シルヴェスター・スタローン
シルヴェスター・エンツィオ・スタローン(Sylvester Enzio Stallone、出生名Michael Sylvester Gardenzio Stallone、1946年7月6日 - )とは、アメリカ合衆国の俳優であり映画製作者である。
人物[編集]
1969年にニューヨーク、1974年にハリウッドで活動を始め、何年も苦闘しながら『ブルックリンの青春』のスタンリー・ロジエロ役の助演で初めて批評家から評価を受けた。スタローンはその後もエキストラや脇役で低予算映画への出演を続け、1976年に『ロッキー』シリーズ(1976年~現在)の第1作目で脚本を書いた上でロッキー・バルボア役を演じ、俳優、脚本家として批評的にも興行的にも大成功を収めた。シリーズ中、ロッキーは無名のボクサーだったが数々の強敵と闘い、世界ヘビー級王者に2度輝いている。
1977年、スタローンはアカデミー脚本賞と主演男優賞の両方にノミネートされた史上3人目の人物となった。『ロッキー』はアメリカ国立フィルム登録簿に登録されスミソニアン博物館に小道具が収蔵されている。スタローンが『ロッキー』シリーズでフィラデルフィア美術館の入り口を効果的に使用したことで、この場所はロッキー・ステップと呼ばれるようになった。フィラデルフィアはロッキーの銅像を美術館付近に永続的に設置しており、スタローンは国際ボクシング名誉の殿堂博物館に選ばれた。
1982年まで、スタローンの映画は『ロッキー』シリーズ以外ではあまり興行的に成功しなかった。そしてその続編も第1作目以上の批評を受けることはなかった。この状況はアクション映画『ランボー』でPTSDを抱えた兵士ジョン・ランボーを演じたことで打破された。ディヴィッド・マレルによる小説『一人だけの軍隊』の映画化であったが、制作中、スタローンによって脚本は大きく改訂された。スタローンは合計5回『ランボー』シリーズ(1982年~2019年)に主演した。1980年代中盤から1990年代後半にかけてスタローンはハリウッドで最も報酬の高い俳優となり、数多くの興行的に成功したアクション映画に主演したが、批評家からはあまり評価されなかった。主演作品には『コブラ』、『デッドフォール』、『クリフハンガー』、比較的評価の高い『デモリションマン』、『スペシャリスト』などがある。
2000年代初期にはスタローンの人気は低迷を見せたが、2006年の『ロッキー』シリーズ6作目と2008年の『ランボー』シリーズ4作目でトップに復帰した。2010年代には『エクスペンダブルズ』シリーズ(2010年~現在)を作り、傭兵のバーニー・ロス役で主演した。2013年にはヒット作『大脱出』に主演し、続編にも出演している。2015年、スタローンは『クリード チャンプを継ぐ男』でロッキー役に復帰した。この作品ではマイケル・B・ジョーダン演じるアポロ・クリードの息子アドニス・"ドニー"・クリードが主人公であり、引退したロッキーが指導者となる。この演技が評価され、スタローンは初めてゴールデングローブ賞 映画部門 助演男優賞を受賞し、40年ぶりに3度目のアカデミー賞ノミネートを受けた。
スタローンはアメリカの映画史上、1970年代~2020年代の6つの時代において興行的にトップを獲得した映画に出演した記録を持つ唯一の俳優である。彼はまた、歴史上最も有名なフィジカル・カルチャーのアイコンのひとりでもある。
生い立ち[編集]
マイケル・シルヴェスター・ガーデンツィオ・スタローンは1946年7月6日ニューヨーク、マンハッタンのヘルズ・キッチン地区に、美容師フランセスコ・"フランク"・スタローン・シニアと占星家、ダンサー、女子レスリングプロモーターのジャクリーン・"ジャッキー"・スタローン(旧姓ラボフィッシュ)の長男として生まれた。イタリア系の父はプッリャ州ジョーイア・デル・コッレの出身であり、1930年代にアメリカに移住した。アメリカ人の母はフランス(ブルターニュ)とアシュケナジムの血を引く。弟は俳優でミュージシャンのフランク・スタローン。
シルヴェスターが生まれる際の分娩中の困難により、2つの鉗子が使用された。鉗子の使い方を誤ったため、神経が傷つけられシルヴェスターの顔に麻痺を引き起こした。この事故により顔の左下方(唇、舌、顎の一部)に麻痺が残り、のちに特徴として知られるようになるうなるような表情と舌足らずな発音が引き起こされた。結果として少年時代はいじめを受け、ボディビルディングと演技に打ち込むようになった。
シルヴェスターは洗礼を受けたカトリックである。1950年代初頭、父親は美容学校を開くために家族とワシントンDCに移った。1954年、母親はバーベラズという名前の女性用ジムをオープンした。
教育[編集]
スタローンはノートルダム・アカデミーとフィラデルフィアのリンカーン高校に在籍した。シャーロット・ホール・ミリタリー・アカデミーにも在籍し、その後マイアミ・デイド大学に入学した。
スタローンは1965年9月~1967年6月までの2年間をスイスにあるアメリカン・カレッジ・オブ・スイッツランドで過ごした。アメリカに帰国したスタローンは1967年~1969年までマイアミ大学で演劇を専攻した。
スタローンはそれまでの演技と人生経験を、卒業までに不足している単位の互換として認めるように要求し、1999年にマイアミ大学の学長から学士号(美術)が授与された。
映画[編集]
公開年 | 邦題
原題 |
役名 | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|
1969 | The Square Root | 不明 | クレジットなしのエキストラ | |
1969 | 白銀のレーサー
Downhill Racer |
レストランのパトロン | クレジットなしのエキストラ | |
1970 | M★A★S★H マッシュ
M*A*S*H |
ケータリングエリアの兵士 | クレジットなしのエキストラ | |
1970 | ザ・イタリアン・スタローン
The Party at Kitty and Stud's |
スタッド | ||
1970 | ふたりの誓い
Lovers and Other Strangers |
グローズマン | クレジットなしのエキストラ | |
1970 | The Sidelong Glances of a Pigeon Kicker | パーティのゲスト | クレジットなしのエキストラ | |
1971 | ウディ・アレンのバナナ
Bananas |
地下鉄のチンピラ1 | クレジットなしのカメオ | |
1971 | コールガール
Klute |
クラブのパトロン | クレジットなしのエキストラ | |
1972 | おかしなおかしな大追跡
What's Up, Doc? |
ホテルの客 | クレジットなしのエキストラ | |
1973 | レベル
No Place to Hide |
ジェリー・サヴェジ | ||
1974 | ブルックリンの青春
The Lords of Flatbush |
スタンリー・ロジエロ | 追加のセリフも担当 | |
1975 | 二番街の囚人
The Prisoner of Second Avenue |
公園の若者 | カメオ | |
1975 | ビッグ・ボス
Capone |
フランク・ラルフ・"ザ・エンフォーサー"・ニッティ | ||
1975 | デス・レース2000年
Death Race 2000 |
ジョー・"マシン・ガン"・ヴィテルボ | ||
1975 | マンディンゴ
Mandingo |
リンチの目撃者 | クレジットなしのエキストラ | |
1975 | さらば愛しき女よ
Farewell, My Lovely |
ジョニー | カメオ | |
1976 | 爆走!キャノンボール
Cannonball |
マフィオーソ2 | クレジットなしのカメオ | |
1976 | ロッキー
Rocky |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼脚本、ボクシング振り付け | |
1978 | フィスト
F.I.S.T. |
ジョニー・コヴァック | 兼脚本 | |
1978 | パラダイス・アレイ
Paradise Alley |
コスモ・カルーボニ | 兼監督、脚本 | |
1979 | ロッキー2
Rocky II |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼監督、脚本、ボクシング振り付け | |
1981 | ナイトホークス
Nighthawks |
ディーク・ダシルヴァ巡査部長 | ||
1981 | 勝利への脱出
Escape to Victory |
ロバート・ハッチ大尉 | ||
1982 | ロッキー3
Rocky III |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼監督、脚本、ボクシング振り付け | |
1982 | ランボー
First Blood |
ジョン・J・ランボー | 兼脚本 | |
1983 | ステイン・アライブ
Staying Alive |
通りの男 | 兼監督、脚本、プロデューサー; クレジットなしのカメオ | |
1984 | クラブ・ラインストーン/今夜は最高!
Rhinestone |
ニック・マルティネッリ | 兼脚本 | |
1985 | ランボー/怒りの脱出
Rambo: First Blood Part II |
ジョン・J・ランボー | 兼脚本 | |
1985 | ロッキー4/炎の友情
Rocky IV |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼監督、脚本、ボクシング振り付け | |
1986 | コブラ
Cobra |
マリオン・"コブラ"・コブレッティ警部補 | 兼脚本 | |
1987 | オーバー・ザ・トップ
Over the Top |
リンカーン・"リンク"・ホーク | 兼脚本 | |
1988 | ランボー3/怒りのアフガン
Rambo III |
ジョン・J・ランボー | 兼脚本 | |
1989 | ロックアップ
Lock Up |
フランク・レオン | ||
1989 | デッドフォール
Tango & Cash |
レイモンド・"レイ"・タンゴ警部補 | ||
1990 | ロッキー5/最後のドラマ
Rocky V |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼脚本 | |
1991 | オスカー
Oscar |
アンジェロ・"スナップス"・プロヴォローネ | ||
1992 | 刑事ジョー ママにお手あげ
Stop! Or My Mom Will Shoot |
ジョセフ・アンドリュー・"ジョー"・ボモウスキー巡査部長 | ||
1993 | クリフハンガー
Cliffhanger |
ガブリエル・"ゲイブ"・ウォーカー隊員 | 兼脚本 | |
1993 | デモリションマン
Demolition Man |
ジョン・スパルタン巡査部長 | ||
1994 | スペシャリスト
The Specialist |
レイ・クイック大尉 | ||
1995 | Your Studio and You | 本人役 | 短編映画; クレジットなしのカメオ | |
1995 | ジャッジ・ドレッド
Judge Dredd |
ジャッジ・ジョセフ・ドレッド | ||
1995 | 暗殺者
Assassins |
ロバート・ラス / ジョセフ・ラス | ||
1996 | デイライト
Daylight |
キット・ラトゥーラ隊長 | ||
1997 | メン・イン・ブラック
Men in Black |
TV画面の宇宙人 | クレジットなしのアーカイブ映像 | |
1997 | コップランド
Cop Land |
フレディ・ヘフリン保安官 | ||
1997 | アラン・スミシー・フィルム
An Alan Smithee Film: Burn Hollywood Burn |
本人役 | 限定公開; カメオ | |
1997 | The Good Life | ボス | 未公開の映画; カメオ | |
1998 | アンツ
Antz |
ウィーヴァー伍長 | 声の出演 | |
2000 | 追撃者
Get Carter |
ジャック・カーター | ||
2001 | ドリヴン
Driven |
ジョー・"ザ・ハンマー"・タント | 兼脚本、プロデューサー | |
2002 | D-TOX
D-Tox |
ジェイク・マロイ捜査官 | 限定公開 | |
2002 | シルベスター・スタローン ザ・ボディガード
Avenging Angelo |
フランキー・デラーノ | ||
2003 | TAXi③
Taxi 3 |
空港に向かう乗客 | クレジットなしのカメオ | |
2003 | シェイド
Shade |
ディーン・"ザ・ディーン"・スティーヴンス | 限定公開 | |
2003 | スパイキッズ3-D:ゲームオーバー
Spy Kids 3-D: Game Over |
エージェント・セバスチャン "ザ・トイメイカー | 二役 | |
2006 | ロッキー・ザ・ファイナル
Rocky Balboa |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼監督、脚本、ボクシング振り付け | |
2008 | ランボー/最後の戦場
Rambo |
ジョン・J・ランボー | 兼監督、脚本 | |
2009 | スタローン in ハリウッド・トラブル
Kambakkht Ishq |
本人役 | カメオ | |
2010 | エクスペンダブルズ
The Expendables |
バーニー・ロス | 兼監督、脚本 | |
2011 | Mr.ズーキーパーの婚活動物園
Zookeeper |
ジョー・ザ・ライオン | 声の出演 | |
2012 | エクスペンダブルズ2
The Expendables 2 |
バーニー・ロス | 兼脚本 | |
2012 | バレット
Bullet to the Head |
ジェームズ・"ジミー・ボボ"・ボノモ | ||
2013 | 大脱出
Escape Plan |
レイ・ブレスリン / アンソニー・ポートス | ||
2013 | バトルフロント
Homefront |
なし | 脚本、プロデューサーのみ | |
2013 | リベンジ・マッチ
Grudge Match |
ヘンリー・"レーザー"・シャープ | 兼ボクシング振り付け | |
2014 | エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
The Expendables 3 |
バーニー・ロス | 兼脚本/原案 | |
2014 | ゲットバッカーズ
Reach Me |
チーフ・ジェラルド・カヴァロ | ストリーミング公開 | |
2015 | クリード チャンプを継ぐ男
Creed |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼プロデューサー | |
2016 | ラチェット&クランク THE MOVIE
Ratchet & Clank |
ヴィクター・フォン・アイオン補佐官 | 声の出演 | |
2017 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
Guardians of the Galaxy Vol. 2 |
スタカー・オゴルド | ||
2017 | アニマルクラッカー 〜まほうのサーカス〜
Animal Crackers |
ブレットマン | 声の出演 | |
2018 | 大脱出2
Escape Plan 2: Hades |
レイ・ブレスリン | ||
2018 | クリード 炎の宿敵
Creed II |
ロバート・"ロッキー"・バルボア | 兼脚本、プロデューサー | |
2018 | バックトレース
Backtrace |
サイクス刑事 | 限定公開 | |
2019 | 大脱出3
Escape Plan: The Extractors |
レイ・ブレスリン | ||
2019 | Rallying Cry | ジャスパー・リース | 短編映画 | |
2019 | ランボー ラスト・ブラッド
Rambo: Last Blood |
ジョン・J・ランボー | 兼脚本/原案 | |
2019 | One Night: Joshua vs. Ruiz | 本人役 | ドキュメンタリー映画; 兼エグゼクティブ・プロデューサー | |
2021 | ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
The Suicide Squad |
ナナウエ / キング・シャーク | 声の出演 | |
2021 | The Making of 'Rocky vs. Drago' | 本人役 | ドキュメンタリー映画; 兼プロデューサー | |
2022 | サマリタン
Samaritan |
ジョー・スミス / サマリタン / ネメシス | ストリーミング公開; 兼エグゼクティブ・プロデューサー | |
2022 | MVP | なし | 限定公開; エグゼクティブ・プロデューサーのみ | |
2023 | クリード 過去の逆襲
Creed III |
なし | プロデューサーのみ | |
2023 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
Guardians of the Galaxy Vol. 3 |
スタカー・オゴルド | ||
2023 | エクスペンダブルズ ニューブラッド
The Expendables 4 |
バーニー・ロス | 日本公開:2024年1月5日 | |
2023 | スライ:スタローンの物語
Sly |
本人 | Netflixドキュメンタリー映画 |
テレビ[編集]
公開年 | 邦題
原題 |
役名 | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|
1973 | 悪魔の手ざわり
The Evil Touch |
なし | エピソード「恐怖の大晦日」; 脚本のみ | |
1975 | ポリス・ストーリー
Police Story |
エルモア・"ロッキー"・キャド | エピソード「The Cutting Edge」 | |
1975 | 刑事コジャック
Kojak |
リッキー・ダリー刑事 | エピソード「闘魂!闘うロッキー刑事」 | |
1979 | マペット・ショー
The Muppet Show |
本人役 | エピソード「Sylvester Stallone」 | |
1985 | Heart of a Champion: The Ray Mancini Story | なし | テレビ映画; エグゼクティブ・プロデューサーのみ | |
1991 | Dream On | 本人役 | エピソード「The Second Greatest Story Ever Told: Parts 1 & 2」 | |
1997 | サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live |
本人役 - ホスト / ロバート・"ロッキー"・バルボア | エピソード「Sylvester Stallone/Jamiroquai」 | |
2002 | Father Lefty | なし | 製作されていないテレビシリーズの売却されていないテレビパイロット版; 脚本とエグゼクティブ・プロデューサーのみ | |
2002 | Liberty's Kids | ポール・リビア | エピソード「Midnight Ride」; 声の出演 | |
2005 | ラスベガス
Las Vegas |
フランス・"ザ・リペア・マン" | 2つのエピソード | |
2005 | The Contender Rematch: Mora vs. Manfredo | なし | テレビスペシャル; エグゼクティブ・プロデューサーのみ | |
2006–2009 | The Contender | 本人役 - ホスト | 16のエピソード; 兼21エピソードのエグゼクティブ・プロデューサー | |
2010 | Inferno: The Making of 'The Expendables' | 本人役 | テレビドキュメンタリー映画; 兼プロデューサー | |
2013 | サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live |
3人のワイズ・ガイ | エピソード「John Goodman/Kings of Leon」; クレジットなしのカメオ | |
2016 | Strong | なし | 3エピソード; エグゼクティブ・プロデューサーのみ | |
2017 | アルティメット・ビーストマスター
Ultimate Beastmaster |
なし | 24エピソード; 1エピソードのクリエイター兼プロデューサー、1エピソードのエグゼクティブ・プロデューサーのみ | |
2017 | THIS IS US/ディス・イズ・アス
This Is Us |
本人役 | エピソード「過去の面影」 | |
2022- | タルサ・キング
Tulsa King |
ドワイト・"ザ・ジェネラル"・マンフレディ | 9エピソード; 兼製作総指揮
Paramount+オリジナルシリーズ |
舞台[編集]
公開年 | 原題 | 役名 | 劇場 | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|---|
1970 | Score | 電話修理人マイク | マルティニーク・シアター | カメオ |
コマーシャル[編集]
公開年 | 原題 | 役名 | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|
2020 | Facebook: Groups - Ready to Rock? - 2020 Super Bowl Commercial | ロバート・"ロッキー"・バルボア | カメオ |
ミュージック・ビデオ[編集]
公開年 | 原題 | 役名 | パフォーマー | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|---|
1987 | "Winner Takes It All" | リンカーン・"リンク"・ホーク | サミー・ヘイガー | クレジットなしのカメオ |
サウンドトラック出演[編集]
公開年 | 邦題
原題 |
歌 | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|
1978 | パラダイス・アレイ
Paradise Alley |
"Too Close To Paradise" | ||
1979 | マペット・ショー
The Muppet Show |
"Let's Call the Whole Thing Off", "A Bird in a Gilded Cage" | エピソード「Sylvester Stallone」; クレジットなし | |
1982 | ロッキー3
Rocky III |
"Take You Back" | クレジットなし | |
1984 | クラブ・ラインストーン/今夜は最高!
Rhinestone |
"Stay Out of My Bedroom", "Woke Up in Love", "Drinkinstein", "Sweet Lovin' Friends", "Be There" | ||
2013 | リベンジ・マッチ
Grudge Match |
「星条旗」 |
ビデオゲーム[編集]
公開年 | 原題 | 声の出演 | ノート | Ref. |
---|---|---|---|---|
1994 | Demolition Man | ジョン・スパルタン巡査部長 | ライブアクションのフルモーションビデオ | |
2020 | Mortal Kombat 11: Ultimate | ジョン・J・ランボー | ダウンロード・コンテンツ | |
2021 | Big Rumble Boxing: Creed Champions | ロバート・"ロッキー"・バルボア |
受賞とノミネート[編集]
アカデミー賞など[編集]
賞 | 年 | 部門 | 作品 | 結果 |
---|---|---|---|---|
アカデミー賞 | 1976 | 主演男優賞 | 『ロッキー』 | ノミネート |
脚本賞 | ノミネート | |||
2016 | 助演男優賞 | 『クリード チャンプを継ぐ男』 | ノミネート | |
英国アカデミー賞 | 1976 | 主演男優賞 | 『ロッキー』 | ノミネート |
脚本賞 | ノミネート | |||
ゴールデングローブ賞 | 1976 | 主演男優賞 (ドラマ部門) | 『ロッキー』 | ノミネート |
脚本賞 | ノミネート | |||
2015 | 助演男優賞 | 『クリード チャンプを継ぐ男』 | 受賞 |
- 全米映画歴史研究家協会賞 最優秀主演男優賞 『ロッキー』
- ダヴィッド・ディ・ドナテロ賞 外国映画部門最優秀男優演技賞 『ロッキー』
- 全米・カナダ映画興業者選出 ドル箱スター第1位
- 男性鑑賞協会選出 男性ベストテン第1位
- Show West Convention Star Of The Year (1979年・1984年)
- Hasty Pudding Theatricals Man of the Year
- ピープルズ・チョイス・アワード Favorite Motion Picture Actor
- セザール賞 名誉賞
- ゴールデンアップル賞 Star of the Year
- サターン賞 Lifetime Achivement Award
- ストックホルム映画祭 最優秀男優賞 『コップランド』
- Home Entertainment 2002 ミレニアム・アクションスター
- ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 2015 助演男優賞 『クリード チャンプを継ぐ男』
ゴールデンラズベリー賞[編集]
ゴールデンラズベリー賞とは、毎年アカデミー賞授賞式の前夜に「最低」の映画を選んで表彰する一種のジョーク賞である。
賞 | 年 | 部門 | 作品 | 結果 |
---|---|---|---|---|
ゴールデンラズベリー賞 | 1984 | 最低主演男優賞 | 『クラブ・ラインストーン/今夜は最高!』 | 受賞 |
最低脚本賞 | 『クラブ・ラインストーン/今夜は最高!』(フィル・アルデン・ロビンソンと共同) | ノミネート | ||
1985 | 最低主演男優賞 | 『ランボー/怒りの脱出』、『ロッキー4/炎の友情』 | 受賞 | |
最低監督賞 | 『ロッキー4/炎の友情』 | ノミネート | ||
最低脚本賞 | 『ランボー/怒りの脱出』(ジェームズ・キャメロン、ケヴィン・ジャールと共同) | 受賞 | ||
『ロッキー4/炎の友情』(シェルドン・レティックと共同) | ノミネート | |||
1986 | 最低主演男優賞 | 『コブラ』 | ノミネート | |
最低脚本賞 | 『コブラ』 | ノミネート | ||
1987 | 最低主演男優賞 | 『オーバー・ザ・トップ』 | ノミネート | |
1988 | 最低主演男優賞 | 『ランボー3/怒りのアフガン』 | 受賞 | |
最低脚本賞 | 『ランボー3/怒りのアフガン』 | ノミネート | ||
1989 | 最低主演男優賞 | 『ロックアップ』、『デッドフォール』 | ノミネート | |
1980年代最低男優賞 | 『クラブ・ラインストーン/今夜は最高!』、『コブラ』、『ロックアップ』、
『オーバー・ザ・トップ』、『ランボー/怒りの脱出』、『ランボー3/怒りのアフガン』、 『ロッキー4/炎の友情』、『デッドフォール』 |
受賞 | ||
1990 | 最低主演男優賞 | 『ロッキー5/最後のドラマ』 | ノミネート | |
最低脚本賞 | 『ロッキー5/最後のドラマ』 | ノミネート | ||
1991 | 最低主演男優賞 | 『オスカー』 | ノミネート | |
1992 | 最低主演男優賞 | 『刑事ジョー/ママにお手あげ』 | 受賞 | |
1993 | 最低脚本賞 | 『クリフハンガー』(マイケル・フランス、ジョン・ロングと共同) | ノミネート | |
1994 | 最低主演男優賞 | 『スペシャリスト』 | ノミネート | |
最低スクリーンカップル賞 | 『スペシャリスト』(シャロン・ストーンと共同) | 受賞 | ||
1995 | 最低主演男優賞 | 『暗殺者』、『ジャッジ・ドレッド』 | ノミネート | |
1996 | 最低主演男優賞 | 『デイライト』 | ノミネート | |
1998 | 最低助演男優賞 | 『アラン・スミシー・フィルム』 | ノミネート | |
1999 | 20世紀最低男優賞 | 彼がした全てのことの99.5%に対して | 受賞 | |
2000 | 最低主演男優賞 | 『追撃者』 | ノミネート | |
2001 | 最低助演男優賞 | 『ドリヴン』 | ノミネート | |
最低脚本賞 | 『ドリヴン』(ジャン・スクレントニー、ニール・タバクニックと共同) | ノミネート | ||
最低スクリーンカップル賞 | 『ドリヴン』(バート・レイノルズと共同) | ノミネート | ||
2003 | 最低助演男優賞 | 『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』 | 受賞 | |
2010 | 最低監督賞 | 『エクスペンダブルズ』 | ノミネート | |
2015 | 名誉挽回賞 | 『クリード チャンプを継ぐ男』 | 受賞 |
このように1980年代から1990年代初頭までの彼の全盛期、暴力的な『ランボー』シリーズ等の主演に対して批評家から酷評を受け続けていた。しかし、そのような酷評とは相反しヒット作を次々と生み出してきた。加えて、全盛期の主演作の多くが、新興インディペンデントのカロルコ・ピクチャーズやキャノン・フィルズ作品であったことも、メジャー寄りの保守的な批評家からの批判を助長させる大きな要因になった。とくにカロルコの大作映画は、シルヴェスター・スタローンの主演作以外であっても、その多くがゴールデンラズベリー賞(またはノミネート)の常連作となっていた。しかし、2015年の『クリード チャンプを継ぐ男』において「名誉挽回賞」の候補となり、受賞を果たした。
批評家からの視点で、(スタローンの主演作のなかで)映画史的に唯一と言ってもいい高い評価を受けている『ロッキー』の1作目は、メジャーの老舗ユナイテッド・アーティスツの作品である。
ハリウッド殿堂[編集]
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星型プレート(映画部門)があり、グローマンズ・チャイニーズ・シアターの入り口前に手形・足形・署名入りのブロックプレートが埋め込まれている。