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サザエさん (テレビアニメ)

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サザエさん』は、1969年(昭和44年)10月5日からフジテレビ系列で放送されているテレビアニメである。長谷川町子による同名漫画を原作とし、主人公のサザエさんをはじめとした磯野家・フグ田家が織りなす日常を描いている。アニメーション制作はエイケン。

2023年(令和5年)時点で放送年数54年を超える長寿番組で、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネス世界記録を保持している番組である。基本的な放送枠は、開始時から日曜18:30(以下JST)で一切変更されておらず、同一の放送時間で続いている番組としても最長である。

本稿では、本作の再放送番組『まんが名作劇場 サザエさん』およびアニメの派生作品についても述べる。

特徴[編集]

長寿番組であることやその人気から「国民的アニメ」と形容されることが多い。

放送初期は『トムとジェリー』をベースにしたドタバタ調のギャグアニメであり、キャラクターデザインも原作に近いものだった。しかし原作と大きく違うテイストに苦情が多く、ドタバタ演出を抑えキャラクターデザインを変更するなど徐々に現行に近い作風へ変更。1975年頃に現在の平穏なホームドラマ路線に転換したとされている。

1回の放送は3話で構成され、1つの話には原作を必ず1つ以上使用している。なお、原作は限りがあるため、数年置きに再利用し新たな作品を制作している。

日本独自の文化や行事などの多くが作品に組み込まれ、近年では馴染みが薄くなった二十四節気など日本古来の文化や要素を自然と理解することができる作品ともなっている。磯野波平役を長期にわたり演じた永井一郎は、2008年に「世の中が滅茶苦茶に変わって日本独自の美徳などが失われていく中、このアニメが続く限り“日本もまだ大丈夫だな”というふうに思う」という趣旨の発言をしている。

時代設定は、放送時期と同じ現代である。ただし、作品の世界観やキャラクターの人間関係を大きく変えるものは原則出さないという方針から、1980年代以降に普及した現象や事象はあまり描写されない。そのため、近年は視聴者からSNS上で時代錯誤な一面が指摘されるケースも存在し、「昭和の世界観」と見なされることもある。このことについて、放送開始時から関わるスタッフの毛内節夫は「サザエさんの持つ精神とキャラクターの人間性が変わらなければ、今までなかった新しい試みをしていければいい」と発言している。そのため、喫煙描写をなくすなど時代に即して変化した箇所も存在しており、しつけで「げんこつ」や長時間説教をするシーンの激減を視聴者から指摘されたこともある。

上記の制作方針から、携帯電話やパソコンといった情報通信機器類は主要なキャラクターが使用または所持する描写はなく、家電製品も1980年代を最後に変更がなくなっている。このことに関して、プロデューサーの田中洋一は「急激に技術が進歩し、現代のお話だというのが難しい環境に置かれているのも事実ではある」と述べる一方で、「ある間違い探しの企画で磯野家のブラウン管テレビを液晶テレビにしたところ、画面が殺風景になった」「いつのまにか、登場するアイテムの一つ一つが世界観や家族の温かさを出すために必要不可欠となったいた」と語り「モノを取捨選択している」「観ている人たちに完全に受け入れられなくなった場合は、変更を検討する」としている。

現在まで映像ソフトは一度も発売されていない。過去の作品を視聴する手段は、長期にわたり特別番組での再放送や長谷川町子美術館内での上映などに限られていたが、2018年以降は放送50周年を記念し、初期の作品10年分(1969年〜1978年)と傑作選(2000年代後半の作品の一部)がフジテレビの有料配信サービス「FOD」にて、配信されている。その後、2020年10月9日に日本コロムビアから発売された『エイケン50周年記念主題歌DVD』にオープニングとエンディングが収録され、本編ではないものの初めて映像ソフト化された。これまでTVerでの見逃し配信は一度も実施していなかったが、2023年のFNS27時間テレビにて初めてリアルタイム配信が行われた。

日本国外への輸出は現在のところされていない。ただし、ディレクターである渡辺恒也は2019年に「今後は新たなる試みとして、海外展開を考えていきたいと頭の中では思っている」と発言をしている。

歴史[編集]

1969年
  • 10月5日 - 放送開始。第1回は「75点の天才!」「押売りよこんにちわ!!」「お父さんはノイローゼ」の3話。視聴率は19.3 %。
  • 12月28日 - 磯野カツオ役が大山のぶ代から高橋和枝に交代。
1970年
  • 4月5日 - オープニングのラストで、現行の磯野家が画面に向かい行進する演出が初使用された。
  • 10月4日 - 放送1周年記念として「謎のパーティ」が放送。原作者の長谷川町子が祝電の送り主として登場。
  • 11月8日 - 各話のスタッフクレジットに初めて原画担当が記載(「ぼくが生れた時」)。
1971年
  • 4月4日 - オープニングの制作クレジットでサザエ、カツオ、ワカメ、タマが果物や野菜などの中から登場する演出が初使用された。
  • 10月3日 - 放送2周年記念として「謎の訪問者」が放送。長谷川町子がアニメキャラクターとして登場。
1972年
  • 10月1日 - 放送3周年記念として「サザエさん作品471」が放送。長谷川町子がアニメキャラクターとして登場。
  • 12月31日 - 初めて大晦日に放送。3本目「くれゆく年」では、ラストで初めて年末の挨拶が行われた。
1973年
  • 4月1日 - 5月に製作会社「TCJ動画センター」の社名変更に伴い、オープニングの企画制作クレジットも「TCJ動画センター」から現在の「エイケン」に変更される。
1974年
  • 1月6日 - オープニング内容が、現行のサザエが日本各地を旅するものになる。最初の訪問地は石川県。
1975年
  • 2月2日 - 製作を一時中断し、「サザエさん放送6周年記念傑作集」として3月2日まで過去の作品を再放送。第1次オイルショックによる制作費への影響とされる。
  • 3月15日 - 『東宝チャンピオンまつり』内で映画が公開。内容は、テレビ放送された話のブローアップ版だった(詳しくは、#劇場版を参照)。
  • 4月1日 - 火曜日の再放送『まんが名作劇場 サザエさん』が放送開始。
1976年
  • 4月4日 - 磯野ワカメ役が山本嘉子から野村道子に交代。
1977年
  • 10月 - 放送9周年を記念し、開始から担当していた脚本家(雪室俊一、城山昇、辻真先)に関する「放送九年目シリーズ」を3話放送。 いずれも、話の最後は脚本家自身が登場した。
1978年
  • 6月11日 - フグ田マスオ役が近石真介から増岡弘に交代。
1979年
  • 9月16日 - 番組最高視聴率となる39.4 %を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)。
1985年
  • 3月31日 - 宣弘社がこの回をもって製作から撤退し、初代プロデューサーの松本美樹とメインライターが降板。これに伴い、波野一家と松本がキャラクター創造に関与した浜一家、三平が各自の事情で引っ越しとなり、サザエ一家に別れを告げた。
  • 4月7日 - 宣弘社撤退を受け、製作へフジテレビが本格的に参入するなど新体制となる。
  • 6月 - それまで宣弘社が担当した広告代理店業務が電通へ変更。
  • 6月16日 - 波野一家が、転勤撤回を理由に再登場し復帰。住居が現在のアパートになった。
  • 7月 - 3月末で卒業したキャラクターの後任として、三河屋の住み込み従業員の三郎と伊佐坂一家がそれぞれ新たに登場する。
1986年
  • 10月 - 前年開館の長谷川美術館(現・長谷川町子美術館)で『アニメサザエさん展』が開始。
1987年
  • 7月19日 - 年に一度放送される『FNSの日』が開始し、その1コーナーとして放送。以降、同番組放送時はこの形式での放送が定着し、1998年以降は著名芸能人(総合司会や主要キャスト)がゲスト声優として出演するのが恒例となっている。
1988年
  • 3月31日 - 特番『フジテレビ30年史』の一企画「あつまれ! フジっ子No.1クイズ」に、当時のメインキャストが出演。第1回「75点の天才!」の一場面が放送された。
1989年
  • 3月5日 - 「1000回突破記念スペシャル」として、初のスペシャルを18:00から19:00の1時間枠で放送。当初は1月8日に1000回記念として放送予定だったが、前日に昭和天皇が崩御したため報道特別番組に差し替えられた。
1991年
  • 10月20日 - 次回予告の最後をサザエがクッキーを喉に詰まらす仕草から、じゃんけんに変更。
1992年
  • 3月20日 - NHK BS2で『漫画界のスーパースター・サザエさん 長谷川町子の世界』で『マー姉ちゃん』と共にダイジェストの放送が1992年3月20日 - 4月8日(全12回)の2週間にわたり放送。
  • 5月27日 - 原作者の長谷川町子が死去。
1993年
  • 4月 - コピーライトのクレジット表記が、放送開始時の「©姉妹社」から「©(財)長谷川町子美術館」へ変更。
1997年
  • 11月11日 - 火曜日の再放送『まんが名作劇場 サザエさん』が終了。
1998年
  • 5月17日 - 磯野カツオ役の高橋和枝が収録中に体調不良で病院に搬送されたため、冨永みーなが代役としてカツオ役を担当。
  • 5月24日 - 高橋和枝が降板し、磯野カツオ役が冨永みーなへ正式に交代。
  • 11月8日 - 提供のクレジット表記が、東芝の一社提供から東芝を含めた複数社提供番組のクレジット表記に変更。
1999年
  • 3月23日 - 2代目・磯野カツオ役の高橋和枝が死去。
2000年
  • 12月3日 - BSフジ開局記念として、同局で特別番組が放送。
  • 12月24日 - この日放送した『サンタさんとのお約束』がサンタクロースの正体が分かる内容だったため、視聴者から「子供の夢を壊すな」と多くの抗議が入る。 後日、フジテレビは「配慮が足らなかった」と謝罪する事態となった。
2001年
  • 9月2日 - 文字多重放送を開始、サザエの台詞は黄色、それ以外の人物は白で表記されている。
2002年
  • 6月 - 伊佐坂難物役が峰恵研から岩田安生に交代
2005年
  • 4月3日 - 磯野ワカメ役が野村道子から津村まことに交代。
  • 10月2日 - ハイビジョン放送を開始。
2006年
  • 4月22日 - 原作生誕60周年を記念し、『もしもツアーズ』に磯野家が登場。
  • 7月15日 - 東京都港区台場・フジテレビ本社ビルに、番組商品を扱う専門店『サザエさんのお店』が開業。
2009年
  • 1月4日 - 地上アナログ放送ではレターボックスでの放送に変更。
  • 6月14日 - 磯野フネ役の麻生美代子が急病のため、この日の放送のみ谷育子が代役として担当。
  • 10月 - 伊佐坂難物役が岩田安生から中村浩太郎に交代。
2010年
  • 7月 - コピーライトのクレジット表記が、「©(財)長谷川町子美術館」から「©長谷川町子美術館」に変更。
2011年
  • 7月17日 - この放送回をもって、当番組でのアナログ放送が終了。
2013年
  • 9月5日 - ギネスワールドレコーズ社より「最も長く放映されているテレビアニメ番組」として世界記録の認定を受ける。
  • 9月26日 - 放送開始以来続けてきたセル画・フィルム撮影での製作が完全終了。テレビアニメ業界において最後にセル画で製作された作品となった。
  • 10月6日 - 製作過程が完全デジタル環境に移行。
  • 11月20日 - 『アニメ・サザエさんの秘密徹底解明SP』が『カスペ!』枠で放送。
2014年
  • 1月27日 - 磯野波平役の永井一郎が急逝。
  • 2月2日 - この日から6月15日まで、後番組『日本語探Qバラエティ クイズ!それマジ!?ニッポン』へのジャンクションを行う。ジャンクションにはサザエ、カツオとワカメ(週交代)が登場した。
  • 2月16日 - 磯野波平役が茶風林に交代。
  • 4月6日 - ステレオ二重音声による解説放送を開始。ただし、以前同様モノラル音源で放送である。
2015年
  • 1月4日 - 花沢花子役の山本圭子が体調不良のため休演。この日のみ一龍斎貞友が代役として担当。
  • 10月4日 - 磯野フネ役が麻生美代子から寺内よりえに交代。
  • 11月25日 - 中島弘役の白川澄子が急逝。翌12月6日放送分はうえだ星子が代役を担当。
  • 12月13日 - 中島弘役が落合るみに交代。
2018年
  • 3月25日 - 東芝の提供が終了。
  • 8月25日 - 初代・磯野フネ役の麻生美代子が死去。9月9日放送の本編2話目では追悼の意を表したテロップが添えられて放送された。
  • 10月7日 - データ放送を開始。視聴者参加型のじゃんけん機能やその結果に応じたプレゼント、放送エピソードのあらすじ、放送で登場した原作などを掲載する。
  • 12月26日 - 放送開始の1969年から1978年までのエピソードが東京現像所によってデジタルリマスター化され、Amazonプライム・ビデオとFODにて配信が開始。
2019年
  • 1月6日 - 放送50周年を記念し、サザエさん一家と同じあさひが丘の町に住む家族を、一般視聴者から募集することを発表。
  • 8月25日 - フグ田マスオ役が増岡弘から田中秀幸に交代。この回と翌週は『2019年世界柔道選手権大会』の中継が放送(前者は初日、後者は最終日)、本作放送終了直後に同大会中継のジャンクションが放送された。
  • 9月15日 - 後番組で『2019年ワールドカップバレーボール』中継を放送。終了直後のジャンクションを次週予告のパロディで放送した( - 10月13日)。
  • 10月5日 - 放送50周年を記念し、土曜15:30 - 16:30に特別番組『サザエさんと町子さん』(関東ローカル。『土曜スペシャル』枠の第1部)が放送。ほぼ全てのスポンサーのCMがこの日のための特別仕様で放送。番組制作の舞台裏や原作の魅力などが特集された。
  • 10月6日 - 放送50周年を記念し、冒頭アバンタイトルでサザエが放送開始50周年の挨拶を行った。
  • 11月22日 - 放送50周年を記念し、『池上彰緊急スペシャル!』とのコラボ企画『池上彰×サザエさんスペシャル お茶の間ニッポン史50の解説でございま〜す!』が19:00 - 22:52に放送。
  • 11月23日 - 放送50周年を記念し、『run for money 逃走中』とのコラボ企画『逃走中15周年記念!50周年のサザエさんとコラボスペシャル』を放送。
2020年
  • 3月21日 - 2代目・フグ田マスオ役の増岡弘が死去。3月29日放送の本編3話目では追悼の意を表したテロップが添えられて放送された。
  • 5月17日 - 新型コロナウイルス感染拡大の影響により新作制作が困難になったため、この日の放送から6月14日放送分までは2018年放送分の中から選んだ作品の再放送で対応。レギュラー枠における再放送は1975年以来、45年ぶりとなった。エンディング映像と次回予告は当時のまま、オープニング映像と次回予告後のじゃんけんは最新のものに差し替えて放送された。
  • 6月21日 - 新作の放送を、この回より再開。
  • 9月20日 - 花沢花子役の山本圭子が下肢骨折のため再休演、伊倉一恵が代役として担当(山本は10月18日放送分で復帰)。
  • 10月7日 - 主題歌作曲者の筒美京平が死去。公表された12日には番組公式サイトに追悼のメッセージが掲載された。
  • 12月20日 - アニメスペシャル『鬼滅の刃 柱合会議・蝶屋敷編』が18:59 - 21:14に編成されたため、1分縮小して18:59まで放送(次番組との接続はステブレレス)。
2021年
  • 8月29日 - 『FNSラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜』(第2夜)が18:59 - 23:09に編成されたため、2020年と同様に、1分縮小して18:59まで放送(次番組との接続はステブレレス)。
2022年
  • 4月3日 - 日本財団との共同プロジェクトで、この日からオープニングに全国各地の「海」にまつわるスポットやシーンが紹介される。
  • 9月11日
    • 上記プロジェクトの一環で、「海」にまつわる内容の特別番組『サザエさん知ってますぅ? ニッポン全国海なぞ大調査!』(テレビ西日本制作)が放送(関東地区は『日曜スペシャル』枠) 。
    • 『FNSラフ&ミュージック2022〜歌と笑いの祭典〜』(第2夜)が18:59 - 23:09に編成されたため、1分縮小して18:59まで放送(次番組との接続はステブレレス)。
  • 10月2日 - 提供クレジットの仕様(かつての標準的な方法・白文字ロゴなど)が、現行の他のフジテレビ系列の番組と同様のものに変更された。
  • 10月5日 - 初代・フグ田マスオ役の近石真介が死去。
2023年
  • 2月5日 - フグ田タラオ役の貴家堂子が急逝。2月12日放送の本編1話目では追悼の意を表したテロップが添えられて放送された。
  • 3月5日 - フグ田タラオ役が愛河里花子に交代。
  • 6月25日 - 伊佐坂お軽役が山田礼子から駒塚由衣に交代。
  • 10月29日 - 伊佐坂甚六役が竹村拓から坂巻学に交代
  • 11月12日 - 花沢花子役が山本圭子から渡辺久美子に交代。
  • 11月19日 - 伊佐坂難物役が中村浩太郎から牛山茂に交代。


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