サービングサイズ

サービングサイズまたはポーションサイズとは食べ物や飲み物の平均化した単位。サービングサイズは栄養とウエイトコントロールにおいて重要な検討材料になる。^[1]

食品製造業者、シェフ、またはレストランなどの外部エージェントによって決定されるポーションサイズと、食事またはスナック中のその部分を個々に制御する「自己選択部分サイズ」との間で区別がなされる。自己選択された部分の大きさは、食べ物の嗜好性や飢えを減らし、満腹感を生じると予想される程度（期待満腹(en:Expected satiety)を参照）などのいくつかの要因によって決定される。 72のランダム化比較試験の系統的レビューからの証拠によれば、より小さなサイズの代替物ではなく、より多くの部分、パッケージ、または食器のサイズを提供すると、人々は一貫してより多くの食品を食べる。

測定[編集]

砂糖などのバルク製品は、一般に、カップまたは大さじのような共通の測定単位のサイズを有する。パイまたはケーキのような一般に分割された製品は、製品全体の一部分（例えば1/8ケーキ）で提供されるサービングサイズを有する。あらかじめスライスされた、または別個のグループ化された単位（オリーブなど）で購入された製品は、参照量に対応するおよその単位数でリストされる。たとえば、オリーブの参照量が30gで、オリーブの重量が10gの場合、サービングサイズは3サービングとして表示される。

米国[編集]

サービングサイズは、「4 歳以上のヒトが 1 回に摂取する量（連邦規則集 21CFR Part101.9(b)(1)）」と定義され、FDA が定める食品カテゴリーごとの参考通常消費量（Reference AmountCustomarily Consumed：RACCs）を用いて設定する（参照「食品表示ガイド L57」）。 2017年1月にサービンクサイズの製品カテゴリーに関するドラフトガイダンスが出されているので、今後の動向に注意が必要だ。

サービングサイズは、食品ピラミッドとその後継プログラム、MyPlateと栄養ラベルの両方に存在し、2つの関連しているが異なる意味を持っている。USDA栄養政策推進センターは、「マイ・プレート」および関連ガイドラインの基準を定めている。FDAは、食品製造者が栄養成分表の服用量とUSDA食品安全検査サービスのラベルを決定する際に使用する「習慣的に消費される参照量」（RACC）の表を定義している。^[3]

栄養成分表示は、消費者に製品に関する重要な栄養情報を提供し、他の食品との比較を可能にするように設計されている。提供サイズは、栄養情報が示されている食物の量を示す。RACCsは、1993年に栄養表示および教育法に対応して規制され、食糧の量がどれくらいの割合で食べられているかに基づいていた。アイスクリームは、RACCが1/2カップである古典的な例だが、人々はより多くのものを消費することが多い。

一例としてコカ・コーラは1サービングが360mLで１リットルのコーラは3サービングに相当すると表示されている。^[4]