゴロワ | 牛田裕子 | |
2019 | X-MEN:ダーク・フェニックス
Dark Phoenix |
レイヴン・ダークホルム / ミスティーク | ||
2021 | ドント・ルック・アップ
Don't Look Up |
ケイト・ディビアスキー | ||
2022 | その道の向こうに
Causeway |
リンジー | 兼製作 | |
2023 | Bread and Roses | N/A | 製作 | N/A |
マディのおしごと 恋の手ほどき始めます
No Hard Feelings |
マディ・バーカー | 兼製作
日本劇場未公開 |
沢城みゆき |
テレビ[編集]
年 | 邦題/原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
2006 | 名探偵モンク
Monk |
マスコットの着ぐるみ | 第5シーズン第3話「憧れのトロフィー」 | |
2007 | コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case |
アビー・ブラッドフォード | 第4シーズン第18話「宝くじ」 | |
2007-2008 | ミディアム 霊能者アリソン・デュボア
Medium |
クレア・チェイス
高校時代のアリソン・デュボア |
第3シーズン第7話「母子の事情」
第4シーズン第2話「閉ざされた過去」 (それぞれ別の役で出演) |
|
2007-2009 | The Bill Engvall Show | Lauren Pearson | メイン | N/A |
2013 | サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live |
本人(ホスト) | 「Jennifer Lawrence/The Lumineers」 | |
2017 | ジミー・キンメル・ライブ!
Jimmy Kimmel Live! |
本人(ホスト) | 「November 2, 2017」 |
日本語吹き替え[編集]
主に担当しているのは、以下の二人である。
- 牛田裕子
- 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で初担当。以降、専属(フィックス)に近い形で最も多く吹き替えている。
- 水樹奈々
- 『 ハンガー・ゲーム』で初担当。同シリーズをはじめ、牛田の次に多く吹き替えている。
このほかにも、沢城みゆき、安藤瞳、東條加那子、松井茜なども声を当てている。